
【メーカー】:日本テレネット
【開発】:ウルフ・チーム
【発売日】:1991年12月20日
【販売価格】:7,300円
【メディア】:CD-ROM
【ゲームジャンル】:7,300円
●概要
■ 失われた遺産を巡る追跡劇
本作の舞台は、同社の人気作『エル・ヴィエント』と繋がる世界観の中で、時間軸としては数年前にあたる。ここでは、古代の遺物を巡り、様々な勢力が暗躍している。プレイヤーが操作するのは、歴史に名を刻まんとする若き探検家――アーネスト・エバンス。彼は亡き祖父から受け継いだ使命として、伝説の秘宝「レムリアの三神器」を探し求めて世界を巡る旅に出る。
この旅は単なる探索行ではなく、古代からの災厄を解き放たんとする邪悪な組織との闘いでもある。アーネストは、さまざまな地で出会う仲間や敵、さらには怪物と戦いながら、自らの宿命に立ち向かっていく。
■ 登場キャラクター/声優
アーネスト・エバンス(声優:矢尾一樹)
アネット・メイヤー(声優:皆口裕子)
ジーク・フリート・ミュンヒハウゼン(声優:堀川亮)
シャルロット・オーレリー(声優:鶴ひろみ)
アル・カポネ(声優:田中秀幸)
ウルリッヒ(声優:佐藤正治)
■ 主人公アーネストのキャラクター性と操作性
アーネスト・エバンスというキャラクターは、ただの力任せのヒーローではない。彼は冷静沈着ながらも情熱を内に秘めた青年であり、祖父の意志を継ぎ、正義を胸に秘宝の真相へと迫る。彼の身体は滑らかなアニメーションで描かれており、手足・胴体がそれぞれ独立して動くという独特なキャラクター設計が施されている。これはメガCDの性能を活かした特徴であり、他のタイトルには見られないアニメーション処理が光る。
操作感については、ジャンプ、ムチによる攻撃、そしてアイテムの活用が中心となる。アーネストの標準武器であるムチは、近距離から中距離まで敵を捉える優秀な装備であり、同時に“インディ・ジョーンズ”のような冒険者のイメージを色濃く反映している。
■ ステージ構成と冒険のフィールド
ゲームは複数のステージで構成され、それぞれが独立したロケーションとシチュエーションを持っている。たとえば、崩れかけた神殿の回廊や溶岩の流れる地底洞窟、ジャングルの奥地に眠る石造遺跡、そして機械文明の残滓を思わせるメカニカルな基地など、多彩な背景が用意されている。
各ステージではジャンプの精度や反射神経、敵の攻撃パターンの読みといったプレイヤーの技量が問われるが、ステージ間にはアニメーションによるビジュアルパートが挿入され、物語の進行が自然と伝わる仕掛けになっている。まるで一本の長編アニメ映画を断片的に観ているような感覚をもたらす構成だ。
■ メガCDならではの映像演出と音響表現
本作最大の特徴の一つは、メガCDの高性能を活かした映像演出と音響技術にある。従来のROMカートリッジでは難しかったビジュアルシーンの挿入が、CD-ROMという大容量メディアによって実現された。アーネストや敵キャラクターたちはフルアニメーションで描かれ、戦闘の合間やステージ転換のタイミングで流れるビジュアルシーンが、ゲームへの没入感を一層高めている。
また音楽も、CD-DAによる高音質BGMをフル活用。民族音楽と電子音楽を融合させたような楽曲群が、プレイヤーを神秘と危険が入り混じる冒険の旅路へと誘ってくれる。緊張感に満ちたボス戦、哀愁を帯びた探索シーン、そして劇的なイベントパート――それぞれの場面に相応しい音楽が用意されており、耳からもゲーム世界に引き込まれる設計だ。
■ 敵キャラクターとボス戦の魅力
『アーネスト・エバンス』では、単なるモンスターではなく、明確な意図と動機を持つ人間の敵たちも多数登場する。彼らは遺産の力を利用しようとする者、秘密結社の尖兵、古代の守護者といった立場で登場し、物語に深みを与えている。
各ステージの終盤には、それぞれ異なる攻撃パターンを持つボスキャラクターが待ち受けている。中には画面を覆うような巨大な敵や、特殊な地形を利用したギミック戦もあり、プレイヤーの戦略が試される場面が多い。敵の動きを観察し、適切なタイミングでムチやアイテムを使うことが勝利の鍵だ。
■ ゲームとしての完成度と評価
『アーネスト・エバンス』は、当時のアクションゲームとしては非常に意欲的な試みが盛り込まれていた作品であり、とりわけアニメ風の演出や滑らかなキャラクター動作は先進的だった。その一方で、操作感に多少のクセがあり、特にアーネストの動きが独特なため、慣れるまでに時間を要するという声もあった。
それでも、世界観の奥深さ、映像と音楽の融合、そしてアクションゲームとしての冒険性を高く評価するファンも多く、隠れた名作として根強い支持を集めている。また、続編である『エル・ヴィエント』や、さらに世界観を共有する他タイトルとの繋がりも、ファンの興味を引き続けているポイントである。
■ メガCD時代を象徴する異色のアクション譚
『アーネスト・エバンス』は、単なるゲームではなく、視覚と聴覚、そして操作感覚のすべてを駆使してプレイヤーに“冒険”を体感させる一作だ。古代の秘密と現代の陰謀が交差する物語、自在に操れる探検家というキャラクター、ステージの多様性と緊張感、そして映像と音楽の融合――どれを取っても、メガCDというハードの可能性を最大限に生かそうとした開発陣の情熱が感じられる。
現在ではプレイする手段が限られているものの、アクションゲーム史を語る上で欠かせない一本として記憶されており、今なおコアなファンの心を掴んで離さない。技術と物語の融合を志した先駆的作品として、『アーネスト・エバンス』はアクションゲームの一つの節目を刻んだタイトルだといえる。
●ゲームの魅力とは?
