
【中古】Xbox ジェットセットラジオフューチャー
【メーカー】:セガ
【開発】:スマイルビット
【発売日】:2002年2月22日
【販売価格】:6,800円
【メディア】:DVD-ROM
【ゲームジャンル】:アクションゲーム
●概要
■ ストリートと芸術が交差する未来都市の躍動
アーバンカルチャーの鼓動が響く、異彩のスタイリッシュアクション
2002年2月、セガはXboxの黎明期にひときわ個性を放つタイトルを世に送り出した。その名も『ジェット セット ラジオ フューチャー(Jet Set Radio Future)』。このゲームは、前作『ジェットセットラジオ』で確立されたグラフィティ×スケート×音楽の三位一体スタイルを、次世代ハードの性能を活かしつつ大胆に進化させた意欲作である。
ストリートカルチャーのアイコン的存在である“インラインスケート”を履いた若者たちが、都市を駆け巡りながら自らの存在を示すアートを描き、権力に抗う――そんな自由と反骨精神に満ちた物語が、スタイリッシュなビジュアルと音楽の融合で描かれる。
■ 舞台は架空の近未来都市「ショウワ99年のトーキョー」
物語の中心となるのは、「ショウワ99年」という独自の時代設定が施された近未来の大都市。プレイヤーが探索することになる街並みは、現実の東京にインスピレーションを得つつも、荒廃とサイバーパンク要素が混じり合ったユニークな構造を持つ。
細かく作り込まれたビル街、入り組んだ高架道、摩天楼に連なるスロープやジャンプ台が各所に配置され、まさに「滑るために設計された街」と言っても過言ではない。プレイヤーはこの広大な空間を自由に駆け抜けながら、要所に設置された“タグポイント”にグラフィティを描いていく。
■ プレイ感覚はまさに”滑走する音楽”
このゲームの核となるのは「流れるような移動感覚」である。プレイヤーキャラクターたちはインラインスケートを自在に操り、ガードレール、配管、フェンス、手すりなどあらゆるオブジェクトを“グラインド”しながら街を横断する。
操作は直感的ながらも奥深く、ジャンプからのトリックや連続スライド、壁走りやスピードアップ技である「ブーストダッシュ」など、多彩なアクションを駆使することで、よりスタイリッシュにプレイすることが可能だ。トリックの決まり具合によっては高評価につながり、スタイリッシュポイントが加算される。
■ 新たなプレイの醍醐味「グラフィティシステム」
グラフィティは、単なる視覚的演出ではない。このゲームではプレイヤーの表現手段そのものであり、ストーリーの進行やステージクリアに不可欠な要素でもある。用意された多数のスプレーアートは個性的で、キャラクターごとに描くテンポや動作が異なるため、まるで“描くこと”自体がパフォーマンスとなっている。
一部のポイントでは特定のアクションパターンをなぞることでより大規模なグラフィティが完成するシーンもあり、ゲーム進行とともに自分の痕跡が街に刻まれていく感覚が味わえる。
■ 「マンガブラー」で視覚革命を起こす独自グラフィック
本作最大のビジュアル的特長は、独自技術である「マンガブラー」の導入だ。これは、プレイヤーキャラが高速移動した際に“動きの残像”を残すエフェクトで、まるで漫画のスピード線を再現したような疾走感が表現される。
この技術により、画面全体がアニメーション作品のようなビジュアルに仕上がっており、いわゆる“トゥーンレンダリング”をさらに一歩進めた表現となっている。火花や爆風、ペイントの拡がりなどもド派手でありながらポップな味付けがなされ、視覚的にもプレイヤーを飽きさせない。
■ 音楽はゲームの心臓
多国籍かつ多ジャンルな楽曲群
