
【中古】PCエンジンCDソフト モンスターレアー ワンダーボーイIII
【メーカー】:ハドソン
【開発】:アルファ・システム
【発売日】:1989年8月31日
【販売価格】:5,800円
【メディア】:CD-ROM
【ゲームジャンル】:アクションシューティングゲーム
●概要
■ 異世界を翔ける少年と少女
1989年8月、ハドソンはPCエンジン用CD-ROM²ソフトとして『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』を発売した。本作はセガのアーケードゲームとして登場した同名タイトルの家庭用移植版であり、単なるコンバートにとどまらず、CD-ROMという当時の最新メディアの特性をフルに活用した意欲作でもあった。
『ワンダーボーイ』シリーズといえば、アクションとRPGを融合させた先駆的存在であり、作品ごとに異なるジャンル的特色を持つことでも知られている。本作『モンスター・レアー』は、シリーズ中でも特に「横スクロールシューティング」の要素を前面に押し出し、従来のファンに新鮮な体験を提供した。
■ 物語
伝説の英雄の後に現れた新たなる希望
舞台となるのは、前作『モンスターワールド』の出来事がすでに過去の伝説と化した時代。かつて「ブック」と呼ばれた英雄が悪の帝国を打ち倒してからしばらく経ち、世界は平和を取り戻したかに思われた。
だが、新たな侵略者「モンスター軍団」が突如として現れ、世界を再び混乱に陥れる。そんな中、運命に導かれるかのように立ち上がったのが、少年「レオ」と少女「プラプリル」である。彼らは伝説の勇者の血を引く者なのか、それとも新たな時代のヒーローなのか——プレイヤー自身が、その答えを見つけ出す旅へと誘われる。
■ ゲームシステム
アクション×シューティングのハイブリッド構成
本作最大の特徴は、2つの異なるジャンルを組み合わせた独自の構成にある。ステージは大きく分けて「地上のアクションパート」と「空中のシューティングパート」に分かれており、それぞれがスムーズに接続されて進行する。
アクションゾーンでは、地面を走りながらジャンプや剣による攻撃を駆使して敵を倒す。このパートではプレイヤーのテクニカルな動きと状況判断が求められる。
シューティングゾーンでは、レオとプラプリルが背中に羽を生やして空中を飛び、迫りくる敵をショットで倒していく。ここでは弾幕回避と連射力がカギとなる。
また、道中で登場する「宝箱」からは武器や回復アイテムが手に入り、状況に応じて装備が自動的に切り替わるのも特徴的だ。さらには2人同時プレイにも対応しており、協力して戦えばゲームは一層にぎやかで戦略性のあるものとなる。
■ 美麗な音楽
CD-DAによる豪華BGMアレンジ
CD-ROMの最大の恩恵は、なんといっても音楽のクオリティにある。オリジナルのアーケード版で使用されていたPSG音源を大胆に刷新し、生演奏によるBGMがCD-DAフォーマットで再生される本作は、音の臨場感がまるで違う。
冒険の始まりを告げるステージBGMから、ボス戦での緊迫感ある楽曲に至るまで、どの曲もプレイヤーの感情を高揚させ、没入感を一層深めてくれる。
■ 忠実な再現
全14ステージを完全収録
オリジナルアーケード版にあった全14のステージ構成を余すところなく再現。複雑なスクロール演出や多彩な敵キャラクターも健在であり、アーケードと比べても見劣りしない再現度の高さが光る。
一部背景描写の簡略化はあるものの、ゲームの雰囲気や進行に影響を及ぼすレベルではなく、むしろCD-ROMソフトとしての最適化が成功していると言える。
■ ローディングも最小限
快適なゲームテンポ
当時のCD-ROMソフトの多くに共通していた課題が、頻繁な読み込み時間によるテンポの悪さであったが、本作はこの点でも高評価を得ている。ステージ切替やイベント演出などの読み込みが非常に短く抑えられており、テンポの良いプレイが可能となっている。
■ 難易度調整
家庭用向けの絶妙なバランス設計
アーケード版では、ゲームセンターでのプレイを前提として難易度は高めに設定されていたが、PCエンジン版では家庭用ゲームとしてのプレイ体験を重視し、バランスが調整されている。
とくに序盤の敵配置やダメージ量に関しては緩和されており、初心者でも挫折せずに遊び進められるよう配慮されている。ただし、終盤のステージでは油断ならない展開が続き、やり込み派にも十分な手応えを提供してくれる。
■ アーケードの興奮を家庭に持ち帰る、完成度の高い名作
『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』は、単なるアーケードの再現にとどまらず、PCエンジンCD-ROM²というメディアの強みを活かして再構築された傑作タイトルである。
シューティングとアクションが見事に融合した独特のゲームデザインに加え、快適なロード、アレンジ音楽、2人同時プレイといった要素が、1980年代末期の家庭用ゲームとしては群を抜いた完成度を誇っていた。
当時のPCエンジンユーザーにとっては、自宅にアーケードの高揚感を持ち込める“特別な一本”として記憶されたであろう本作。今なおレトロゲームファンから愛され続ける理由が、ここには確かに存在している。
●ゲームの魅力とは?
