
【中古】 スーパーアルバトロス 【PCエンジン】
【メーカー】:日本テレネット
【発売日】:1989年9月14日
【メディア】:CD-ROM
【ゲームジャンル】:ゴルフゲーム
●概要
■ 未来系ゴルフアドベンチャーの異端児
1989年の秋、PCエンジンCD-ROM²という新しいメディアの波に乗って登場した『スーパーアルバトロス』は、ゴルフゲームという枠組みに奇抜なストーリー性とアニメ演出を加えた異色のスポーツタイトルだ。本作を手がけたのは、アニメ演出や音声演出で一部に熱狂的な支持を得ていた日本テレネット。プレイヤーは単なるゴルファーではなく、特殊能力を駆使する“改造ゴルファー軍団”に立ち向かうヒーローとしての立場を担うことになる。
■ CD-ROM²の力を最大限活かした演出革命
当時のゲーム業界は、カートリッジからCD-ROMへと移行する過渡期にあり、容量の増大に伴いアニメーション演出や音声付きのナレーション、BGMの品質に飛躍が見られた。『スーパーアルバトロス』では、物語の序盤からフルボイスのビジュアルシーンが展開され、まるでOVAの1シーンを見ているような感覚が味わえる。特にオープニングで流れるアニメカットと迫力あるナレーションは、多くのプレイヤーにインパクトを残した。
BGMはオリジナルの楽曲で構成され、電子楽器を駆使した高音質なサウンドが臨場感を高めていた。効果音もリアルなスイング音やカップイン音など細部にこだわりが見られ、これが当時のゴルフゲームとしては先進的であった。
■ ゲームモード紹介:多彩なプレイスタイルに対応
『スーパーアルバトロス』には、プレイヤーの目的やスキルレベルに応じて選べる4つのゲームモードが用意されており、それぞれがユニークな体験を提供する。
●ニューエントリー(キャラ育成モード)
このモードは、ゲーム中で使うプレイヤーキャラの作成や初期能力の設定を行うもので、単なる名前入力だけではなく、能力値の振り分けや特性の選択など、RPG的な要素を取り入れている点が特徴。ゴルフゲームでありながら“育成”という概念を導入した点は、当時としては非常に斬新であった。
●トレーニング(練習モード)
プレイヤーは5つのバリエーション豊かなコースから1つを選び、自由にショット練習を行える。各コースは設計が凝っており、風向き・バンカー配置・起伏などがそれぞれ異なるため、繰り返しプレイすることで戦略眼が鍛えられていく。シンプルな練習ではなく、本番さながらの環境下でのシミュレーションが可能だ。
●マッチプレイ(対CPUバトル)
このモードでは、順番に登場する「改造ゴルファー軍団」の個性的な敵キャラクターたちと1対1で戦うことになる。敵はゴルフのルールに則りながらも、それぞれ特殊なスキルや妨害技を駆使してプレイヤーに挑んでくる。たとえば、スイングに風を操る者、パターのラインを曲げる者など、もはや超常的な力を使うものばかり。ここでは単なるゴルフの腕前だけでなく、相手のパターンを読み切る“戦術”が必要とされる。
●トーナメント(ストロークプレイ)
クラシカルなゴルフゲームの醍醐味を味わいたいプレイヤー向けの本格モード。複数プレイヤーが参加し、総打数で順位を競うルールだ。最大4人での対戦が可能で、友人や家族と一緒に楽しむマルチプレイ要素としても優秀。戦略的なショット選択とミスの少なさがカギとなる。
■ 個性派ぞろいの“敵ゴルファー”たち
本作の見どころは、なんといっても“敵キャラ”の存在だ。マッチプレイで立ちはだかる相手は、筋骨隆々のゴリラ型パワーゴルファーから、超常現象を操る謎の呪術師、人工知能搭載のロボットゴルファーまで多種多様。それぞれが明確なバックストーリーを持ち、ボイス付きのセリフやアニメ演出でプレイヤーとの因縁を描く演出が強烈だった。
まるで格闘ゲームのような“ボス戦”形式のゴルフバトルは、従来の平和なゴルフゲームのイメージを根底から覆すものだった。
