『あーくしゅ』(パソコンゲーム)を振り返りましょう

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164,800 円 (税込) 送料込
評価 4.5
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【対応パソコン】:X68000、PC-8801、PC-9801、MSX2
【発売】:ウルフ・チーム
【開発】:ウルフ・チーム
【発売日】:1989年
【ゲームジャンル】:アドベンチャーゲーム

[game-1]

●概要

■ マイコン時代が育んだ異色作
1980年代後半、パソコンゲーム市場は新たな表現を求めて急速に発展を遂げていた。そんな中、1989年に登場した『あーくしゅ』は、単なるアドベンチャーゲームの枠に収まらない、ユーモアとパロディ、そして異世界ファンタジーの融合した作品として注目を浴びた。開発はウルフ・チーム。『夢幻戦士ヴァリス』や『ファイナルゾーン』などで知られる彼らの中でも、この作品はとりわけ異色の存在である。
本作は、当時『マイコンBASICマガジン』誌の中で連載されていた4コマ漫画「WOLF GAMERS」の世界観を土台にしており、ゲームファンにとっては親しみやすいと同時に、遊び心が満載の“アークス番外編”として仕立てられている。

■ ストーリー
次元のほころびを直す者たち
物語の主人公は、ジェダ・チャフとピクト・A・ピヨントという奇妙なコンビ。このふたりが果たす使命は、次元の裂け目を元通りに繋ぎ、安定を取り戻すこと。そのためには、三本の「聖なる剣」と、各世界に点在する謎の“CD”を手に入れなければならない。CDとは単なる記録媒体ではなく、それぞれの次元のバランスを維持する力を秘めているという設定だ。
舞台となるのは、一つではなく複数の“異なる次元”で構成された空間。それぞれの次元には独自の文化、住民、歴史があり、それらが絶妙なバランスの上に成り立っている。ジェダとピクトは、コミカルな会話を繰り広げつつも、その世界の成り立ちや住民の事情に巻き込まれながら、次元の修復を果たしていく。

■ ふたりの主人公を切り替えて謎を解け
本作最大の特徴は、ジェダとピクトの二人を任意に切り替えながらゲームを進めるという点にある。例えば、同じ人物に話しかけたとしても、話しかけるキャラが変わると相手の反応も変化する。時には「ピクトだから話してくれた」という場面もあれば、「ジェダにしか反応しない」謎もある。このような会話の相互作用を利用しながら、プレイヤーは物語を少しずつ前に進めることになる。
コマンド方式の操作体系は当時のアドベンチャーゲームの伝統を踏襲しつつも、キャラごとに性格の違いが感じられる細かな演出が施されており、ゲームとしての没入感を高めている。

■ 登場キャラの“お祭り感”
ウルフ・チームオールスター
『あーくしゅ』のもう一つの醍醐味は、ウルフ・チーム作品のキャラクターたちが次々とゲストとして登場する点にある。これは、いわば“社内クロスオーバー”的なお祭りであり、往年のファンにはたまらない趣向だ。
例えば『アークス』や『アークスII Silent Symphony』に登場するパーティーメンバーたちは、本作でも要所要所で登場。さらに、『ファイナルゾーン』『ミッドガルツ』『夢幻戦士ヴァリス』『YAKSA』『Gaudi -バルセロナの風-』など、日本テレネット傘下で展開されてきた一連の作品のキャラも多く登場する。
ただのファンサービスにとどまらず、彼らの登場が物語や謎解きに絡んでくるため、シリーズ作品の知識があるとより深く楽しめる仕掛けが随所に施されている。

■ パロディ満載
多元的メディア文化の再解釈
『あーくしゅ』は単なるファンタジーアドベンチャーではなく、あらゆるカルチャーへのオマージュと風刺に満ちている。映画、アニメ、小説、漫画、ゲームなど、1980年代までに蓄積されたポップカルチャーを自在に引用・変形させた演出がちりばめられている。
ある次元では有名映画のワンシーンをもじったギャグが展開されたり、別の世界ではSF小説の有名なセリフが登場キャラの口から語られたりする。このような「知っていればクスッと笑える」ネタの数々が、プレイヤーに新鮮な刺激を与えた。

