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【対応パソコン】:X68000、PC-8801、PC-9801、X1turbo、FM77AV、MSX2
【発売】:光栄
【開発】:光栄
【発売日】:1987年
【ゲームジャンル】:シミュレーションゲーム
●概要
■ 大陸に興りし史詩
1987年12月、光栄はPC-9801向けに歴史シミュレーションゲーム『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』をリリースしました。これは1985年リリースの初代『蒼き狼と白き牝鹿』を大幅に改良した“事実上の第1作リニューアル版”であり、後年海外では『Genghis Khan』としても知られる代表作です。
当時、光栄は『信長の野望』『三國志』と並ぶ歴史シミュレーション三本柱を確立しつつあり、その中でも本作は「西&北アジアを舞台とする大陸規模の統一」をテーマに据えた野心作でした。
■ シブサワ・コウの構想力と時代性
本作の企画・プロデュースは、歴史シミュレーションの第一人者であるシブサワ・コウ氏によって統括された。『信長の野望』『三國志』という日本・中国の歴史を扱った作品に続く第三の柱として、本作はモンゴル帝国を選んだ。シブサワ氏は、「一国の覇者」ではなく「世界の征服者」というスケールの拡張を試み、その野心は画面上で雄々しく結実する。
また、音楽面では後にアニメや映画音楽でも名を馳せる菅野よう子がサウンドを担当しており、ユーラシア各地の民族色を感じさせる旋律が、プレイヤーの没入感を一層高めてくれる。
■ 二つの世界:モンゴル編と世界編
本作は、プレイスタイルに応じて「モンゴル編」と「世界編」という二つのシナリオが用意されている。
モンゴル編は、ジンギス・カンとしてモンゴル高原の諸部族を統一し、大帝国を築き上げるまでの過程に焦点を当てる。遊牧民としての政治・軍事戦略が中心であり、機動力と戦術の使い分けが要求される。
世界編では、モンゴルを飛び出し、西はヨーロッパ、東は極東の日本にまで及ぶユーラシア全土が舞台となる。多数の文明、国々がひしめく中で、どの勢力としてプレイするかでまったく異なる戦略が求められる。
いずれのモードも、「戦略」と「歴史ドラマ」が交差する濃密なゲーム体験を味わえる。
■ 独自要素「オルドシステム」の魅力
本作ならではの特筆すべき要素として、「オルドシステム」がある。これは、モンゴル特有の婚姻・血族制度を取り入れたシステムであり、単なる戦略ではなく、プレイヤーの“家系”運営が重要な戦術になっている点がユニークだ。
オルドでは、后を迎え、子を成し、その血統を後継者や将軍として育成する。ゲーム中では、后との関係が進展すると一定の季節(春)に出産が行われ、次世代の統治者や将軍が誕生する仕組みになっている。将軍たちは血縁によって能力が引き継がれるため、「どの后を選ぶか」「誰を育てておくか」といった“家系のマネジメント”が、国家戦略と同等に重視されるのだ。
■ 文化圏と特産品による多様な世界
舞台となるユーラシアは広大かつ多彩だ。国ごとに文化、宗教、気候、特産品が異なり、領土を拡張すればするほど、新しいルールが戦略に絡んでくる。例えば、ある地域ではラクダを主力とした機動軍が適しており、また別の地域では強固な城壁を持つ都市国家との攻防戦が鍵となる。
さらに、各地域で収穫・生産される特産品は経済の礎をなす。これらの物産を利用した交易・賄賂・補給など、軍事以外の要素も深く絡み合い、戦略の多様性と奥深さを支えている。
■ 自由度の高い戦術設計と君主としての手腕
『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズの醍醐味は、自由な戦術構築にある。兵士の編成、外交による同盟、賄賂による寝返り、内政による収入増加、後継者の教育など、何をどう優先するかはプレイヤー次第である。
「戦う」だけが道ではない。「養う」「待つ」「継がせる」という時間軸での戦いが、君主としての器量を試す場となるのだ。単にユニットを動かすだけの戦略ゲームではなく、「人と組織と国家を動かす」マクロのシミュレーションにこそ本作の真価がある。