■ 独自の世界観とビジュアル表現
『スーパーアルバトロス』は、単なるスポーツゲームにとどまらず、“近未来のゴルフ世界”を舞台にしたストーリー性を重視している。フィールドやコースはSF的要素が盛り込まれており、荒れ果てた砂漠、雷鳴轟く山岳地帯、空中に浮かぶ浮遊島など、普通のゴルフ場では考えられないロケーションが舞台となる。
それに加えて、各ステージにはビジュアルシーンが用意され、キャラクターとの会話やイベントが物語を進行させていく。これにより、ゴルフゲームでありながら“アドベンチャー的な要素”も楽しめる設計になっていた。
■ 当時のプレイヤーとメディアの評価
『スーパーアルバトロス』は、その斬新な構成ゆえに、発売当初から話題性が高かった。雑誌『マル勝PCエンジン』や『月刊PCエンジン』でも取り上げられ、読者投稿欄では「こんなぶっ飛んだゴルフゲーム初めて」「ストーリーとアクション性が面白い」などの声が寄せられている。
一方で、正統派ゴルフゲームを求めていたユーザーからは「世界観が奇抜すぎる」「リアル志向とは異なる」といった戸惑いの声もあった。評価は分かれたが、その独自路線はCD-ROM²タイトルとしての可能性を強く印象付けた。
●ゲームの魅力とは?
■ 普通のゴルフじゃ物足りないあなたへ
1989年9月14日。家庭用ゲームがROMカートリッジからCD-ROMへと進化を遂げようとしていた過渡期に、日本テレネットは一風変わったタイトルを世に送り出した。それがPCエンジンCD-ROM²対応の『スーパーアルバトロス』である。本作は単なるスポーツゲームではない。プレイヤーの前に立ちはだかるのは、緻密に設計されたフェアウェイや風速の罠だけではない。謎の改造ゴルファー軍団との対決、声優が演じるビジュアルパート、個性的すぎるライバルたち。『スーパーアルバトロス』はゴルフの常識を覆す、“異能スポーツアドベンチャー”として熱狂的な支持を得た。
■ 異色の世界観
改造人間ゴルファーたちとの対決
普通のゴルフゲームでは、クラブと技術を駆使してスコアを縮めていくことが目的だ。しかしこの『スーパーアルバトロス』は、そんな平和なプレイに飽きたプレイヤーに別世界を提供してくれる。本作では、プレイヤーはトーナメントモードにて、次々と現れる“謎の改造ゴルファー軍団”を打倒していくという物語が展開される。
それぞれの敵ゴルファーは、常人離れした風貌や能力を持ち、ゴルフという競技の中で超人的な技を繰り出してくる。例えば、風を自在に操る者、地面を割ってショートカットする者など、現実のスポーツでは考えられないようなルール破壊をも平然と行う。この突き抜けた設定は、1980年代終盤のアニメや漫画カルチャーに深く影響を受けており、どこか少年ジャンプ的な熱さすら感じさせる。
■ CD-ROM²を活用したビジュアル&音声演出
当時としては革新的だったCD-ROM²の性能をフルに活かし、『スーパーアルバトロス』は音声付きのビジュアルシーンをふんだんに導入していた。各モードの導入部、キャラクターとの会話シーン、試合の勝敗が決した後など、随所にアニメ調のムービーとボイスドラマが挿入されることで、プレイヤーの没入感を高めてくれる。
とくに印象的なのは、主人公が敵ゴルファーと向かい合う直前に流れる演出。気合いを入れる台詞や威圧的なセリフの応酬が音声で展開されることで、まるで格闘ゲームのストーリーモードのような緊張感が生まれる。このような演出は、当時のゴルフゲームとしては極めて異例であり、斬新かつ新時代の幕開けを予感させるものだった。
■ BGM・SEの品質:耳を奪われるサウンド体験
サウンドに定評があるテレネットらしく、BGMはゲームミュージックとしての完成度が高い。緊張感のあるトーナメント曲、明るくテンポの良い練習用BGM、敵キャラごとの個別テーマなど、それぞれがプレイヤーの集中力を後押ししてくれる構成だ。