本作で語られることの多い魅力の一つが、そのサウンドトラックである。DJの“プロフェッサーK”が率いるラジオ局「ジェットセットラジオ」が、ゲーム中の音楽を支配しているという世界観のもと、エレクトロ、ヒップホップ、ロック、レゲエ、テクノといった多彩なジャンルがミックスされた独特の音世界が展開する。
収録されている楽曲は、日本・アメリカ・イギリスなど様々なアーティストが手がけており、ゲーム中のステージや展開と絶妙にリンク。音楽とプレイ体験が完全に融合し、まさに“音楽に乗って滑る”感覚が生まれている。
■ プレイキャラクターは個性の集合体
登場キャラクターは、それぞれが一癖も二癖もあるデザインとパーソナリティを持っている。各キャラにはスピード・トリック・グラフィティ能力などのパラメータ差が設けられており、操作感も異なる。
プレイを進める中で仲間に加えられるキャラも多く、選択によってステージ攻略の難易度や攻略法が変化する。キャラクターのビジュアルとパフォーマンスが一体となり、まさに「自分のスタイル」で街を彩ることが可能だ。
■ マルチプレイでさらに広がるストリートの熱狂
本作には、最大4人まで参加できるマルチプレイヤーモードも搭載されている。タイムアタック形式のレースや、タグ争奪戦、トリックの得点勝負など、友人同士で競い合う要素も充実している。
画面分割によるローカル対戦は、家庭用ゲームならではの楽しみを提供し、競技性とパーティー性を併せ持った遊び方が可能となっている。
■ 終わりなき自由の奔流
その後の評価と影響
『ジェット セット ラジオ フューチャー』は、発売当初こそニッチなタイトルとの認識を持たれたが、後年に至るまでスタイリッシュアクションの先駆的存在として評価され続けている。ビジュアルと音楽、操作性とテーマ性がこれほどまでに有機的に融合したタイトルは稀有であり、多くの後続作品にインスピレーションを与えた。
アートスタイルは今なお色褪せず、一部のクリエイターたちはこのゲームの世界観を“デジタルグラフィティカルチャーの聖典”と称する。シリーズの続編が望まれつつも実現していない中、今でも本作は語り継がれ、カルト的な支持を得ている。
■ 結びにかえて
『ジェット セット ラジオ フューチャー』は、単なるアクションゲームの枠を超え、都市、アート、音楽、スピード、そして自由という要素を融合させた総合的な“カルチャー体験”である。ポップでありながら反骨精神にあふれ、洗練されながらもアナーキー。その矛盾のバランスこそが、本作を唯一無二の存在たらしめている。
時代を先取りしすぎたとも言えるこの作品を、今改めてプレイすることで、かつて描かれた「未来の都市における自由のかたち」を体感することができるだろう。スケートに乗って、音楽に身を任せ、グラフィティで街を染め上げろ。そこにあるのは、あなただけの「未来」だ。
●ゲームの魅力とは?
■ 都会の迷宮を駆け抜ける、新感覚スタイリッシュ・アクション
『ジェット セット ラジオ フューチャー』(以下JSRF)は、2002年2月22日にセガよりXbox向けに発売されたハイスピード・ストリートアクションゲームである。前作『ジェットセットラジオ』の続編として登場した本作は、前作の持ち味をさらに拡張し、プレイヤーに“都市の解放者”としての興奮を提供している。
本作の舞台となるのは、近未来の都市「トーキョー」。ただしこれは現実の東京ではなく、デフォルメされ、サイバーパンクとストリートカルチャーが融合したような架空の都市空間である。ガードレール、看板、建物の屋上にいたるまで、あらゆる場所を舞台に、インラインスケートを履いたキャラクターたちが縦横無尽に滑走していく。
本作の最大の魅力は、ゲーム世界そのものが“アトラクション”として設計されている点にある。都市空間は現実味を持ちながらも奇妙に浮遊感があり、自由自在にグラインド、ジャンプ、ブーストといったアクションを駆使しながら駆け抜けていく体験は、プレイヤーに強烈な“疾走感”と“解放感”を与えてくれる。
