『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』(PC-FX)を振り返りましょう

【中古】「非常に良い」天外魔境 電脳絡繰格闘伝 (PC-FX)

【中古】「非常に良い」天外魔境 電脳絡繰格闘伝 (PC-FX)
34,461 円 (税込)
【中古】「非常に良い」天外魔境 電脳絡繰格闘伝 【PC-FX】【メーカー名】ハドソン【メーカー型番】【ブランド名】ハドソン【商品説明】初期不良に関しましては商品到着から1週間は返品を承っております。他モールとの併売品の為完売の際はご連絡致しますのでご了承ください..
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【メーカー】:ハドソン
【開発】:ハドソン
【発売日】:1995年7月28日
【販売価格】:8,800円
【メディア】:CD-ROM
【ゲームジャンル】:格闘ゲーム

[game-1]

●概要

■ PC‑FXならではの“動く格闘劇”
1995年夏、ハドソンはPC‑FXの高い動画再生能力を活かした異色の対戦型格闘ゲーム、『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』をリリースしました。従来の“絵が動く2D格ゲー”とは一線を画し、アニメーション映像そのものを“技”として表現するスタイルが特徴です。
本作は、『天外魔境』シリーズのスピリットを継承しつつ、アニメと格闘を融合。“夢のオールスター”が繰り広げるド迫力のバトルが最大の魅力です 。

■ 『天外魔境』の新たな形
RPGから対戦格闘へ
『天外魔境』と言えば、桃太郎伝説シリーズの流れを汲む和風ファンタジーRPGとして名高い。その魅力は、個性あふれるキャラ設定、風刺の効いたストーリー、日本文化へのユニークなアプローチなどにあった。
だがこの『電脳絡繰格闘伝』では、シリーズの伝統的なRPGフォーマットから一転、2Dアニメーション格闘ゲームというジャンルに挑戦している。これは、1990年代前半にアーケードや家庭用でブームを巻き起こしていた「対戦格闘」という流れに乗る形で、シリーズの新たな可能性を試みたものであった。

■ 夢のクロスオーバー
オールスターキャラクター集結!
本作の最大の魅力の一つは、シリーズ過去作から多くの人気キャラクターがプレイアブルとして登場する点にある。
・自来也(声優:岩田光央)
・綱手(声優:江森浩子)
・戦国卍丸(声優:伊倉一恵)
・カブキ団十郎(声優:山口勝平)
・絹(声優:井上あずみ)
・マントー(声優:千葉繁)
・菊五郎(声優:千葉繁)
・ヨミ(声優:池田秀一)
・黄金のカンビエ(声優:永井一郎)
・猫姫(声優:折笠愛)
・タマ(声優:小桜エツ子)
キャラクターたちは、単に見た目が再現されているのではなく、それぞれの作品内で培った“必殺技”や“個性”がしっかりと格闘スタイルに落とし込まれており、シリーズファンならば思わずにやりとする再現度である。

■ 目を見張る“動画格闘”のインパクト
本作のもう一つの特筆すべきポイントは、「操作に応じて動画を再生する」という独自のバトルシステム。これまでの格闘ゲームがリアルタイムでドット絵をアニメーションさせるスタイルであったのに対し、本作は“アニメーション動画”そのものを使って戦闘を展開させる。
これはPC-FXの特性 ― 映像表現に特化したハード構成 ― を最大限に活かした構造であり、いわば「対戦型インタラクティブアニメーション」とも呼べるスタイルを構築している。
各キャラの動きや攻撃、さらには決め技に至るまで、手描きアニメーションによって表現されており、そのクオリティは当時の他機種の格闘ゲームと比較しても異彩を放っていた。

■ モードは3種類
ゲームプレイの多彩な楽しみ方
本作には大きく分けて3つのゲームモードが用意されており、それぞれ異なる遊び方ができるようになっている。
◇ 勝ち抜き戦モード
物語仕立てのバトルを進めていくモード。敵キャラと連戦を重ねながら、最終的には再び現れた悪神「ヨミ」との決戦に挑むことになる。プレイヤーが選んだキャラで物語が微妙に変化し、セリフや演出もそれぞれに合わせて構成されている。
◇ 練習試合モード
対人・対CPUどちらでも可能な対戦モード。操作に慣れたり、必殺技のコマンド入力を練習するには最適。
◇ 紅白試合モード
2チームに分かれてのチームバトル形式。キャラの特性を生かした戦略的な戦いが可能で、友人との対戦にも向いている。

