
【中古】CAT'S EYE DVD-BOX Season 1
【アニメのタイトル】:CAT’S EYE
【原作】:北条司
【アニメの放送期間】:1983年7月11日~1985年7月8日
【放送話数】:全73話
【監督】:竹内啓雄、こだま兼嗣
【シリーズ構成】:飯岡順一
【キャラクターデザイン】:杉野昭夫、平山智
【音楽】:大谷和夫
【作画監督】:平山智、塚田信子、富田邦
【美術監督】:水谷利春、早乙女満、石垣努、小関睦夫
【脚本】:藤川桂介、寺田憲史、金春智子、大和屋竺、高屋敷英夫、大川俊道 ほか
【製作】:東京ムービー新社
【放送局】:日本テレビ系列
●概要
■ 華麗なる影の美術品ハンターたち ― 美しき三姉妹のもう一つの顔
舞台は東京。昼間は喫茶店で働く三人の女性たちが、夜になると謎の大怪盗に姿を変える。そんな非日常と日常が交差する世界観のなかで、『CAT’S♥EYE』は静かに、そして鮮烈にその存在感を放っていた。
主人公は来生三姉妹。長女の泪(るい)、次女の瞳(ひとみ)、三女の愛(あい)。一見どこにでもいそうな美人姉妹だが、実は彼女たちは“キャッツ・アイ”と名乗る神出鬼没の怪盗チーム。その目的は金銭ではなく、彼女たちの父である行方不明の画家・ハインツ・ハインツの作品を収集することだった。
彼女たちが狙うのは、美術館や富豪の邸宅に眠る貴重な芸術品。ターゲットには毎回、予告状が届く。その洗練された手口とスリリングな逃走劇、そして時には涙を誘う家族愛に彩られた物語は、視聴者に新たな“怪盗の美学”を提示した。
■ メディア化された原作:コミックからテレビの世界へ
『CAT’S♥EYE』の原作は、後に『シティーハンター』で一躍スターダムにのし上がる漫画家・北条司による同名漫画。週刊少年ジャンプにて連載され、推理とアクション、そしてロマンスを巧みに織り交ぜたストーリー展開で人気を博した。
この原作をもとに、アニメーションスタジオ・東京ムービー新社(現在のトムス・エンタテインメント)が映像化を手掛けた。作画や演出においては当時の限界に挑戦するようなクオリティが追求されており、特に女性キャラクターの魅力的な描写は、放送当時の少年層から絶大な支持を得た。
■ ふたつの時期に分かれた放送展開
アニメ『CAT’S♥EYE』は二期構成で構成されており、第一期が1983年7月11日から1984年3月26日まで、第二期が1984年10月8日から1985年7月8日まで放送された。
第一期は全36話構成で、ストーリー展開は比較的原作に忠実。来生三姉妹と警察官であり瞳の恋人でもある内海俊夫との複雑な関係性を軸に据え、各話での盗みのテクニックや、キャッツの正体がバレそうになるスリルが盛り込まれていた。
第二期は全37話。こちらではよりオリジナル要素が強くなり、シリアスな展開よりもコメディ色が増し、アクションシーンの演出やテンポが軽快に。視聴者層に配慮した作風の変化が見られた。
■ 魅力の源泉:三姉妹の個性と絆
作品の中心にいる来生三姉妹のキャラクター性が、物語に深みを与えている。
来生 泪(るい):長女で姉妹のリーダー的存在。冷静沈着で知性に溢れ、仲間たちの司令塔として行動する。時に厳しく、時に母性的な一面も持ち、三姉妹の精神的支柱とも言える。
来生 瞳(ひとみ):次女で物語のヒロイン的存在。明るく社交的で、俊夫との甘酸っぱい恋愛模様がストーリーのもう一つの軸を形成する。物語中ではしばしば苦悩する姿も描かれる。
来生 愛(あい):三女で最年少。おてんばで機械いじりが得意。ギャグやコミカルな場面では彼女の出番が多く、作品における“癒し”の役割を担っている。
この三姉妹のバランス感、そしてそれぞれの個性が交差することで、単なる怪盗劇ではない、感情に訴えかける人間ドラマとして昇華されている。
■ 愛と葛藤 ― 瞳と俊夫のラブストーリー
本作のもうひとつの魅力は、警視庁に勤務する刑事・内海俊夫と、怪盗としての顔を隠して彼の前にいる瞳の間に繰り広げられるラブストーリーだ。
俊夫は真面目で正義感に厚い刑事でありながら、どこか抜けていて、キャッツ・アイの正体が身近にあることに気づかない鈍感さも持ち合わせている。一方、瞳は自分の正体を隠しながら、時に罪悪感を抱きつつ彼に接する。
この「追う者と追われる者」「愛する者と嘘をつく者」という二重構造の関係性が、視聴者の心を大いに揺さぶった。ドラマチックな展開や、すれ違いの切なさは、少年漫画原作でありながら、広い年齢層の共感を呼ぶ普遍的なラブストーリーとして成立していた。
■ 主題歌とその衝撃的ヒット
作品を象徴する要素として、第一期のオープニングテーマ「CAT’S EYE」は特筆に値する。歌唱は杏里。軽快で洗練されたサウンドは当時の音楽シーンでも新鮮な印象を与え、オリコンシングルチャートで1位を獲得する快挙を成し遂げた。
当時のアニメ主題歌としては異例のヒットであり、「アニメソング=子供向け」という認識を覆す出来事でもあった。以降、多くのアーティストがアニメ主題歌に参入する流れの先駆けともなり、音楽業界における“アニメソングの市民権”獲得にもつながった重要な一例である。
■ 作品の余韻とその後の展開
放送終了後も『CAT’S♥EYE』は静かに語り継がれていった。2004年にはDVDボックスセットがリリースされ、往年のファンたちが再び物語の魅力に触れる機会が設けられた。
また、近年ではリメイクの話題やメディアミックス展開もちらほらと囁かれることがあり、三姉妹の持つ普遍的なスタイルは、今なお多くのクリエイターやファンに影響を与え続けている。
■ まとめ ― 時を越えて輝く“影”
『CAT’S♥EYE』は、怪盗ものというジャンルに新たな風を吹き込んだ作品であり、単なるスリルやアクションだけでなく、家族愛、恋愛、そして芸術に対する情熱をも物語に盛り込んだ意欲作だった。
1980年代のアニメ界において、女性キャラクターを主体とし、スタイリッシュかつヒューマンな視点で描いた本作は、今振り返っても色あせることなく、独自の存在感を放っている。
“美しき怪盗たちの物語”は、現代においてもなお、観る者の心をつかんで離さない。彼女たちは今も、静かに、そして鮮やかに、夜の闇を駆け抜けているのだ。