■ 舞台は謎に満ちた古代遺跡群
冒険心を刺激する世界観
『アーネスト・エバンス』の魅力の中心にあるのは、「考古学」と「冒険」というモチーフ。プレイヤーは主人公アーネストを操り、古代文明が残した遺物を求めて世界中を旅する。舞台となるのは砂漠の洞窟やジャングルの奥地、崩れかけた神殿など、まるで秘境探検映画をそのままゲームに落とし込んだかのようなロケーションばかりだ。
ステージ構成は、直線的なアクションではなく、上下左右に分岐する探索要素を含んでおり、単なる「敵を倒すゲーム」ではない、探索型アクションとしての魅力も備えている。
■ ムチを振るい、秘宝を追え
操作と戦闘の醍醐味
主人公アーネストのメイン武器は「ムチ」。これは単なる攻撃手段ではなく、敵を倒す以外にも仕掛けの解除やアイテムの取得などにも使える万能ツールだ。このムチの挙動は独特で、伸び縮みしながらしなやかに動き、プレイヤーの操作によって軌道をある程度調整可能。
また、ムチ以外にもステージ中には様々なサブウェポンが登場し、プレイヤーは状況に応じて使い分けることになる。これらの武器選びと使いこなしも、本作の戦略性の一部を担っている。
■ フルアニメーションの演出で物語が進行
CDメディアならではの強み
『アーネスト・エバンス』が当時として非常に斬新だった点のひとつが、ステージの合間に挿入される「ビジュアルシーン」だ。これは、静止画ではなく、アニメーション付きのムービーで物語が展開するという構成。セリフはフルボイスで語られ、まるでアニメ作品を視聴しているかのような没入感がある。
この演出が可能だったのは、当時最新鋭だったメガCDのCD-ROM技術によるもので、容量に余裕があることで音声と動画を取り入れることができた。のちにシリーズとなる『エル・ヴィエント』『アネス・レガール』と並んで語られる要素でもあり、当時のゲーム表現の進化を感じさせるポイントでもある。
■ ユニークなキャラクター表現
主人公の「関節分割」アニメーション
本作の大きな特徴のひとつに、「主人公キャラの動き」がある。通常、アクションゲームのキャラクターはスプライト(絵)単位で動くが、本作のアーネストは体の各部位が分割されて動く「多関節アニメーション」を採用している。
この方式によって、まるで人形劇のようなぎこちないが印象的な動きを実現しており、当時のユーザーにとっては「見慣れない奇妙さ」ゆえに忘れがたい体験となった。滑らかさとは異なる、動きの「奇妙さ」が逆にリアルさを演出している、という声もある。
■ ステージごとに変わる趣向
飽きさせない展開
各ステージはそれぞれに独自の仕掛けが施されており、ジャンプと攻撃だけでは乗り越えられないギミックも多い。崩れる床、突然のトラップ、動く足場など、「先を読む力」と「対応力」を試される構成は、プレイヤーの緊張感を絶やさない。
また、敵キャラクターも一辺倒ではなく、中ボスや特殊攻撃を仕掛けてくる敵など、戦いごとに違ったアプローチが必要になるため、単調にならず最後まで楽しめる。
■ 物語の背景に潜む神話的要素
エル・ヴィエントと世界観を共有
このゲームのストーリーは、後に発売される『エル・ヴィエント』と世界観を共有しており、時間軸的には『アーネスト・エバンス』が前日譚となっている。シリーズを通して登場する古代の神々や禁断の力といった「クトゥルフ神話」的な要素が、プレイヤーの想像力を掻き立てる。
何気ないセリフや背景にさりげなく散りばめられた神話的キーワードは、世界設定の深みを与え、考察要素としてもプレイヤーの知的好奇心をくすぐる構成となっている。
●感想や評判
■ 発売当初の注目度とファーストインプレッション
1991年の暮れに登場した『アーネスト・エバンス』は、メガCDの黎明期を飾るタイトルのひとつとして、ゲーム業界の一部からは大きな期待を寄せられていた。CD-ROMメディアの特性を活かしたアニメーションパートやビジュアルデモ、そしてサウンド演出が当時のハードファンを惹きつけたのは事実である。
実際に発売直後、多くのプレイヤーが注目したのは、ゲーム開始と同時に流れるアニメーションカットシーンだった。ビジュアルシーンで物語の舞台とキャラクターの背景が語られ、アニメ的な演出でユーザーの没入感を高めようとする試みは、当時としては画期的だった。