■ ストーリー構成
再び蘇る「ヨミ」との戦い
本作におけるストーリーは、シリーズの根幹をなす“ジパング”という架空の日本風世界が舞台。過去に打ち倒されたはずの邪神・ヨミが復活し、世界を再び混沌へと陥れようとする。
その脅威に立ち向かうのが、歴代の英雄たち。プレイヤーは彼らの中から一人を選び、ヨミの配下を倒しながら進軍していくことになる。戦闘の合間に挿入されるアニメパートでは、キャラ同士のやりとりや背景が描かれ、単なる格闘ゲームに留まらない「ドラマ性」も感じさせる構成となっている。

■ 演出とグラフィック
「見せる」ことに全振りした潔さ
PC-FXというハードがそもそも映像処理に強みを持っていたこともあり、本作のグラフィックは実に見応えのある仕上がりだ。なかでも驚くのは、通常技一つ一つにもアニメーションが挿入されているという点。プレイヤーのコマンドに応じて数秒単位の映像が再生されるという構造は、今で言うQTE(クイックタイムイベント)にも近い。
これはテンポの速さを求める格闘ファンからすると賛否が分かれる部分ではあるが、“一撃一撃の重み”を際立たせる演出としては成功しているとも言える。

■ 『バトルヒート』の進化系という位置づけ
本作のバトルシステムは、実はPC-FX初期の格闘タイトル『バトルヒート』を基にしている。『バトルヒート』もまた動画ベースで戦う格闘ゲームであったが、本作ではそれがさらに洗練され、キャラの個性やアニメ演出のバリエーションが格段に向上している。
「プレイヤーがアニメを動かしている」という感覚を味わわせるという意味で、『電脳絡繰格闘伝』は一つの完成形と言っていいだろう。

■ 音声・演出面の豪華さも注目ポイント
声優陣にはシリーズでおなじみのキャストが多数続投しており、掛け合いや演出に一切の妥協がない。戦闘中のボイスや勝利時の台詞など、キャラの魅力を引き立てる音の演出にも力が入っており、「見て楽しい、聞いて熱い」作品になっている。

■ 映像体験としての格闘ゲームの到達点
『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』は、通常の格闘ゲームとは一線を画す作品である。瞬時の反応やテクニカルなコンボを競うのではなく、まるで一本のアニメを自分の手で操っているかのような“映像体験”としての格闘。
その構造上、操作性の自由度は限定される部分があるが、逆に言えば「魅せる戦い」に特化したゲームデザインとして、今なお独自の輝きを放っている。
PC-FXというマイナー機種であったがゆえに広く知られることはなかった本作。しかし、シリーズファンにとってはたまらない「夢の競演」であり、映像技術とゲームの融合を試みた野心的な一作として、その存在は語り継がれるに値するだろう。

[game-2]

●ゲームの魅力とは?

■ 懐かしさと挑戦心をくすぐる異色の『天外魔境』
1990年代の家庭用ゲーム機市場は、プレイステーションやセガサターンといったポリゴン全盛の次世代機が覇権を争っていた。しかし、その中で異彩を放つハード――PC-FX。その中でもとりわけ異色で、強烈な個性を放っていたタイトルこそ『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』である。RPGとして名高い『天外魔境』シリーズが、まさかの“対戦格闘”という形でリリースされた本作は、ファンにとって驚きと好奇心の塊だった。
本作の魅力は、単に“人気キャラを使って戦える”だけにとどまらない。PC-FXならではの映像表現力を活かし、フルアニメーションで描かれるバトル演出や重厚な物語構造、遊びごたえのあるモード設計など、他の格闘ゲームとは一線を画す仕上がりを見せている。

■ フルアニメーションで繰り広げられる戦いの美学
『電脳絡繰格闘伝』最大の特長は、戦闘シーンのすべてが美麗なアニメーションで構成されているという点だ。コマンドを入力すると、静止画の連続ではなく、まるでOVAのような滑らかな動画が画面いっぱいに展開する。必殺技はまさに“見せ場”。卍丸の剣技や自来也の忍法、カブキ団十郎の派手な演舞は、ファンなら一度は目を見張ること請け合いだ。
PC-FXの“動画再生特化設計”をフルに活かし、ボタンを押すたびに流れる演出は、手に汗握る格闘というより、アニメの演出を操作している感覚に近い。これが従来のリアルタイム格闘ゲームとは一線を画す“新感覚”となっていた。

