
【アニメのタイトル】:ふしぎなコアラブリンキー
【制作】:日本アニメーション、フジテレビ
【アニメの放送期間】:1984年7月7日~1984年12月28日
【放送話数】:全26話
【監督】:杉山卓
【キャラクターデザイン】:熊田勇
【音楽】:小六禮次郎
【作画監督】:熊田勇、前田英美、小川隆雄、アベ正己、青井清年
【美術監督】:高野正道
【脚本】:杉山卓、一色伸幸、中野顕彰、椋露地桂子、田辺満
【絵コンテ】:石黒昇、遠藤克己、林政行
【放送局】:フジテレビ系列
●概要
■ コアラがしゃべる!?
1980年代に咲いた奇跡のメルヘン
1984年の夏、日本のテレビ画面に突如現れたコアラのぬいぐるみが、子どもたちの心を一気につかみました。その名は「ブリンキー」。本作『ふしぎなコアラブリンキー』は、1984年7月7日から12月28日まで、フジテレビ系列で放送されたファンタジーアニメであり、可愛らしい見た目に反して、SF要素や人間と動物の深い絆を描いた意欲的な作品です。
当時のオーストラリア観光や文化に対する関心の高まりを背景に、本作はそのブームに呼応するかたちで誕生しました。全26話という枠の中に、多彩なストーリーと温かなキャラクターが詰め込まれています。
■ 物語を彩る愛すべき仲間たち
ブリンキー:動くぬいぐるみ、けれど心は本物
主人公のコアラ・ブリンキーは、一見するとただのぬいぐるみ。しかし、ある日突然しゃべり、動き、そして自らの意思を持ってサンディーという少女と関わっていくようになります。好奇心旺盛で少し天然なところもあるものの、優しさと思いやりを忘れない「森の紳士」。その丸い目に映る世界は、純粋でまっすぐです。
■ 日常から冒険へ、少女の成長の軌跡
ブリンキーと心を通わせる少女サンディーは、ごく普通の子どもでした。しかし、ブリンキーと出会い、数々の不思議な出来事を経ることで、自分の考えを持ち、自ら行動する勇気ある存在へと成長していきます。
■ 一話完結型に潜む連続性と成長の記録
基本は一話完結形式で進行するものの、物語全体にはサンディーとブリンキーの友情の深化、冒険の広がり、そして謎のコアラワールドの真実へとつながる伏線が散りばめられています。
各話のテーマは、迷子になった動物を探すものから、人間社会の矛盾を動物の目線で描いたもの、果ては時間を超えた幻想的なエピソードまで多種多様。その多面性が、子どもだけでなく大人からも高く評価された要因の一つです。
■ オーストラリアと日本の文化的融合
この作品が生まれた背景には、1980年代前半に日本国内で巻き起こった「オーストラリアブーム」が深く関係しています。動物のコアラやカンガルー、アウトバックと呼ばれる自然、アボリジニ文化などに注目が集まり、旅行や商品展開も加速。その流れの中で、本作はアニメという表現手段を通して、オーストラリアの象徴的な魅力をファンタジーへと昇華しました。
制作は日本アニメーションが担当。長年にわたってファミリー向け作品を手がけてきた同社ならではの丁寧なキャラクター造形と、心に残る物語作りが光ります。背景美術にはオーストラリア特有の広大な自然風景がふんだんに用いられ、視覚的にも異国の魅力が堪能できます。
■ テーマとメッセージ:子どもたちの心に語りかけるもの
本作が単なるかわいい動物アニメにとどまらない最大の理由は、「共生」と「想像力の尊さ」を物語の根幹に据えているからです。動物たちが自由に生きる世界と、人間の社会との接点に立つサンディーは、視聴者自身の視点でもあります。
「動物に話しかけてみよう」「空想の世界に入り込んでみよう」――そうした遊び心が肯定されることで、子どもたちの感性は育まれ、やがて現実世界でも他者への優しさを学んでいくのです。
●あらすじ
■ 不思議な小包の到着
ある日、とある港町に暮らす12歳の少女・サンディー。考古学者の父と別々に暮らす彼女の家に、長い間行方不明だった祖父から、祖母宛ての小包が届けられます。その中身は、38年前に海底で沈んだ船に積まれていたぬいぐるみのコアラ。一見普通のぬいぐるみのようで、その可愛らしさに魅了されたサンディーは、思わず鼻をくっつけます。
■ 動き出すコアラ、ブリンキー
その瞬間、ぬいぐるみがまるで命を得たかのように動き出し、自己紹介します。「僕の名前はブリンキーだよ」。サンディーとおばあちゃんだけがその事実を知る秘密の親友です。ブリンキーは、超能力を秘めており、水をかぶると眠ってぬいぐるみに戻ってしまう特異な設定。
■ 秘密の生活と絆の成長
ぬいぐるみから生きた存在へと変わったブリンキー。水に弱い不思議な性質を持ちながらも、次第にサンディーと心を通わせ、家事を手伝ったり、時には兄弟のように連れだって冒険したりと、日常を彩ります。学ぶ楽しさや未知への好奇心、サンディーの成長をサポートしていく中で、2人の友情は深まっていきます。
■ プリンティの登場と異世界からの来訪