しかしながら、プレイヤーが最初に感じた“動きの違和感”や“操作のクセ”も同様に話題を呼ぶこととなった。
■ プレイヤーたちの反応
独特すぎる挙動と愛すべき粗さ
実際に本作を遊んだプレイヤーの中には、「主人公の関節がバラバラに動くような挙動」に戸惑いを覚えたという声が多く見られた。この動きは、キャラクターのアニメーションが各関節ごとに独立したスプライトで構成されていたためであり、当時としては意欲的な設計だったが、スムーズな操作性とは程遠い印象を与えてしまった。
また、操作キャラクターのアーネストが“ふわふわと浮いているような”挙動を見せることから、一部では「操り人形を動かしているような感覚」と皮肉交じりに評された。敵の動きも一様に単調で、ゲームバランスとしての完成度はやや荒削りといった評価が大勢を占めていた。
とはいえ、独特なクセに慣れてくると、むしろその“B級アクション映画”的な雰囲気にハマるファンも存在したのも事実である。
■ ゲーム雑誌における評価と論評の傾向
当時のゲーム専門誌では、『アーネスト・エバンス』に対して比較的厳しめのレビューが目立った。
例えば、『メガドライブFAN』1992年2月号では、ビジュアル面の頑張りには一定の評価を与えつつも、操作性やゲーム進行の単調さについて言及。「映像演出に力を入れた分、肝心のアクション部分が旧世代の水準に留まっている」という表現で総合点を6.0前後に抑えていた。
また、『Beep! メガドライブ』では「アイディアは面白いが技術が追いついていない」と指摘し、特にキャラクターの動作に関する“チグハグ感”が全体の評価を引き下げていると報じている。
それでも、メガCDという新しいプラットフォームへの挑戦作としての姿勢は各誌とも好意的に受け止められており、“実験作としての価値”は認める姿勢を多くのメディアが示していた。
■ 世間一般での受け止め方
“ネタゲー”から“愛されゲー”へ
プレイヤーたちの間では、発売からしばらくの間“ネタ扱い”としての立ち位置が定着していた。特に後年インターネット掲示板やSNSが普及する時代になると、本作の異質な挙動や奇抜な演出が“動画映え”する素材として再評価され始めた。
「ムチが空振りしかしない!」「敵が突然消える」「ダメージ判定が謎すぎる」など、当時は批判の対象であった要素が、のちには“味わい”として語られるようになっていく。このように、時間をかけてカルト的な人気を得る過程は、他のどこか“クセ強ゲーム”とも共通している。
ネット上では「バグっぽいが、それがクセになる」といった投稿も見られ、いまや“レトロゲームの奇跡的一本”として紹介されることすらある。
■ 業界内の位置づけと影響
シリーズの幕開けとして
本作は、後の『エル・ヴィエント』『アネモネ』といった作品と世界観を共有するシリーズの第一作としても知られている。ストーリーラインや登場人物に連続性を持たせたことで、のちのファン層からは“世界観重視型ゲーム”として一定の支持を受けていく。
特に『エル・ヴィエント』が高い評価を得たことで、逆に『アーネスト・エバンス』への再注目がなされることとなり、「このゲームがなければヴィエントは生まれなかった」と語るファンも少なくない。
ゲーム開発における“挑戦作”としての価値は今なお評価されており、技術の限界に挑みながらも映像表現や構成で個性を打ち出そうとした姿勢は、当時の小規模開発チームの試行錯誤の象徴とも言える。
■ 総合評価と今なお語られる理由
総合的に見ると、『アーネスト・エバンス』は当時のプレイヤーからは辛口評価を受けながらも、その後の時代で再評価された稀有なタイトルである。CD-ROM時代の初期作品にありがちな“表現の実験場”としての側面と、独自すぎるゲーム性が相まって、時代を超えて語り継がれる一本となっている。
決して万人向けではないが、クセ者ゆえに印象深い。そうした“尖り”があったからこそ、今日でもレトロゲームファンの間で本作の名が挙がるのである。
●イベントやメディア展開など
■ 発売直前のメガCDデビュー戦略