■ シリーズの中でも異端の存在
アクション×シューティングの二面性
『ワンダーボーイ』シリーズといえば、ファンタジー色の強い横スクロールアクションが主流である。しかし本作『モンスター・レアー』は、他作と一線を画すスタイルを採用していた。
序盤は通常のアクションステージだが、途中からシューティングフェーズへとシームレスに切り替わるのが特徴だ。地上では剣を手に走り、空中ではエネルギーショットを放ちながらの強制スクロール。この変化に富んだ構成が、プレイヤーに緊張と興奮の波を交互に与え、単調さとは無縁のプレイ体験をもたらす。
■ レオとプラプリルのダブル主人公制が彩る冒険
前作『モンスターランド』で語られた伝説の冒険から数百年後。今作では少年「レオ」と少女「プラプリル」という新たなヒーローが登場する。この2人の存在が、単なる続編以上の深みを物語に与えている。
一人用でも操作キャラを選べるが、2人同時プレイが最大の魅力。協力しながら敵を倒し、回復アイテムを分け合うなど、プレイヤー同士の連携が問われる設計は、当時としては革新的だった。
■ 美麗なグラフィックとCD音源による豪華演出
アーケード版を基にしながらも、PCエンジン版はCD-ROM²の恩恵を存分に活かしていた。アニメ調に描かれたキャラクターは、生き生きと動き、ステージごとの背景には細やかなグラフィカル処理が加えられている。
特に目を見張るのはBGMと効果音のクオリティ。当時のロムカートリッジでは実現が難しかった高音質な音楽が、ステージごとに印象深いフレーズとして耳に残る。これにより、プレイヤーの没入感が格段に高まり、世界観をより立体的に感じさせてくれる。
■ 「選択と回避」の連続
ゲームバランスの妙
ゲームは一見するとシンプルだが、その実、かなりテクニカルな構成となっている。敵を倒すことで入手できるアイテムは「回復」「強化」「コイン」と種類が分かれており、どれを取るかは常に瞬間判断が求められる。
また、敵の攻撃パターンも単純ではない。弾幕のように飛び交う攻撃をくぐり抜けながら、弱点を突く必要があり、まさに「アクション×シューティング」の本質が問われる構成となっている。初見ではクリア困難な場面も多く、やりこみ要素としての価値も高い。
■ ボス戦に宿るユニークな個性
各ステージの最後にはボス戦が待ち受けているが、その一体一体に独特の動きと演出が与えられており、攻略の鍵は“観察”と“記憶”にある。例えば、巨大なハチの女王が規則的に針を飛ばしてくる中をすり抜けるボス戦など、まるでパズルのような攻略性がプレイヤーを魅了した。
このような多彩な演出と難易度のバランスが、リピートプレイを促し、後の“死にゲー”の萌芽とも言える試みに通じる。
■ アーケードとの違いと忠実さの共存
PCエンジン版はアーケードの原作をベースにしているが、背景の一部やエフェクト処理には簡略化された部分もある。それでも、キャラクターの動きや武器の挙動など、ゲームプレイに直結する要素は可能な限り忠実に再現されており、当時のファンからも「違和感のない移植」と高評価を得ていた。
CD-ROM²の特性を活かしたアニメーション挿入や、ステレオ音声による臨場感ある演出は、むしろ「アーケードを超えた体験」として語られることも多かった。
■ 発売当時の反響と現代の再評価
1989年当時、この作品は「CD-ROMのポテンシャルをゲームで体感できる初期の傑作」としてゲーム雑誌でも高く評価された。とくに『月刊PCエンジン』『電撃PCエンジン』などでは「二人プレイの完成度」や「ジャンル融合の妙」が取り上げられ、独自性が強く称賛された。
一方、近年ではレトロゲームファンからの再評価も進んでおり、「アクションとシューティングの境界を曖昧にした実験作」「やり込みの歯ごたえがたまらない」として、ストリーミングやレビューサイトでも密かな人気を誇る。
■ CD-ROM²黎明期の旗手としての価値