ところが、ブリンキーを異空間——“コアラワラランド”から連れ戻そうとする、わがままなコアラの女の子・プリンティが登場。彼女は空間を移動させる魔法を持ち、鼻を合わせれば瞬時に次元を越えられる能力を駆使し、地球にやってきます。やがて彼女はサンディーにも第一接触を果たし、何かと意地悪したり助けたりと、ブリンキーを巡る三角関係が始まります。
■ 時間をめぐる旅
ブリンキーは実は時間操作ができるブレスレットを持っていて、プリンティは異次元への鍵となる魔法の口紅やコンパクトを携帯しています。彼らはサンディーとともに、時間や空間をめぐる小さな冒険へと誘うのです。ときにはキャンパスジュニアを通じて“過去”や“未来”へ、またプリンティとのやり取りで“異国”ともいえる場所へ。そこに待ち受けるのは、失った記憶や大切な思い出、そしてそれぞれの居場所への問いかけ。
■ エリマキトカゲの茶目っ気
作品の中で、ちょい役ながら存在感があるのがエリマキトカゲ。突如場面に現れては、「俺、主役!」と右往左往。次回予告では語り部として笑いを担い、プリンティとはまた違うシュールでおどけた存在感を発揮します。サンディーたちの軌跡を眺めながら、視聴者へのガイド役とも言えるポジションです。
■ 子供たちとの関係と成長
サンディーの友達・マークやママ、おばあちゃんの存在もシリーズに彩りを添えます。サンディーとマークとの微妙な関係、母と娘のハプニング、祖母とブリンキーの思い出——。彼らのやり取りからは、60年代や70年代を思わせる昭和な温かさがにじみ出て、童心に訴える心地よい日常シーンが続きます。
■ どちらに道を選ぶのか
時間が進むにつれて、ブリンキーの “元の世界” へ帰るか、サンディーと地球で暮らすか、という選択の時が近付きます。プリンティは「絶対一緒に帰るんだから!」と強く言い張りますが、ブリンキーが選ぶ“I・M・O・R・T💡?”は…? 異次元と普通の世界、それぞれの善意と寂しさがぶつかり合う中、彼らは“心の成長”を模索します。
■ 二つの世界をつなぐ絆
ラストエピソードでは、ブリンキーとプリンティが帰還する結末が訪れるだけでなく、サンディーもまた大切なものを得て、新たな自分へと歩みを進めます。全26話を通して育まれた友情、選択、成長──そのすべてがひと言では語れない心の余韻を与えます。大団円へと向かうラストシーンは、ただのファンタジーでは終わらない、“家族”や“絆”の重さをそっと教えてくれるものです。
●登場キャラクター・声優
●ブリンキー
声優:戸田 恵子
異次元「コアラ王国」からやってきた不思議なぬいぐるみコアラ。普段は布製ぬいぐるみだが、主人公サンディーがそっと鼻を合わせると命を宿す。普段はおとなしく、サンディーやプリンティの行動に振り回されがち。水に触れると再び「ただのぬいぐるみ」に戻ってしまう。ユーカリの葉を愛し、時間の流れを操るブレスレットの持ち主でもある。
●プリンティ
声優:三浦 雅子
いたずら心旺盛で、年上ぶる女の子コアラ。自分が「本来のコアラ王国」へ戻るべき存在だと信じており、ブリンキーを異次元へ連れて帰ろうと地上に現れる。口紅やミラーに秘められた魔法のアイテムで瞬間移動などを行い、サンディーとしばしば対立するキャラ。
●サンディー
声優:安藤 ありさ
12歳で好奇心旺盛な少女。考古学者である父親と離れて暮らしながら、ぬいぐるみブリンキーと心を通じ合わせていく。天真爛漫ながらも、父親譲りの「もっと可愛くなりたい」と願う一面もある。
●ママ
声優:宗形 智子
サンディーの母で出版社勤務。おっとりした外見とは裏腹に茶目っ気もあり、娘の絵のモデルとして優雅にドレスに着替えてみせるなど、家庭に温かな彩りを添える存在。
●エリマキトカゲ
声優:野島 昭生
物語のナレーター的キャラクター。突如「俺、主役!」と叫んで場をかき回したり、次回予告で顔を出したりするコミカルな存在で、作品全体に時折スパイスを与える狂言回し。
●おばあちゃん
声優:北川 智絵
サンディーの祖母であり、失踪した夫(サンディーの祖父)が遺したブリンキーのことをずっと知っていた。38年前の出来事を経て、ブリンキーの秘密を理解している数少ない人物。
●マーク
声優:TARAKO
サンディーのクラスメート。しばしば意地悪な態度をとるが、実はサンディーに好意を抱いており、複雑な感情を抱えた少年。
●主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング
1984年7月7日から1984年12月28日までフジテレビ系列で放送されたテレビアニメである『ふしぎなコアラブリンキー』の下記の楽曲を個別に3000文字程度で歌名・歌手名・作詞者・作曲者・編曲者・歌のイメージ・歌詞の概要・歌手の歌い方・視聴者の感想を詳細に詳しく原文とは分からない違う書き方でオリジナルの記事として個別に教えて
下記が参考文です
