
【中古】Wii Elebits エレビッツ
【メーカー】:コナミ
【開発】:コナミ
【発売日】:2006年12月2日
【販売価格】:5,800円
【メディア】:Wii用光ディスク
【ゲームジャンル】:アクションゲーム
●概要
■ Wiiの可能性を引き出した“エネルギーハンティングアクション”
電力の源をめぐるファンタジックな冒険
2006年末、家庭用ゲームの世界に新たな刺激をもたらしたタイトルがあった。それがコナミがWii向けに送り出した『エレビッツ』である。本作は、単なるアクションゲームの枠を超え、“世界のエネルギー源”という独自の設定をもとに、プレイヤーに探索と発見の喜びを提供した。Wiiリモコンという新たなインターフェースを活かし、家庭の中に潜む小さな生命体“エレビッツ”を探し出すという一風変わったゲーム性が、当時のユーザーに大きなインパクトを与えた。
■ ゲームの舞台と物語
静かな町に潜む異変
物語は、エレビッツという不思議な生命体が、世界中のエネルギーを供給しているという世界観から始まる。長年、エレビッツは人間と共存していたが、ある日突然、彼らが姿を消してしまい、世界は電力を失う危機に直面する。主人公である少年カイは、家に残された装置“キャプチャガン”を手に、エレビッツを探す旅に出るのだ。
その旅のスタート地点は、カイの自宅。部屋の中から始まり、やがて家全体、さらには町へと探索範囲は広がっていく。最初は静まり返った部屋の中を注意深く見渡すところから始まり、徐々に変化していくゲームのスケール感は、プレイヤーの好奇心をぐっと引き込んでいく。
■ ゲーム性のコア
「見つけて、捕まえて、電力回復」
本作のジャンルは一見アクションゲームだが、実際には一人称視点での探索型シューティング要素が強く、“FPS的な操作感”を持っている。しかし銃を使うといっても敵を倒すものではなく、あくまで対象は“エレビッツ”。物に隠れている彼らを見つけ出し、光線を使って捕まえるのがプレイヤーの目的だ。
捕まえたエレビッツは、それぞれ微量な電力を持っており、それらを蓄積することでステージ内の家電製品や照明、ドアなどが動作可能になっていく。つまり、電力を集める=探索の幅を広げることに直結しているわけで、このシステムが本作のゲーム性の中心となっている。
■ Wiiリモコンの活用
家具を持ち上げ、回し、投げる
このゲームが他と大きく異なる点は、Wiiリモコンを“ただのボタン”ではなく、“動作”そのものとして捉えていることだ。リモコンを家具に向けて照準を合わせ、ボタンを押すと物を掴むことができる。そして掴んだ状態でリモコンを上下左右に振ることで、引き出しを開けたり、扉を開閉したり、あるいはゴミ箱をひっくり返したりと、まるで本当にその物に触れているかのような感覚を味わえる。
エレビッツは家具の裏や引き出しの奥、場合によっては壁や天井の裏側など、思いもよらぬ場所に隠れているため、プレイヤーは五感をフル活用しながら部屋中を探し回る必要がある。この“物を探す”という行為に、直感的なリモコン操作が加わることで、まったく新しい探索体験が生まれている。
■ モードの多様性
ひとりでも、みんなでも楽しめる構成
『エレビッツ』には、プレイヤーが物語を追いながら進めていく「ストーリーモード」のほかに、さまざまな楽しみ方が用意されている。
★ストーリーモード
本編の中心となるこのモードでは、前述のように少年カイの視点でエレビッツを探し、電力を回復させていく旅が描かれる。ステージごとに異なる目標が設定されており、「規定の電力量を集めろ」「特定のエレビッツを何体捕まえろ」など、プレイヤーに毎回違った挑戦が与えられる。
★マルチプレイモード
最大4人まで同時にプレイ可能なモードも搭載されている。画面を分割して、どちらがより多くのエレビッツを捕まえられるか競い合ったり、制限時間内にスコアを稼いだりする形式が基本だ。友人や家族とワイワイ盛り上がれる点も、Wiiらしい魅力のひとつだ。
★エディットモード