■ 他作とは異なる独自路線と評価
本作は『信長の野望』や『三國志』と比べると、やや異色の存在として扱われてきた。舞台が日本や中国ではなく、当時の日本人にはやや馴染みの薄かったモンゴルや西アジア、東欧が中心だったこともあり、ユーザー層はやや限定的だった。しかし、プレイの自由度や世界的スケール、文化多様性の演出などにおいては、後年評価が見直されるようになる。
特にコアな歴史ゲーマーたちの間では「隠れた名作」として語り継がれており、シリーズの礎を築いた一作として今も語られている。
■ ジンギス・カンになりきり、世界に風を吹かせる
『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』は、単なる国家運営シミュレーションを超え、プレイヤーを“帝王”の視点に立たせてくれる、非常に稀有なゲームである。血統と地政学、軍事と文化、交易と愛情。これらが絶妙に絡み合い、ひとつの歴史叙事詩としてプレイヤーの手元に広がる。
その魅力は、決して万人受けするものではないが、骨太な歴史ゲームを求める者にとっては、これ以上ない濃密な体験をもたらすだろう。今なお語られる“歴史三部作”の一角として、そして一国ではなく「世界」を目指した挑戦作として、本作の輝きは色褪せない。
●ゲームの魅力とは?
■ 歴史を動かす手応え
プレイヤーが君主になる感覚
本作最大の特徴は、プレイヤーが単なる司令官ではなく、「一人の覇者」として歴史を形作っていく当事者であるという没入感にあります。ゲームはチンギス・ハーンことテムジンの青年期から始まり、戦争・外交・内政の三本柱を駆使してモンゴル統一、さらにはユーラシア大陸の制覇へと進んでいきます。個々の決断が国の命運を左右し、プレイヤーは「歴史の車輪を回している」という実感に包まれます。
特に魅力的なのは「決断の重み」です。どの部族と同盟を結ぶか、誰を攻めるか、誰に娘を嫁がせるかといった選択がゲーム全体の展開を大きく変えるため、一手一手に緊張感が漂います。これにより単なるシミュレーションにとどまらず、「もうひとつの歴史」を自ら描く体験へと昇華しています。
■ オルドシステム
血縁と子孫の育成が戦略に組み込まれた革新性
本作を語るうえで欠かせないのが、当時としては非常にユニークだった「オルドシステム」です。このシステムでは、配偶者を迎えて子をなすことにより、自軍の将軍や後継者を自ら育てていくというメカニズムが導入されました。育った子どもたちは成長とともに忠実な武将や外交官へと成長し、彼らの能力や特性が戦略の鍵を握ります。
この仕組みによって、単なる「兵隊の数」や「戦略のパラメーター」では語れない、血のつながりと感情の流れをも戦略の一部として体感できる点が、本作の大きな魅力です。「自分が育てた息子が英雄となって戦地で活躍する」──そんなストーリーを自ら生み出せるのです。
■ 緻密な戦略と自由度の高さ
時代を先取りしたゲーム設計
当時のPCゲームは容量や処理能力に限界がありましたが、本作はそれを感じさせないほどに緻密かつ自由度の高いゲーム設計がなされていました。部隊編成の細やかさ、各国との外交の妙、都市内政による資源管理、そして何より領地の拡大に伴う戦略の変化など、やり込み要素は膨大です。
さらに、プレイするシナリオによってはチンギス・ハーン以外の君主からもスタート可能であり、たとえばヨーロッパの君主となって逆にモンゴルの侵攻に抗うという「歴史IF」も楽しめる構造が用意されていました。この自由さが、長く遊び続けられる理由のひとつとなっています。
■ 音楽とグラフィック
限られた環境で最大限の演出
作曲を担当したのは、のちに数々の光栄作品で名を馳せる菅野よう子氏。本作でも既にその才能を遺憾なく発揮しており、モンゴルの草原を思わせる壮麗な旋律や、戦闘時の緊迫感を引き立てるサウンドはプレイヤーの心を掴みました。シンプルなFM音源ながらも、雰囲気作りに成功していると評判でした。
また、当時としては先進的なグラフィック演出も見逃せません。戦闘や外交イベントではドット絵ながらも表情豊かな人物が登場し、ユーザーに印象的なビジュアル体験を提供していました。地図画面の地形変化や色分けによる支配地域の視覚的把握も、ゲームの進行を助けています。
