『妖怪道中記』(PCエンジン)を振り返りましょう

【中古】【箱説明書なし】[PCE] 妖怪道中記(Huカード) ナムコ (19880205)

【中古】【箱説明書なし】[PCE] 妖怪道中記(Huカード) ナムコ (19880205)
503 円 (税込)
【必ずご確認ください】・こちらの商品は状態及び動作に問題はございませんが、説明書等の印刷物がない、若しくは外箱に軽度な擦れや破れ凹み、経年変化による汚れや日焼け等があるB級の中古商品となります。・以上をご了承の上、是非ご検討くださいませ。・ゲーム機本体は..
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【メーカー】:ナムコ
【開発】:ナムコ
【発売日】:1988年2月5日
【販売価格】:4,900円
【メディア】:HuCARD
【ゲームジャンル】:アクションゲーム

[game-1]

●概要

■ 伝統と異界が交錯する和風アクションの異色作
1980年代後半、日本の家庭用ゲーム機市場は急速に進化を遂げ、各社が次世代機に命運をかけてしのぎを削っていた。そんな時代に登場したのが、アーケード発の異色アクション『妖怪道中記』のPCエンジン版である。ナムコの名を冠する本作は、家庭用移植ながらその挑戦的な構造とビジュアルの大胆さで多くのプレイヤーに強烈な印象を残した。

■ 幽玄なる旅路の始まり
世界観と物語の骨子
本作の舞台は、俗世を離れた“あの世”とも言える不可思議な世界。プレイヤーは、生前の行いが災いして地獄のような異界に落ちてしまった少年「たろすけ」を操作することとなる。このたろすけが、霊的な修行を積みながら、幾多の妖怪や神仏と対峙し、最終的には“成仏”の境地へ至るまでの旅を描く。
奇抜ながらもどこか和的な美意識が通底する世界観は、古典的な地獄絵図や民間信仰を大胆にゲームに取り込んだもので、他に類を見ないアートスタイルとなっている。

■ 独特の操作感と構造
アクションに仕掛けられた試練
基本的には横スクロールアクションとして展開する『妖怪道中記』だが、特定の場面では縦スクロールも導入される。しかしPCエンジン版では、この縦スクロール要素が大幅に削除されており、構成上は“一本道”とも言える簡略化がなされている。
その一方で、敵の出現位置や行動パターンが再構成されており、むしろアーケード版よりもトリッキーで難易度が高まっているという評価も多い。特にステージのやり直し制度においては、コンティニューが用意されておらず、やられたら無慈悲にも最初からの再挑戦を強いられる。

■ “妖怪念力”という独自の武器システム
たろすけが扱うのは剣でも銃でもない。「妖怪念力」という、霊的エネルギーを具現化した技である。これにより敵を攻撃しながら進んでいくというスタイルは、見た目にもユニークで、地獄巡りという世界観と見事に融合している。
念力の使い方にもコツが必要で、ただ連射すれば良いというものではなく、敵の動きや地形に合わせた繊細な操作が求められる。攻撃だけでなく移動のタイミングやジャンプの位置取りにも神経を使うため、アクション性はなかなか骨太だ。

■ PCエンジン版特有の演出と大胆な改変
この移植版において、特筆すべきはビジュアル演出の大胆な変更である。アーケード版で描かれていた1枚絵エンディングはすべて刷新され、テキストによる解説も削除。代わりに独自のアニメーション調カットが挿入されているが、これが一部ユーザーから「妖しすぎる演出」として物議を醸した。
特に「竜宮城」と呼ばれるシーンでは、乙姫の踊りがきわどい演出に変更されており、子供向けとは思えない雰囲気すら漂っていた。BGMもそれに合わせて艶めかしくアレンジされており、ナムコの実験精神を感じさせる部分だ。

■ 絵巻風の表現と、和テイストの演出美
本作の最大の魅力は、その美術センスにあると言っても過言ではない。ステージ背景、キャラクターのデザイン、メーター表示まで、すべてが“絵巻物”のようなタッチで統一されており、視覚的にも「現世と異なる世界」への没入感を強く与えてくれる。
敵キャラも、河童や天狗、鬼、猫又など、日本の妖怪伝承に根ざしたデザインで構成されており、それぞれに独自の動きや攻撃方法を持つ。単に見た目が変わるだけでなく、各キャラごとの個性が戦略性を生んでいる。