さらに特徴的なのが「エディットモード」。これはプレイヤーが自分でステージを作成できるモードで、部屋のレイアウトや配置するオブジェクトを自由に設定できる。完成したステージは、フレンドコードを通じて他のプレイヤーと共有可能。このクリエイティブな要素が、遊びの幅をさらに広げている。
■ エレビッツという存在の愛らしさと多様性
このゲームの大きな魅力のひとつに、“エレビッツそのもの”のデザインがある。体の色や形、大きさが異なるエレビッツたちは、単に捕まえる対象というだけでなく、見ているだけで愛着が湧くようなビジュアルに仕上げられている。ときにおどけた動きをしたり、集団でじゃれあっていたりと、彼らの個性はプレイヤーの想像力を刺激する。
中には「赤いエレビッツは力持ち」「黄色いエレビッツは素早い」といった特徴もあり、ただ探すだけでなく、それぞれの特性を理解して行動する必要がある点も、奥深さを増している。
■ プレイヤーの感想
まるで“家じゅうを冒険する宝探し”
発売当時のプレイヤーからは、「Wiiリモコンを使ってこんなに直感的に物を動かせるとは思わなかった」「部屋を片っ端からひっくり返す快感がクセになる」など、多くの驚きと興奮の声が聞かれた。特に子どもや家族で楽しんだユーザーにとっては、「新しい遊びの形」として強く印象に残ったようだ。
また、単なる“探し物ゲーム”ではなく、背景にしっかりとしたストーリーが存在することも好評価の要因だった。少しずつ明かされていくエレビッツの秘密や、カイの成長物語が描かれることで、プレイヤーの没入感は格段に高まる。
■ Wii時代の隠れた名作としての地位
『エレビッツ』は、単なるギミック頼りのゲームではなく、Wiiの特性をしっかりと理解し、それを最大限活かしたゲームデザインで構築された“新しい遊びの形”を体現した作品だった。直感的な操作性、愛らしいキャラクターたち、遊び方の多様性──どれをとっても高水準でまとまっており、今なお多くのファンに語り継がれている。
“エネルギーを取り戻す”というテーマに込められたメッセージ性と、それを支える革新的な操作感。『エレビッツ』は、家庭の中に眠る好奇心を呼び覚ます、小さな冒険の記録である。
●ゲームの魅力とは?
■ Wiiの幕開けに現れた“かくれんぼ革命”
一見すると子ども向けの愛らしいビジュアルだが、その内には驚くほど多彩で新鮮なゲーム体験が詰め込まれている。
単なる「かくれんぼ」ではない。隠された存在を探し、捕まえ、エネルギーを取り戻していく――それは、Wiiリモコンという新たなインターフェースと見事に融合し、前例のない没入感をプレイヤーにもたらした。
■ 可愛さとエネルギーを秘めた不思議な生命体
このゲームの中心にいるのは、“エレビッツ”と呼ばれる小さな存在たち。彼らは見た目に反して、世界の電力そのものを生み出すという不思議な力を持つ。プレイヤーは、突然エネルギーを生み出さなくなってしまった彼らを探し出し、再び文明の灯を取り戻すことが使命となる。
エレビッツは家具の裏、冷蔵庫の中、天井の照明器具の陰など、あらゆる場所に潜んでいる。時には一筋縄ではいかない手ごわいヤツも登場し、その捕獲は簡単ではない。だが、ひとつひとつ見つけていく過程がなんとも心地よく、思わず夢中になってしまう。
■ “Wiiリモコン”という魔法の道具
操作の直感性と快感
『エレビッツ』最大の特徴は、Wiiリモコンを巧みに利用した操作系統にある。リモコンを使って視点を動かし、家具を持ち上げ、引き出しを開け、オブジェクトを回転させる――まさに「手で触れるような」感覚がそのままゲームに反映されるのだ。
物理演算のリアリティも絶妙で、力加減が足りなければ物をうまく動かせず、逆に強く振りすぎると周囲がめちゃくちゃになることも。そういったリアクションが生々しく、プレイヤーに“世界を動かしている”という感覚を確実に与えてくれる。これは従来のゲームパッドでは味わえない快感だ。
■ “破壊と探索”のハーモニー
壊すことで広がるプレイの自由度
『エレビッツ』において、家具を壊すことはペナルティではない。むしろ、それが探索を進めるための戦略的行動になっている。バリバリと家電をひっくり返し、棚を吹き飛ばすことで新たなエレビッツを発見できる仕組みが、プレイヤーにある種の解放感を与えてくれる。