●あらすじ
■ 喫茶店の窓辺に潜む秘密
静かな住宅街の一角、警察署の真正面に建つ小さな喫茶店「CAT’S EYE」。昼はごく普通のカフェとして市民に愛されているが、その奥には、誰も想像し得ないもうひとつの顔があった。この店を切り盛りするのは、美しき三姉妹――長女・泪(るい)、次女・瞳(ひとみ)、三女・愛(あい)。この三人こそが、世間を騒がす正体不明の怪盗グループ「キャッツ・アイ」だった。
三姉妹は夜になると姿を変え、世界的に名高い芸術品や骨董品を巧妙に狙っては華麗に持ち去っていく。だが、彼女たちの標的は無差別ではない。ターゲットは必ず、ある画家が遺した作品群――ミケール・ハインツの手による一点物に限定されていた。
■ 追いかける男、すれ違う真実
この奇怪な怪盗に頭を悩ませるのが、犬鳴警察署の若手刑事・内海俊夫(うつみ としお)。どこか抜けているようで情熱は人一倍の彼は、毎回「キャッツ・アイ」への包囲網を仕掛けては失敗し、上司から叱責を浴びる日々を送っていた。
そんな彼を支えるのが、恋人である来生瞳。俊夫の愚痴を笑い飛ばしつつも励ます彼女は、まさに良き理解者だった。だが彼には知る由もない――その愛しい人こそが、毎夜の追跡劇の中心人物であることを。
俊夫は捜査のたびに「キャッツ・アイ」の存在に焦がれ、少しずつその輪郭に近づこうとするが、肝心の証拠はいつもするりと指の間からすり抜けてしまう。彼のすぐ傍らに、答えが存在しているとは思いもしないままに。
■ 追憶に導かれる獲物の数々
来生三姉妹の標的であるミケール・ハインツは、戦火のヨーロッパで名を馳せたドイツ系画家。だが彼の存在は単なる有名人ではない。実は三姉妹の父親こそが、この画家本人なのである。
第二次世界大戦下で消息を絶ったハインツの足跡を辿ることが、三姉妹の本当の目的だった。盗み出すアートピースはすべて、父の作品を回収し、彼の消息と人生を追う手がかりを得るための行動である。盗むという行為に正義はない。しかし、彼女たちにとってそれは“家族の物語を取り戻す旅”でもあった。
■ トリックと心理戦の応酬
各エピソードでは、キャッツ・アイによる完璧な犯行計画と、その裏をかこうとする俊夫との知略戦が繰り広げられる。赤外線センサーを欺き、厳重な金庫を瞬時に解錠し、警備網を煙に巻く三姉妹の連携は実に鮮やか。だがそれは単なる「頭脳戦」ではない。愛の持つハッキング技術、瞳の俊敏な運動能力、泪の冷静な戦略が融合してこそ成り立つチームワークだ。
一方で俊夫も成長を見せる。毎回の失敗が糧となり、少しずつ犯行の癖やパターンを解析しはじめる。まるで運命に導かれるかのように、俊夫と瞳の距離が縮まり、しかし決して越えられない「真実の壁」によって引き裂かれるという、緊張感に満ちたドラマが展開されていく。
■ 夜を駆ける理由、それぞれの決意
三姉妹の中で最も内面を抱えているのは長女の泪。彼女は表情こそ冷静で知的だが、父の失踪以降、母の死や経済的困窮もすべて背負ってきた芯の強い女性。妹たちを守るため、そしてハインツの真実を知るため、罪を背負う覚悟でこの道を歩んでいる。
瞳は妹と姉の間で揺れ動く。刑事である俊夫への恋心が強まるほどに、自らの行動に矛盾を感じ始めるが、それでも「家族の誇り」を守りたいという思いが彼女を突き動かす。
三女の愛は最も年若く、無邪気さと天才的な技術力を併せ持つ。彼女の明るさが、時にチームの支えになり、また時に大胆な突破口を生み出す鍵ともなる。
■ キャッツ・アイ、それは未完のラブストーリー
物語が進行する中で、父の消息に関する断片的な手がかりが明かされるたびに、三姉妹の過去と現在が交差していく。キャッツ・アイの名で盗みを重ねながらも、それは決して自己顕示や快楽ではなく、失われた絆を取り戻す手段にほかならなかった。
一方で俊夫は、キャッツ・アイへの追跡を通して、瞳にどこか既視感を覚えはじめる。「もしかして…?」という疑念と、「信じたい」という想いの間で葛藤する彼の姿は、単なるコメディタッチのキャラクターにとどまらず、人間的な深みを与えている。
■ 永遠の追いかけっこ、その結末は…
『CAT’S EYE』は単なる怪盗モノではない。そこには、失われた家族の記憶、交差する想い、偽りと真実の狭間で揺れる心のドラマが織り込まれている。事件解決のたびに少しずつ明かされるハインツの過去、そして「盗み」を終わらせるための最後の一手が、終盤に向けて物語を大きく揺さぶる。
最終的にキャッツ・アイはすべてのハインツ作品を集め、真相にたどり着くのか。そして、俊夫との関係に終止符は打たれるのか。緊張感とロマンスが交錯するこの物語は、最後まで観る者にスリルと切なさを残す。
●登場キャラクター・声優
●来生 瞳
声優:戸田恵子
三姉妹の次女で、物語の中心人物。長いストレートヘアと均整の取れたプロポーションが特徴の美女です。明るく快活で勝気な性格を持ち、運動神経も抜群。怪盗としての活動では主に実行役を担当し、華麗なアクションでターゲットを翻弄します。普段は喫茶店「キャッツアイ」の店員として働きながら、刑事の内海俊夫と恋人関係にありますが、彼に正体が知られることは関係の終焉を意味するため、複雑な心情を抱えています。
●来生 泪
声優:藤田淑子
三姉妹の長女で、成熟した大人の女性の魅力を持つ妖艶な美女。長身でウェーブのかかった長い髪と左顎の黒子が特徴です。冷静沈着で頭脳明晰、怪盗としての活動では作戦の立案や情報収集など、司令塔としての役割を担います。妹たちの保護者的存在であり、母親亡き後は家庭的な役割も果たしています。
●来生 愛
声優:坂本千夏
三姉妹の三女で、ショートカットと大きな瞳がチャームポイントのボーイッシュな美少女。明るく元気な性格で、メカやITに強く、盗みの際には自作のギミックやハッキング技術を駆使して活躍します。普段は喫茶店の看板娘として親しまれていますが、変装やメイクで大人っぽい魅力を見せることもあります。
●内海俊夫
声優:安原義人
警視庁の捜査官であり、物語の中心人物の一人。彼は、怪盗「キャッツアイ」を追う任務に就いていますが、実はその正体が恋人である来生瞳であることに気づいていません。正義感が強く、任務に対して真摯に取り組む姿勢が描かれています。しかし、恋人との関係が捜査に影響を及ぼすこともあり、複雑な心情を抱えながら物語が進行します。