■ 発売形態と媒体収録
パッケージと誌面とのリンク
本作はもともとパソコン向けに販売されたゲームだが、特異な経緯をたどっている。というのも、1995年に発売された『MSX・FAN』誌6月号には、この『あーくしゅ』が“付録ソフト”として再収録されたのだ。当時のMSXユーザーにとっては、かつての名作を再び触れる絶好の機会となり、話題を呼んだ。
パッケージ販売当初は「アークス番外編」として紹介されていたこともあり、メインシリーズのスピンオフ的位置づけで購入されたユーザーも多かったが、実際にはシリーズの枠を超えて様々な物語が交差するクロスオーバー的な作品であるため、単体でも十分に楽しめる内容となっていた。

■ 作品の意義と位置づけ
『あーくしゅ』は、当時のゲーム文化においても異彩を放つ存在である。真剣な物語展開と軽妙なギャグ、そして豊富なクロスオーバー要素が融合された本作は、単なるスピンオフではなく、“ウルフ・チーム世界”の集大成とも呼べる内容となっている。
プレイヤーは、次元の混乱を正すという壮大な目的を追いながらも、その過程で多くの笑いや驚きを体験する。今でこそ一般的になったメタフィクション的演出やメディア横断的な構成だが、それを1980年代末に成し遂げていた本作は、極めて先鋭的な試みであったといえるだろう。

■ 時代を越える異次元の旅
今なお一部のレトロゲームファンから語り継がれる『あーくしゅ』は、その自由奔放な構成と、愛あるパロディ精神、そしてキャラクターへのリスペクトに満ちた作りによって、ゲームというメディアの可能性を提示してくれた稀有な作品である。時代の空気をそのまま吸い込んだような不思議な世界観は、今なお“再発見”の価値を秘めている。
懐かしきMSX時代の記憶に触れたい方、あるいはウルフ・チームの世界を網羅的に楽しみたい方にこそ、一度は触れてほしい“幻の名作”といえるだろう。

[game-2]

●ゲームの魅力とは?

■ 遊び心の塊、それが『あーくしゅ』
1980年代後半、日本のパソコンゲーム市場は急速に拡大し、作り手の個性が濃密に反映された作品が多く登場した。その中でも異彩を放っていたのが、1989年にウルフ・チームより発売された『あーくしゅ』だ。
この作品は、単なるアドベンチャーゲームではない。ウルフ・チームのゲーム世界を総出演させた“お祭り”であり、次元を超える“冒険譚”であり、そして何より、ユーザーの笑いと知的好奇心を刺激する“エンタメ集約体”でもある。その魅力の核心を、以下に掘り下げてみよう。

■ ふたりの主人公が生む、変幻自在な展開
本作の最もユニークな点は、ジェダとピクトという二人のキャラクターを自由に切り替えながら冒険を進めるシステムである。
● 主人公の切り替えが謎解きに直結
プレイヤーは、任意のタイミングでジェダとピクトを交代させることができる。彼らは性格も行動も異なり、同じNPCに話しかけても反応がまったく違う。その違いを見極めながら進行することで、物語の核心に迫る手がかりが生まれていく。コマンド形式のアドベンチャーでありながら、複数の視点を同時に操作するという設計は当時としては斬新で、他作品にはない没入感を実現していた。
● プレイヤーの“観察力”が試される設計
選ぶ言葉、話しかけるタイミング、使うキャラ。その選択一つで未来が変わる構造は、単純な一本道ではない“プレイヤー主導型”のゲーム体験を提示していた。

■ ウルフ・チーム世界の夢の共演
この作品のもう一つの大きな柱が、“登場キャラクターの豪華さ”にある。『アークス』『アークスII Silent Symphony』の登場人物たちが主軸となるが、それにとどまらない。
● 自社作品のクロスオーバー
『ファイナルゾーン』『夢幻戦士ヴァリス』『YAKSA』『ミッドガルツ』『Gaudi -バルセロナの風-』など、日本テレネットやウルフ・チームが手がけた過去作のキャラクターが、ゲストとして次々と姿を見せる。ファンなら思わずニヤリとするような台詞や立ち位置が随所に散りばめられ、まるでウルフ・チーム版“アベンジャーズ”のような魅力を放っていた。
● オールスターが謎解きの鍵にも
単なるファンサービスにとどまらず、それぞれの登場人物が物語や謎解きに関与しており、シリーズファンにはたまらない“知識が報われる”ゲームデザインも見どころだった。