■ グラフィティと音楽が紡ぐ、“反逆の物語”
プレイヤーの目的は、体制に支配された都市に“反抗の印”を残すこと。具体的には、支配者たちが設置した監視装置や広告の上に、グラフィティを描いていくのである。スプレー缶を拾い集め、ターゲットに接近して落書きを決める。まさに「アートによるレジスタンス」だ。
このグラフィティは、単なるゲーム的なギミックではない。都市を彩り、敵対勢力への挑発となり、さらにはプレイヤーの「存在証明」でもある。このスタイルは、現実世界のストリートカルチャーにも通じており、当時としては極めて前衛的な試みだった。
音楽もまた、本作の代名詞と言える存在だ。プロデューサーであり作曲者でもある長沼英樹によって構築されたサウンドトラックは、ヒップホップ、テクノ、ロック、ジャズ、果てはアシッドジャズまでが混在する多国籍なグルーヴの奔流である。耳に残るキャッチーなフレーズが、ゲーム世界の疾走感と完璧にリンクし、まるで一本のミュージックビデオを操作しているかのような感覚を味わえる。
■ アニメと現実の境界を溶かすビジュアル表現
JSRFを語るうえで、決して外せないのがそのビジュアルスタイルである。トゥーンレンダリング(セルシェーディング)技術を駆使したグラフィックは、まさに“動くアニメ”そのもの。輪郭が太く強調され、色彩はポップかつシャープ。プレイヤーキャラクターは常にブレるような“残像”を引きながら動き、現実とは一線を画す独特な“ノリ”を演出している。
この表現は「マンガブラー」とも称され、JSRFの代名詞の一つとなった。リアルさではなくスタイルで勝負する——このデザイン哲学は、のちの『ペルソナ』シリーズや『スプラトゥーン』など、多くの作品に影響を与えた。
また、キャラクターの造形も実にユニーク。個性の塊のような見た目と動きで、それぞれがしっかりと存在感を持っている。とりわけリーダー格のビートやガムなど、シリーズおなじみのメンバーはファンに強く印象づけられている。
■ 自由度と密度の共存したフィールド構成
ゲームは、ストーリーを追いながらミッションをこなしていく構成だが、その進行は比較的自由である。プレイヤーは広大なマップを探索し、グラフィティのポイントを見つけ出し、自分のペースで都市を“塗り替えて”いくことができる。
また、敵対勢力である警察やライバルギャングとのバトルも随所で発生し、適度な緊張感が加わる。敵から逃げる場面でも、ステージの地形を上手く利用し、流れるようなアクションで回避するのが醍醐味だ。
ステージには縦の広がりがあり、見た目以上に立体的に構成されている。地下鉄からビルの屋上まで、視界に映る場所は基本的にすべて走破可能という“自由度の高さ”は、当時のアクションゲームとしては破格だった。
■ プレイヤーコミュニティが生んだ“伝説”と評価
JSRFは発売当時、大ヒットこそしなかったが、ゲーマーの間では“隠れた名作”として広く語られた。特に欧米では熱心なファンを持ち、独自に攻略サイトや二次創作、サウンドリミックスまで展開されるなど、サブカル的支持を獲得した作品である。
レビューサイトでは、アート性と音楽のセンス、そして都市探索アクションの完成度が高く評価され、後の「スタイリッシュ系ゲーム」の礎を築いた一本として名を刻んだ。メタスコアでは80点台を記録し、視覚的表現とオーディオ演出の革新性が注目された。
また、日本国内でも、熱狂的な支持者がいることで知られており、ゲームイベントなどでたびたび“復活”を望む声が挙がっている。残念ながらリマスターや続編の発表はないが、その人気は今もなお根強く、セガの“未完の金字塔”と評される。
■ なぜ今もなお語り継がれるのか?