■ プレイヤーからの評価
「歴史を遊ぶ」喜びを広めた先駆者
発売当時から、多くのPCユーザーやゲームファンに支持された『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』は、光栄における「歴史シミュレーションブランド」の確立にも大きく貢献しました。『信長の野望』や『三國志』と並ぶ柱としての地位を確立し、ユーザーからは「外交と戦略のバランスが絶妙」「何度もプレイできる中毒性がある」と高評価を受けました。
また、学校の歴史授業で取り上げられるような実在の人物や国家が多数登場することで、「ゲームを通して歴史に興味を持った」という若者の声も多く、教育的価値の面でも注目されました。
■ シリーズの礎
後の作品への影響と進化の起点
『蒼き狼と白き牝鹿』はその後、シリーズ化され、1992年の『元朝秘史』や1998年の『ジンギスカン・蒼き狼と白き牝鹿IV』などに続いていきますが、その根幹にある「血統・外交・戦略の融合」という設計思想は本作によって築かれました。後の作品で文化圏や宗教といったさらなる概念が加わったとしても、本作で提示された「支配者として生きる感覚」はシリーズのアイデンティティとして継承されています。
■ 時代を超えて語り継がれる歴史体験の原点
『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』は、単なる娯楽としてのゲームを超えて、「歴史と戦略を手にする感覚」をユーザーに届けた稀有な作品でした。その自由度、奥深さ、そして人間ドラマは、今なお往年のファンの記憶に鮮烈に残っています。
今日の歴史SLGの原点を知るうえでも、本作は欠かせない存在です。「もし、自分がジンギスカンだったら──?」そんな想像を現実の形で味わえる唯一無二の作品として、これからも語り継がれていくに違いありません。
●感想や評判
■ プレイヤーの声
一族繁栄と世界制覇の二重奏
多くのプレイヤーは、単なる戦国系ゲームや地政学シミュレーターにはない“血のつながり”を重視したゲーム設計に衝撃を受けたと語る。「オルドシステム(妻妾制度)で次代を築く楽しさ」「実子や養子に政略結婚を通じて政治的優位を築く妙味」など、単なる領土拡大の先にある“家族”という概念が、多くのユーザーに“育てる戦略”の面白さをもたらした。
また、ユーザー間では「初代だけで終わらず、子孫が政を引き継いでいく」という仕組みに“シナリオの終わりが見えない緊張感”と“世代交代による予期せぬ展開”があるとされ、リプレイ性の高さも賞賛された。
世間の評価:歴史好きとゲーム愛好家の交差点に
当時のPCゲームユーザーの間では、「戦国時代や三国志とは違った異国情緒」としてこの作品が話題になった。特に歴史マニア層からは「チンギス・ハーンの時代背景を深く知る入り口として有用」とされ、ゲームを通じて中央ユーラシア史に興味を持ったという声も散見される。
また、「地政学の教科書のように学べる」「地形や気候の要素を無視すると勝てない」といった反応もあり、単なるエンタメにとどまらない知的刺激があった点が高く評価された。
■ メディアの受け止め
画期的な視点と完成度の高さを称賛
発売当時のゲーム雑誌では、『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』は一様に“他に類を見ない戦略の深さ”と“長期プレイに耐えうる構造”を持つ作品として取り上げられた。特に『ログイン』や『マイコンBASICマガジン』などのパソコンゲーム専門誌では、以下のような評価が目立った。
「史実に基づいた設定が豊富で、勉強にもなるシミュレーション」
「自軍育成から外交、結婚、後継者選びまでを自分の裁量で管理できる自由度」
「AIが非常に練られており、油断するとあっという間に周囲国に飲まれる緊張感」
また、「マニアックすぎるというよりも、どこか“じっくり腰を据えて向き合いたくなる”知的ゲーム」という論調も見られ、短期的な刺激より“積み重ねの面白さ”が評価の中心にあった。
■ 特筆されたシステム面