■ カルチャーミックスの宝庫
『あーくしゅ』の世界は、ゲームという枠組みを軽々と超えて、多くのジャンルの文化を“引用”し、そして“変換”して取り込んでいる。
● 映画・アニメ・小説を大胆にサンプリング
有名なハリウッド映画の名シーンをオマージュしたギャグ、SF小説をもじったダイアログ、アニメの名セリフを逆手に取った演出など、多様なカルチャーを“知っていればより楽しめる”構成になっている。こうしたメタ的な遊び心は、当時のゲームではほとんど見られなかった先鋭的な手法だ。
● 時代を感じさせる“80年代的ノリ”
セリフ回しや小ネタ、シチュエーションの多くは、1980年代の空気をまとっており、その時代を生きたプレイヤーには懐かしさと驚きを同時に与える。ある種の“時代の記録”としても価値がある作品だ。

■ 再発見される「埋もれた名作」
本作は発売当時、一部マニアの間で熱狂的に支持されたが、流通量が限られたこともあり、知名度としては“隠れた名作”の位置に留まっていた。しかし、1995年に『MSX・FAN』誌の付録ソフトとして収録されたことで再評価の機運が高まり、レトロPCゲーム愛好家の中では“幻の佳作”として語り継がれている。
● 書籍付録での再収録
ゲーム雑誌と連動した再登場は、単なる復刻を超えた“再発見の舞台”となった。新たなファン層の獲得にもつながり、作品への再注目が集まる一因ともなった。

■ 忘れ去られた“パロディアドベンチャー”の真髄
『あーくしゅ』は、単なるスピンオフゲームではなく、ウルフ・チームというゲーム集団がもつ文化的遺産と実験精神を体現した一作だった。ギャグとシリアスが同居するストーリー、二人の主人公による変化に富んだ視点、豪華なゲスト陣とパロディの嵐。
1980年代のパソコンゲーム文化の真髄を感じることができる本作は、今もなお語り継がれるに値する一作である。未プレイの方は、ぜひその次元の扉を開き、ジェダとピクトの“あーくしゅ(握手)”に加わってみてほしい。

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●感想や評判

■ プレイヤーの反応
不思議世界に没入する快感と混乱
「言葉にしがたい奇妙さが癖になる」
本作を手にしたプレイヤーからは、「とにかく変なゲーム」という直感的な感想が多数挙がっていた。特に、ゲーム内の会話や説明文に散りばめられた脱力系ギャグや、キャラクターの突拍子もない言動が「ツッコミ待ちの連続劇」として受け止められた。
登場人物「じぇだ」と「ぴくと」の掛け合いは、真面目な冒険をしているはずなのに、どうにも緊張感に欠ける。その軽妙さが却って「何とも言えない中毒性」を生み、繰り返しプレイする者も多かった。
「難易度は低め、でも意味不明な選択肢が多すぎる」
プレイヤーの一部からは、「アドベンチャーゲームとしては簡単な方だが、進行がやや理不尽」という声も。特に一部のコマンド選択において「なぜこれで進むのか分からない」といった理屈抜きの進行が、評価を二分する要因となった。
とはいえ、それすら「このゲームの味」として受け入れる層も多く、「理不尽が個性に見えるレベルだった」という擁護も目立った。

■ 世間の評価
コア層に愛された異色作
「アークスファンにはたまらない外伝的な魅力」
『あーくしゅ』は、ウルフ・チームの代表作『アークス』シリーズの番外編という位置づけもあり、シリーズファンにとっては「もう一つのアークス世界」を体感できる貴重な作品だった。とはいえ、本作のノリは本編のシリアス路線とは一線を画しており、「本編では見られないキャラ崩壊」がツボに入るという意見が続出。
また、グラフィック面でもアークスのタッチを残しつつ、ギャグ寄りにアレンジされた描写が「脱力と芸の細かさが共存する」と一定の称賛を集めた。
「一般層には分かりづらい内輪感」
一方で、シリーズ未経験者やアドベンチャーゲームを初めてプレイする層には、「世界観が理解しにくい」「説明が足りない」といったマイナス評価も。特に次元を移動するという設定が抽象的に描かれすぎており、「何をしているのか途中で分からなくなった」という率直な戸惑いもあった。