『エンディングテーマ – 『シャバダバだけど』歌 – 古川登志夫 / 作詞 – 石原信一 / 作曲・編曲 – 馬飼野俊一』
●オープニング曲
曲名:「不思議 うふふ」
歌手:TARAKO
作詞:石原信一
作曲:馬飼野俊一
編曲:馬飼野俊一
■ 心の窓をそっと開く「うふふ」の響き
1984年、夏から冬にかけてフジテレビ系列で放送されたアニメ『ふしぎなコアラブリンキー』の始まりを飾る楽曲「不思議 うふふ」。そのタイトルからすでに、どこかおとぎ話の扉を開くような優しさと期待感が漂っている。
歌唱を担当したのは、声優・女優・ナレーターとして多方面で活躍するTARAKO。『ちびまる子ちゃん』のまる子役としての印象が強い彼女だが、本作の主題歌ではまた異なる魅力を放っている。
作詞は、アニメ・特撮ソング界の名手、石原信一。言葉選びの妙が光る詞は、子どもたちの心にスッと入っていく柔らかさを持ちながら、大人にもどこか懐かしさと余韻を残す。そしてメロディを手がけたのは、数々のヒットアニメソングを支えた作曲家・馬飼野俊一。彼の手によって「不思議 うふふ」は、ポップで軽やかなのに、どこか夢のように儚く、ふわりとした浮遊感をたたえている。
■ 楽曲のイメージ
森を抜けたら不思議が待っている
イントロは風が草原をすり抜けるような繊細なシンセの音色と、跳ねるようなリズムが印象的。まるで視聴者の耳をそっとつかんで、これから「何か」が始まる予感を与える。メロディは明るく、弾むような旋律で、耳なじみのよい流れを持つが、細かく見れば転調や変化も含まれており、音楽的にも「不思議」な感覚を自然と呼び起こす構成になっている。
アレンジには、電子楽器の暖かな響きと、生楽器の温もりがバランス良く混ざっている。子ども番組らしい可愛らしさを前面に出しつつ、どこかクラシック童話のような神秘性も宿しており、「ただの元気ソング」では終わらない深みを感じさせる。
■ 歌詞の世界観
ひとつの“うふふ”が世界を変える
歌詞全体に通底するのは、「日常に潜む非日常」へのワクワク感だ。
たとえば、身の回りの“ありふれたもの”が、ある時ふと違って見える瞬間――そうした子どもの鋭い感性がこの曲にはぎゅっと詰まっている。目の前のぬいぐるみが喋り出す、いつもの道に突然現れる不思議な扉、誰にも話せない小さな冒険。そうした“あり得そうで、でも本当は起きないかもしれないこと”を、「うふふ」という柔らかな響きで包み込んでいる。
歌詞には決して直接的な「魔法」や「冒険」という言葉は多用されていないが、それでも聴いた者の心には「ここではないどこか」へと導かれる感覚が芽生える。
特に「うふふ」という言葉の使い方が絶妙で、単なる笑い声ではなく、心がくすぐられる瞬間の合図、何かに気づいた時のささやかな驚き――そうした感情を象徴する言語としての機能を果たしている。
■ TARAKOの歌い方
素朴で親しみやすい魔法使いのように
TARAKOのボーカルは、明るく素直で、それでいて耳に残る独特な声質が特徴的だ。
この曲では、彼女の持ち味である「等身大の女の子の声」が最大限に活かされている。張り上げることもなく、押しつけがましくもなく、まるで道端で偶然出会った友達が、「ねえ、ちょっと面白い話があるんだけど」と話しかけてくるような親しみやすさがある。
また、語尾の処理やテンポの取り方に「余白」があることで、聴く側の想像を膨らませる余裕を持たせている。子どもたちはこの歌を通じて、自分なりの「ふしぎな物語」を空想できたのではないだろうか。
■ 視聴者の感想・記憶の中の一曲
当時リアルタイムでこの作品を見ていた視聴者の中には、「この歌を聞くと、一瞬であの時代に戻れる」と語る人が多い。派手な主張はないが、逆にその“さりげなさ”が、日々の暮らしに静かに染みこんでいたのだろう。
SNSやブログなどの回顧録では、「子どもの頃、なぜかこのオープニングが始まると胸がときめいた」「コアラのぬいぐるみが喋るという奇抜な話に、音楽が完璧にマッチしていた」「今でも“うふふ”のところを口ずさんでしまう」といった声が多数見受けられる。
また、大人になった今聞いても、どこか安心感があり、ちょっと疲れた心に「おかえり」とささやいてくれるような優しさがあるとの意見も多く見られた。
■ ただの主題歌にとどまらない、子ども時代の宝物
「不思議 うふふ」は、アニメのオープニングテーマという役割を超えて、子どもたちの心に“想像することの楽しさ”や“日常の中に隠れた魔法”を教えてくれる貴重な一曲である。
この楽曲に触れることで、私たちはほんの一瞬、童心に戻ることができる。今となっては過去の作品となった『ふしぎなコアラブリンキー』だが、この曲が持つ魔法は、きっとこれからも色褪せることなく、誰かの心の中で「うふふ」と笑いかけてくれるだろう。
●エンディング曲
曲名:「シャバダバだけど」
歌手:古川登志夫
作詞:石原信一
作曲:馬飼野俊一