家庭内という身近な空間が、探索対象としてここまでダイナミックに描かれる例は稀だ。ステージが進むごとに探索エリアは家から街へとスケールアップし、現実と空想が絶妙に混ざり合ったプレイ体験が続く。物理的な制約がほぼないため、自分の発想力次第で様々なアプローチが可能になる。
■ “エネルギー回復”というメタファーが示す深層
このゲームのもう一つの魅力は、「エネルギーの復活」という行為が常に前向きで、希望に満ちていることだ。世界が静かに、だが確実に元の姿を取り戻していく様子は、破壊の中に生まれる再生の物語でもある。
特にストーリーモードの終盤では、単なる「かくれんぼゲーム」の枠を超え、家族の絆や信頼の再構築といったテーマまでが丁寧に描かれる。子どもも大人も、それぞれの視点から何かしらのメッセージを受け取ることができる構成になっている。
■ 多彩なモードが支えるリプレイ性
1人でも、みんなでも楽しい
『エレビッツ』は一人用のストーリーモードだけでなく、最大4人で競い合うことのできるマルチプレイヤーモードも用意されている。こちらは、限られた時間内でより多くのエレビッツを捕まえるというスコアアタック型で、非常に盛り上がる。
友人や家族との遊びの中で、思わぬ連携や争奪戦が起きたりと、パーティゲームとしても高く評価された。Wiiリモコンの特性を活かした多人数プレイは、ゲームに不慣れな人でも直感的に楽しめるため、年齢層を問わず受け入れられた理由の一つだ。
■ ビジュアルとサウンドの優しさが織りなす独特の世界観
ポップでカラフルなビジュアル、ほんのりとしたノスタルジーを漂わせる音楽、そしてエレビッツのユーモラスな鳴き声――これらが一体となって作り出す世界観は、どこか絵本の中に入り込んだような感覚すらある。
奇抜な要素や派手な演出ではなく、細やかで優しい“空気感”がプレイヤーを包み込む。それが『エレビッツ』という作品の芯にある魅力だ。音と動きがリンクした瞬間の気持ちよさも、音響演出の妙が成せる技だ。
■ プレイヤーからの声
支持と再評価の流れ
発売当初、本作はWii本体のローンチ期ということもあり、注目度は高かった。その斬新な遊び方と世界観に驚きと称賛の声が多数寄せられ、「まったく新しい感覚のゲームだ」「任天堂のソフトかと思うほどクオリティが高い」といった意見もあった。
一方、Wiiリモコンの操作に慣れないユーザーにとっては、やや難易度が高い場面もあり、「慣れるまで時間がかかる」という声もあったが、それを補って余りあるほどの中毒性を評価するレビューが多い。後年になると、「埋もれた名作」として再評価され、隠れたWii初期の傑作として語られるようになる。
■ エレビッツが提示した“遊びの未来形”
『エレビッツ』は、Wiiという新しい土壌に真っ先に種をまいた先駆者の一つだった。その成果は十分に実を結び、プレイヤーに“遊びの可能性は無限だ”という事実を改めて示した。
あの頃、テレビの前でリモコンを振りながら「ここにもいるかも…!」と家電をひっくり返していた感覚――それは今もなお、記憶の中で鮮やかに輝いている。
リモコンで“触れる”という概念を初めてゲームに持ち込んだ『エレビッツ』。その功績は、単なる一発ネタでは終わらず、現在のインタラクティブゲームの源流の一つとなったことは間違いない。
●感想や評判
■ プレイヤーの生の声
子どもも大人も引き込まれた“宝探し感覚”
直感的な操作に「感動した」の声続出
発売当初から多くのWiiユーザーが驚いたのは、Wiiリモコンを使った“物探し”の体験だった。部屋の中の家具を引っ張ったり、ドアを開けたり、棚を動かしたりといった操作をリモコンひとつで実現できるインタラクションに、「触っている感覚がリアルでクセになる」と高評価が集まった。
特に小さな子どもからは、「テレビの中の世界を掃除してるみたい」「宝探しをしてるみたい」と好意的な意見が多く寄せられた。ゲームの難易度も程よく、家族で楽しむには最適という感想も多かった。
「物を壊せる快感」にハマる層も