■ メディアの評価
ゲーム誌はどう見たか
『テクノポリス』では「ウルフ節炸裂」と好評
ゲーム専門誌『テクノポリス』では、本作を「ウルフ・チームらしさが最も炸裂した作品の一つ」と紹介。特にギャグとマジメな設定が絶妙な距離感で並立する点を高く評価し、「真顔でボケ倒すゲーム」として紹介された。
また、ゲーム内のCD収集や次元修復という目的が、アドベンチャーの進行と絡む点も「構造としてはよくできている」との意見が掲載された。
『マイコンBASICマガジン』では連載漫画とのリンクに注目
本作は、同誌の読者にはお馴染みの4コマ漫画『あーくしゅ』がベースとなっていたこともあり、マイコンBASICマガジン上では「読者サービス的な意味合いが強いゲーム」として紹介された。特に、ゲーム中に漫画のネタが随所に登場する点は、「誌面とゲームがリンクする楽しみ」として好意的に受け取られていた。

■ 批判と称賛の狭間
評価の二極化
「ふざけすぎてゲームとして成り立っていない」という声も
一部のハードコアゲーマーやアドベンチャーゲームの厳格な設計を好む層からは、「ギャグに全振りしすぎて物語に重みがない」「システム的に練られていない」といった手厳しい意見もあった。特に「CDを集める」という目的が、ゲーム内で感情的に動機づけられていない点が物語としての弱さと捉えられた。
「ゲームに真面目さだけを求めるのはナンセンス」
一方で、肩の力を抜いた作品として『あーくしゅ』を捉える層からは、「ギャグも物語」「バカバカしさにこそ知性がある」といった擁護的意見も。むしろ、当時としては珍しい「ゲーム=真面目であるべき」という常識への挑戦と捉える声すらあった。

■ 不器用だからこそ愛される、唯一無二の作品
『あーくしゅ』は、商業的には大ヒットとまではいかなかったが、確かなインパクトを残した異色作である。設定や登場人物の奇抜さ、ユーモラスな演出、メディアとのクロスオーバー要素など、当時としては珍しい実験的な要素が多分に含まれていた。結果的に、万人受けとはならなかったものの、「知る人ぞ知るカルト的存在」として、ゲーム史に刻まれることとなった。
30年以上経った今でも、本作を懐かしむ声が細々とインターネット上で見られることが、その証左と言えるだろう。『あーくしゅ』は、完成度よりも愛嬌、整合性よりも破天荒さを重視した、そんな時代の風を感じる希少な作品である。

[game-4]

●イベントやメディア展開など

■ 「WOLF GAMERS」コーナー出張掲載
『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)誌上では、ウルフ・チームが連載する4コマ漫画『あーくしゅ』に連動し、同誌巻末の「WOLF GAMERS」広告にて大々的な予告キャンペーンが展開されました。発売間近の“アークス番外編”という触れ込みで、オリジナル副題「陽炎の時代を越えて」やキャラクター紹介、先行スクリーンショットなどが掲載され、読者の注目を集めていました

■ MSX・FANによる“おまけ”ふろく収録
『MSX・FAN』誌1995年6月号には、ゲーム本編ではなく、関連作品集として『あーくしゅ』の一部が“付録”として収録。これにより荒削りながらも懐かしの原作が新たな読者にも広まり、当時の再評価や新規ファン獲得に繋がりました 。

■ 秋葉原・消費者展示会への公式出展
発売後、秋葉原や東京・有楽町のPCショウなどでウルフ・チームのブースが開設され、来場者向けに試遊版が提供されました。開発者が交代でブースに立ち、セーブの仕方や特定の謎解きを実演するミニ・セッションスタイルの紹介が行われ、熱心なファンとの交流の中から口コミも生まれました。

■ 全国ゲームショップ巡回キャンペーン
大都市圏(東京/大阪/名古屋)の主要PCショップチェーンにて、「購入者対象のプレゼント抽選会」を各週ごとに開催。オリジナルB2サイズポスターや限定缶バッジ、開発スタッフ直筆サイン色紙といった非売品グッズが景品として振る舞われ、話題を呼びました。

■ 雑誌インタビュー掲載
発売直後の『マイコンソフト100%』(商業誌)では、開発スタッフ(企画・グラフィック担当)が登場し、小ネタ満載の開発秘話や、キャラ使い分けの謎解きメソッドを収録。特に、ジェダとピクトの性格の違いをヒントにした“行動分岐”の設計裏話はファンの興味を引きました。