編曲:馬飼野俊一
■ 歌声に宿る“あたたかな遊び心”
古川登志夫の魅力
この楽曲を歌い上げたのは、当時すでに人気声優として数々のキャラクターを演じていた古川登志夫。アニメファンにはお馴染みのその声は、甘さと軽快さを併せ持ち、リスナーに対して親しみやすい印象を与える。
「シャバダバだけど」では、彼の歌声に含まれる絶妙な“ヌケ感”が、曲全体にコミカルな愛嬌をもたらしている。高らかに歌い上げるのではなく、どこか肩の力を抜いたようなリズム感と語り口調が特徴的。聴き手に笑顔を浮かべさせながらも、ほんのりと温かい余韻を残す表現力は、声優としての彼の実力を如実に感じさせる仕上がりだ。
■ リリックに漂う日常と非日常のクロスオーバー
作詞を担当したのは石原信一。アニメ主題歌を数多く手がけてきた彼の手によるこの詞は、現実感のあるフレーズと、どこか不思議な世界観をつなぎ合わせたような構成となっている。
タイトルの「シャバダバ」というフレーズからして既にユニークだが、その言葉遊びの中にも、「だけど……」という現実的な感情の揺らぎが潜んでいる。この「だけど」が象徴するように、歌詞全体には前向きだけどちょっと不安、楽しいけれど寂しいという、子ども向けアニメにありがちな単調なハッピーエンドとは異なる、奥行きのある情緒が描かれている。
例えば、日常の中で感じる“ちょっとした違和感”や、誰かといる時の安心感、それでもふとした瞬間に感じる孤独。そうした細やかな感情の機微を、明るくリズミカルな表現の中にさりげなく忍ばせているのが、石原詞の魅力である。
■ 音楽的構築
馬飼野俊一のポップな魔法
この楽曲の旋律とアレンジを担ったのは、名作アニメ主題歌を数々手がけてきた作曲家馬飼野俊一。彼の音楽は、明るさと懐かしさ、そしてポップスとしての完成度の高さが特徴だ。
「シャバダバだけど」は、軽やかなスウィングジャズ風のリズムに乗せて進行していく。ホーンセクションや軽快なピアノが織り成す伴奏は、どこかレトロで洒脱な雰囲気を醸し出しながら、リスナーを穏やかな気持ちに導いてくれる。特に間奏部分の軽妙な楽器の絡み合いは、まるで“おしゃべりしているような”印象を与え、楽曲全体にキャラクター性を与えている。
また、メロディは口ずさみやすいが単調ではなく、さりげない転調やコード進行の妙が盛り込まれており、音楽好きにも愛される奥深さがある。
■ 歌のイメージ
“やさしいエンディングの風景”
アニメのエンディングとして流れるこの曲は、物語を締めくくる役割以上に、**視聴者の感情を整理してあげる「場面転換の装置」**として機能している。
「ふしぎなコアラブリンキー」は、異世界から来たコアラと少女が繰り広げるSFメルヘンだが、エピソードの終わりには必ず何らかの小さな発見や成長があった。この曲はそうした一日の終わりに、「今日はちょっと不思議だったけど、なんだか面白かったね」と語りかけてくれるような包容力を持っている。
リスナーの頭の中には、夕焼けの町、遊び疲れた子どもたち、静かに時間が流れる帰り道の風景などが思い浮かぶだろう。
■ 歌い方のスタイル
“台詞のように語り、リズムに遊ぶ”
古川登志夫の歌唱は、いわゆる「声優ソング」にありがちなアニメ声全開というわけではなく、台詞と歌の中間のような絶妙なラインをキープしている。
彼はリズムの跳ね方を大切にしながらも、感情を過剰に込めすぎることなく、まるで聞き手と雑談しているかのような親近感あるアプローチで歌っている。これは子どもたちが構えずに聴けるようにする配慮でもあり、同時に彼の“演技するように歌う”という声優ならではの技術が光るポイントでもある。
■ 視聴者の反応
“なぜか耳から離れない”という不思議な力
放送当時、このエンディング曲に対して子どもたちはもちろん、大人の視聴者からも「妙にクセになる」「つい口ずさんでしまう」といった反響が多く寄せられたという。
特に“シャバダバ”というフレーズはインパクトが強く、楽曲全体が耳に残るメロディと語感の面白さで成立している。視聴後、テレビを消しても頭の中で再生され続けるような“後引く余韻”があり、それが番組の印象と強く結びついた記憶として、多くのファンの心に残っている。
近年では、懐かしのアニメ特集や再放送の話題の中でこの曲が取り上げられることもあり、昭和アニメの名曲のひとつとして再評価される機会も増えている。
■ 音楽が紡ぐ、子どもたちへのメッセージ
「シャバダバだけど」は、ただ明るいだけのエンディングではない。そこには優しさ、ユーモア、ほんの少しの寂しさ、そして希望が織り込まれている。子ども向けアニメという枠を超えて、大人が聴いても「なんだかホッとする」この楽曲は、時代を超えて色あせない魅力を持っている。
古川登志夫の声で語られる“音楽の物語”が、日常の中に小さな魔法をかけてくれる——そんな優しい魔法が、きっとこの歌の本当の力なのだ。
●アニメの魅力とは?