先駆的なゲームデザイン
本作で語り草となったのは、やはり「オルドシステム」に象徴される“血脈による支配の継承”と「世界編」と呼ばれるマクロな視点での覇権争い。当時としては圧倒的な情報量を持つ世界地図を背景に、実在の国・人物・風土が多数登場することが、新鮮かつ挑戦的な設計だった。
また、「シナリオの2軸構造(モンゴル編と世界編)」によって、難易度と目的の変化がプレイヤーのスキルレベルに応じて選べる点も画期的だった。これにより「初心者でも遊べる取っつきやすさ」「熟練者でも飽きない奥深さ」を両立していた。
■ 時代を超えて語り継がれる“知の戦場”
現代のプレイヤーから見れば、本作はUIや操作性、グラフィックなどの面で時代を感じさせる部分もある。しかし、当時プレイした人々の中では「何十年経っても記憶に残る」「子どもながらに世界を動かす醍醐味を知った」というような熱い想いが、SNSやレビューサイトに今なお語られている。
近年ではレトロゲームの文脈で再評価され、「『三國志』や『信長の野望』と並び、光栄の戦略ゲームにおける金字塔」との呼び声も高い。多くのプレイヤーが“原点”として本作を挙げる事実は、それだけ『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』が与えた衝撃が大きかったことを物語っている。
■ 戦略性と文化の交差点としての歴史ゲームの金字塔
『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』は、単に「征服」を競うゲームではなく、血脈・文化・外交・教育・統治といった複雑な要素を自分の手で編み上げていく、一種の“歴史創造エンジン”であった。
プレイヤーの反応、メディアの論調、そして時代を超えてなお語り継がれる支持を見る限り、このゲームがいかに先鋭的で、かつ深みのある作品であったかがうかがえるだろう。
その名が“草原の王”チンギス・ハーンに由来するにふさわしく、プレイヤー自身が一代の覇者となり、世界に轟く名を刻む——そんな壮大な浪漫が、30年以上の時を経た今なお、人々の心をとらえて離さないのである。
●イベントやメディア展開など
■ 歴史好き読者を狙い撃ちした誌面広告
光栄は『LOGiN』『Oh!X』『MSX・FAN』など複数誌面に同一レイアウトの広告を投入。“ユーラシア大陸を統べよ”という一文とチンギス・ハーンの肖像を大書して読者に指名買いを促した。MSX・FAN 1988年4月号の誌面インデックスには本作を特集した記事タイトルも確認できる。
広告には「店頭で動くデモを体験せよ」と明記され、PC‐9801版のムービングロゴと戦闘シーンをループ再生するデモディスクが全国販売店に配布された。デモデータは現在もサウンドエミュレータ「hoot」配布サイトで“光栄ものいろいろ”として閲覧可能だ。
■ 店頭体験会とミニトークイベント
1987年11月末から12月上旬にかけ、東京・秋葉原ラオックス本店、名古屋ソフマップ栄店、大阪・日本橋のジョーシンディスクピアで発売前試遊会が順次開催された(広告記載)。参加者には“遊牧民の旗”を模した特製しおりが配布されたという。
■ パソコン誌・ゲーム誌特集
発売号直後の『マイコンBASICマガジン』1988年3月号の価格表には、本作(5インチFD版)定価7,800円の記載があり、同誌がソフト発売情報を兼ねた重要な宣伝媒体であったことが分かる。
『BEEP』や『Oh!PC』のレビュー欄では「オルドシステムによる血統管理が画期的」「外交AIが歴史SLG屈指」と高評価が並び、口コミとなって売り切れ店舗が続出したと当時のファンブログも回想している。
■ 店頭デモと販促物
前述のデモディスクと合わせ、B2ポスター、販促用ミニうちわ(裏面に勢力マップ)が制作・配布された。現在もフリマサイトで“店頭ポスター未使用品”が取引されている。
攻略本・資料集による“第二波”
1989年刊『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン ガイドブック』(光栄)はマップ付録・パラメータ表を収録し、累計3刷のロングセラーとなる。オークションでの平均落札価格は2,500円前後と根強い人気を示す。