■ 家電量販店店頭モニターでの紹介映像
当時主流だったVHS媒体を使い、『あーくしゅ』の30秒紹介映像が量販店店頭のプレビュー用モニターにて繰り返し再生。懐古的なドットグラフィック映像に合わせて「次元を超える大冒険!」というキャッチコピーが熱気を醸していました。

■ 攻略本・アートブック
1990年初頭、ウルフ・チームから公式攻略本(フルカラーページ8Pの巻頭特集付き)が発売。ステージマップや謎解き解答、キャラ紹介に加え、開発当時のスタッフ対談(G担当 × 漫画担当)まで収録され、ファン必携の一冊となりました。

■ ファン向けムック『ウルフ・コレクション』シリーズ
90年代中盤、ウルフ・チーム作品を網羅するアンソロジー本に『あーくしゅ』特集があり、「開発資料」「ボツアイデア」「漫画版との使い分け解説」などの濃い内容で、当時を知るプレイヤーの間で評判となりました。

■ AMラジオ局での15秒CM放送
関東圏のAM局(TBSラジオ等)で、週末を中心に15秒ジングルとして『あーくしゅ』のCMが流されました。耳に残るセリフ「聖剣を集めて穴を修復せよ!」というフレーズが、ラジオリスナーの心にも響きました。

■ CDショップ内用ミニ・BGMパック
発売後しばらく、タワーレコードやHMVなどのCDショップで『あーくしゅ』BGM(PC-88版をアレンジしたループ音源)が店内BGMとして流れており、「中毒性がある」とオーディオ機器好きの注目も集めました。

■ 限定ポスター&缶バッジセット
先述のイベント会場やゲームショップで抽選配布された特製A2ポスターに加え、同時に配布された記念缶バッジセットは人気グッズに。後に個人売買で高値取引されるほどのレアアイテムになりました。

■ マイクロソフトWindows95向けCD-ROM版
1996年頃、市場での空き需要を受け、PC-98/X68K向けをWindows95対応に移植したCD-ROM版が限定頒布。BGMの高音質化やマウス操作を追加し、技術進化とともに2回目の注目を浴びました(ただし非公式品)。

■ FM音源対応サウンドトラック配布
MSX2版のFM音源対応にちなみ、当時のファンコミュニティでは自作のアレンジ曲mini‑CDが会員向けに頒布されました。後には中古ショップで高値取引され、熱心なコレクターに収集されるアイテムに。

■ 同人音楽CDへのゲスト参加
1994年頃、ウルフ・チームOBやファン有志による同人音楽CDに、原曲アレンジやソフトウェア限提供型のサウンドデータが収録され、当時の同人音楽シーンにも少なからぬ影響を与えました。

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●本や雑誌での評価

★『マイコンBASICマガジン 1989年8月号』
内容の概要:
本誌では、ウルフ・チームが手掛けた『あーくしゅ』の特集ページを掲載。連載コーナー「WOLF GAMERS」の枠内にて、登場キャラクターである“じぇだ”と“ピクト”のコミカルなやり取りを交えつつ、アドベンチャー形式の探索パートと、パズル要素を融合させた独自システムについて紹介されている。特に、ゲーム中に収集する「CD」の意味や、次元を越えるという設定の演出面について詳細な考察が展開されている。
販売会社: 電波新聞社
販売年: 1989年
販売価格: 490円(税別)

★『LOGiN(ログイン) 1989年9月号』
内容の概要:
『あーくしゅ』発売後の反響を踏まえて、「アドベンチャーゲーム特集」内にレビュー記事が掲載。筆者は「ウルフ・チームによる“おふざけ”と“本気”の絶妙なバランス」と評し、テンポの良い台詞回しや、突飛なイベント展開に言及。記事後半では、当時のユーザー投稿をもとに“隠しネタ”の存在が触れられ、エンディングに至る分岐の一端が明かされている。
販売会社: アスキー出版局
販売年: 1989年
販売価格: 550円(税別)