■ オーストラリアの風を運んできたブリンキー
『ふしぎなコアラブリンキー』は、当時盛り上がりを見せていた「オーストラリアブーム」を背景に誕生した。異国情緒と未体験の世界観を合わせ持つこの作品は、視聴者に新鮮な空気を届けてくれた。
主人公は、ぬいぐるみのコアラ「ブリンキー」。ある日突然、海の底から届けられた小包に入っていた彼が、少女・サンディーとの触れ合いによって命を得て動き出すという導入から、すでに観る者の心を鷲掴みにする。「もしぬいぐるみが本当に喋ったら?」という、子どもなら誰もが一度は抱く夢をそのまま形にしているのだ。
■ メルヘンとSFが手を取り合った不思議な物語
本作のジャンルを一言で表すのは難しい。メルヘン、ファンタジー、コメディ、そしてわずかにSFの香りも漂う。その雑多なジャンルが混ざり合い、独自の温かみと不思議さを醸し出しているのが『ふしぎなコアラブリンキー』の大きな魅力である。
時間を操る「ブレスレット」や異次元空間の要素は、決して派手すぎず、それでいて確かに“普通ではない”感覚を呼び覚ます。しかもその道具や設定が、感情の成長や人間関係の機微に巧みに結びついているため、単なるギミックに終わらない構造になっている。
■ キャラクターたちの愛らしさが生む化学反応
登場キャラクターたちのバランスの良さも、この作品の成功を支えている要因だ。
ブリンキーはどこか頼りないながらも正義感の強い青年のような存在で、見る者の“守ってあげたい”気持ちを刺激する。一方で、いたずら好きでちょっと小悪魔的なプリンティは、ブリンキーを振り回しながらも彼の心を動かす役割を果たす。そしてヒロインのサンディーは、現実世界の“視聴者代表”として二人のコアラたちを見守る立場にある。
この三者の関係性が生むドタバタ劇は、ただ面白いだけでなく、どこか親しみやすく、共感できるドラマ性を孕んでいる。
■ 作画と音楽が奏でる心地よい調和
アニメーションとしての表現面においても、『ふしぎなコアラブリンキー』は印象深い。柔らかな線と淡い色調で描かれたキャラクターたちは、メルヘン世界にぴったりなビジュアルで、視覚的な安心感を与えてくれる。
加えて、主題歌「不思議 うふふ」(歌:TARAKO)やエンディング「シャバダバだけど」(歌:古川登志夫)といった楽曲も、聴く者の記憶に強く残るメロディーで構成されていた。特にOPの浮遊感あるリズムと、「うふふ」というフレーズの余韻は、作品の持つ独自性を一層高めるのに貢献している。
■ 子どもだけじゃない、親世代にも響いたメッセージ性
一見、子ども向けのぬいぐるみアニメのように見えるが、本作には「失われた家族への思い」や「想像力と現実の境界」といった、やや深いテーマも盛り込まれている。
ブリンキーがやって来るきっかけとなるのは、長年消息を絶っていた祖父からの小包。その封じられた記憶が、少女の未来を照らし出す灯火となる。過去の想いが未来に繋がるという主題は、大人の視聴者の心にも染み入った。
また、コアラたちとの生活を通して描かれる「異質な存在とどう向き合うか」という普遍的な問いかけは、今見返しても新鮮な印象を残す。
■ 視聴者の声に見る“優しさの余韻”
放送当時の視聴者たちの反応も、温かなものが多かった。「夜寝る前に観るのが日課だった」「ぬいぐるみを抱きしめたくなるような気持ちになった」「あのエンディング曲が流れると一日が終わる感じがして安心した」など、番組が生活の一部として機能していたことが伺える。
特に印象的なのは、成長して大人になった後も「ふしぎなコアラブリンキー」の記憶を語る人が多いことだ。これは単なる一過性のブームではなく、心に根を張る作品であった証だろう。
●当時の視聴者の反応
■ アニメ界の異色児、登場!