■ キャラクター愛と個性が爆発!シリーズファン必見の夢の競演
本作に登場するキャラクターたちは、シリーズでおなじみの人気者たちばかり。『天外魔境II 卍MARU』での活躍が記憶に新しい卍丸や自来也、カブキ団十郎といった面々がフルボイス・フルアニメーションで再登場する様は、シリーズファンの胸を熱くさせた。
それぞれに固有の戦闘スタイルと必殺技が用意されており、見た目の派手さだけでなく戦略性も十分にある。なかでも“紅白試合”モードでは、キャラ同士の掛け合いや意外な組み合わせによる新たな一面が垣間見え、対戦以上にキャラドラマとして楽しめる場面も豊富だ。

■ 三つのプレイモードで味わう格闘の奥深さ
本作には「勝ち抜き戦」「練習試合」「紅白試合」の三つのモードが搭載されている。それぞれに独自の楽しみ方が設けられており、単なるキャラゲームではない“格闘ゲームとしての骨太さ”を感じさせてくれる構成だ。
とくに「勝ち抜き戦」では、連戦を勝ち抜く緊張感と演出の組み合わせがスリリングで、コンティニューがあるにも関わらず“次で負けたら終わるかもしれない”という絶妙なプレッシャーがプレイヤーを襲う。逆に「練習試合」では純粋に技の演出を眺めて楽しむこともでき、ファンアート的な感覚すら芽生える。

■ 演出と演技が一体となった、まるでアニメ作品のような空気感
アニメーション技術だけではなく、声優陣の演技も本作の空気感を支えている。シリーズおなじみのキャストが続投しており、それぞれのキャラに命を吹き込んでいる。例えば、カブキ団十郎のオーバーアクトな台詞回し、自来也のクールで皮肉混じりの語り口、卍丸の一本気な叫びなどは、ただの格闘演出ではなく、“観せる芝居”の域に達していた。
まさに、ゲームというよりはアニメ演劇にプレイヤーが参加している感覚。この一風変わった体験は、PC-FXという特殊なハードだからこそ実現できた芸当とも言える。

■ 反響と評価
異色の格闘作品に寄せられた声
発売当時、本作は賛否を巻き起こした。「これは格闘ゲームと呼べるのか?」という声がある一方で、「シリーズ愛と映像美の結晶」として絶賛する声も多かった。
特にアニメーション好きやキャラクター重視のゲーマーからの支持は高く、ネット掲示板や同人誌界隈では“これこそ『天外魔境』の新境地”と評されたこともある。いわゆる「コマンドの反応速度で勝負する格ゲー」とは違うベクトルで、魅せる格闘エンターテインメントとして存在感を放っていた。

■ PC-FXという閉じられた舞台の中で輝いた異端作
『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』は、結果としてPC-FX専用ソフトという限定環境の中でしかプレイできず、その存在はマニアの間でのみ語り継がれる“幻の名作”となっていった。しかし、限られた舞台であったからこそ、思い切った演出や技術的な冒険が可能だったとも言える。
一般的な対戦格闘の枠を超え、アニメ的な演出、シリーズ愛、そしてPC-FXというマシンの特性を余すことなく活かした本作は、今なお根強いファンの心を掴み続けている。

■ 格闘×アニメ×シリーズ愛が生んだ“動く演舞場”
『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』は、単なるキャラゲーでも格ゲーでもない。これは、シリーズファンに贈る「動く格闘アニメ」としての新しい形であり、ゲームの進化が一方向ではないことを教えてくれる。
PC-FXという舞台でしか成立しなかったその美学と、惜しげもなく注ぎ込まれた手間と情熱は、今日でも“知る人ぞ知る名作”として語られるにふさわしい。もし手に入れる機会があれば、ぜひその目で、アニメと格闘の融合がいかに高次元だったかを体験してみてほしい。

[game-3]