『ジェット セット ラジオ フューチャー』は、単なるゲームを超えて、一つの「カルチャーの象徴」として受け継がれている。大量の情報と閉塞感に支配された現代において、「都市を自らの色に染める」この作品は、自由と創造の象徴として再評価されつつある。
スタイリッシュな演出、抜群のサウンドセンス、そしてプレイヤー自身の存在が都市に痕跡を残すというコンセプトは、他に類を見ない。どの要素も記号的ではなく、芯のある“メッセージ”として生きているのだ。
また、グラフィティやインラインスケートといったサブカル要素を、ゲームの根幹に据えた本作の姿勢は、20年以上経った今でも鮮烈な印象を放ち続けている。まさに「時代を先取りした作品」として、その評価は今後さらに高まっていくだろう。
●感想や評判
■ 初見の衝撃
誰も見たことのないスタイリッシュな世界観
『ジェット セット ラジオ フューチャー』(以下JSRF)がXboxでリリースされたとき、プレイヤーが最初に感じたのは「これは他と違う」という感覚だった。独特のセルトゥーン調グラフィック、未来のトーキョーを思わせるショウワ99年という設定、そして都市のいたるところにグラフィティを描いていくというストリートカルチャー色の強さは、従来のゲームとは明確に一線を画していた。
SNSや掲示板(当時は2ちゃんねるなど)では、「まるでアニメの中に入ったよう」「グラフィックが動いてるのに絵のように見える」と驚きの声が相次いだ。Xboxの性能を活かし、ヌルヌルと動くにもかかわらず、全体が“アート”として完成されていた。
■ 音楽で彩る都市
サウンドトラックが放つ中毒性
本作を語るうえで欠かせないのがその音楽だ。DJプロフェッサーKが仕切るラジオ局のノイズとともに流れる、ジャンル無差別なトラックたちは、いずれも実験的かつスタイリッシュ。サイケデリック、ファンク、エレクトロ、ヒップホップと多様な曲が、ゲームのテンポにピタリと合っていた。
当時のプレイヤーたちは、ゲームを終えた後もサントラをCDで聴き続けたと言われている。とくに「Birthday Cake」や「Fly Like a Butterfly」といった楽曲は耳に残りやすく、”音ゲーじゃないのに音楽でテンションが上がる”という現象を生み出した。
ゲーム雑誌でも、音楽の独自性に触れた評価が目立ち、「サウンドと映像が相互に高め合う稀有な作品」との称賛が寄せられていた。
■ 爽快と混乱の紙一重
操作性への賛否両論
一方で評価が分かれたのが操作性である。プレイヤーキャラはインラインスケートを履いており、街を縦横無尽にグラインド(レール滑り)しながらグラフィティを描く。そのアクションは理屈抜きに爽快なのだが、スピード感が強すぎて目的地を通り過ぎることもしばしば。ステージによっては上下構造が複雑で、初見プレイヤーには迷いやすいという指摘もあった。
「慣れれば神ゲー、慣れなければ迷子ゲー」という意見がネットに散見され、アクションゲームに慣れている層と、そうでない層で評価が割れたのも事実だ。
また、Xbox独自のコントローラーに不慣れだったユーザーからは「ジャンプとブーストを使いこなすのに苦労した」という声もあった。
■ 評論家たちの評価
「芸術性の極地」としての絶賛
国内外のゲームメディアでは、JSRFはかなり高く評価された。
例えば『ファミ通』では「未来系アクションの意欲作」として取り上げられ、グラフィックと音楽に対しては満点に近い評価がついた。一方、ゲーム進行の複雑さについては若干のマイナスがつけられ、「やや遊び手を選ぶ」と記されている。
レビューの中には「これはゲームというより現代アートだ」と評するものもあり、文化的意義まで言及されたことは本作の特異性を物語っている。
■ カルト的人気の火種に
ファンの熱狂と続編への渇望
本作が「知る人ぞ知る」作品から「語り継がれるカルト名作」となった理由のひとつに、ファンの熱量がある。発売から数年後になっても、グラフィティのデザインを模した同人グッズやファンアートがネットに多数投稿され続けた。
とくに北米・ヨーロッパ圏のファンコミュニティは活発で、海外のイベントでコスプレやトリビュートアルバムが登場するほど。YouTubeやSoundCloudでは、リミックスやカバー音源が個人によって発表され、音楽を中心にカルチャーが生き続けた。
セガに対する「続編を出してほしい」という署名活動も盛んに行われ、SNS上で「#BringBackJSRF」というタグが一時トレンド入りしたこともある。