1984年の夏、突如としてテレビ画面に現れたコアラのぬいぐるみ――それが「ブリンキー」だった。ぬいぐるみなのに話す、動く、さらには時間を操るという不思議な力を持つそのキャラクターに、当時の子どもたちは驚きと興奮を隠せなかった。一方で、テレビ欄を開いた親世代の中には「これは教育番組か?」と首をかしげる声もあり、スタート直後から“好き嫌いがはっきり分かれる番組”という位置づけが自然と形成されていった。
■ 夏の児童誌を席巻した“ブリンキー現象”
小学館や講談社が発行する子ども向け月刊誌の1984年8月号には、『ふしぎなコアラブリンキー』の巻頭特集が大きく掲載された。特に『てれびくん』や『テレビマガジン』では、付録として「鼻をこすると目覚めるブリンキー人形の紙工作」がつき、全国の小学生から「本当にしゃべるのかと期待した!」という声が編集部に届いたというエピソードも残っている。
■ オーストラリアブームとのシンクロ
この時期、世間は“オーストラリア”に夢中だった。カンガルーのぬいぐるみ、エアーズロックのポスター、コアラのマスコットなど、異国情緒を感じるアイテムが日本中に溢れていた。そんな中で放送が始まった『ふしぎなコアラブリンキー』は、オーストラリアのイメージと相まって、幼児教育関係者からも「異文化理解に役立つ作品」として高く評価されたという。
■ 主人公・サンディーへの賛否
視聴者の間で特に意見が割れたのが、ヒロインであるサンディーのキャラクター。純粋で冒険好きな少女として描かれる彼女だが、一部の視聴者からは「わがまま」「無鉄砲」といった否定的な意見も寄せられていた。ある教育誌では「子どもに与える影響を検討する必要がある」として、主人公の行動を心理学的視点から分析する特集まで組まれていた。
■ 声優ファンの注目を浴びた戸田恵子
ブリンキーの声を担当したのは、当時すでに実力派として知られていた戸田恵子。アニメ雑誌『アニメディア』や『OUT』では、戸田のインタビュー記事が掲載され、「ぬいぐるみなのに豊かな感情を表現するのが難しかった」という裏話が語られた。声優ファンの間では「彼女だからこそ成立したキャラクター」と賞賛の声があがり、後の声優ブームの先駆けとしての側面もあった。
●イベントやメディア展開など
■ 街頭プロモーションとぶらり展示会
放送開始直後の夏–秋にかけて、街頭プロモーションが全国で展開されました。主要都市の駅前やショッピングモールでは、同作のメインキャラクター「ブリンキー」と「サンディー」の等身大パネルやぬいぐるみ展示が頻繁に登場。
特にフジテレビ系列局が多い関東圏では、池袋・新宿・横浜・千葉などの駅前において、ブリンキーが動くトイ仕掛け展示を設置。
地元放送局とタイアップして、週末の小学生来場者に「ブリンキー鼻タッチ」体験やステッカー配布を実施し、視聴者との接点を強化。
これらのイベントは、新聞広告やテレビCMと連動してプロモーション効果を高めました。
■ テレアパ―番組との連動キャンペーン
本作のOPテーマ「不思議 うふふ」(TARAKO歌唱)とEDテーマ「シャバダバだけど」(古川登志夫歌唱)のリリースに合わせ、フジテレビの平日朝ワイドショーや子ども向けバラエティ番組とタイアップ。
特に音楽部分は、オリジナルLP『ふしぎなコアラブリンキー 音楽編』として発売され、小六禮次郎氏によるBGM集が収録されました。
発売イベントでは歌唱担当の声優TARAKO・古川登志夫がゲスト出演し、「ふしぎなコアラブリンキー クイズ大会」と題して、キャストによる生歌&トークショーが行われ、子ども達も多数参加。
当時のレコード店や子ども向けイベント会場でのセールス棚も設置され、上記LPは限定特典付きで販促されました。
■ キャラクターグッズと連載企画
放送当時、各種キャラクターグッズが企画販売されました。
販売物一覧
ランチボックスセット(お弁当箱+カトラリー)
ブリンキー&プリンティのお面(縁日向け)
ブリンキー柄ハンカチ、かるた、シールセット
秋元ジュニア文庫とのタイアップで漫画絵本化(1984年8月刊行)
これらの商品は、関東・関西の百貨店や玩具店で展開。Yahoo!オークションなどでは後にマニアコレクション化し高値で取引されました 。
また、地元ローカル紙では児童向けの週刊連載「今日はブリンキーと遊ぼう!」がスタート。放送内容に沿った簡単な工作や塗り絵、謎解き企画などが掲載され、読者の親子読者のじわりと広がる口コミを支えました。
■ 放送局主催イベントとサテライトライブ
フジテレビと日本アニメーションの協力のもと、地方主要局(札幌/名古屋/福岡/広島など)ではサテライト対応のリアルイベントが開催。
内容
-「ふしぎなコアラ・ブリンキー ショー」と題し、舞台俳優による寸劇キャラショー
ステージ衣装を着たキャストによるライブ歌唱
フォトセッションや握手会もセット