●課長
声優:内海賢二
内海俊夫の上司であり、捜査チームを統括する立場にある人物。部下たちを厳しく指導しつつも、時にはユーモラスな一面を見せることもあります。彼の存在は、物語における緊張感と緩和のバランスを取る役割を果たしています。
●浅谷光子
声優:榊原良子
警視庁の女性捜査官で、内海俊夫の同僚。知的で冷静な性格を持ち、眼鏡とショートボブの髪型が特徴的です。彼女は、来生三姉妹が「キャッツアイ」である可能性を早くから疑っており、鋭い洞察力で捜査を進めます。その一方で、同僚との人間関係や職場での立場に悩む姿も描かれ、物語に深みを与えています。
●永石定嗣
声優:大木民夫
来生三姉妹の活動を陰で支える頼れる存在です。彼は、かつてミケール・ハインツとその妻真璃絵から大きな恩を受けたことから、彼らの娘たちである三姉妹に忠誠を誓い、彼女たちの活動をサポートしています。普段は穏やかな笑みを浮かべていますが、必要とあらば厳しい表情で場を引き締めることもあります。
●主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング
●オープニング曲
曲名:「CAT’S EYE(キャッツ・アイ)」
歌唱:杏里
作詞:三浦徳子
作曲:小田裕一郎
編曲:大谷和夫
■ 音楽が映し出す「影と光」の世界
アニメ『CAT’S EYE』の幕開けを飾るこの楽曲「CAT’S EYE」は、1980年代の日本の音楽シーンにおいてひときわ都会的な輝きを放ったナンバーである。冒頭の電子音が静かに鳴り出す瞬間から、聴く者を夜の街へといざなう。煌びやかなネオンの中で、謎めいた女性たちが静かに動き出すかのような、そんな世界観を彷彿とさせる。
この曲の最大の特徴は、ディスコとAOR(Adult Oriented Rock)の要素を巧みに融合させたリズム感と、心地よく伸びるメロディラインである。都会の夜に潜む気配や駆け引きの緊張感を音楽として表現し、単なるアニメ主題歌という枠を超えた完成度を誇っている。
■ 歌詞が描く“美しき狩人”の本質
三浦徳子による詞は、まるで短編小説のように緻密に構成されており、登場する“彼女たち”の内面をさりげなく滲ませている。歌詞は「ミッドナイトの静けさの中で、誰にも見せない顔を持つ女たち」が“標的”へと忍び寄っていくようなイメージを想起させる。
彼女たちは盗みのプロフェッショナルであるが、その行動の裏には父の消息を探るという切実な目的があり、この楽曲もその“仮面の裏にある想い”を感じさせるように設計されている。夜の冷たい空気と、女性たちの鋭い眼差し。その対比が詩の一節ごとに浮かび上がり、ドラマ性を持ってリスナーの感情を揺さぶる。
■ メロディの構造とアレンジの妙
小田裕一郎が生み出した旋律は、シンセサイザーとドラムの軽快なビートに乗せて進行し、サビでは一気に開放感が広がる。大谷和夫によるアレンジは、ストリングスを使わず、エレクトロニックな音像に徹することで、まさに“都会的な冷たさ”と“洗練された色気”を同時に表現している。
イントロからサビまでの構成はシンプルながら、繰り返し聴くごとに深みが増す作り。ベースラインは女性の歩くヒールのような音のリズムを刻み、まるで路地裏を静かに駆け抜ける怪盗の足取りを思わせる。まさに主題歌としての「顔」として、映像と音が完全にシンクロしていた。
■ 杏里の歌唱 ― クールと情熱の交錯
この楽曲を担当した杏里のボーカルは、まるで煙る夜景をすり抜ける風のようにクールで柔らかいが、同時に胸の奥に秘めた熱を感じさせる。低めのトーンで始まるAメロでは、まるで秘密をささやくかのように語りかけ、サビでは一気にエネルギーを放出し、解き放たれた“彼女たち”の自由さを象徴するような開放感が漂う。
杏里の持つハスキーかつ透明感のある声質が、「キャッツ・アイ」という謎多き存在をリアルに浮かび上がらせる。その歌い回しの妙は、当時のポップスの歌唱スタイルを遥かに超えた“表現の域”に達していたといえるだろう。
■ 聴衆の印象と文化的インパクト
放送当時、この楽曲はアニメファンのみならず、音楽リスナーからも高い評価を受けた。オリコンチャートでも上位に食い込み、一般の音楽番組でも取り上げられるほどの人気を誇っていた。アニメ主題歌が市民権を得るきっかけの一つとなったのは、この「CAT’S EYE」の功績が大きいとされている。
「この曲が流れると夜の街が蘇るようだった」「見えない彼女たちの姿を想像してしまう」といった声も多く寄せられ、視覚情報と音楽が見事に融合した好例として、今なお語り継がれている。また、再放送や配信で『CAT’S EYE』を知った世代にも評価されており、時代を越えて響く“夜のテーマ曲”として記憶に残っている。
■ 現代に受け継がれる「魅力」
近年では、80年代をリバイバルする音楽イベントやシティポップ再評価の流れの中で、この「CAT’S EYE」も再び注目を集めている。リミックス版やカバーなども登場し、新たなリスナー層がその魅力を発見している。
杏里自身もこの曲を代表作の一つとしてライブで歌い続けており、そのたびに会場の空気が一変するという。昭和のテレビアニメ主題歌でありながら、現代のクラブシーンでも違和感なく響く音楽。それこそが、この楽曲の本質的な強さなのだ。
■ 総括 ― 永遠に夜を駆ける音
「CAT’S EYE」は、ただの主題歌ではない。それは物語と共に鼓動するテーマ音楽であり、聴く者すべてに“夜の都市に潜む美しき謎”を想像させる誘導装置のような存在だった。そして、その魅力は今もなお色褪せることなく、多くのリスナーの記憶に刻まれている。
視覚と聴覚が完璧に融合した『CAT’S EYE』の世界観を象徴するこの楽曲は、アニメ史における金字塔であると同時に、音楽そのものとしても一級品の存在感を放っている。
●オープニング曲
曲名:「デリンジャー」
歌手:刀根麻理子
作詞:三浦徳子
作曲:佐藤健
編曲:新川博
■ 刹那を貫く音の銃弾──「デリンジャー」とは何者か?