■ 道中に待ち受ける“関所”とマルチエンディング構造
プレイヤーの進行ルートには、たびたび“関所”と呼ばれるチェックポイントが登場する。ここを超えることで次のステージへ進めるが、通過条件には“念力の強化状態”や“特定アイテムの有無”が関係することもあるため、単なる通過点とは言い切れない。
また、プレイヤーの行動に応じて物語の結末が変化するマルチエンディング制が採用されているのも注目点だ。善行を重ねて進んだ者には“成仏”という救済が用意される一方、欲にまみれた選択をした場合には、さらなる地獄への墜落という皮肉な終焉を迎えることも。プレイヤーの選択が重くのしかかる構成は、後年のゲームデザインにも通じる革新的な試みだった。

■ アクションとしての評価とプレイ感
PCエンジン版『妖怪道中記』は、家庭用ゲームとしては珍しく、プレイヤーに厳しい挑戦を課す設計となっていた。その難しさに辟易した者もいたが、同時に「何度もやり直したくなる」中毒性も持ち合わせていた点は見逃せない。
細部まで手が込んだビジュアル、突き放すような難易度設定、そして演出面の意欲的改変。これらは一見チグハグに思えるが、逆に“地獄的世界観”と“理不尽さ”を共存させる上で、計算された意図があったようにも思える。

■ 和製アクションゲームの異端児としての遺産
『妖怪道中記』PCエンジン版は、単なるアーケード移植にとどまらず、当時の家庭用ゲームの枠組みを逸脱するような大胆な改変と演出を試みた意欲作であった。その結果、万人受けするタイトルとはなり得なかったものの、強烈な個性と記憶に残る演出によって、今なおレトロゲームファンの語り草となっている。
地獄の旅を経てなお、その映像美と奇想の数々は、ゲーム表現の多様性を証明する象徴的存在となっている。再評価が進む今だからこそ、改めてこの「妖怪道中」の歩みを振り返ってみる価値があるだろう。

[game-2]

●ゲームの魅力とは?

■ あの世とこの世のはざまに誘う異色の世界観
1988年、ナムコが送り出したPCエンジン用タイトル『妖怪道中記』は、一風変わった世界観と和風テイストが際立つアクションゲームであった。本作はもともとアーケードで展開されていた人気作の家庭用移植版でありながら、単なるコピーにとどまらず、PCエンジン独自のアレンジと大胆な改変が加えられた点が特徴的である。
このゲームが描くのは、主人公“たろすけ”が地獄から極楽へと至るまでの数奇な旅路。だが単なる「お化け退治ゲーム」ではなく、仏教的な死後の世界観をユーモアを交えて表現したユニークな演出が、当時のプレイヤーの心を強く惹きつけた。

■ 和風テイストに満ちた幻想的ビジュアルとユーモアの融合
『妖怪道中記』の最も特筆すべき点の一つは、その和風ファンタジーな世界観である。登場するキャラクターや背景には、古来の妖怪伝承や民話、仏教の教義が巧みに織り込まれており、プレイヤーはまるで“お伽噺”の中に入り込んだような気分に浸ることができる。
特にPCエンジン版では、グラフィックの表現がハード性能に合わせて再構築されており、明快で見やすく、それでいてどこか艶っぽさも漂うアレンジが施されている。竜宮城の場面では、おとぎ話の雰囲気を持ちつつ、妙にアダルトな要素を取り込んだ演出に変更されている点が象徴的だ。これにより、ただの子ども向けではなく、思春期以上のプレイヤーにも引っかかる“毒”を含んだテイストが加わった。

■ シンプルながら奥深いゲームプレイ
アクションゲームとしての基本は横スクロール形式。敵を倒しつつ道中を進み、ステージ終盤では地獄や天国のキャラクターと対峙するという流れである。攻撃方法は霊力を溜めて放つ「気弾」。このチャージの概念が単なる連打ゲーとは一線を画すポイントで、タイミングや距離の見極めが求められる。
また、プレイヤーの行動により「善行ポイント」「悪行ポイント」が変化し、クリア後のエンディングに大きく影響を及ぼすというマルチエンディングシステムも秀逸。特定の条件を満たすと分岐するルートや、アイテムの使い方によっても展開が変わるため、単なるクリアを目的とせず、リプレイ性が高い設計になっていた。