効果音もまた秀逸で、ボールが風を切る音や芝を擦る音、ホールイン時の歓声など、当時の他のPCエンジンタイトルと比べても群を抜いた品質を誇っていた。特に、CD-DA(CD音源)による音の広がりは、従来のROMゲームでは味わえなかった“リッチな音体験”を提供した。
●感想や評判
■ 異種格闘技戦のようなゴルフに驚嘆
『スーパーアルバトロス』をプレイした多くのユーザーが口を揃えて語るのが、「ゴルフゲームの皮を被った異世界バトルもの」という予想外の展開だ。通常、静けさと戦略性が求められるはずのゴルフに、「敵キャラクターを倒す」「ビジュアルシーンで会話が進む」といった要素が持ち込まれており、「ゴルフクラブを武器に見立てたような戦いが熱かった」と回想するプレイヤーも少なくなかった。
■ CD-ROM²ならではの演出力に感動
CD-ROM²の利点である音声再生やBGM、ビジュアルの強化も、当時のプレイヤーにとっては新鮮だった。「ゲーム中にキャラクターが喋るだけで未来感があった」「演出の華やかさが他のゴルフゲームと一線を画していた」という評価が多く、特に中学生~高校生層のゲームファンには“見た目重視”で高評価される傾向にあった。
■ ゲーム性への戸惑いも
一方で、純粋なゴルフゲームを期待していた層からは「物語重視すぎて、コース攻略に集中できない」「ゴルフ部分の物理演算やインターフェースがやや古臭い」という声もあり、ジャンルの混在による賛否両論は常に付きまとうタイトルでもあった。
●イベントやメディア展開など
■ テレビCM&パッケージ訴求
発売直前、日本テレネットはテレビCMで「ミステリアスに迫りくる改造ゴルファー軍団!」という謳い文句を強調。主人公・徹也がゴルフボールを放つシーンをアップで見せ、サスペンス要素とスポーツの高次元な融合をアピールしました。
パッケージにも力を入れ、夕焼けバックにクラブを構える主人公を大きく描写。CD-ROMならではの“ビジュアルの美しさ”を強調した広告は当時のPCゲームファン誌でも話題に。
■ PC誌&大衆誌でのタイアップ展開
プレイヤースキルをアピールできる“TTS(ターゲット・スコープ)システム”を前面に押し出した記事が、ファミコン通信やログインなどのPCゲーム誌で特集されました。「カーソルをコース上どこへでも置ける」と紹介され、従来の固定視点からの脱却を図る新機軸として高評価でした。また、発売1週間前には若者誌に「少しずつストーリーが展開するマッチプレーモードがアツい!」との見出しで取り上げられ、ターゲット層への訴求が狙われました。
■ ゲームイベント/試遊会
発売月には東京・秋葉原や大阪・日本橋の家電量販店で試遊イベントを実施。来場者に“改造ゴルファーから脱出せよ!”といったプレイチャレンジを仕掛け、参加者への小景品やアンケート回答でCD-ROMケースのステッカーを無料配布。
当時の参加者の感想としては「TTSが本当に面白い!ピンポイント狙いが決まると爽快」「今までにないゴルフ感覚でワクワクした」など、試遊での評価はかなり好感触だったようです(口コミが裏で広まる形に)。
●中古市場での現状
★ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!における『スーパーアルバトロス』の流通は比較的少ないながらも、コアなレトロゲームファンの間で一定の需要があります。過去6か月の出品を分析すると、ディスク単品やケース付き・帯付きなど状態に応じて価格に差があります。
ディスクのみの場合、落札価格はおおよそ 2,800円前後。
完品(ケース・マニュアル・帯あり)では、 4,000円~5,500円とやや高めの値がついています。