■ 時代の先を行きすぎた傑作
評価と課題の交差点
発売当時の商業的成功は、残念ながら限定的だった。Xbox自体が日本市場で普及しきれず、セガのプロモーションも決して大規模ではなかったことが影響している。しかし、時を経て再評価され、「時代が追いついた作品」とも称されるようになった。
プレイヤーたちの中には「10年早すぎたゲーム」と語る人も少なくない。スタイリッシュで独自性に富んだゲームでありながら、当時の主流ゲームとはあまりに違いすぎたがゆえに、評価が追いつかなかった側面は否めない。
それでも、20年以上が経った今、なお語り継がれ、現代のゲームデザイナーたちに影響を与え続けているという事実は、本作の真価を物語っている。
●イベントやメディア展開など
■ 発売直前!クラブで「JSRFナイト」開催
開催日:2002年2月22日(発売日)、2月23日、3月2日、4日
セガは発売に合わせて東京・新宿のナイトクラブ「CODE」を会場に選び、“JSRFナイト”を実施。
会場には実機プレイ可能な試遊台を多数設置し、来場者が自由に体験できるスタイルを採用。
映像演出ではVJがゲーム映像を音楽と同期させて投影。没入感を最大化。
会場サイドには、キャラクター「Poison Jam」のマスクを被ったDJが登場し、独特な空気感を演出。
ファッション面ではNY発ブランド「SCHOTT NYC」とのコラボTシャツが販売され、物販にも力を使っていた。
反応:若年層を中心に大盛況。ゲームをプレイしながらクラブ映像にノリ、リアルな体験と融合した新感覚プロモーションに高評価が寄せられた。
■ マイクロソフトとのバンドル施策で裾野拡大
2002年10月、Xbox本体に「JSRF + セガGT2002」の2タイトルを収録したバンドル版が登場。
Xboxの北米および欧州展開強化の中で、邦ゲーを含む独占タイトルとして高く評価。
特に「JSRF」はXbox唯一のスタイリッシュアクションとして目玉に位置づけられ、ボディにCD-ROM版を収録。
反応:当時、価格訴求にもつながり、Xboxユーザーやセガファンにとって話題に。ソフト2本でお得感と期待感を演出した。
■ デモディスクでの店頭展開
日本では、JSRFの体験版ディスクが限定流通。
全国のゲームショップや雑誌付属にて配布され、初見のプレイヤーが無料で操作感を味わえる機会に。
当時はオンライン配信の仕組みが整っておらず、体験版ディスクはメーカー直販プロモーションの重要手段だった。
反応:ファン層を中心に「これ、家で続きを遊びたい!」との声が続出。発売前の期待値向上に寄与した。
■ 発売日メディア掲載と雑誌インタビュー
ゲーム情報誌や専門媒体では、制作側のインタビュー記事や舞台裏記事が広く掲載 。
制作担当・菊地正義ディレクターらが、Dreamcastから本作への移行、Xboxの性能を生かした開発の苦労と狙いを語った。
開放型マップ、グラフィック刷新、ストリート感の演出といった設計思想に対する熱い想いが伝えられた。
反応:コアゲーマーやクリエイター層から「単なる続編ではなく一新された新世代の作品」として注目を浴びた。
■ サウンドトラックの先行配布イベント
米国では、予約特典として「JSRF Music Sampler」が配布。
波形マスター(Wave Master)制作、全11曲収録の限定CD。
日本では3月20日付でオリジナル・サウンドトラックCD(22曲)が発売。
反応:作中楽曲への注目を集め、音楽フェス感覚でサンプリングCDをゲットするファンが続出。中にはBGMだけを目的に購入する例も。
●中古市場での現状
★ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!における『JSRF』の中古品は、現在でも出品が散見されており、価格帯は1,800円から5,500円程度と幅広くなっています。
出品物の多くはディスク単体や説明書付きの通常中古品で、状態によっては価格に大きく差が見られます。例えば、盤面に傷がある「ジャンク扱い」品では1,800円~2,200円前後での落札が多く、説明書やケースの状態が良いものは3,800円~4,500円、さらに未開封品や美品に近い完品の場合には5,000円超えで即決されているケースも確認できます。
また、レアケースとして非売品の販促ディスクや、Xbox本体との同梱版(『SEGA GT 2002との2in1ディスク』)も出品されており、これらはコレクター需要があるため6,000円以上で取引される例も見られます。