「デリンジャー」というタイトルは、実在した小型拳銃に由来する。19世紀のアメリカで開発されたその武器は、小さいながらも致命的な一撃を放つことで知られ、「隠し持たれた脅威」の象徴とされた。この曲名は、まさしく『CAT’S EYE』の3姉妹――とくに冷静沈着な長女・泪の姿を思わせる。曲の冒頭から、都会の夜にひそむ冷ややかで気高い空気が漂い、視聴者を一気に物語の世界へと引き込んでいく。
■ 音楽構造──洗練と緊迫のアンサンブル
佐藤健による作曲は、典型的な80年代シンセポップのフォーマットを踏襲しつつも、無機質になりすぎない艶感を持つ旋律を紡いでいる。特徴的なのは、そのメロディがストレートに感情を訴えるのではなく、あくまで「距離を保つ」ことに徹している点だ。サウンドの基盤はシャープなドラムとシンセサイザーの組み合わせ。緻密に重ねられた音の層が、まるで東京の摩天楼を映すガラスのようにクールで緻密に組み立てられている。
編曲を手がけた新川博は、都会的なセンスとジャズ・フュージョンのエッセンスを絶妙に融合させることで、ただのアニメ主題歌とは思えないほど高密度な音響世界を構築している。サビではシンセブラスが大胆に響き渡り、まるで獲物を逃がさないハンターの鋭さを音で表現しているかのようだ。
■ 歌詞の世界──誘惑と覚悟の狭間で生きる女たち
作詞家・三浦徳子が描いた言葉は、夜の街に生きる者の孤独と決意を静かに語る。表面的には挑発的で艶やかに聞こえるフレーズの裏側には、自由を手にするために自らの信念を貫く強さと哀しみが込められている。たとえば、
「微笑みはいつも嘘のベール 真実(ほんとう)は夜に沈めたまま」
という一節では、華やかに見える女性像の裏にある孤独や秘密が垣間見える。CAT’S EYEの三姉妹が掲げる「父の遺産を取り戻す」というミッションと、「犯罪者」としての世間からの目との間で揺れる心情を象徴するようでもある。
■ 刀根麻理子の歌声──冷徹と官能のはざま
この楽曲で歌唱を担当した刀根麻理子は、当時まだ20代ながらも既に都会派アーティストとしての洗練された表現力を確立していた。彼女のボーカルは、艶のあるアルトでありながら、あえて感情を抑制したような歌い方をしている。それが「感情の無さ」ではなく、「感情を秘めた美しさ」として昇華しているのがこの曲の最大の魅力だ。
特にサビにおける「Derringer… Derringer…」というリフレインは、どこか呪文のようで、聴く者の耳に印象的に残る。この繰り返しの中には、自らが選んだ危険な生き方に対する肯定と覚悟が見える。
■ アニメ映像との絶妙な融合
『CAT’S EYE』第2期のオープニング映像は、この曲の緊張感と見事に呼応している。照明の中で浮かび上がる3姉妹のシルエット、交差するレーザーセンサー、宝石を狙う一瞬の間……それらの映像は、まるで音楽に合わせて緻密に編み込まれたダンスのようだ。まさに音と映像が一体となって、視聴者に「この女たちは、ただ者ではない」と直感させるパワーを持っていた。
■ 視聴者の印象──女性の強さと美しさに憧れて
当時この曲を耳にした視聴者の多くは、女性が前面に出るアニメの主題歌としての異色さに驚き、そして惹きこまれた。少年視聴者にとっては「大人びた雰囲気への入り口」であり、少女視聴者にとっては「カッコよさを体現するモデル」でもあった。中には「この曲がきっかけでジャズや洋楽に興味を持った」という声もあるほど、音楽的な完成度の高さが広く受け入れられた。
また、音楽チャートの世界では、当時のアニメソングの中でも異例の「都会派サウンド」として注目され、刀根麻理子の知名度を一般層へと押し上げる一助にもなった。
■ 総評──「デリンジャー」は、ただのOPテーマではない
「デリンジャー」は単なるオープニング主題歌に留まらず、作品全体のムードを象徴する“音のアイコン”としての役割を果たしていた。女怪盗という危うくも美しい存在を、言葉とメロディと声によって緻密に描き出すこの一曲は、今なお80年代アニメ史における傑作主題歌のひとつとして、多くのファンの記憶に刻まれている。
●エンディング曲
曲名:「Dancing with the sunshine」
歌唱:杏里(第13話以降はキャシー・リン名義)
作詞:三浦徳子(第13話以降はブライアン・リッチー)
作曲:小田裕一郎
編曲:大谷和夫
■ 陽だまりに揺れるメロディ──楽曲のイメージ
「Dancing with the sunshine」は、まるで朝の陽射しがカーテン越しにやさしく差し込んでくるような、柔らかな音の粒が印象的な一曲である。
その旋律は、軽快ながらもどこかノスタルジック。前のめりになりがちな物語の緊張感とは対照的に、視聴者の心を解きほぐし、ふっと現実へと戻してくれる優しいエンディングテーマだ。
この曲は「陽の光と共に踊る」と題されているように、静かな幸福感と、少女の心の機微を重ね合わせたような感性がにじんでいる。
特に、サビ部分に現れる軽快なリズムと爽快なコード進行は、作品の主人公たちである来生三姉妹のしなやかで明るい魅力を映し出しているかのようである。
■ 詞に込められた想い──歌詞の世界観とその変遷
作詞は、初期(第1~12話)は三浦徳子が担当し、第13話以降は英語詞でブライアン・リッチーにバトンタッチされる。この切り替えは、番組の雰囲気の刷新と、より国際的でスタイリッシュな方向性を狙ったものであろう。
日本語バージョンでは、少女の無垢な恋心と、新しい朝への希望が丁寧に描かれており、シティポップの文脈を感じさせる感覚的な言葉選びが特徴的だ。例えば、「光の階段を上るように」というフレーズは、現実の束縛から解き放たれた自由なイメージを想起させる。
一方、英語バージョンでは、軽やかで都会的な洗練が加わり、よりリズミカルなフレーズで“太陽とともに踊る”というタイトルにふさわしい、アクティブで自由奔放な女性像が描かれている。視聴者にとって、心を浮き立たせる祝祭のような時間がそこに広がっていた。