●感想や評判

■ 期待と疑念が交錯したリリース当初の空気感
1995年の夏、日本のゲーム業界はすでに次世代機戦争のまっただ中にあった。セガサターン、プレイステーション、そしてNintendo 64の影が忍び寄るなか、PC-FXというやや異端のハードに登場した『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』は、ひときわ異彩を放っていた。
発表当時から「『天外魔境』のキャラが格ゲーで大暴れする」というコンセプトには驚きと困惑の声が交錯。RPGファンにはやや唐突に感じられたが、シリーズに登場したカブキ団十郎や卍丸、戦国卍党の面々が勢揃いする“お祭り感”に胸を高鳴らせるファンも多かった。
雑誌『電撃PCエンジン』や『BEEP! メガドライブ』などでも事前特集が組まれ、フルアニメーションを多用した演出と、PC-FXの動画再生能力を活かしたグラフィックに注目が集まっていた。

■ プレイヤーの評価
夢の対決か、実験作か
実際に発売されると、プレイヤーの間では「映像美への驚嘆」と「操作性への疑念」が二極化した評価として浮上した。
多くのプレイヤーが口にしたのは、「キャラクターがフルアニメで動く驚き」である。必殺技や勝利演出が一枚絵ではなく、数十枚のアニメーションで構成されるこの試みは、アーケードゲームすら超える映像体験と捉える人もいた。「まるでアニメを操作している感覚」と語る声もあり、グラフィック面での挑戦はおおむね高く評価された。
一方で、格闘ゲームとしての“レスポンス”に不満を漏らす意見も多かった。アニメーション処理の都合上、技の発動に微妙なラグがあり、「コマンド入力の手応えが薄い」「テンポが悪い」といった声が散見された。また、一部のキャラに性能の偏りがあり、バランス面の甘さも指摘された。

■ 世間の反応
天外ファンからは賛否両論
長年『天外魔境』を追ってきたファン層からは、このタイトルに対して二種類の評価があった。
一方では、「卍丸vsカブキ」や「自来也vsマントー」など、かつて夢に見た対決が現実となった喜びを語る声が多数存在。「これぞオールスター格闘」と賞賛するファンも少なくなかった。特に、キャラごとのセリフ演出やボイス付きの掛け合いなど、シリーズファンなら思わずニヤリとする演出が満載で、その部分に強く惹かれたという声が目立つ。
しかし別の側面では、「RPGとしての『天外魔境』が好きだった」というプレイヤーから、「世界観は良いがゲーム性が伴っていない」「格ゲーとしては中途半端」という否定的な意見も寄せられていた。特にシリアスなストーリー展開を求めていたファンにとっては、軽快すぎるノリが受け入れ難い場合もあったようだ。

■ メディア評価
アニメーション技術の可能性に注目
ゲーム専門誌による評価は、概ね“映像表現の挑戦を評価しつつもゲームとしての完成度に疑問”という論調が多かった。
『ファミ通』では6、6、7、5というスコアが付けられ、「映像演出は新しい試みだが、テンポや操作性には改善の余地あり」とまとめられた。特に「格闘ゲームとして他機種の強豪と比べると厳しい戦いを強いられる」という指摘は多く、サターンやプレステの快適な操作性と比較されることもあった。
『PC Engine Fan』では、「PC-FXだからこそ可能になったグラフィックの美しさ」を高く評価していた一方、「リプレイ性がやや低い」「モードが少ない」といった、長期的な遊びごたえの薄さも指摘されていた。
また、アニメファン誌『アニメディア』や『OUT』の読者コーナーなどでも、「演出はテレビアニメ級」「でもプレイ時間が短すぎて物足りない」という声が掲載されており、ゲーム性以上に“視覚体験”として語られることが多かったのが印象的である。

■ ゲーム雑誌による特集とその反響
1995年夏の『電撃PCエンジン』や『GAMEST』では、本作の特集が組まれ、キャラクター解説や技コマンド、裏設定などが詳しく掲載された。特に「勝ち抜き戦モード」の詳細や「紅白試合」モードにおける掛け合いの違いに注目した記事はファンからの関心を集めた。
この時期に掲載されたインタビュー記事では、開発スタッフが「映像と操作性の両立を試みたが、アニメーションの尺を削るかどうかで最後まで議論があった」と明かしている。結果的には“映像美優先”で舵が切られたとのことで、その開発方針は後のレビュー評価にも色濃く反映された形だ。