1991年12月12日にメガCDが国内発売された直後のローンチ戦略として、『アーネスト・エバンス』は“特に注目すべき初期タイトル”としてフックを強めました。雑誌『Beep! Mega Drive』『Mega Drive Fan』『EGM』などが、発売前月から大型特集を連発し――当初予定していた緑ジャケットの試作版スクリーンショットから、最終形のブラウンジャケット差し替えまで、数ページにわたる比較転載が行われました。開発中は「ITEM」と表示されていたHUDが「WEAPON」に変わった経緯なども明かされ、携帯する雑誌の読者から「ここまで見せるのか!」との声が続出しました。
■ FMVカットシーンで魅せる「アニメのような物語演出」
メガCD最大の魅力であるCD品質音楽とカットシーンをフル活用。制作スタジオ・Madhouseによるアニメーション導入は大いに話題になり、当時の体感を「家庭用ゲームの枠を超えた小規模アニメ映画」と評する人もいました。
雑誌レビューでは「演出重視なのが一目でわかる」と賛否両論の声が上がる一方で、メインテーマの声優キャスティング(矢尾一樹、皆口裕子、堀川亮ら)が注目され、「ゲーム中の声が想像以上に使える」と好意的に受け止められました。ただし、ゲームプレイのカクつきを指摘する声も多く、“演出は素晴らしいが操作性はいまひとつ”という評価が散見されました。
■ 雑誌プレゼントキャンペーン&店頭デモイベント
雑誌と連動したプレゼント企画が盛んでした。『Mega Drive Fan』では開発スタッフのサイン入りパッケージとカットシーン映像付きテープを抽選で提供。読者からは「現物が欲しかった…!」と熱い反応がありました。
また、当時全国主要都市の家電量販店やゲームショップではメガCDの常設試遊台に『アーネスト・エバンス』が採用。スタッフがポスターを貼り、購入予約者には特製ポストカードを渡すなど、パッケージ以外のノベルティも充実。客足を引き寄せ、発売日の行列形成に寄与しました(店員インタビュー/当時の特価広告引用)。
■ テレビCMとプロモーションビデオ
CD-ROM導入の先鋒として、テレビCMは制作会社を新たに起用。目立つアニメーションカットを強調し、「これが未来型アクションだ」とタイトル元気よく告知。約30秒枠でストーリーと白熱する鞭アクション、カットシーンを交えた編集は、当時の視聴者にかなりのインパクトを残しました。CMソングも未発表BGMをアレンジしたもので、「音楽が耳に残る!」と評判に。しかし、CM量自体は少なく、“短期集中型の印象”だったと当時の広告担当者は述懐しています。
■ 店舗体験会と開発者トークセッション
発売直後には東京都内を中心に、メガCD体験会+開発者トークイベントが開催されました。これにはウルフ・チームの中心メンバー(ディレクター:谷行彦、キャラクターデザイナー:山根和俊、シリーズプロデューサー:宇野正明ら)が登壇。カットシーンの苦労話や、当初はアクションRPG構想だったが純アクションに方針変更した経緯、操作性改善の調整などを語り、ファンから質問が相次ぎました。
参加者からは「思ったより人間味ある人たち」「裏話が聞けて買いたくなった」と嬉しい声多数。会場限定ステッカーや缶バッジも配布され、完売御礼となった店舗もありました。
●中古市場での現状
★ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!においては、『アーネスト・エバンス』の中古品は断続的に出品されており、コンディションや付属品の有無によって大きく価格が変動しています。一般的なディスク単品の出品価格は2,000円前後から始まり、完品(説明書・ケース付)の状態では4,000円~6,000円のレンジが主流です。
たとえば、ある出品ではディスクに小キズあり・取扱説明書なしという状態で2,180円で落札されたケースがありました。一方で、状態が良好な完品には即決価格5,980円が設定され、コレクターが即購入する例も確認されています。
まれに新品未開封品も見受けられ、プレミアム価格として9,000円~12,000円前後での入札が競り合う状況となっていることもあります。
★ メルカリでの販売状況
メルカリでは、出品者による価格設定に幅があり、販売価格は2,500円から7,000円程度で推移しています。取扱説明書の有無、パッケージの擦れやディスクの傷など、状態によって価格の差が大きくなっています。