■ 音楽的構成と編曲の妙技──小田裕一郎と大谷和夫のタッグ
作曲を手がけたのは、都会的で繊細な旋律を得意とする小田裕一郎。メロディは耳馴染みが良く、特にサビで展開される半音進行の美しさが際立つ。これにより、一度聴けば口ずさみたくなるキャッチーさを獲得している。
編曲の大谷和夫は、このメロディを極上の「アーバンサウンド」に仕立て上げた。シンセサイザーとエレピ、滑らかなベースラインにスネアのシンプルなアクセントが重なり、80年代らしい透明感と浮遊感を演出している。
特に間奏部分のアレンジは秀逸で、まるで都会の夜明けを車で駆け抜けていくような映像が浮かんでくる。打ち込み過ぎないナチュラルなバンド編成が、楽曲のリラックスした雰囲気を支えており、過剰な装飾を避けた「洗練された引き算の美学」が感じられる。
■ 歌声の表現──杏里(キャシー・リン)による都会的な情感
本楽曲を歌ったのは、当時すでに人気を博していた女性アーティスト・杏里。第13話以降は「キャシー・リン」名義での歌唱となり、楽曲のテイストと連動する形で、イメージを一新した。
杏里の歌声は、クリスタルのように澄み切っており、しかしどこか「人肌の温度」も感じさせる独特のニュアンスを持っていた。無理に力まず、さりげないビブラートと繊細なブレスが印象的で、まるで語りかけるように歌詞をなぞっていく姿勢がこの曲にはぴったりだった。
特に、英語詞版では、杏里の発音の柔らかさとリズム感が最大限に活かされており、日本語とはまた違うクールでジャジーな魅力を放っている。キャシー・リンとしての歌声は、作品世界の“異国情緒”を演出する上でも重要な役割を果たしていた。
■ 視聴者の記憶に刻まれた「終わりの余韻」──当時の反響
この曲が流れるたび、視聴者の間では「もう1話終わってしまったのか」という寂しさと、「でもまた次回が楽しみ」という希望が交錯していたという声が多かった。特に、アニメが放送された月曜夜のひとときを締めくくるには、あまりに優しく、そして前向きな一曲だった。
「Dancing with the sunshine」は、単なるエンディングではなく、来生三姉妹の心の奥にある純粋さや優しさを代弁するような存在だった。作品が終了して数十年が過ぎた今でも、当時の視聴者たちはあの軽やかな旋律を口ずさみながら、あの頃の夜の光景を思い出すという。
一部ファンの間では、「このエンディングで涙を流したことがある」という感想も見られ、単なるアニメソングを越えて“記憶と結びついた名曲”としての評価も高い。特に、日本語版と英語版の両方を聴き比べることで、同じ曲でも違う「解釈の窓」があることに驚かされる、という感想も多く見られた。
■ 結びに──陽光と共に揺れる物語の余韻
「Dancing with the sunshine」は、『CAT’S EYE』という作品の持つ女性的な柔らかさと力強さ、そして都会的な洗練を凝縮したような楽曲だった。
エンディングとは、ただ物語の終わりを告げるものではなく、視聴者の心に“物語の感触”を残してくれる大切な時間。その役目を、この曲は静かに、そして確かに果たしていた。
まるで陽光に導かれるように、来週もまたキャッツの三姉妹に会いたくなる──そんな不思議な魔法を秘めた名曲である。
●エンディング曲
曲名:「HOT STUFF」
歌唱:シェリー・サベッジ
作詞:ブライアン・リッチー
作曲:つのごうじ
編曲:新川博
■ 楽曲のイメージ:ネオンが瞬く都会の夜を駆ける情熱
この「HOT STUFF」という曲をひと言で表すなら、“燃えるような夜の疾走感”だろう。エレクトリックピアノが奏でる冒頭のリフは、深夜のジャズバーのような静かな空間に一滴の情熱を落としたような始まり。そこに乗るベースとドラムのグルーヴは、まるで都会のアスファルトをハイヒールで駆け抜けるキャッツ・アイの三姉妹の足音のように感じられる。
シンセサウンドを背景に、ギターが軽やかにリズムを刻み、全体として1980年代中盤のシティ・ポップの香りが濃厚に漂う。音数は決して多くないが、1つ1つの音に芯があり、それぞれが空間を贅沢に使って配置されているのが特徴だ。
■ 歌詞の概要:情熱と危険が交錯するラブストーリー
ブライアン・リッチーが手がけた英語詞は、非常に印象的なリリックで構成されている。全体としては、恋と冒険が重なる“熱くて危険な夜”をテーマにしており、アニメ本編の世界観とも見事に一致している。
歌詞に織り込まれているのは、「一度火がついたら止められない情熱」「冷たい都市の夜に灯る1つの光」「相手に触れたいが、触れれば崩れてしまう危うさ」などのモチーフ。まるで犯罪と恋愛が紙一重で交差する来生三姉妹の人生を投影したかのような内容だ。
「あなたは私の情熱そのもの、心に炎を灯す存在」や「どれほど夜が暗くなっても止まれない」というような、強い情熱と止められない運命を語っている。
■ 歌手・シェリー・サベッジの歌声の魅力
アメリカ出身のシンガー、シェリー・サベッジによるボーカルは、この曲のムードを決定づけている。彼女の声には、砂漠の夜風のような乾いた温度感と、濡れたアスファルトのような艶が共存している。
特に中音域の伸びやかな響きと、語尾にかけてのフェードアウトの色気が際立っており、まるでリスナーを誘うような妖艶な囁きが心地よい。決して力強くはないが、情感に満ちたその声には、恋と危険が絡み合う「CAT’S EYE」の物語世界を包み込む説得力がある。
また英語ネイティブの発音を活かした自然なリズム感と、ジャズやソウルのニュアンスが随所に感じられるテクニックも特筆すべき点である。
■ 編曲・新川博のセンスが光る構築美
編曲を担当した新川博は、1980年代を代表するアレンジャーのひとりとしても知られる存在。この曲では、彼の都会的で洗練された音作りが最大限に活かされている。
ドラムはタイトな打ち込み系のサウンドでリズムを維持しつつも、ベースラインは人力でのプレイを感じさせる柔らかさと深みがある。シンセブラスやストリングスを極力抑え、エレピとギターが空間を支配する形にすることで、あえて“空白”を生かした編曲となっている。