■ BGMと効果音の見事な演出力
音楽面では、PCエンジンの内蔵音源を活用し、和楽器風の音色を基調とした楽曲がゲームの雰囲気を盛り上げている。寺や地獄の場面では重々しく、不気味ながらもどこかコミカルな旋律が奏でられ、竜宮城ではアダルトな雰囲気にマッチしたアレンジが施されている。
特に、各ステージの雰囲気に合った細やかなBGMの切り替えや効果音の挿入は、プレイヤーの没入感を高める大きな要素となっていた。BGMの中毒性は高く、当時多くのプレイヤーがサントラCDを求めたという逸話も残っている。

■ アーケードとは異なる大胆なローカライズと調整
本作はアーケード版からの移植ではあるものの、PCエンジンという家庭用ハードへの対応のため、様々な点でオリジナルから改変が加えられている。例えばマップ構造が簡略化され、一本道に近くなったことで迷うストレスが減った一方、ゲームとしてのテンポは向上した。また縦スクロールがほぼなくなり、画面構成が安定したことで家庭用テレビでも快適にプレイできるように設計されている。
エンディングの演出も家庭向けにアレンジされており、アーケード版のようなキャプション付きの1枚絵ではなく、ナムコらしい「遊び心」を感じさせる独特のビジュアルが採用されている。

■ 家庭用ゲームならではの遊びやすさとテンポ感
アーケードに比べてPCエンジン版では全体的な難易度が若干緩和され、コンティニュー回数も調整されていることから、初心者にも優しい設計となっている。アクションが苦手なプレイヤーでも、根気さえあれば最後まで到達できるバランスとなっており、幅広い層のゲーマーに受け入れられた。
また、プレイヤーの行動がダイレクトに“善”か“悪”としてゲームの結末に跳ね返ってくるシステムは、当時のゲームとしては非常に斬新で、他に類を見ない体験を提供してくれた。

■ 評判と当時の受け止められ方
発売当初のゲーム雑誌では「アーケードの衝撃をそのまま家庭に!」というキャッチコピーとともに紹介され、和風ファンタジーの世界観に大きな注目が集まった。特に、プレイヤーの選択で結末が変わるという点は高く評価されており、いわゆる“マルチエンディングブーム”の先駆けともいえる作品として語られることもある。
一方で、エロティックな演出やブラックユーモアについては賛否が分かれ、家族でのプレイにはやや不向きという声もあった。しかし、それこそが本作の魅力であり、「子ども向けには収まりきらない自由さ」が、コアなファンを惹きつけた要因でもある。

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●感想や評判

■ プレイヤーたちの心に残った“地獄”体験
PCエンジン版『妖怪道中記』は、アーケード版からの忠実な再現と大胆なアレンジが共存するタイトルだった。プレイヤーの感想はその点に集中しており、「家庭用ゲームでここまでアクの強い作品は他にない」と語る声が多く聞かれた。
とにかく印象的だったのは、ゲーム全体に漂う“死後の世界”を想起させる妖怪たちとの邂逅。難易度の高さも含めて「地獄めぐりの修行」を体現しており、一筋縄ではいかない操作性やクセのある敵配置に、当時のプレイヤーは悲鳴を上げながらも没入した。
「何度やられても、もう一回やりたくなる」といった中毒性の評価も見逃せない。特にエンディングの分岐構造が話題を呼び、「道中の行動が結果を左右する」という当時としては革新的な仕掛けが高く評価された。