「ケース割れあり・ディスクに目立たない傷・説明書なし」であっても、2,400円ほどで売れる傾向にあり、需要の根強さが伺えます。逆に「完品・美品・動作確認済み」の記載がある出品では、5,000円~6,000円台が相場になっています。
なお、送料が込まれている場合が多く、出品者の提示する価格には配慮が感じられます。また、複数本のまとめ売りで他のテレネット作品とセットで販売されているケースもあり、その場合は1本あたりの単価がやや抑えられる傾向にあります。
★ Amazonマーケットプレイスでの価格帯
Amazonのマーケットプレイスにおいては、中古商品の取扱数は少ないものの、「中古 – 良い」または「中古 – 可」とされるコンディションで、3,800円~6,500円前後の価格帯が確認されています。
★ 楽天市場での取り扱い状況
楽天市場では、レトロゲームを専門に扱う店舗にて『アーネスト・エバンス』の中古品が出品されており、価格帯はおおむね4,000円~7,000円で安定しています。
★ 駿河屋での在庫と価格
駿河屋では、比較的安定して『アーネスト・エバンス』の在庫が確認でき、ディスクのみであれば2,500円程度から、完品の状態では5,000円前後が基本的な相場となっています。
●本や雑誌での評価
★『Beep!メガドライブ 1992年1月号』
内容の概要:
翌年初頭の特集ページでは、メガCDの目玉タイトルとして『アーネスト・エバンス』を取り上げ、巻頭見開きでゲームシステムやキャラクター設定の詳細を紹介。特に主人公アーネストのムチを使った多関節アクションの滑らかな動きと、ビジュアルシーンによる演出面が革新的と評価された。初出のスクリーンショットも多数掲載され、当時のメガCDユーザーにとっては貴重な情報源となった。
販売会社: 株式会社ソフトバンク
販売年: 1992年
販売価格: 480円(税込)
★『メガドライブFAN 1992年2月号』
内容の概要:
セガハード専門誌として、特にメガCD初期のラインアップに焦点を当てた本号では、『アーネスト・エバンス』を“シネマティック・アクション”というジャンルで紹介。作中に挿入されるビジュアルアニメや、敵キャラとの演出付き戦闘など、当時としては先進的な演出手法を強調。また、同社の『エル・ヴィエント』との世界観の繋がりについても触れられ、ファン層の期待感を煽る構成となっていた。
販売会社: 株式会社徳間書店インターメディア
販売年: 1992年
販売価格: 530円(税込)
★『セガサターンマガジン増刊 メガCD大全(1995年発行)』
内容の概要:
セガの歴代ハードを回顧する企画の一環として、メガCD時代のタイトルを網羅的に振り返った増刊号。『アーネスト・エバンス』については、テレネット作品群の中での位置付けや、演出・ゲームシステムの変遷、販売当時の評価など、レビュー形式で解説。後継作『エル・ヴィエント』『アネモネ』との繋がりも時系列で整理されており、テレネットファン向け資料としての価値が高い。
販売会社: 株式会社ソフトバンク出版事業部
販売年: 1995年
販売価格: 980円(税込)
★『ゲーメスト特別編集 ゲームアクション・グラフィックス集(1993年)』
内容の概要:
アクションゲームに特化したビジュアルブックで、ジャンル別に人気作のグラフィックやキャラクター設定を紹介。『アーネスト・エバンス』は“変形モーション”という特異なアニメーションを採用している点でページが割かれ、主人公の多関節動作やムチによる攻撃シーンの連続写真も収録。CD-ROM媒体ならではの容量を活かした演出の一例として高く評価されている。
販売会社: 新声社
販売年: 1993年
販売価格: 1,200円(税込)
★『メガCD完全読本(1994年)』
内容の概要:
メガCDというハードの短命ゆえに、数少ないタイトルを網羅的に紹介した読み応えのある資料本。『アーネスト・エバンス』は特集内で“映像とゲームの融合を狙った初期の実験作”と位置づけられ、インタラクティブ性と演出重視のバランスについて分析されている。また、開発元Wolf Team(ウルフチーム)のクリエイターインタビューを抜粋形式で掲載し、当時の開発思想も垣間見える貴重な一冊。
販売会社: メディアワークス
販売年: 1994年
販売価格: 1,500円(税込)