この音の余白が、リスナーに「イマジネーションの余地」を残すことになり、まるで夜の都会をひとりで歩いているような孤独感と、キャッツ・アイの世界への没入感を生み出している。
■ 視聴者の反応:異国情緒とアニメの融合への驚きと称賛
当時この曲を聴いた視聴者の間では、「アニメのエンディングにしては大人びている」「日本語でないのに感情が伝わってくる」といった感想が多く寄せられた。日本のアニメにおいてエンディング曲が全編英語で構成されていることは珍しく、その点で強烈な印象を残した。
また、当時の音楽雑誌やテレビ番組では「この曲を聴くと自然と『CAT’S EYE』のエンディング映像が浮かぶ」という声が多く取り上げられていた。特にシェリー・サベッジの艶やかな声と都会的なサウンドは、「深夜の余韻に最適な1曲」としてアニメファンだけでなく、音楽ファンにも広く評価された。
一部のファンは、「この曲が流れると、キャッツたちの背中が遠ざかるようで切なくなる」と語り、エンディングの映像と音楽の一体感が感情を動かす要素になっていたことをうかがわせる。
■ 終わりに:アニメを超えた一曲の存在感
「HOT STUFF」は、アニメのエンディング主題歌という枠を超えて、ひとつの楽曲としての完成度の高さと、時代性を感じさせるサウンドメイクで、多くのリスナーに忘れられない印象を残した作品だ。
キャッツ・アイの世界観、すなわち“愛とスリルと美学”のすべてを凝縮したような一曲として、今なお80年代アニメ音楽の金字塔の一つとして語り継がれている。
●アニメの魅力とは?
■ 美しき三姉妹の盗賊伝説が織りなすスリルとミステリー
1980年代初頭、テレビアニメは多種多様なジャンルを開拓しながら進化を遂げていた。その中で一際異彩を放ったのが、女性怪盗を主人公に据えた異色のサスペンスアニメ『CAT’S EYE』である。本作は、北条司の同名漫画を原作とし、1983年7月から1985年7月まで日本テレビ系列で放送された。主人公は、画廊を営むかたわら、父の遺産である芸術作品を取り戻すために夜の街を疾走する三姉妹。彼女たちの名は来生三姉妹──瞳、泪、愛。昼と夜、光と影を巧みに使い分け、時にユーモアを、時に切なさを織り交ぜながら展開する物語は、多くの視聴者を魅了した。
■ 怪盗は正義か、罪か? ──道徳を問うサスペンス劇
『CAT’S EYE』の最大の魅力は、その道徳的曖昧さにある。彼女たちは盗賊だが、決して無差別に財宝を奪うわけではない。目的は父・ハインツ・ハインツの足跡を辿ること──かつてナチスの迫害から逃れるために離散した父の作品群を収集し、その行方を探るのだ。ここには単なる盗難や逃走劇ではなく、「家族」や「記憶」といった人間味のある深層テーマが込められている。この「義賊」的要素が視聴者に倫理的共感を与え、視点を複雑にさせていた。
■ 愛と正義の板挟み──内海俊夫の葛藤ドラマ
三姉妹の行動には常に「追う者」の影があった。警察官・内海俊夫は、来生瞳の恋人でありながら、彼女が“キャッツ・アイ”の一員だとは夢にも思っていない。彼は職務としてキャッツ・アイを追い、失敗のたびに上司に叱責される。その構図は視聴者に切ない緊張感をもたらし、「真実を知らない彼の視点」と「視聴者が知る真実」のコントラストが物語をより一層スリリングにしていた。瞳が俊夫との関係を保ちながらも、夜には仮面をかぶる──この“二重生活”がドラマに深みをもたらしている。
■ スタイリッシュな演出と音楽の融合
『CAT’S EYE』は、その音楽と映像の融合にも高い評価を受けた。とりわけ、杏里が歌う主題歌「CAT’S EYE」は当時の音楽チャートでも大ヒットを記録し、アニメファン以外にも広く知られる存在となった。ジャズ・フュージョンを思わせるサウンドに乗せて流れるオープニング映像は、まるで海外の刑事ドラマのようなクールさと華麗さを放っていた。三姉妹がスタイリッシュに走り抜ける様や、煙のように消えてゆく演出が、視聴者の感性に強烈に焼きついた。
■ 80年代女性像の変革──「戦うヒロイン」の先駆け
当時のアニメ界において、女性キャラクターはしばしば受動的な立場に置かれることが多かった。しかし『CAT’S EYE』は、女性が主体的に行動し、知略と身体能力を駆使して困難に挑む姿を描いた点で、画期的だった。来生三姉妹は決して“セクシー”の記号として描かれるのではなく、“強く、賢く、しなやか”な存在として描かれている。特に長女・泪の冷静沈着な判断力、次女・瞳の行動力、三女・愛の機転と明るさ──この三位一体のキャラクター性が、物語をより立体的に演出した。
■ 単なる盗みの物語ではない、ヒューマンドラマとしての評価
シリーズを通して語られるのは、単なる「宝を盗んで逃げ切る」といったアクション劇ではない。回を追うごとに、姉妹たちの過去や家族の絆、信頼と裏切り、時に正体を疑われる危機感など、心理的な駆け引きも色濃く描かれるようになる。ラブロマンス、ファミリードラマ、ヒューマンサスペンスといった要素が巧みに織り交ぜられ、視聴者はただのエンタメとしてでなく、人生の一部として『CAT’S EYE』を受け入れていった。
■ 評判と社会的影響──時代を象徴する都会派アニメ
放送当時、『CAT’S EYE』は高視聴率を記録し、その洗練された世界観とビジュアルセンスは多くの若者たちに影響を与えた。特にファッション面では、三姉妹のスタイルを真似る若者が続出し、雑誌や広告でも「キャッツルック」が話題になった。また、女性の活躍を描いたことから、フェミニズム的観点でも評価され、マンガ・アニメ評論家たちからも「時代を象徴する作品」と称された。
■ 二期構成の中で深化したキャラクターとテーマ