■ 後年の再評価
映像演出先行型格闘ゲームの先駆けとして
時が経つにつれ、『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』は単なる異色の格ゲーとしてではなく、「映像を前面に押し出したプレイ体験の先駆け」として評価されるようになった。
2000年代以降、YouTubeなどでプレイ映像が拡散されると、「今見てもアニメの出来が凄い」「セルアニメとゲームの融合としては時代を先取りしていた」という声が再燃。一部では「格闘ゲームというよりインタラクティブアニメに近い」とも評され、ジャンルとしての枠を越えた存在感を示した。
さらに、同じくPC-FXにてアニメーションを活かしたゲームとして登場した『ファイヤーウーマン纏組』や『アニメフリークFX』との比較において、本作の完成度の高さや演出の細かさが評価されるようになったのも注目に値する。

■ 映像美と熱意が交錯した異端作
『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』は、すべての面で完成されていたとは言いがたい。バトルバランス、モードの少なさ、操作の不便さといった課題を抱えていたことは事実である。
しかし、その限られたプラットフォームで“天外のキャラを、アニメのように躍動させる”という一点に全精力を注いだスタッフの姿勢は、確かな印象を残した。プレイヤーやメディアの賛否の声も含めて、この作品は単なる評価以上に、時代の狭間で「何かを変えようとした」意志の痕跡として今も語り継がれている。

[game-4]

●イベントやメディア展開など

■ 発売前プロモーション
アニメ演出を強調したティザー展開
PC-FXの長所であるアニメ再生能力を活かすべく、開発当初から「フルアニメ格闘」というコンセプトを前面に押し出したプロモーションが展開されました。雑誌広告、店頭ポスター、プレスリリースでは、静止画では味わえない“動き続ける戦士たち”をアピール。その結果、TVCMや雑誌プロモーションビデオでも、各キャラクターの必殺技やガード時の動きを繋げた短い動画が披露され、注目を集めました。
特に、インタラクティブ性より見た目のインパクトを優先し、格闘ゲームとしては異色の「動画びゅんびゅん格闘」として訴求されたことが話題に。発売告知以降、各ゲーム誌は「PC-FXの性能を活かした美麗な演出に期待」「本当にアニメを見ている感覚」といった肯定的評価を報じました。

■ 店頭イベント
ファンとの直接交流
発売週には、主要都市の大型家電量販店(東京・秋葉原/大阪・日本橋など)で試遊会が実施されました。会場には、ハドソンのスタッフによるデモプレイが常時行われ、来場者が実際に操作する機会も。各キャラクターのスキル解説や選択時の見せ場を紹介する“インタプリタ”も配置され、スタッフとファンの間で熱心な交流が生まれました。
当時の報告によれば、発売初日には「PV以上に動きが滑らか」「アニメ演出が期待以上」といったファンの声が飛び交い、中には動画をビデオテープで録画するコスプレイヤーも登場。特定の角度から衣装を再現するため、映像をスロー再生する人もいたとか。高橋名人のブログでも「動画だからキャラの立ち姿が3面図的に確認できて便利」と称賛されました。

■ 各種雑誌媒体との連携企画
発売直前から後にかけ、主要ゲーム誌では特集記事や付録企画が連発されました。中でも:
操作解説付き特集ページ
アットウィキにまとめられた操作解説同様、格闘研究者が「術・回復」「防御」「挑発」のタイミングごとにボタン配置を解説。見開きページで必殺技のアニメ展開を順を追って掲載する凝った構成が話題に。
キャラクターファイル
ZIRIA、綱手、戦国卍丸、カブキ団十郎など主要キャラのプロフィールと技一覧を“立ち技解析”付きで紹介。特にカブキ団十郎の記事には、声優・山口勝平の直筆コメントも掲載されました。
読者投稿キャンペーン
プレイ動画のスクショ投稿を呼びかけ、「コスプレや対戦会を企画しよう」という動きが誌上から始まり、雑誌間を横断するファンコミュニティが形成されました。