『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』は、単なるアーケード移植にとどまらず、新たな試みに満ちた“挑戦の作品”だった。美しいグラフィック、CD音源の臨場感、協力プレイの奥深さ、そしてジャンルの枠を超えたゲームデザイン。
当時は先進的すぎたがゆえに“過小評価”されていた一面もあるが、今だからこそ、その試みの大胆さや技術的冒険が再発見されている。PCエンジンユーザーだけでなく、ゲーム史に興味のあるプレイヤーにもぜひ体験してほしい、そんな一本である。
●感想や評判
■ プレイヤーの実感
懐かしさと歯ごたえの狭間で
●懐古的なアーケード感に好感を持つ声
多くのプレイヤーが口を揃えて語るのは、「アーケードそのままの手応えが家庭で楽しめた」という喜びだった。特に当時のCD-ROM²ユーザーは、音声入りの演出やアニメ風の導入デモに新鮮さを感じていた。家庭でゲームセンターの雰囲気を再現した体験は、やや操作にクセがあってもなお印象的だったという。
「音楽が流れ始めた瞬間、ゲームセンターの熱気が蘇ったようだった」
●難易度の高さに賛否両論
一方で、本作のプレイ難易度に関してはやや厳しい意見も見受けられた。アクションとシューティングが交互に繰り返される構成により、敵の出現パターンや攻撃回避に慣れるまで時間がかかるという声も多く、「覚えゲー」的な要素が濃いと指摘されていた。
また、武器アイテムの使用タイミングやパワーアップの管理が難しいとの声もあり、気軽に楽しむには少し敷居が高い印象もあった。
「一度でも操作を誤ると立て直せない場面が多かった」
■ 世間一般の評価
注目の新技術とゲーム性の評価は分かれる
●CD-ROMならではの豪華さに驚きの声
本作は、PCエンジン初期のCD-ROM²タイトルとして、映像・音響面に力を入れていた。美しいビジュアルと豊富なステージ構成、そしてボイス入りのデモ画面は、当時のユーザーの度肝を抜いた。
これは「CD-ROMはただの記録媒体ではない」という印象を与え、のちのRPGやアニメ演出重視タイトルへの道を示したともいえるだろう。
「CDでゲームがここまで変わるとは思わなかった」
●ファミリー層には難解? 一部での評価は限定的
ただし、子どもから大人まで幅広い層に支持されたファミコン世代のユーザーにとって、モンスター・レアーの高難度は「遊びやすさ」に欠けるという意見もあった。敵の弾幕やステージ構造の難解さが、ライトユーザー層には敬遠されがちで、コアなファン向けタイトルという印象を与えてしまった。
■ ゲーム誌の批評
高評価もあれば辛口も
●『PCエンジンFAN』『マル勝PCエンジン』など専門誌の見方
当時のゲーム専門誌において、『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』は、ビジュアル表現・BGM・再現度といった技術面では一貫して高評価を得ていた。
特に『PCエンジンFAN』1989年10月号では、グラフィックに関して「アーケードの雰囲気をそのまま移植。美しい多重スクロールとボスキャラの造形に注目」といった評価がなされた。
しかし一方で、ゲームバランスに関しては「ややストレスが溜まる設計」との意見もあり、雑誌によっては80点台半ばから70点前後と、若干の開きが見られた。
●『Beep!メガドライブ』における冷静な評価
競合ハードを扱う媒体である『Beep!メガドライブ』では、PCエンジン版『モンスター・レアー』に対して「見た目は良いが、コントロールにクセがある」とやや批判的な視点が取られており、操作性への指摘は当時からあったことがわかる。
■ 音楽・演出の評価
CD-ROMならではの優位性
本作の音楽に関しては、CD音源によるリッチなBGMが好意的に受け取られていた。ステージごとのテーマ曲も耳に残る作りで、オープニングやステージクリア時のジングルも評価が高い。