★ メルカリでの販売状況
メルカリでは、JSRFの出品数はやや少ないながらも一定の流通が見られます。販売価格は概ね2,500円~5,000円前後で設定されています。
特に「説明書あり・動作確認済・ディスクに目立つ傷なし」といった良コンディションのものは即購入されやすく、出品後早期に売れてしまう傾向があります。
逆に、ケース割れ・ディスク傷あり・説明書なしといったコンディションに難ありの品は1,800円~2,400円程度での出品が多く、購入までに時間がかかることが多いようです。
また、送料込みで出品されている例が多いため、実質の本体価格はもう少し下がる印象もあります。
さらに、たまにXbox本体ごとまとめて出品されているセット商品の中に含まれていることもあり、その場合は単品では手に入りづらい美品が含まれていることも。
★ Amazonでの中古価格
Amazonマーケットプレイスにおける『JSRF』の中古価格は、やや高めの傾向にあり、3,800円から7,000円程度のレンジで販売されています。特に「コンディション良好(Very Good)」や「ほぼ新品」といった表示のある商品は、6,000円台まで価格が跳ね上がるケースもあります。
★ 楽天市場での販売価格
楽天市場での『JSRF』の流通は非常に限定的で、常に出品されているわけではありません。ただし、中古ゲームショップが楽天経由で販売するケースもあり、その際の価格は概ね4,200円~6,000円程度に設定されています。
★ 駿河屋での価格と在庫傾向
中古ゲーム市場で定評のある「駿河屋」では、JSRFの在庫が復活することが時折ありますが、常時在庫があるわけではありません。
価格はコンディションにもよりますが、3,000円~4,800円前後が平均的なレンジです。
●本や雑誌での評価
★『週刊ファミ通 2002年3月1日号』
内容の概要:
本号では、『ジェット セット ラジオ フューチャー』の発売直後ということもあり、カラーページで大特集を展開。ゲームの舞台である「トーキョー」を中心に、グラフィティ文化と未来都市の融合を描いたデザイン面の魅力を分析。ディレクター・亙重郎氏のインタビューも掲載され、開発の裏話や「セガらしさ」を追求したビジュアル演出についての想いが語られている。また、「マンガブラー」技術やトリックアクションの多様性に触れたレビューコーナーも好評。
販売会社: 株式会社エンターブレイン
販売年: 2002年
販売価格: 350円(税別)
★『Xbox Magazine Japan 2002年4月号』
内容の概要:
マイクロソフト公式のXbox専門誌である本誌では、『ジェット セット ラジオ フューチャー』を巻頭でフィーチャー。タイトルの核となる“グラインド&グラフィティ”というゲームメカニクスを分かりやすく解説し、各キャラクターのプロフィールやチームの勢力図を図解付きで紹介している。さらに、編集部員による「好きなステージ」座談会や、初級者向けグラフィティ作成のコツも載っており、読者参加型の特集として人気を集めた。
販売会社: 株式会社ソフトバンクパブリッシング
販売年: 2002年
販売価格: 780円(税込)
★『電撃Xbox Vol.3(2002年春号)』
内容の概要:
Xbox専門ムックとして創刊されたばかりの電撃Xboxの第3号では、『ジェット セット ラジオ フューチャー』に8ページの大特集。音楽を手がけた長沼英樹氏のインタビューが注目されており、どのようにしてサウンドとゲームの融合を試みたかが語られている。さらに、センス溢れるステージデザインの裏側や、カメラワーク改善の技術的工夫など、開発面の深堀りも行われている。
販売会社: 株式会社メディアワークス
販売年: 2002年
販売価格: 1,200円(税込)
★『ゲーメストエクストラ Vol.126 “セガ新世代スタイル特集”』
内容の概要:
アーケード色の強い誌面構成の中で異色の存在だった『ジェット セット ラジオ フューチャー』を「ビジュアル×ビートの融合体」と称し、全体のアートディレクションに焦点を当てた特集を掲載。アートワークや初期段階の開発スケッチも一部紹介され、グラフィティ文化の歴史的背景と本作とのつながりを文化的に考察するコラムも掲載された。
販売会社: 株式会社新声社
販売年: 2002年
販売価格: 880円(税込)