■ 対戦会&コスプレパーティの開催
発売月の夜、秋葉原の貸しスタジオやゲームバーで非公式ながら「全キャラ対戦会」が花開きました。コスプレイヤーが実際にキャラ衣装をまとい、対戦用動画のコマ送りでシーンを再現するパフォーマンスも登場。プレイヤー間では「ジャンケン勝負ゲーとも揶揄したくなる、だがクセになる」などの評価がSNSの前夜とも言える掲示板で熱く語られました 。
特に人気だったのは、カブキ団十郎役のコスプレイヤーが「鷹翔」「花嵐」のアニメ演出をリアルに再現する寸劇を披露した回。その再現度とファンの反応の高さから、翌年以降のイベントでも動画キャラ再現パフォーマンスが定番化するきっかけとなりました。

■ 他メディア展開
OVA・CD・小説とのリンク
同シリーズは元々アニメOVA化や小説展開が多いことから、本作も関連メディアとの連携が図られました:
ミニストーリー付きCDドラマ
“電脳絡繰格闘伝ストーリーCD”として、ドラマCD形式のプロモーションCDが配布され、声優陣(岩田光央、千葉繁ら)による戦いの裏話が語られました。ファンはこのCDからも物語を楽しみ、格闘ゲーム以上の深みを感じた模様。
小説・設定資料の配布
店頭・イベントでは“富士山決戦編”という小冊子が無料配布され、復活したヨミとの対決へ向けた背景やキャラ間の相互関係などが詳述。マニア向けに好評だったほか、ゲームだけでは見えにくい世界観補完にも一役買いました。

[game-5]

●中古市場での現状

★ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!では、『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』の中古品が1,500円から6,000円前後の価格帯で取引されています。状態や付属品の有無によって価格に幅があります。
例えば、ある出品ではディスクのみの簡易包装状態のものが1,580円で落札されており、一方で帯・説明書・ケース完備の美品では即決5,980円という高価格で販売されている例も見受けられました。パッケージに多少のスレがあるものの、ディスクの状態が良好な出品には4,300円程度の入札が集まっているケースもあります。
特に希少性の高い未開封品や「ハドソン公式の販促資料付き」などの珍しい出品では、8,000円前後の価格設定も確認されていますが、落札まで至らず再出品されていることも多く、価格と需要の釣り合いがシビアな傾向です。

★ メルカリでの販売状況
メルカリでは『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』の中古品が2,000円~5,000円前後で出品・取引されています。出品点数自体は多くはないため、出会いは一期一会といった状況です。
比較的多く見られるのは、ディスクと説明書のみの状態で、送料込みで2,200円~2,800円程度で販売されているものです。一方、完品で保存状態が良好なものは4,500円前後で出品される傾向にあります。
メルカリ特有の「値下げ交渉」が活発に行われるため、表示価格から数百円程度値引きされて購入に至るケースも見られます。また、帯付き美品は希少とされており、5,000円台でも「いいね」が多く付きやすい印象です。

★ Amazonでの販売価格
Amazonマーケットプレイスにおいても本作は出品されており、中古価格は3,000円~6,500円程度に設定されています。

★ 楽天市場での価格傾向
楽天市場での『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』の取り扱いは、流通数が非常に少なく、入荷してもすぐに売り切れる傾向があります。タイミングによっては検索してもヒットしない場合もあるほどです。
過去の販売履歴を見る限り、完品の場合は4,200円~5,000円台で販売されており、送料は店舗によって無料・有料(300円~600円)と異なります。

★ 駿河屋での価格と在庫状況
中古ゲーム市場で存在感を持つ「駿河屋」では、『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』の在庫が安定的にあるわけではないものの、数ヶ月に一度程度の頻度で在庫復活が見られます。
価格は状態に応じて3,000円台後半~4,800円程度が基本で、状態が「並(やや傷あり)」と記載されているものが3,580円で販売された例があります。

[game-6]

●本や雑誌での評価

★『月刊PCエンジン 1995年8月号』
内容の概要:
本誌では、PC-FX特集の中核として『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』を見開き4ページでフィーチャー。シリーズ初の格闘スタイルへの大胆な転換について解説があり、登場キャラクター紹介、各キャラの必殺技一覧、ボイスアクターのコメントも掲載されている。また、アニメーション技術におけるPC-FXの性能活用の具体例も提示。
販売会社: 株式会社徳間書店インターメディア
販売年: 1995年
販売価格: 490円(税別)