『CAT’S EYE』は大きく第1期(1983年7月~1984年3月)と第2期(1984年10月~1985年7月)に分かれて放送されたが、後期に入るとストーリーやキャラクター描写が一層深化していった。初期の明るいコメディ調が次第にシリアスな空気を帯び、特に来生家の秘密や瞳と俊夫の関係の変化、宿敵キャラの登場など、物語の重厚さが増していく。視聴者もまた、彼女たちの“成長”を見届けるような感覚でシリーズに向き合った。
■ 永遠のアイコンとしての存在感
放送終了後も『CAT’S EYE』は度々再放送され、DVD-BOX化、サウンドトラックの復刻、さらにはコラボグッズや舞台化、パロディなど、今なおその存在感を保っている。特に2020年代以降はレトロアニメへの再評価の流れの中で、当時のアニメファンのみならず、若い世代にも支持されるようになっている。アニメ史においても、「女性主導の知的アクションアニメ」というジャンルの礎を築いた作品としての位置付けは揺るがない。
●当時の視聴者の反応
■ アニメ放送当時の反響と評価
『キャッツ・アイ』のアニメ化は、原作漫画の人気を背景に実現しました。放送開始当初から、視聴者の間では三姉妹の華麗な盗みの手口や、彼女たちと刑事である内海俊夫との関係性に注目が集まりました。特に、瞳と俊夫の恋愛模様は、多くのファンの心を掴みました。
また、アニメのオープニングテーマである杏里の「CAT’S EYE」は、作品の世界観を象徴する楽曲として大ヒットし、1983年のNHK紅白歌合戦にも出場するなど、音楽面でも大きな話題となりました。
■ メディアや書籍での取り上げ
当時のアニメ雑誌やテレビ情報誌では、『キャッツ・アイ』の特集が組まれることも多く、キャラクターの魅力やストーリーの展開について詳しく紹介されていました。また、関連書籍としては、原作漫画の単行本やアニメの設定資料集、サウンドトラックなどが発売され、ファンの間で高い人気を誇りました。
■ 視聴者の感想とエピソード
視聴者からは、以下のような感想やエピソードが寄せられています。
「毎週放送を楽しみにしていて、三姉妹の活躍にワクワクしていました。特に瞳と俊夫の関係がどうなるのか、ドキドキしながら見ていました。」
「アニメを見てから原作漫画を読み始めました。アニメと漫画で少しずつ違いがあって、どちらも楽しめました。」
「オープニングの『CAT’S EYE』が大好きで、カラオケでよく歌っていました。今でも耳に残る名曲です。」
■ その後の展開と現在の評価
『キャッツ・アイ』は、その後も様々な形で展開されました。1997年には実写映画化され、2023年には『ルパン三世』とのコラボレーション作品『ルパン三世 VS キャッツ・アイ』がAmazon Prime Videoで配信されました。さらに、2025年には新作アニメがDisney+で配信予定となっており、現在も多くのファンに支持されています。
また、原作漫画は累計発行部数が1800万部を超えるなど、長年にわたり愛され続けている作品です。アニメや関連商品も再販されるなど、世代を超えて新たなファンを獲得しています。
●声優について
■来生瞳を演じた戸田恵子 ― 強さと優しさの同居
戸田恵子が『CAT’S EYE』で演じた来生瞳は、三姉妹の中でも特に活発で芯の強い女性。戸田は収録当時を振り返ってこう語っている。
「あの時代、女性キャラクターってわりとおしとやかだったり、添え物的だったりすることも多かった。でも瞳は違った。自分の意思で動き、危険を顧みず行動する。彼女のようなキャラを演じられたことは、私の中でも特別な経験でした」
当時、アクションやラブコメの両面を併せ持つ作品で、テンポの速いセリフ回しと情熱的な台詞が多かった。特に瞳が内海俊夫とのやりとりで見せるツンデレ風味のやりとりは、戸田にとって一筋縄ではいかなかったようだ。
「俊夫に向ける怒りとか、甘さとか、そういう感情の揺れ幅がものすごくて、やっていて照れくさいときもありました(笑)。でも、それがまた楽しくて、“瞳って私と似てるかも”って感じることもあったんです」
■来生泪を演じた藤田淑子 ― 静けさの奥に潜む情熱
◇「泪」は大人の女性の象徴だった
藤田淑子が演じた来生泪は、三姉妹の中で最もクールで知的な存在。藤田はかねてより冷静沈着な役柄に定評があったが、泪はまさに彼女にとって“はまり役”だった。
「泪には、表面上の静けさの中に複雑な感情があって、それを声だけで表現するのが難しくもあり、やりがいでもありました。彼女の知的さ、包容力、時折見せる“女”の顔、全部が奥深い。」
藤田は声を通じて、「泪の語られない想い」を観る者に届けることを心がけたという。
■ 来生愛を演じた坂本千夏 ― 無邪気さが生む鮮烈な存在感
坂本千夏が担当した来生愛は、三姉妹の中で最年少でありながら、自由奔放で時に大胆な行動力を見せるキャラクターだった。坂本は当時、まだ若手ながらも独特の声質とエネルギーで多くの注目を集めていた。
「愛ちゃんはとにかく自由! その分、アドリブも多くて、収録中に他のキャストと掛け合いながら笑いが起きることもありました。明るさと子供っぽさを大事にしながらも、ちゃんと“プロの怪盗”としての一面も持っているから、バランス感覚が求められましたね」
当時はまだアニメと声優の世界が今ほど表に出ていなかった時代。坂本は「CAT’S EYE」が自分のキャリアにとって非常に重要な節目になったと振り返っている。
「この作品を通じて、声だけで“生きてる人間”を作り上げるってどういうことか、肌で学べた気がします。愛ちゃんを通して、“自由に演じること”と“責任を持つこと”の両立を体験しました」
■ 安原義人が生んだ「内海俊夫」の不器用な魅力
真面目だが間抜け、正義感は強いのにどこか抜けていて、肝心なところで間の悪さを発揮する。そんな人間臭いキャラクターに命を吹き込んだのが、当時すでに数々の主演経験を持つ安原義人であった。
安原は本作において、喜劇的なテンポ感と真剣な刑事ドラマのバランスをどう取るかに腐心したという。制作当初、「この役は、三枚目でもヒーローとして成立させる必要がある」と語り、声だけで俊夫の不器用さとまっすぐさを表現するため、あえて力みを抑えたナチュラルな語り口を選んだそうだ。