■ 世間一般の受け止め方
子どもよりも“大人”向け?
発売当初、ファミコンを中心とした低年齢層向けのゲーム市場の中で、『妖怪道中記』は異質な存在だった。地獄や天界を描いたストーリーは、明るくポップな世界観に慣れた一般家庭にとって、やや“怖さ”すら感じさせるものだった。
このため、「子どもにはちょっと難しい」という保護者目線での意見も見られたが、一方で学生や社会人ゲーマーからは「大人のための和風ファンタジー」として好評を博した。とりわけ妖怪たちのユニークなデザインや、ややブラックな笑いを含んだ演出が“昭和の怪奇趣味”として歓迎された。
また、ステージごとに用意された独自のルールや、ミニイベント的な要素に対して、「一度通った場所でも新しい発見がある」との評価もあり、当時のゲームとしては珍しいリプレイ性が光った。

■ ゲーム専門誌での評価
技術力と挑戦精神を称える
1988年のゲーム雑誌各誌では、『妖怪道中記』PCエンジン版はおおむね好意的に受け止められていた。たとえば『月刊PCエンジン』では、「アーケード版の世界観をうまく活かしながら、家庭用として適切にリデザインされている」と技術力に対する賛辞が目立った。
また『BEメガ』などの誌面では、「エンディングの数と分岐条件」という構造的魅力に注目が集まり、「プレイヤーの選択次第で“極楽”にも“地獄”にも行けるという発想が斬新」と評価された。
一方で、「マップの縮小や縦スクロールの削除によって、探索要素の一部が簡略化されすぎた」とする声もあり、アーケード版に慣れ親しんだ層には物足りなさを感じさせた面もあった。
しかしその一方で、「難易度調整としてはむしろ適切」との意見もあり、家庭用ゲーム機としての調整バランスに対する理解も広がっていた。

■ BGMとビジュアル演出の賛否
賑やかさと妖艶さの狭間で
PCエンジンのサウンドチップを活かしたBGMには、「和風の旋律にファンキーさが混じる」といったユニークな意見も出ていた。特に竜宮城ステージでのBGMアレンジや、“乙姫”による踊りの演出には驚きと戸惑いが混在し、「なぜかストリップ劇場風で大人向け」「時代を感じさせる」と語られることもあった。
これは賛否の分かれる要素となり、家庭用ゲーム機で表現されるにはやや刺激が強かったことから、一部では「子どもには見せられない」との論調も存在していたが、「PCエンジンならではの挑戦」として前向きに捉える声も少なくなかった。
グラフィックに関しても、当時としては極めて高水準であり、「ボスキャラの作画が細かく恐ろしい」と、妖怪たちの造形に対して高評価が寄せられていた。

■ 話題性と異彩を放った“道中記”
『妖怪道中記』PCエンジン版は、ただのアーケード移植にとどまらず、独自のアレンジと思想で“死後の世界を遊ぶ”という異色の体験を提供した。そのため評価は多面的であり、完全な肯定も完全な否定も存在しない、まさに“プレイヤー次第”のタイトルであったといえる。
「子ども向けではないけれど、大人がどっぷりと浸かれる」「家庭用でここまで攻めた作品は貴重」といった声が象徴するように、当時のゲーム文化に一石を投じた作品として今も語り継がれている。

[game-4]

●イベントやメディア展開など

■ アーケードの栄光から家庭用へ
移植発表にともなう情報戦
『妖怪道中記』がPCエンジンに移植されるという発表は、1987年後半にゲーム専門誌で初報として紹介され、多くのゲーマーたちの注目を集めました。ナムコはこの時点から綿密なプロモーション計画を練っており、まずは当時の主要雑誌である『月刊PCエンジン』や『マル勝PCエンジン』にて、アーケード版との違いを強調した情報掲載を行いました。
特に強調されたのが、「グラフィック演出の再構成」「エンディング分岐の完全移植」「BGMのアレンジ」などであり、読者に「移植だが新しい体験ができる」という期待を与える形になっていました。これは「アーケードの完全再現」というより、「アーケードを起点とした進化系」としての打ち出し方で、ナムコならではの巧妙な情報操作とも言えるものでした。

■ 雑誌連動キャンペーン
誌面を使った仕掛けとユーザー巻き込み
発売前後のタイミングでは、ゲーム雑誌とのタイアップ企画も複数展開されました。特に『ファミコン通信別冊PCエンジン特集号』では、「妖怪クイズ道中記」と銘打ったミニゲーム型の読者参加型企画を掲載。読者が雑誌の中に隠された妖怪の名前を探し出してハガキで応募すると、抽選で「特製・地獄温泉湯呑み」や「閻魔帳風のノート」などのユニークなグッズが当たるという内容でした。
この施策は読者の記憶に強く残り、「遊びながら待つ」スタイルを自然に構築。発売までの時間をポジティブに消化させる工夫として評価されました。