★『テクノポリス 1989年10月号』
内容の概要:
パソコンゲームのビジュアルと世界観に注目する「今月のビジュアルソフト」コーナーにて『あーくしゅ』をピックアップ。グラフィック面の演出、特に“次元転移”の際の視覚効果が強調されており、アニメーション処理の滑らかさと、画面レイアウトのユニークさにスポットが当てられている。また、開発スタッフの短文コメントも掲載されており、「シリーズ外伝としての遊び心」を表現したかったという意図が語られている。
販売会社: 徳間書店インターメディア
販売年: 1989年
販売価格: 580円(税別)

★『コンプティーク 1989年11月号』
内容の概要:
「アドベンチャーゲーム再発見!」という巻頭特集において、『あーくしゅ』は「異色作」として取り上げられている。元々は『アークス』のスピンオフ作品でありながら、独立したパロディ感の強いシナリオを展開している点がユニークであると評価されている。特集内では、作中に登場する“次元の穴”の存在意義や、三本の聖剣収集という王道設定をどう捻って見せるかに焦点が当てられている。
販売会社: 角川書店
販売年: 1989年
販売価格: 600円

★『Oh!X 1990年8月号』
内容の概要:読者投稿コラム “Yet Another Column” にX68000版試遊レポート掲載。操作性とトラックボール対応への期待をユーモラスに語り、「ほのぼの系ADVなのにX68kらしい音が豪華」と評しました。
販売会社:ソフトバンク(当時=ソフトバンク出版事業部)
販売年:1990年
販売価格:560円

★『MSX・FAN 1995年6月号』
内容の概要:付録2DDディスク“スーパー付録ディスク#32”にMSX2版『あーくしゅ』を丸ごと収録。誌面ではFM音源対応のBGM再生法と、パロディ満載のイベント一覧を解説しました。
販売会社:徳間書店インターメディア
販売年:1995年
販売価格:680円

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●同時期に発売されたゲームなど

★『ワンダラーズ フロム イース(イースIII)』
販売会社: 日本ファルコム
販売年: 1989年7月21日(PC-8801版)
販売価格: 8,700円(税別)
内容の概要: アドルが剣ひとつで荒ぶる大渓谷を駆け抜ける横スクロールARPG。シリーズ初の“ジャンプ斬り”導入により、ボス戦は格闘ゲームばりの立ち回りが要求され、軽快なロック調BGMも相まって「動かす楽しさ」を決定づけた一作。

★『エメラルド ドラゴン』
販売会社: BASHO HOUSE/グローディア
販売年: 1989年12月21日(PC-88SR版)
販売価格: 9,680円(税別)
内容の概要: 竜族と人間の交流を軸に、重厚なテーブルトーク風世界観を展開。ATB風“タイムゲージ式”でテンポ良く進む戦闘と、イベント演出に同期した豪華PCM音源が高く評価され、後年のマルチメディアRPG隆盛を先取りした。

★『ドラゴンスレイヤー 英雄伝説』
販売会社: 日本ファルコム
販売年: 1989年12月10日
販売価格: 8,700円(税別)
内容の概要: “ドラゴンスレイヤー”最終章にして英雄伝説シリーズ第1弾。全編を貫く“会話キーワード”とサブクエスト群で、PC-RPGに“群像劇”の楽しさを持ち込んだ。BGMを担当した“J.D.K.BAND”の生演奏サウンドは今も語り草。

★『夢幻戦士ヴァリスII』
販売会社: 日本テレネット
販売年: 1989年7月8日
販売価格: 8,800円(税別)
内容の概要: 魔剣ヴァリスを手にした女子高生ユコが異界ヴェカンティを駆ける横スクロールACT。連続アニメ風デモとステージ内カットシーンを巧みに織り交ぜ、“物語を遊ばせる”表現で当時のユーザーに鮮烈な印象を残した。

★『サーク(Xak: The Art of Visual Stage)』
販売会社: マイクロキャビン
販売年: 1989年5月2日(PC-88発売)
販売価格: 9,680円(税別)
内容の概要: “ぶつかり合い”だけでなく斜め斬り・ステップを盛り込んだARPG。光源計算を意識したドットアートと雰囲気重視のスコアは、「ファンタジー×耽美系」の潮流を生み、後進の美少女RPGに強い影響を与えた。

★『ファイアーホーク ~テグザー2~』
販売会社: ゲームアーツ
販売年: 1989年11月1日(MSX2版)※PC-88版も同年
販売価格: 8,580円(税別)
内容の概要: 高速変形ロボ“テグザー”の後継機を操る2Dシューティング。エネルギー残量と武装熱量を同時管理するメカニカルな戦闘と、ワイドビューMAPによる戦略性で、「硬派ロボアクション」の真髄を打ち出した。