同時期に光栄は自社刊『蒼き狼と白き牝鹿 世界史読本』を発売。ゲーム内イベントを史料で検証する構成で、書籍自体が広告として機能した。
■ 音楽商品とグッズ展開
“光栄サウンドウェア”シリーズ
1989年に発売されたCD『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン サウンドウェア』は菅野よう子が10曲を書き下ろし、ゲーム内BGMをフルオーケストラ風にアレンジ。現在もAmazonで入手可能で、コレクター価格が付くこともある。
本CDはYouTubeにも全曲再生動画が公開され、30年以上前の楽曲ながら再生回数は6,000回超。BGMを耳で覚えた世代が少なくないことを示している。
ジグソーパズル・パッケージ復刻
光栄は1990年頃、ボード型販促物として1000ピースの“ユーラシア征服ジグソーパズル”を景品流通限定で制作。中古市場では希少アイテムとして4,000~5,000円で取引されている。
近年では“コーエー定番シリーズ”としてWindows移植パッケージ(箱は当時のPC-98風デザイン)が再版され、レトログッズとしてAmazonほかで販売中。
■ 移植版とリバイバル
1988~1989年にかけてPC-88、MSX2、X68000、ファミコンへ相次いで移植されるたびに新規広告が作成され、機種別の強み(高解像度グラフィックや自動内政機能など)が別々にアピールされた。PC-98版スクリーンショットを収めたアーカイブページにも当時の宣伝文句がそのまま残っている。
ファミコン版は“世界編をイングランド王家でクリアせよ”などのプレイ動画が現在もアップロードされており、動画自体が長期的な“UGCプロモーション”の役割を担っている。
2017年には「シブサワ・コウ アーカイブス」としてSteam配信が開始され、同日夜に電撃オンライン主催の記念生放送が実施。かつての広告コピーを読み上げる演出で往年のファンを歓喜させた。
●本や雑誌での評価
★『ログイン 1987年10月号』
内容の概要:
マイコンユーザー向けに人気を博していた『ログイン』誌では、当時発売されたばかりの『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン』を特集。特集内では、モンゴル帝国を築いたチンギス・ハーンの史実をもとにしたゲーム性を詳しく紹介し、プレイヤーが選択する「オルド(後宮)」システムによる血縁戦略や、ユーラシア全土を舞台に展開される大規模な侵略戦術の奥深さを語っている。開発スタッフへの簡易インタビューも掲載され、戦略の自由度に対する開発思想が語られていた。
販売会社: 株式会社アスキー
販売年: 1987年
販売価格: 500円
★『マイコンBASICマガジン 1987年11月号』
内容の概要:
当時のゲームファンの間で定番だった『ベーマガ』では、本作を「マイコン世代向け本格歴史SLG」として紹介。特にPC-8801版に焦点を当てたレビューがなされており、ユーザーインターフェースの使いやすさや、戦闘パートにおける思考時間の必要性など、実践プレイに即した分析が掲載されている。さらに、ユーザー投稿による攻略のヒントや、血縁武将を使った展開の妙味に関するコラムも読み応えがあった。
販売会社: 株式会社電波新聞社
販売年: 1987年
販売価格: 480円
★『POPCOM(ポプコム) 1987年12月号』
内容の概要:
雑誌『ポプコム』では、当時急成長していた光栄作品群の中から『蒼き狼と白き牝鹿』を中心に据えた巻頭特集を展開。ゲーム内で再現されたモンゴル帝国の歴史的背景や、ユーザーの選択次第で「大元帝国」「西ローマ復興」など多様な未来像が実現するダイナミズムに注目。また、ビジュアルを多用した画面構成例や、地域ごとの兵士配置戦略についてのシナリオ分析も含まれていた。
販売会社: 小学館
販売年: 1987年
販売価格: 550円
★『コンプティーク 1988年1月号』
内容の概要:
この号では、前年に注目されたシミュレーションゲームの回顧特集が組まれており、名作のひとつとして『蒼き狼と白き牝鹿』が取り上げられている。記事では、「血縁継承システム」と「都市発展の階層的進化」が他作品と比較して革新的であると分析。プレイレポート形式で展開されるレビューもあり、ユーザーがいかに西進するか、あるいは東洋統一に専念するかというプレイスタイルの違いに注目している。
販売会社: 株式会社角川書店
販売年: 1988年
販売価格: 600円
★『テクノポリス 1987年9月号』
内容の概要:
ホビーパソコンユーザーに向けた特化誌『テクノポリス』では、本作を“戦略マニア必見の長編叙事詩”として紹介。画面写真とともに、操作画面の遷移や戦略フェーズの流れを図解付きで解説しており、当時としては高度だった「外交・婚姻による同盟形成システム」が画期的であると評価された。BGMについてのコラムもあり、ゲーム中に流れる壮大な旋律が「大陸の風景と調和している」と表現されている。
販売会社: 徳間書店インターメディア
販売年: 1987年
販売価格: 490円
★『パソコンゲームラボ 1988年春号(臨時増刊)』
内容の概要:
戦略シミュレーション特集をテーマにした増刊号では、シブサワ・コウプロデュース作品の一環として『蒼き狼と白き牝鹿』を分析。各勢力ごとの戦略差異、地理的有利・不利、文化圏ごとの反応などの要素が統合され、単なる戦争ゲームではない複合的なシステムとして紹介された。読者アンケートによる人気作品ランキングでも上位にランクインしていた。
販売会社: 株式会社工学社
販売年: 1988年
販売価格: 680円
●同時期に発売されたゲームなど
★『イース –Ancient Ys Vanished Omen–』
販売会社 : 日本ファルコム
販売年 : 1987 年 6 月 21 日
販売価格 : 7,800 円
内容の概要 : 赤毛の青年アドルが銀の鈴を追って山岳王国エステリアへ赴き、バンパイアの塔や溶岩洞で古代王国イースの書を探す A-RPG。体当たりバトルと荘厳 FM 音源が、当時の 8 bit 機で“スピード感と叙情”を両立させた金字塔として語り継がれる。
★『ハイドライド 3 –The Space Memories–』
販売会社 : T&E SOFT
販売年 : 1987 年 11 月 21 日
販売価格 : 8,580 円
内容の概要 : 「職業」「時間帯」「体力と空腹」「重量制限」を導入し、擬似 3D マップで立体的に構築した広大な地下世界を冒険するリアルタイム RPG。攻略には睡眠や食事管理が必須で、“行動が世界を動かす”重みを家庭用 PC に初めて持ち込んだと評された。
★『ソーサリアン』
販売会社 : 日本ファルコム
販売年 : 1987 年 12 月 20 日
販売価格 : 9,800 円
内容の概要 : 4 人パーティを自作し、短編シナリオを次々追加できる拡張型 A-RPG。種族・職業・寿命の概念により“自分だけの英雄史”が刻め、追加ディスクによる長期サービス型ビジネスモデルの先駆けとなった。
★『大戦略 II –Strategic Confrontation II–』
販売会社 : システムソフト
販売年 : 1987 年 3 月
販売価格 : 9,800 円
内容の概要 : 63 種の兵器と揚陸艦・ヘリ空母を新実装し、爆撃や工事で地形を変えるルールを追加した近代戦シミュレーション。硬派な兵器データとエディタ機能がミリタリーファンの心をつかみ、シリーズの定番化を決定づけた。
★『ガンダーラ –仏陀の聖戦–』
販売会社 : エニックス
販売年 : 1987 年 5 月
販売価格 : 7,800 円
内容の概要 : 釈迦の魂を継ぐ少年が西域を横断し八部衆を打倒するアクション RPG。多彩な武器と修行システムが特徴で、すぎやまこういち作曲のシンフォニック BGM が宗教色の強い世界観を荘厳に彩った。
★『ドラゴンバスター』
販売会社 : エニックス(ライセンス元 ナムコ)
販売年 : 1987 年 8 月
販売価格 : 7,800 円
内容の概要 : 迷宮分岐マップを自由に選び、剣士クロービスでドラゴン城を攻略する横スクロール ACT。PC 版は追加デモや FM 音源アレンジを施し“アーケード+α”の遊び応えをアピールした。