★『電撃PCエンジン 1995年9月号』
内容の概要:
“動画が主役の時代が来た!”をテーマに、PC-FXのアニメーション表示能力に注目した特集が展開され、『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』を技術的側面から深掘り。特に、コマンド入力によって変化するアニメパターンの演出や、紅白試合モードの仕組みなど、他機種の格闘ゲームと差別化された点に焦点が当てられている。開発者ミニインタビューも収録。
販売会社: メディアワークス
販売年: 1995年
販売価格: 560円(税別)

★『ファミ通 1995年8月4日号(No.346)』
内容の概要:
特集ページ「夏の新作ソフト大図鑑」にて、PC-FXの新作として『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』を紹介。記事では「ジパングを舞台にしたアニメーション対戦格闘」として、過去作のRPGイメージとの違いを明確にしつつ、ファンにはうれしい人気キャラクターたちの再集結がポイントとされている。攻略班による必殺技コマンドの一部も早出しされており、発売前から熱量の高い紹介が印象的。
販売会社: 株式会社アスキー(当時)
販売年: 1995年
販売価格: 350円(税別)

★『BEEP! メガドライブ/FX 1995年9月号』
内容の概要:
BEEP!独自の視点からは、グラフィックの滑らかさと格闘ゲームとしてのレスポンス性に注目。特に、「モーションがアニメーションとして収録されている」ことの利点と欠点を分析し、“見せる格闘”の時代の先駆けと評価。背景に流れるBGMの評価や、対戦バランスの是非についても評論されている。
販売会社: ソフトバンク出版事業部
販売年: 1995年
販売価格: 480円(税別)

★『GAMEST 1995年10月号』
内容の概要:
アーケード中心の同誌だが、巻末コーナー「家庭用ソフト研究所」で異色の格闘タイトルとして紹介。アーケード勢と比較したときの独自性や、「ストーリー重視型格闘ゲーム」というコンセプトに賛否両論の記述がある。各キャラクターのストーリー背景も短くまとめられており、ビジュアル重視の作りがアーケードプレイヤーにどう映ったかが読み取れる記事構成。
販売会社: 新声社
販売年: 1995年
販売価格: 520円(税別)

★『PC-FX FANBOOK Vol.1』
内容の概要:
PC-FXユーザー向けに刊行されたムック形式の書籍。第1号にして『天外魔境 電脳絡繰格闘伝』の特集を大ボリュームで掲載。開発経緯や未公開設定資料、キャラクターのラフデザイン、さらには声優陣の座談会まで載っている内容充実の一冊。ファンアイテムとしての価値も高く、現在でもコレクターに人気。
販売会社: 白夜書房
販売年: 1995年
販売価格: 980円(税別)

[game-7]

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【必ずご確認ください】・こちらは内容物の状態及び動作に問題のない中古商品となります。・外箱やパッケージに経年変化による軽度な擦れや、汚れ等がある場合がございます。・ディスク/カード/カセットには使用に支障のない程度の傷がある場合がございますが、プレイ自体に..

SFC スーパーファミコンソフト ハドソン 天外魔境ZERO RPG 電池切れ スーファミ カセット 動作確認済み 本体のみ 【中古】【箱説なし】..

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2,880 円 (税込)
評価 1
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【中古】 PCエンジン ベスト コレクション 天外魔境コレクション/PSP/ULJM05357/B 12才以上対象 / ハドソン【メール便送料無料】【最短..

【中古】 PCエンジン ベスト コレクション 天外魔境コレクション/PSP/ULJM05357/B 12才以上対象 / ハドソン【メール便送料無料】【最短..
14,160 円 (税込)
EANコード:4988607051273■通常24時間以内に出荷可能です。※繁忙期やセール等、ご注文数が多い日につきましては 発送まで48時間かかる場合があります。あらかじめご了承ください。■メール便は、1点から送料無料です。※宅配便の場合、2,500円以上送料無料です。※最短翌日配..

【中古】【表紙説明書なし】[SS] 天外魔境 第四の黙示録 ハドソン (19970114)

【中古】【表紙説明書なし】[SS] 天外魔境 第四の黙示録 ハドソン (19970114)
450 円 (税込)
【必ずご確認ください】・こちらはパッケージや説明書などが「傷んでいる」もしくは「ない」商品です。(付属品はございます。)・ディスク/カード/カセットには使用に支障のない程度の傷がある場合がございますが、プレイ自体に支障は御座いません。・DLコードやシリアル番号..
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