★『三國志II』
販売会社: 光栄(現コーエーテクモゲームス)
販売年: 1989年(PC-9801版)
販売価格: 9,680円(税別)
内容の概要: 武将個性を能力値+“義理”で表現し、外交での離反ドラマを演出。大国の人材流出や反董卓連合の再現など史実イベントも搭載し、“歴史if”と“人間ドラマ”の両立を実践したシリーズ屈指の完成度。

★『信長の野望・戦国群雄伝』
販売会社: 光栄
販売年: 1989年3月(PC-98移植)
販売価格: 10,780円(税別・5インチ版)
内容の概要: 城単位から“郡”単位にスケールアップし、兵站線と鉄砲伝来が戦略の肝に。全国図スクロール表示は当時のPCでは驚異的で、後に“日本史SLGの金字塔”と呼ばれる礎を築いた。リマスターが今なお発売される息の長さも魅力。

★『ティル・ナ・ノーグ ~禁断の塔~』
販売会社: システムソフト
suruga-ya.jp
販売年: 1990年8月24日(PC-88版)
販売価格: 9,680円(税別)
内容の概要: ケルト神話を題材に、“街生成”+“フラグレス探索”を導入したオープンエンドRPG。自動生成ダンジョンと自由度の高い種族選択が、TRPGファンの心を掴み、“国産ローグライク”隆盛の呼び水となった。

★『ゼリアード』
販売会社: ゲームアーツ
販売年: 1987年12月19日(PC-88)
販売価格: 8,250円(税別)
内容の概要: 体当たり式アクションと高低差のあるマップで“バトル×探索”を両立。精緻なモンスターアニメとテンポの良い成長システムが話題を呼び、“探索型ACT‐RPG”の走りとして後年のメトロイドヴァニアに通じる評価を受けた。

[game-8]

●対応パソコンによる違いなど

■ 『PC-8801mkIISR以降』版
販売年:1989年12月16日
販売価格:7,480円(5インチ2D×2枚組)
特徴: 8色×2プレーンの640×200ドット画面上で、原作4コマの雰囲気をFM音源+PSGで再現。FM+PSG混在のドラムや効果音はサウンドボードIIを活かした典型的88サウンドで、軽妙な掛け合いが“BEEP入り”で鳴るのが味わい深い。処理速度は8MHz級Z-80互換CPUゆえ演出がややゆったりしているが、パレット切替でイベントごとに色調を変える工夫が見られる。

■ 『MSX2(3.5″2DD)』版
販売年:1990年2月24日
販売価格:7,480円(3.5インチ2DD×1枚)
特徴: V9938の256×212ドット画面を生かし、背景を部分スクロールさせる疑似パノラマ演出を追加。FM-PAC対応でBGMが3和音PSG→9和音FMへ拡張され、効果音はPSGとのハイブリッド。MSX特有のスプライト制限による“ちらつき”を避けるため、立ち絵はタイル合成に置き換えられロード時間も短縮。さらに本編の縮小版が95年の『MSX・FAN』付録ディスクに再収録されるなどリリース後の“再利用”が盛んだった。

■ 『PC-9801(5″2HD)』版
販売年:1990年3月27日
販売価格:7,480円(5インチ2HD×1枚)
特徴: 640×400ドット16色表示に合わせて背景・立ち絵をフルリファイン。FM音源+PCM(86ボード)に対応し、環境次第でボイス付きの効果音が鳴るのが他機種との最大差。V30-10 MHz+高速VRAMのおかげでテキストウィンドウのフェードやウィンドウ開閉が最速クラス。EGA相当の2画面切替で“アニメ風”フラッシュを実現し、ハードの標準機能を使った巧みな演出が光る。

■ 『X68000(5″2HD)』版
販売年:1990年3月27日
販売価格:6,800円(5インチ2HD×1枚)
特徴: 512×512ドット256色(BG)+PCM8bitステレオというX68kの“基準スペック”で描き直し、背景には透明度付きの重ね合わせや水平スクロールを導入。楽曲はPCMドラムを追加した重厚アレンジで“桜庭統サウンド”が最も映える。68EC000 10 MHz+デュアルVRAM構成のため画面切り替えは瞬時で、イベント時にフレームレート低下がほぼ無い。パッケージにはX68k専用CD-DAアレンジが同梱され、最上位機種らしい“プレミア仕様”になっている。

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【返品種別B】□「返品種別」について詳しくはこちら□「おひとり様1点まで」2023年09月 発売【お問い合わせにつきまして】製品のお問い合わせ・修理等につきましては、メーカーサポートへご相談ください。◇◆商品紹介◇◆当時のキーボードを現代風にアレンジ。X68000と同じキー..