また、アニメ調のオープニングに挿入された簡単なナレーションや音声効果も「ゲームの世界に入りやすい」とされ、当時としては極めて先進的な演出であったことは間違いない。
■ 総合的な評価
挑戦的な一本として記憶される作品
●革新と保守のせめぎ合い
『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』は、単なるアーケード移植作にとどまらず、新しいゲームメディアであるCD-ROM²を最大限に活かそうとした試みが随所に見られる。
ゲームとしてはややマニア向けの側面が否めないが、作品が放つ映像美と音響、そして緻密に設計されたステージ構成は、プレイヤーに鮮烈な印象を残した。
●評価の落差が示す”過渡期”の証
評価が大きく分かれた背景には、「家庭用ゲームがどこへ向かうのか」がまだ明確に定まっていなかった当時のゲーム業界の”揺らぎ”があったと言えるだろう。多くのプレイヤーが本作を通じて、新しいゲーム表現への期待と戸惑いを同時に感じていたのだ。
●イベントやメディア展開など
■ 街頭デモ&試遊キャンペーンの舞台裏
発売直前~発売週、都内のゲームショップや量販店では専用の試遊コーナーが設けられました。当時はまだCD-ROM²への注目が高まりつつある時期であり、試遊で流れるド迫力のサウンドやボスのシューティング演出は来店客の興味を大きく惹きつけました。特にディスプレイ周囲に設置されたハドソンの大きな宣伝POPと「初見ボーナス」の貼り紙が効果大だったと、当時の店員証言にも残っています。
■ ゲーム雑誌の大々的アプローチ
ファミ通』&『月刊PCエンジン』
1989年9月号の『ファミ通』では、巨大モンスターとのバトルシーンを大見開きカラーで掲載。一方CD-ROM²専門誌『月刊PCエンジン』では、坂本慎一氏(本作音楽担当)への独占インタビューを掲載し、「CDならではの音質」や「BGM演出の意図」が語られました。ファンからは「背景の重厚さと臨場感が伝わった」と好評を得ました。
■ テレビCM&ラジオスポットの裏話
当時のハドソン機材では珍しく、短尺のテレビCM(約15秒)がその年の秋に関東圏で放送されました。ファンタジックなBGMと共に、ゲーム中のドラゴン騎乗シーンがドラマチックに編集され、最後に「CDサウンドが全身に響く!」とのキャッチコピーで仕上げられていました。一方、ラジオCMではセールスポイントとして「強制スクロール」「豪華BGM」などをリズムよく詰め込んだ構成で、夕方ラジオリスナー層を狙った狙撃が功を奏したと言われています。
■ 展示会・イベント出展
東京ゲームショウでの派手な演出
1989年秋の東京ゲームショウ(第1回)では、ハドソンブースにて大画面プロジェクターによるゲームプレイの上映を実施。来場者向けにステージイベントも企画され、その場でクリアタイムを競う「ナイトメアタイムアタック」が行われました。上位入賞者にはPCエンジンCD-ROM²ディスクケースや限定ポスター、特製ステッカーなどがプレゼントされ、エネルギッシュな反応を呼び起こしました。
■ 店頭特典&初回限定パッケージ施策
初回出荷版には「モンスター・レアー」特製ポストカードが封入され、店頭での予約者にはさらに「限定ステッカー」が配布されました。これにより、コレクター心をくすぐる仕掛けが光りました。キャンペーン当時、PCエンジンユーザーたちの間では「予約しないと損!」という口コミが広まり、SNS登場前夜でもオフラインでの話題性は十分でした。
●中古市場での現状
★ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!においては、『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』の中古品が3,000円前後から6,800円前後で取引されている傾向があります。商品の状態や付属品の有無により価格差が大きく、ディスク単体であれば3,000円台からの入手が可能です。