■ ナムコ直営店舗での特設展示ブース
当時、ナムコは全国の直営ゲームセンターや販売提携店である「ナムコランド」や「プレイシティキャロット」を展開しており、『妖怪道中記』PCエンジン版の発売に合わせて、限定展示ブースを設置。新作ソフトの試遊機会を設けるだけでなく、ゲーム内に登場するキャラクターの等身大パネルや、地獄の世界観を再現した「恐怖の門」風の装飾も来場者の話題となりました。
特に秋葉原のラオックス本店で開催された「妖怪道中記 地獄展」では、BGMを生演奏で流すという演出もあり、プレイヤーたちの耳にも印象的に残る演出がほどこされていました。

■ テレビCMとラジオCM
子どもだけではない広報展開
ナムコはテレビCMを積極的に活用していましたが、『妖怪道中記』では少し異なるアプローチを試みました。通常のアクションゲームとは異なり、ブラックユーモアや風刺的な要素が強いこのゲームを、ファミリー層にどう届けるかが課題でした。
その結果、テレビCMでは一見子ども向けのポップな語り口で始まり、途中から地獄の閻魔様が登場して「成仏できるかは、君次第じゃ」と説教風のセリフで締める構成が採用され、視聴者の興味を一気に引き寄せる工夫がされていました。
一方、ラジオCMは当時の中高生向け番組「ジャンプ放送局」や「ラジオはアメリカン」などで流れ、より年齢層の高いプレイヤー層への訴求を目指しました。ナレーションには、人気声優ではなくベテランの落語家風の男性が起用され、「極楽と地獄の往復切符は、君のプレイ次第!」という粋なフレーズが印象的でした。

■ 店頭プロモーション
異界風POPと試遊戦略
全国のゲームショップでは、販売初日に合わせて専用のPOP広告が配布されました。これは「地獄巡り七転八倒ガイド」と書かれた観光地図風のリーフレット付きで、商品棚に貼られた妖怪イラスト付きのキャッチコピーが話題を呼びました。
また、実際の店頭試遊機では、ゲームスタート直後の「極楽か地獄か選べ!」のシーンから始めることで、短時間でプレイヤーにゲームの異色なコンセプトを味わわせるという導線が意図的に設計されていました。これにより、他のPCエンジンソフトとは異なる「毒のある個性」を印象付けることに成功しています。

■ 関連グッズ展開とメディアミックスの布石
『妖怪道中記』は、当時としては珍しくゲーム本編とは直接関係しない形での関連グッズもリリースされました。代表的なものに、妖怪キャラをあしらった「地獄巡礼絵巻」と題されたすごろく風ポスターや、ステッカーセット、地獄の住人キャラクターをデフォルメ化した缶バッジなどがありました。
また、ゲーム発売直後に一部の児童雑誌(『コミックボンボン』や『コロコロコミック』)で「妖怪道中記の世界をのぞこう!」と題した特集ページが組まれ、キャラクターの紹介や開発者のコメントが掲載。こうした横展開によって、世界観の拡張がなされていったのです。

[game-5]

●中古市場での現状

■ ヤフオク!での取引価格
ヤフオク!では『妖怪道中記(PCエンジン版)』の中古品が2,000円から5,500円程度で取引されています。状態や付属品(ケース、説明書、帯など)の有無によって大きく価格に差が出ており、特に完品(帯付き・説明書あり・ディスク無傷)の出品では4,000円以上の即決価格が設定されるケースが多く見られます。

■ メルカリでの販売状況
メルカリでは、『妖怪道中記』の中古品が2,400円~4,800円前後で出品されています。比較的状態が良く、説明書付きのものは3,000円前後の価格帯に集中しています。一方、ケースにヒビがあったり、説明書が欠品していたりする場合は2,000円台前半での出品も確認されました。