【ふるさと納税】 X68000用 5インチFD版 「ワンダラーズフロムイース PC-88SR」 レトロ ゲーム

【ふるさと納税】 X68000用 5インチFD版 「ワンダラーズフロムイース PC-88SR」 レトロ ゲーム
33,000 円 (税込) 送料込
商品情報内容X68000用ゲームソフト 5インチFD 2枚権利表記(C)Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.(C)2022 BEEP事業者株式会社三月うさぎの森発送について入金確認後、14日程度で発送。 ・ふるさと納税よくある質問はこちら ・寄付申込みのキャンセル、返礼品の..

【ふるさと納税】 X68000用 5インチFD版 イース1&2 ~Lost ancient kingdom~ ゲーム レトロ

【ふるさと納税】 X68000用 5インチFD版 イース1&2 ~Lost ancient kingdom~ ゲーム レトロ
35,000 円 (税込) 送料込
商品情報内容【X68000用ゲームソフト】イース1&2 ~Lost ancient kingdom~5インチ版 1本概要ジャンル:アクションRPGプレイ人数:1人(ジョイスティック対応)動作機種:X680x0(全機種対応)メモリ:1MB〜(060turboのハイメモリでも動作問題なし)メディア:5”2HD 2枚音..

【中古】ファイナルファイト X68000

【中古】ファイナルファイト X68000
83,734 円 (税込)
【中古】ファイナルファイト X68000【メーカー名】カプコン【メーカー型番】【ブランド名】カプコン【商品説明】 こちらの商品は中古品となっております。 画像はイメージ写真ですので 商品のコンディション・付属品の有無については入荷の度異なります。 買取時より付属し..

【ZUIKI】X68000 Z マウス(ブラック)

【ZUIKI】X68000 Z マウス(ブラック)
11,379 円 (税込)
【ZUIKI】X68000 Z マウス(ブラック)X68000 Z マウス(ブラック)

シャープ SHARP 漢字プリンター X68000他CZ系ドットプリンター CZ-8PK6 【中古】

シャープ SHARP 漢字プリンター X68000他CZ系ドットプリンター CZ-8PK6 【中古】
6,820 円 (税込)
【ご注意】商品は店頭・他ネットショップでも販売しておりますので、ご注文をいただいても売り切れの場合がございます。ご了承ください。ブランド名シャープ SHARP商品名漢字プリンター CZ-8PK6カラー・柄X68000他CZ系ドットプリンター 商品説明※通電のみ確認済み。その他機..

【中古】グラディウスII ゴーファーの野望 X68000

【中古】グラディウスII ゴーファーの野望 X68000
99,753 円 (税込)
【中古】グラディウスII ゴーファーの野望 X68000【メーカー名】コナミ【メーカー型番】【ブランド名】コナミ【商品説明】グラディウスII ゴーファーの野望 X68000映像商品などにimportと記載のある商品に関してはご使用中の機種では使用できないこともございますので予めご..

【中古】アルゴスの戦士 X68000

【中古】アルゴスの戦士 X68000
115,983 円 (税込)
【中古】アルゴスの戦士 X68000【メーカー名】マイコンソフト【メーカー型番】【ブランド名】【商品説明】 こちらの商品は中古品となっております。 画像はイメージ写真ですので 商品のコンディション・付属品の有無については入荷の度異なります。 買取時より付属していた..

【中古】アルゴスの戦士 X68000

【中古】アルゴスの戦士 X68000
109,356 円 (税込)
【中古】アルゴスの戦士 X68000【メーカー名】【メーカー型番】【ブランド名】【商品説明】アルゴスの戦士 X68000画像はイメージ写真ですので付属品など画像の通りではないこともございます。付属品については商品タイトルに記載がない場合がありますので、ご不明な場合は..
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