例えば、2025年6月のある出品では、「ケース・説明書付き・ディスクにやや傷あり」という状態で4,200円の即決価格が設定されており、すぐに落札されていました。また別の出品では「美品・帯付き・初回版」と明記されたものが6,800円で出品され、こちらも注目を集めています。
完品かつ動作確認済みのものは評価が高く、コレクター間ではプレミアがつく場合もあります。出品頻度はそれほど高くなく、月に数件という程度の流通量である点も価格上昇に影響しています。
★ メルカリでの販売状況
メルカリでは『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』の出品は比較的少なく、価格は4,000円から7,000円台に集中しています。特に「ディスクのみ」の場合は4,000円前後での販売が見られ、パッケージ付きの場合は5,500円以上となることが一般的です。
中でも2025年6月中旬に出品された商品では、「ケース・説明書・帯すべて揃い、ディスクに目立つ傷なし」という高評価の個体が6,500円で取引成立していました。一方で、「動作未確認・経年劣化あり」のものは3,800円で値下げ交渉の末に売却されている例もあります。
価格変動はやや激しく、特に美品や未開封品は高額取引がされやすい傾向です。
★ Amazonマーケットプレイスでの価格
Amazon.co.jpのマーケットプレイスでは、本作の中古品は6,000円~8,200円程度で出品されています。特に「中古 – 良い」「中古 – 非常に良い」などの評価で出されているものが多く、ほとんどが送料込みの価格設定となっています。
★ 楽天市場での流通状況
楽天市場では、『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』の取り扱いは少数ですが確認されています。価格帯は6,500円~8,500円前後で推移しており、「中古 – 可」~「中古 – 非常に良い」まで状態に応じた価格設定がなされています。
★ 駿河屋での在庫と価格
レトロゲームの定番ショップ・駿河屋では、2025年6月時点で『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』の在庫が確認されています。価格帯は4,980円~6,800円で、状態や在庫数により日々更新されているようです。
●本や雑誌での評価
★『月刊マル勝PCエンジン 1989年10月号』
内容の概要:
CD-ROM²ソフト特集の一環として、当時としては新鮮だった横スクロール型アクションシューティングRPG『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』を詳細に紹介。記事内では、前作との物語的な繋がりや、本作で導入されたアイテムショップやボスバトルの形式について図解つきで解説。アーケード版との比較や、CD音源によるBGMの進化にもページを割いており、「PCエンジンの本領発揮」と絶賛するレビュワーのコメントも。
販売会社: 角川メディアオフィス
販売年: 1989年
販売価格: 490円(税別)
★『BEEP! メガドライブ 1989年11月増刊号』
内容の概要:
PCエンジン特別号の企画で異例の掲載となった本作。アーケード出身タイトルとしての『ワンダーボーイIII』のルーツに焦点を当て、セガのアーケードから家庭用機への移植の工夫について掘り下げる。ページ内では、ビジュアルの比較、ロード時間の実測レポート、さらに開発元であるウエストンとの対談も掲載。移植に際しての演出変更、ステージ構成の工夫、CD-ROMの活用による音声演出などに注目。
販売会社: ソフトバンク出版事業部
販売年: 1989年
販売価格: 550円(税別)
★『PCエンジン必勝テクニックBOOK Vol.5』
内容の概要:
ワンダーボーイIIIを巻頭で特集した攻略本型ムック。各ステージの詳細マップや出現するモンスターの弱点リスト、隠しアイテムの出現条件などを豊富なスクリーンショット付きで解説。CD-ROMタイトルならではのイベントシーンも解説ページがあり、アニメーション演出の一部をピックアップ。さらに、当時のハドソン広報担当者によるコメントが添えられており、開発裏話も紹介されている。
販売会社: 双葉社
販売年: 1989年
販売価格: 780円(税別)
★『コンティニュー別冊 CD-ROM2大百科(1990年版)』
内容の概要:
黎明期のCD-ROM2ソフトを網羅したハード別大特集号で、『ワンダーボーイIII』は“アーケードからの転生を遂げた名作”として紹介されている。記事では音楽担当スタッフのインタビューが掲載され、ステージBGMの作曲過程や、PCエンジン用CD-DA音源の工夫について言及されている。また、他ソフトとの比較により、当時としては画期的だった「声入りゲーム」の先駆的作品として評価されている。
販売会社: 太田出版
販売年: 1990年
販売価格: 980円(税別)
★『月刊PCエンジン 1989年10月号』
内容の概要:
CD-ROM²初期タイトルとして登場した『ワンダーボーイIII モンスター・レアー』のレビューが4ページにわたり掲載。ゲームジャンルの複合性(アクションとシューティングの融合)や、キャラクターの動きの滑らかさ、BGMの出来栄えに注目。特に「ボイス入り演出が時代の先を行っている」と高く評価されている。アーケード版との違いや、PCエンジン特有のビジュアルと音響の進化にも触れている。
販売会社: 徳間書店インターメディア
販売年: 1989年
販売価格: 490円(税別)
★『コンプティーク 1989年11月号』
内容の概要:
巻末のCD-ROM特集コーナーで『モンスターレアー』が取り上げられており、「ゲームブックのようなナレーション付きストーリー展開」と「ステージごとに変化するBGM」により、従来のアクションゲームとは一線を画す作品と位置づけ。開発スタッフのインタビューでは、CD-ROM²というメディアの強みを「ゲームの表現力を倍増させたツール」として活用したと語られている。
販売会社: 角川書店
販売年: 1989年
販売価格: 550円(税別)
★『ファミマガ増刊 PCエンジン特集号 Vol.3』
内容の概要:
CD-ROM²ソフトを集めた総合レビュー号の中で、『モンスター・レアー』は“音とビジュアルの両立を実現した記念碑的作品”と紹介。パステル調のグラフィックや、セリフ入りの演出を「おとぎ話のような世界観」と例え、アクションゲームながらもストーリー性を重視した作風に注目。特に、ボスキャラクターのユニークさと変化に富んだ攻撃パターンが評価されている。
販売会社: 小学館
販売年: 1990年
販売価格: 680円(税別)
★『マル勝PCエンジン 1990年3月号』
内容の概要:
“CD-ROM時代の旗手”として取り上げられた本作。特集では、ゲーム冒頭から展開されるナレーションや演出を詳細に解説し、「アクションのテンポ感と演出の緩急が絶妙」と評されている。また、パートナーキャラクターの操作方法や攻略テクニックも別冊付録で紹介。ステージごとに流れる音楽を実際のクラシック曲に例えるなど、ゲーム音楽への注目度も高い。
販売会社: 角川書店
販売年: 1990年
販売価格: 550円(税別)
★『ゲーム批評 CD-ROM2特集号(ムック)』
内容の概要:
CD-ROM²の技術進化と作品群を語る特集の一角で『ワンダーボーイIII』を事例に挙げ、「メディア容量を活かしたアーケード級のサウンドと演出が、据え置き機に革命をもたらした」と述べる。AC版との対比では、グラフィックの再現度とアニメーション処理の滑らかさが際立つとし、今後の家庭用ゲームの方向性に影響を与えたタイトルのひとつと位置づけている。
販売会社: マイクロデザイン出版局
販売年: 1990年
販売価格: 980円(税別)