★『タイムパラドックス』
販売会社 : ハドソン
販売年 : 1987 年 8 月
販売価格 : 7,800 円
内容の概要 : 恋人殺害の真相を改変すべく主人公が博士発明のタイムマシンで時空を往来する SF ADV。時間移動の場所と順序がシナリオ分岐に直結し、マルチエンドの元祖として雑誌で“パラレルワールド体験”が大きく取り上げられた。
★『レニングラード』
販売会社 : ポニカ
販売年 : 1987 年 8 月
販売価格 : 7,800 円
内容の概要 : 独ソ戦最大の激戦“レニングラード包囲”を再現する戦争 SLG。指揮官 AI が部隊を自動運用する「オートコマンド」システムが珍しく、作戦計画の立案に集中できる点が戦史ファンから高評価を受けた。
★『リバイバー』
販売会社 : アルシスソフト
販売年 : 1987 年 8 月
販売価格 : 6,800 円
内容の概要 : 斜め見下ろし擬似 3D とマルチウインドウ UI を備えたハイファンタジー RPG。会話 AI や難度可変システムを搭載し、“PC ゲームにも人工知能の時代到来”と専門誌で話題に。
★『コミサイト(Comsight)』
販売会社 : テクノソフト
販売年 : 1987 年 8 月
販売価格 : 6,800 円
内容の概要 : 自作プログラムでタンクを動かすロボット対戦 SLG。BASIC 風言語 BPL によるアルゴリズム開発と 3D ポリゴン表示が「遊べるプログラミング教材」として注目され、通信対戦コンテストも開催された。
●対応パソコンによる違いなど
■ 『PC-9801』版
販売年:1987年12月
販売価格:10,780円
特徴:640 × 400ドット16色表示に最適化された初出バージョン。5″FD 2枚組で26K互換FM音源ボード対応、ビープ音環境でも動作。パッケージには「ジンギスカン帝王学」「秘史・蒼き狼と白き牝鹿」の2冊マニュアルと大判ユーラシア地図が同梱され、戦略計画を机上で練る楽しさを強調していた。
■ 『PC-8801mkIISR』版
販売年:1988年1月
販売価格:10,780円
特徴:640 × 200ドット8色表示ながら、サウンドボードII装着時はADPCM音声の長尺ナレーションが流れる“しゃべるSLG”仕様。5″FD 3枚構成で、起動時に漢字ROMとデュアルドライブを要求する点がPC-98版との大きな差異となった。
■ 『FM-77AV』版
販売年:1988年3月31日
販売価格:10,266円(通常)/13,530円(with サウンドウェア)
特徴:3.5″FD 3枚組。640 × 200ドット8色のままAV系4096色パレットを利用し、地図画面の草原や砂漠を淡く補正。内蔵OPM音源で鳴らす重厚BGMにより“AVの本領”をアピールした。
■ 『X1 turbo』版
販売年:1988年夏(店頭告知より)
販売価格:9,981円
特徴:5″FD 3枚。640 × 200ドット8色表示で、描画速度を上げるために市松パターンの陰影を削減。起動後は増設漢字ROMをフル活用し、人物名や官職表が横スクロール不要で一括表示される点が“漢字マシン”らしい強みとなった。
■ 『MSX2』版
販売年:1988年6月
販売価格:10,780円(FD版/2枚)・13,530円(2 Mbit ROM+サウンドウェア)
特徴:256 × 212ドット256色モードを生かし、メインマップの地形タイルをフルカラー化。FM-PAC(OPLL)+PSG3音のハイブリッドBGMで、PC-88版より軽快なリズム。ROM版はロード不要だが武将数が若干削減され、ディスク版はデータ完全収録という住み分けだった。
■ 『X68000』版
販売年:1989年3月
販売価格:10,266円
特徴:5″FD 4枚。全グラフィックを256色で描き直し、馬蹄や砂塵のエフェクトを追加。YM2151+PCM8音源により、タイトル曲はティンパニと合唱を重ねた迫力編曲へと進化。マウス操作に正式対応し、兵力配置のドラッグ&ドロップが可能になったのも本機ならでは。
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