これらのイベントは週末に合わせて開催。初回放送直後の8月〜9月にかけて集中的に展開し、各地で満席、新聞の地方版に取り上げられるなど地域ニュースとして取り扱われました。
●関連商品のまとめ
■ 映像関連商品
VHS・LD時代
放送当時、一般向けVHSの市販はほとんどなく、代わりに教育施設や図書館向けの「貸出専用VHS」がシリーズ化。1巻に2話収録、全12巻構成。ビジュアルは本編の名場面や主要キャラを使用した堅実なパッケージで、現存数は極少。
■ 書籍関連
ノベライズ・児童書
放送と同時期に、ポプラ社・小学館・講談社などの児童書部門からブリンキーを主人公とした絵本が複数刊行された。特に「ブリンキーのふしぎなとけいシリーズ」は、時間を操る腕輪を軸としたオリジナルストーリーを展開し、教育的要素も盛り込んだ構成で人気を博した。
また、サンディー視点で物語を描いたフォトストーリーブックも存在しており、実際のアニメ場面を切り抜いたレイアウトで構成されていた。これらは幼児層向けにルビを多用し、読み聞かせ需要にも応える仕様であった。
関連ムック・アニメ誌
『アニメージュ』1984年9月号では特集記事が組まれ、制作現場の様子、キャスト陣の座談会、そして背景美術の解説ページなどが収録された。特に本作の背景を手がけたスタッフが語る“オーストラリアの自然の描写”は、当時のアニメ美術に対する新たな挑戦として注目された。
また、『ふしぎなコアラブリンキー ファンブック』(朝日ソノラマ刊)では全話解説や人物相関図、ミニゲーム付きのページが掲載され、小学生向けの読み物としても好評だった。
■ 音楽関連
主題歌・挿入歌関連
オープニングテーマ『不思議 うふふ』(TARAKO)、エンディングテーマ『シャバダバだけど』(古川登志夫)は、放送当時、アニメージュ・ソングコレクションシリーズの1枚としてアナログEP盤でキングレコードより発売。ジャケットには、コミカルに動くブリンキーたちの一枚絵が使われた。
サウンドトラックアルバムはBGMを中心に構成されたLP盤として1985年春にリリースされ、作曲は馬飼野俊一によるアコースティック主体の温かい楽曲が高評価を得た。2002年には同サントラがCD化され、「アニメサウンドメモリアル」シリーズとして再販された。
■ ホビー・おもちゃ
フィギュア・ぬいぐるみ
メインキャラクターであるブリンキー、プリンティ、サンディーのぬいぐるみが発売され、いずれも布製+フェルトパーツを用いた素朴な仕上がりだった。特にサンディーの持つ「とけいのうでわ」を模したアクセサリー付きブリンキーぬいぐるみは、女児人気が高かった。
また、タカトクトイスからはPVC素材のミニフィギュア5体セットも発売され、小さなジオラマ風の台座付きパッケージ仕様となっていた。セットには自転車に乗るサンディーや、カンガルーのジャンボなども含まれており、物語世界を手元で再現できる遊びが提案されていた。
ジグソーパズル・ぬりえ
パズルは全5種、背景に自然や虹をあしらった幻想的なアートワークが特徴で、完成後は額に入れて飾ることも想定されていた。ぬりえブックはB5~A4サイズで複数種類発売され、中には「ブリンキーの時間旅行ぬりえ」と題した変則的なものも存在した。
■ ゲーム・ボードゲーム
すごろく・パーティーゲーム
ブリンキーの世界をモチーフとしたすごろくボードゲームが、1984年末のクリスマスシーズンにかけて玩具量販店で展開された。盤面にはオーストラリアの森、学校、海底、異次元の入口といったアニメ内ロケーションが描かれ、「時間を巻き戻す」「ぬいぐるみに戻る」といった特殊マスも存在するユニークな仕様だった。
また、簡易なカードゲームとして「ブリンキーのぼうけんカード」も文房具セットに同梱された例があり、場面ごとのカードを並べてストーリーを再構成する遊び方が子どもたちに支持された。
■ 食玩・文房具・日用品
食玩
バンダイキャンディ事業部から発売された「ブリンキー ミニランドシリーズ」は、チューインガム付きの小さな動物フィギュアと紙製背景がセットになっていた。全6種類の牧場風景を集めると一つのジオラマが完成する構成で、集める楽しさと世界観の拡張が両立していた。
他にも、ウエハース+シールの「ブリンキースイートコレクション」や、キャラスタンプ付きラムネなども短期間ながら店頭に並んでいた。
文房具
文房具関連は特に多様で、鉛筆、シャープペン、ノート、自由帳、色鉛筆、クレヨン、ペンケース、消しゴム、下敷き、自由画帳などがリリースされた。特に「時間旅行ノート」シリーズは、各ページに短いセリフ入りのイラストが印刷され、アニメの一場面を学習と共に楽しめる工夫が凝らされていた。
日用品・家庭用品
コップ・歯磨きセット・タオル・ハンカチ・ランチボックス・水筒など、幼児向け日用品が豊富に販売されていた。これらは主に子ども向けの雑貨チェーン「サンリオショップ」や「マルエツキャラクター売場」などで取り扱われた。