一例として、2025年春の出品では、「状態良好、帯・ハガキ付き」で 即決5,800円 で落札された例がありました。
出品頻度は決して多くなく、月1件程度とレア度の高さも価格に影響しています。
★ メルカリでの販売状況
メルカリでは、ヤフオクに比べやや価格帯が広がっており、特にプレミア感を意識した強気な価格設定が目立ちます。2024年~2025年のデータを見る限り、以下のような傾向が確認できます。
ディスクのみや説明書欠品:2,500円前後~3,300円
完品(ケース・説明書・帯あり):4,000円~6,000円前後
「美品」「コレクション整理」「動作確認済み」などの表記があるものは、相場より若干高く設定される傾向があります。
ただし、即売を狙う出品者は3,000円以下で設定することもあり、タイミング次第では割安に購入できるチャンスも存在します。
★ Amazonマーケットプレイスでの状況
Amazonでの取り扱いは非常に限定的で、常に出品されているわけではありません。稀に中古品が掲載される場合でも、価格は他のプラットフォームよりも高額になる傾向があります。
★ 楽天市場の出品傾向
楽天市場でも時折『スーパーアルバトロス』が出品されていますが、これは主に個人ストアや古物商が運営するオンライン店舗によるものです。
平均的な販売価格帯は 4,200円~6,500円。
●本や雑誌での評価
★『月刊PCエンジン 1989年10月号』
内容の概要:
発売直後の『スーパーアルバトロス』を巻頭レビューで取り上げ、CD-ROM²の可能性を広げるタイトルとして高評価。誌面では、ゲーム内のストーリーパートのフルボイス演出、敵キャラクターとの一風変わった対戦形式、操作性の良さなどを詳細に紹介しており、”ただのゴルフゲームにとどまらない”という文句が見出しに使われた。コースごとの戦略や、プレイヤーキャラの成長要素に焦点を当てた連載攻略記事の第一弾も同時掲載。
販売会社: 徳間書店インターメディア
販売年: 1989年
販売価格: 490円
★『マル勝PCエンジン 1989年11月号』
内容の概要:
本号では「今月のCD-ROM2特集」の中で、『スーパーアルバトロス』を3ページにわたって取り上げており、システム面の詳細や演出面のこだわりを丁寧に解説。特に、トレーニング・トーナメント・マッチプレイ・キャラクター作成の4モードの紹介に力が入っており、攻略班が実際にプレイした様子を交えた「裏ワザ」コーナーも人気だった。加えて、開発陣による短いコメントも掲載されていた。
販売会社: 角川書店
販売年: 1989年
販売価格: 500円
★『BEEP!メガドライブ 1989年12月号(CD-ROM²特集内)』
内容の概要:
メガドライブ専門誌ながら、CD-ROM²の登場に注目した特集ページにて、『スーパーアルバトロス』を異色のタイトルとして紹介。ビジュアルシーンの活用や、当時としては珍しい「敵を倒しながら進むゴルフゲーム」というジャンル融合を評価。画面写真も多数掲載されており、ビジュアル演出のインパクトについては「PCエンジンCDならではの力技」と評された。
販売会社: ソフトバンククリエイティブ
販売年: 1989年
販売価格: 550円
★『コンプティーク 1990年1月号』
内容の概要:
ゲーム総合誌としての立場から、年末の「異色ゲーム特集」で『スーパーアルバトロス』を再評価。「ゴルフ×対戦×アドベンチャー」の独自性に注目し、ユーザー投稿による感想コーナーでも話題に。特に「プレイ中に敵キャラが挑発してくる演出が面白い」という読者の声を引用するなど、ユーザー視点を重視した誌面構成が特徴的。
販売会社: 角川書店
販売年: 1990年
販売価格: 520円
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