部屋の中を好き勝手に引っかきまわして、小さなエレビッツを探し出す本作では、オブジェクトをひっくり返したり壊したりすることもしばしば。プレイヤーの中には、「日常ではできない破壊行為を気軽に楽しめるのがストレス発散になった」という声も多く、爽快感が支持を集めた。
■ ゲームメディアによる分析的評価
Wiiリモコンの可能性を証明した一本
新機軸のプレイフィールに高い評価
多くのゲームメディアは、本作が「Wiiという新しいゲーム機の価値を体験させてくれるタイトル」と位置づけていた。ファミ通や電撃などの国内メディアでは、「リモコンを使った操作感に優れている」「ステージの作り込みが丁寧」と、ゲームの構造そのものに対しても高評価を寄せている。
IGNやGameSpotといった海外のゲームサイトでも、Wiiというプラットフォームの紹介と共に『エレビッツ』を取り上げ、「新しいユーザーに向けた理想的なタイトル」と称賛。特に操作インターフェースに対しての高評価が目立った。
物理演算と空間設計への注目
本作のもう一つの技術的な評価点として、多くのメディアが取り上げたのは「物理演算の自然さ」と「空間構造のリアリティ」である。プレイヤーが持ち上げた箱が自然な重さで傾いたり、引き出しがスムーズに開閉したりする演出は、当時のWiiタイトルとしては異例の精密さだった。
■ 否定的意見と課題
カメラ操作と繰り返し感への声
視点移動の難しさに戸惑いも
一方で、すべてが好意的というわけではなかった。特に中級~上級プレイヤーからは、「視点移動がスムーズでなく酔いやすい」「操作に慣れるまでが大変」といった声も。リモコンのジャイロ感知に慣れないプレイヤーにとっては、自由すぎる操作性が逆に不自由に感じられるというジレンマがあったようだ。
プレイ展開の単調さに対する指摘
また、「エレビッツを探す」という基本構造があまりに繰り返されるため、数時間プレイしたあたりで“作業ゲー”のような印象を持つという声も聞かれた。とくにゲーマー層からは、「もう少しストーリーに起伏や変化があっても良かった」「環境にバリエーションが足りない」といった辛口な感想も目立つ。
■ 総合的な評価
可能性を開いたが、洗練には課題も
『エレビッツ』は、Wiiというハードのポテンシャルを体験的に示した先駆的なタイトルだった。ゲームとしての完成度は高いとは言い難い部分もあったが、「体験型ゲーム」という新ジャンルの可能性を示したという点で、多くのプレイヤーとメディアに深い印象を残したことは間違いない。
ゲームの世界を“触る”感覚、そこから生まれる発見と驚き。それらが一つのパッケージとしてまとまった『エレビッツ』は、Wii初期の傑作のひとつとして記憶されている。
●イベントやメディア展開など
■ 発売直前の大型展示:東京ゲームショウ2006での実演ブース
豪華ブース演出とデモ
東京ゲームショウ2006(TGS)において、コナミは主力タイトルの一つとして『エレビッツ』に力を入れた専用ステージを設置。常駐のデモ担当スタッフが実機プレイと解説を交替で行い、来場者に操作感や斬新な操作体系をアピールしました。
メディアの注目を集めた実演
来場者は「電子生き物」をWiiリモコンでつかみ、棚や家電を動かす様子に興味津々。とくに「トースターからポップコーンとともにエレビッツが飛び出す」演出は人気を博し、プレスにも“こうした演出には説得力がある”と評価されました。
■ 海外向けプロモーション:E3や海外評価での反響
E3での「Pikmin的斬新さ」評価
北米E3では、『エレビッツ』が任天堂の『Pikmin』と比較されるほどアートスタイルや見た目の独自性を評価されましたが、操作感への指摘も多く「独創的だけど操作にはくせがある」といった声も出ました。
レビューサイトでの期待半分、辛口批評も
Worthplayingなど欧米メディアでは「かくれんぼのような面白さ」「カラフルで可愛い一方、シューティング的な操作には難あり」とする評価が散見されました 。
■ メディア露出と広告キャンペーン
誌面を彩る広告チラシ
北米では発売に先駆け、現地eBayにも出品されたプロモーション用印刷広告(サイズ約8×10インチ)が注目を集め、珍しいノベルティとして語られる存在に。