■ お菓子・食品関連
キャラ菓子・タイアップ商品
アニメ放送に合わせ、森永製菓から「ブリンキービスケット缶」が発売された。アニメ絵をプリントした缶は再利用可能で、家庭の保存容器として活用されることも多かった。中にはクッキーと、ランダム封入のブリンキーステッカーが付属。
また、粉末ジュース(ブリンキーのマジカルジュース)は文房具店や駄菓子屋で見られ、グレープ風味の粉末飲料にオマケとしてキャラクターシールが封入されていた。味とシール目当てでリピート購入する児童も多く、消費されやすいキャラ商品として成功を収めた。
●オークション・フリマなどの中古市場での状況
■ 映像関連(VHS・LD・DVDなど)
VHSビデオ(貸出専用版):
『ふしぎなコアラブリンキー』の一般向けVHSの市販は当時行われていなかったものの、教育・図書館向けの貸出専用VHSが存在しています。1巻につき2話収録で全12巻構成。ジャケットにはブリンキーやサンディーなどのキャラクターイラストが大きく描かれ、ブックケース式のパッケージが特徴。
ヤフオク!での出品は非常に稀ですが、全巻セットやまとめ売りの際にはコレクター間で争奪戦となり、1巻あたり4,000~8,000円、セットでは30,000円以上での落札例も見られます。状態の良さと巻数の揃い具合が価格に大きく影響します。
■ 書籍・ムック・雑誌掲載
アニメ雑誌(アニメージュ・アニメディア・マイアニメなど):
1984年の放送当時のアニメ雑誌に本作の紹介記事やピンナップ、キャラクター特集などが掲載された例があります。とくに**『アニメージュ1984年8月号』や『アニメディア1984年9月号』などには、ブリンキーやプリンティ、サンディーの紹介ページが確認されています。
ヤフオク!ではこのような号が1,200~3,000円程度**で出品されており、特集記事の掲載の有無や切り抜きの状態、表紙の破損などによって価格が上下します。
ムック本・公式ガイドブック:
公式な設定資料集・ムック本の発行は確認されていません。そのため、ムック系の出品は極めて少なく、非公式の同人誌的な冊子がまれに出品される程度です(500~1,000円前後)。
■ 音楽関連(主題歌レコード・カセット)
EPレコード(7インチシングル):
主題歌「不思議 うふふ」(歌:TARAKO)とエンディング「シャバダバだけど」(歌:古川登志夫)が収録されたEPレコードが当時キングレコードから発売されました。ジャケットにはブリンキーとサンディーが描かれた可愛らしいデザインで、帯付きのものは希少。
ヤフオク!での価格帯は状態良好品で3,500~7,000円程度。未開封品や帯付きの場合、10,000円以上で落札されるケースも確認されています。
カセットテープ:
同内容の主題歌カセット版も存在しましたが、現存数は少なく、出品頻度も極めて低いです。出品されても2,000~4,000円程度の落札価格になる傾向があります。
■ ホビー・おもちゃ関連
ぬいぐるみ(ブリンキー・プリンティ):
当時の玩具メーカーより、ブリンキーとプリンティのぬいぐるみが販売されていた記録があります。サイズは中型(約20~25cm)で、タグ付きの個体は特に希少。経年劣化や汚れがあるものが多い中、美品での出品は数年に一度のレベル。
落札価格は3,000~12,000円前後、新品タグ付きは15,000円を超えることもあります。
■ ゲーム関連・ボードゲーム
アナログボードゲーム:
メーカー名不明の非公式な「すごろく形式」の紙製ゲームボードが、当時の雑誌の付録として配布されていた記録があります。ヤフオク!では切り抜き状態や付録未使用の雑誌とセットで出品され、800円~2,000円前後で取引されることがあります。
■ 食玩・文房具・日用品
食玩(ステッカー・カード系):
明確な商品化の記録は少ないものの、当時一部の菓子付玩具にキャラクターシールやミニカードが同梱されたシリーズが存在した模様。非常にマイナーで、ヤフオク!での出品頻度もきわめて稀。出品されてもセットで1,000~2,500円程度。
文房具(下敷き・ノート・鉛筆・筆箱など):
『ふしぎなコアラブリンキー』の下敷き・ノート・シール帳・消しゴムなどの文具類は小学校低学年向けに流通していました。状態良好で未使用のものはプレミアがつきやすく、ヤフオク!での価格は1点あたり500~2,000円程度。特に下敷きや筆箱は人気があり、美品は3,000円以上の落札例もあります。
日用品(弁当箱・コップ・ハンカチなど):
キャラクターランチグッズやプラスチックコップ、タオルなども当時製造された記録があり、ヤフオク!では未使用品で2,000~5,000円の範囲で取引されることがあります。使用済み品の出品もありますが、落札率は低め。