■ Amazonでの価格
Amazonマーケットプレイスでは、『妖怪道中記』の中古品が3,500円~6,000円程度で販売されています。状態は「中古 – 良い」「中古 – 可」などに分かれており、商品説明欄には「動作確認済み」「ケーススレあり」「説明書に折れあり」など詳細な情報が記載されていることが多いです。

■ 楽天市場での価格
楽天市場では、レトロゲーム専門ショップによって『妖怪道中記』の中古品が取り扱われており、価格帯は3,800円から5,000円程度に設定されています。状態は「中古 – 並品」または「中古 – 良品」として説明されており、基本的に動作保証付きです。

■ 駿河屋での販売状況
駿河屋では、『妖怪道中記』の中古品が3,100円~5,200円の価格帯で販売されています。駿河屋の特徴として、「JANコード有」「ディスクの状態ランク記載」「完品かどうか明記」など、商品情報が比較的詳細で信頼性が高いのがポイントです。

■ その他のリユースショップでの傾向
ブックオフやハードオフなどの店舗型リユースショップでも、稀にPCエンジン用ソフトが取り扱われていることがあります。『妖怪道中記』も店舗によっては棚に並ぶことがあり、価格帯は状態次第で2,500円~4,000円程度。ただし、流通量は非常に少なく、入手は困難です。特に都市部の店舗では人気レトロゲームの回転が速く、入荷後すぐに売れてしまうケースも報告されています。

[game-6]

●本や雑誌での評価

★『月刊PCエンジン 1988年4月号』
内容の概要:
創刊直後の本誌では、ナムコの人気作『妖怪道中記』を巻頭特集として取り上げ、アーケード版から家庭用に移植された際の違いに焦点を当てている。とくに、道中に登場する「餓鬼」や「幽霊」など和風ホラー演出の再現度、音声の簡略化、そしてコンティニュー仕様の変更について詳細に解説。ビジュアルページでは、竜宮城のステージビジュアルを見開きで掲載し、家庭用に最適化されたドット絵の美しさにも言及。
販売会社: 徳間書店インターメディア
販売年: 1988年
販売価格: 480円(税込)

★『BEメガ 1988年5月号』
内容の概要:
セガ系誌ながら、PCエンジンの新作紹介コーナーにて『妖怪道中記』をピックアップ。移植担当者のコメントを交えつつ、ボス妖怪「ぬっぺっぽう」の動きがスムーズに再現されている点や、エンディング分岐システムの残存に注目した技術面のレビューが展開されている。読者投稿コーナーでは「難易度が高いが何度も遊びたくなる」との意見が多く寄せられた。
販売会社: ソフトバンク(旧アスキー刊)
販売年: 1988年
販売価格: 390円(税別)

★『マル勝PCエンジン 1988年3月号』
内容の概要:
ナムコファンの読者が多い本誌では、『妖怪道中記』のキャラクター設定に迫る特集記事を展開。地獄や極楽といった宗教的テーマを背景に、善行や悪行によって結末が変わるマルチエンディング仕様を深掘り。さらに、ゲーム開始直後に登場する「お地蔵様」のありがたみについて熱く語るコラムも掲載。
販売会社: 角川書店
販売年: 1988年
販売価格: 450円(税込)

★『コンプティーク 1988年6月号』
内容の概要:
アーケードゲーム特集の一環として、家庭用移植された『妖怪道中記』をレビュー。プレイヤーの選択によって「極楽浄土」か「地獄巡り」かが決まる業システムについて詳述され、当時としては珍しい“宗教観”をテーマにしたゲームとして文化的観点からも分析。巻末のコラムでは「子どもには難解だが大人には深い」と評価された。
販売会社: 角川書店
販売年: 1988年
販売価格: 480円(税別)

★『ファミコン通信 1988年3月11日号』
内容の概要:
PCエンジンの新作として取り上げられた『妖怪道中記』のレビューでは、原作アーケードと比較して“横スクロールの自由度が減った”点に言及しながらも、「操作性の向上」「テンポの良さ」が評価された。ゲームクリア後のエンディング条件(カルマスコア)についてのヒントが、読者向け攻略記事として初めて掲載された貴重な号。
販売会社: アスキー(現KADOKAWA)
販売年: 1988年
販売価格: 300円(税別)

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