IGNやCESAなど受賞による広がり
発売後にはIGNの「Best Wii Action Game」「Most Innovative Design」「Best Use of Wii Remote」などを獲得し、さらに日本ゲーム大賞2006“Future Award”にも選出されたことで、広報活動に弾みがつきました。
■ 店頭やWebを使ったプロモーション
店頭体験コーナー
全国の家電量販店ではWii本体購入特典として『エレビッツ』の試遊台設置が相次ぎ、来店客への操作体験が重視されました。
公式サイト&壁紙配布
国内外の公式WEBサイトでは、体験版ムービー、キャラクター紹介、壁紙データの無料配布などを実施し、ユーザーの継続的な興味喚起を狙いました。
■ 付加価値展開:ぬいぐるみ&ノベルティ戦略
予約特典のエレビッツぬいぐるみ
海外では、予約購入者向けにエレビッツのぬいぐるみがプレゼントされるキャンペーンを展開。ファン心理をうまく捕まえた施策でした 。
関連グッズ展開:Dewy’s Adventureとの連携
同じくコナミの「Dewy’s Adventure」の予約特典ぬいぐるみと質感を揃えるなど、“ぬいぐるみ戦略”として一貫性を持たせる設計がなされました。
■ WiiConnect24を活用したオンラインプロモーション
スクリーンショット&エディットレベル送信機能
Wiiの常時通信サービス「WiiConnect24」を通じて、プレイヤーが作ったオリジナルステージやスクリーンショットの交換が可能に。
口コミとSNS拡散の狙い
海外でのユーザーが作ったステージをコミュニティで紹介する事例もあり、「家にいながらユーザー間で交流が生まれる」環境が若干ながら形成されました。
●中古市場での現状
★ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!における『エレビッツ』の取引は、Wiiタイトルとしては比較的安定した動きを見せており、出品数は常時3~5点前後と少数ながらも継続的な出品が確認できます。
中古ソフトの価格帯としては1,400円~3,000円程度が主流です。状態が「ケースに目立つスレあり」「説明書にシワあり」といった難あり品では、1,400円前後でのスタート価格が設定されており、入札数も少ない傾向にあります。
一方で、ディスクやケースの状態が良好で、説明書・チラシなどの付属品が揃っている場合には、即決価格2,800円~3,000円で出品されるケースが目立ち、落札率も比較的高めです。
また、未開封の新品や未使用に近い美品が出品されることもあり、その場合には4,000円~5,000円前後の値がつくことも。ただしこうした新品出品は非常に稀で、年に数回あるかないかといった頻度です。外箱の状態、Wiiリモコン対応タイトルをコレクションしているユーザーからの需要などが価格に影響する要因となっています。
終了直前で競り合いとなり、出品価格から500円以上跳ね上がるケースも見られるため、コレクター層の入札が入るタイミングには注意が必要です。
★ メルカリでの販売状況
フリマアプリ「メルカリ」では、『エレビッツ』の出品数はやや多めで、常時10件以上の出品が確認されています。出品価格の中心帯は1,600円~2,500円と比較的お手頃で、価格競争がやや激しい市場となっています。
最も多く見られるのは2,000円前後の設定で、説明書とケース付き、ディスクに目立つキズがない程度の商品がよく売れています。状態が良好な場合には2,800円~3,200円での販売も成立しており、特に「動作確認済み」「即日発送」などの説明があると、数時間~1日以内に売り切れるケースも。
一方、ケースに破損がある、説明書が欠品している、ディスクに細かいキズがあるなどの場合には1,500円以下に値下げされることもあり、ライバル出品が多い分、出品者は価格設定に慎重さが求められます。
期間限定で「まとめ売り」(Wii本体+ソフト数本)での出品に含まれることもありますが、その場合は単品価格よりも安く見積もられてしまう傾向があるため、『エレビッツ』単体での出品・購入が主流となっています。
★ Amazonでの販売価格
Amazonマーケットプレイスでは『エレビッツ』の中古品が常時取り扱われています。価格帯としては2,500円~3,800円程度が相場で、状態の良い「ほぼ新品」カテゴリに分類されている商品は3,500円以上で販売されている傾向です。
★ 楽天市場での取り扱い状況
楽天市場では、中古ゲームを扱う複数のリユースショップが『エレビッツ』を取り扱っています。価格帯は2,700円~3,500円前後が多く、ショップにより「ランク付け」(美品・可・難ありなど)されているのが特徴です。
★ 駿河屋での販売状況
中古ゲームショップの定番・駿河屋では、『エレビッツ』が比較的安定して取り扱われています。
価格は2,400円~3,000円前後が主流で、状態に応じてランク分けされて販売されています。
●本や雑誌での評価
★『週刊ファミ通 2006年12月15日号』
内容の概要:
本誌ではWii本体の発売直後に特集を組み、ローンチタイトルとして注目された『エレビッツ』を多角的に紹介。開発陣のミニインタビューをはじめ、実際のプレイレポートや「Wiiリモコンをどこまで活用できるか」という視点での操作性検証も掲載されている。特に、家具や電化製品を引っ張り出して隠れたエレビッツを探し出す楽しさと、物理演算による“部屋のぐちゃぐちゃ感”の妙に注目が集まった。ゲーム開始から序盤のステージに至るまでの進行パターンや、隠しエレビッツの攻略法も簡単に触れられていた。
販売会社: 株式会社エンターブレイン(現・KADOKAWA)
販売年: 2006年
販売価格: 370円(税別)
★『Nintendo DREAM(ニンテンドードリーム) 2007年1月号』
内容の概要:
Wii特集号として、『エレビッツ』の特集ページを約8ページにわたり展開。ユニークなキャラクターである「エレビッツ」たちの設定やデザイン背景に触れるほか、開発者コラムでは「子どものころのかくれんぼ体験が原点」というアイデアソースも語られた。プレイヤーが最初に訪れる「自宅ステージ」の家具配置図や、得点の稼ぎ方に関するアドバイスなど、読者が実践できる攻略情報も多数盛り込まれている。
販売会社: 株式会社アンビット
販売年: 2006年
販売価格: 952円(税別)
★『電撃ゲームス Vol.1(創刊号)』
内容の概要:
Wiiの新時代を祝して創刊された本誌の目玉企画の一つが『エレビッツ』のレビュー記事だった。ゲームのジャンルに対する明確な分類が困難なことから、“ジャンル無国籍アクション”という独自表現で紹介。特に、子ども部屋から工場エリアまで、ステージごとに変化する探索スタイルと、細部まで作り込まれた「モノとのインタラクション」に着目していた。加えて、サウンドに焦点を当てたコラムでは、効果音のバリエーションが臨場感を増していると高評価を付けていた。
販売会社: 株式会社メディアワークス
販売年: 2006年
販売価格: 600円(税別)
★『ザ・プレイステーション 2007年1月号』
内容の概要:
Wiiとは直接関係の薄い雑誌ながら、話題性の高かった『エレビッツ』を“他機種プレイヤーも注目すべき異色作”として特集コーナーで紹介。シューティングのようでいてパズル的、アドベンチャーのようでアクション的という複合性の高さに言及し、ゲーム性の分解図を独自に掲載。実験的作品でありながら、Wiiリモコンの直感性を引き出す“未来の家庭用ゲーム像”としても評価されていた。
販売会社: 株式会社ソフトバンククリエイティブ
販売年: 2006年
販売価格: 580円(税別)
★『エレビッツ公式ガイドブック』
内容の概要:
公式の完全攻略本として発売され、全ステージの構造やエレビッツの出現場所、条件付きイベント、そしてボス戦の詳細まで網羅された一冊。特に注目すべきは、マルチプレイヤーモードの得点テーブルや、隠しアイテム・シール収集リスト。さらに巻末には、開発者インタビューやコンセプトアートも収録され、コアファンにとって読み応えある内容に仕上がっていた。
販売会社: コナミ株式会社
販売年: 2006年
販売価格: 1,500円(税別)