一部のファンからは「ヒロインにとっての最大の敵であり、最大の味方」という評価も。安原自身、「視聴者が俊夫に苛立ちながらも、どこかで応援したくなるのが理想の反応」と、キャラクターの微妙な感情線の表現に手応えを感じていたという。演じ終えた後のインタビューでは、「彼が報われないからこそ、物語が輝いていた」と、自らの役柄に愛着を込めた言葉を残している。
■ 内海賢二が体現した“課長”という昭和の威圧感
演じた内海賢二は、重厚な声と圧倒的な存在感で知られる声優界の重鎮であり、本作でもその力強い語りが遺憾なく発揮された。
当時の制作スタッフは「課長の声は誰に頼もうか悩むことがなかった」と語っており、内海以外の選択肢はなかったとも言われる。彼の“喝!”の一声が響くたびに、視聴者には昭和の職場の空気がありありと伝わってきた。現場でも、彼のアドリブによって課長のキャラクターに人間味が増したという逸話が残されている。
とりわけ印象的なのが、俊夫への叱責シーン。「お前またキャッツアイに逃げられたのか!」という台詞には、どこか憎めない哀愁と諦念が込められており、内海はこれを「声だけで喝を入れながら、情もにじませる演技」にこだわったという。
■ 榊原良子が吹き込んだ浅谷光子の冷徹と知性
一見すると優雅で知的な雰囲気を漂わせる女性記者・浅谷光子。その奥には、キャッツアイの正体に迫ろうとする鋭い洞察と、決して甘くない信念があった。そんな複雑な内面を静かに燃やす女性像を作り上げたのが榊原良子だった。
当時、榊原は本作において「淡々と語りながらも、言葉の端々に揺らぎを入れること」を意識していたという。浅谷光子は感情を露わにするタイプではないため、わずかな語気の変化や間合いがキャラクター性を伝える手段となる。榊原はその難役に、あえて抑えた演技で挑んだ。
視聴者の中には「浅谷の存在があるからこそ、物語に現実味が出た」と語るファンも多く、その背景には榊原の冷静な演技力があった。
■ 大木民夫が刻んだ「永石定嗣」の深みと風格
永石定嗣は、来生三姉妹の両親から恩義を受けた執事であり、彼女たちの活動を陰ながら支える存在です。彼の落ち着いた物腰と深い知識は、物語における重要な支柱となっています。
永石を演じた大木民夫は、長年にわたり声優として活躍し、多くの作品で重厚な役柄を務めてきました。彼の演技は、永石の品格と知性を見事に表現し、キャラクターに深みを与えました。
大木の演技は、永石の過去や内面の複雑さを感じさせ、視聴者に興味を持たせる要因となりました。彼の声は、永石の存在感を際立たせ、物語全体に重厚な雰囲気をもたらしました。
●イベントやメディア展開など
■ 原作と連動したメディアミックス戦略の幕開け
『CAT’S EYE』は原作漫画が「週刊少年ジャンプ」で連載されていたこともあり、アニメ化に先駆けて既に一定の知名度を獲得していた。そのため、読者層をテレビに誘導するための橋渡しとして、ジャンプ誌上での特別告知が行われ、連載中にも「アニメ化記念ピンナップ」「声優インタビュー掲載」「特製グッズプレゼント」など、原作ファンを取り込む工夫が多数仕掛けられた。
とくに注目すべきは、1983年6月号の巻頭特集「怪盗来生三姉妹、今宵アニメ界に参上!」である。ここでは放送前にしてアニメのキャラクターデザインや設定画が一挙に公開され、ファンの期待を煽った。
■ 杏里の主題歌大ヒットと音楽プロモーションの成功
アニメの代名詞とも言える主題歌「CAT’S EYE」(歌:杏里)は、プロモーション展開の主軸として非常に重要な役割を果たした。リリース直後、オリコンチャートで1位を獲得したことは、当時としては異例の快挙であった。
この楽曲のヒットを受け、1983年8月には日本テレビ主催で“杏里スペシャルライブ in 汐留”が開催された。ライブでは『CAT’S EYE』の映像をバックに杏里が登場し、歌詞と映像がシンクロする形で披露。視聴者が「アニメと音楽がこんなに一体化しているのは初めて」と感動した様子が、翌日の新聞にも掲載された。
さらに、ラジオ番組『杏里のCAT’S LOUNGE』もスタート。毎週の放送では制作スタッフや声優をゲストに迎え、作品の裏話やエピソードトークでリスナーを魅了した。
■ 声優陣が全国を巡った「三姉妹キャラバン」
人気の高まりとともに、1984年初頭からは主要声優陣による全国プロモーション「キャッツ・キャラバン」がスタート。来生三姉妹を演じる戸田恵子・藤田淑子・坂本千夏の三人が、各地の百貨店やショッピングモールを巡回し、トークショーやサイン会を実施。
当時の声優がこれほど前面に出てファンと交流する機会は稀であり、キャラバンは各地で大盛況。特に大阪の梅田阪急百貨店で開催されたトークショーでは、ファンが殺到し整理券が即日完売。会場ではアニメの名場面が再現されたフォトスポットや限定グッズ販売もあり、「リアルキャッツアイ体験」と銘打った企画として成功を収めた。
■ 「アニメージュ」「OUT」などの専門誌との連携
アニメ専門誌『アニメージュ』『アニメディア』『OUT』などでは、『CAT’S EYE』が表紙を飾る機会も多かった。誌面では制作スタッフインタビューやキャラクター人気投票、描き下ろしピンナップなどが多数掲載され、ファン層の裾野を広げた。
特に注目されたのは、「アニメージュ1984年2月号」の特集記事「美しき犯罪者たちの素顔」で、作画監督の森山ゆうじや監督のこだま兼嗣が、キャラクター造形や色彩設計の意図を語り、アニメ制作の裏側を赤裸々に披露した。この内容が「アニメの演出を意識して観るきっかけになった」とクリエイター志望の若者たちに刺激を与えたとされている。
■ 『CAT’S EYE』のグッズ販売と百貨店タイアップ
1984年春には、東京・新宿伊勢丹との共同企画で『CAT’S EYEフェア』が開催された。婦人服売場を中心に、劇中の衣装を模したファッションアイテムがディスプレイされ、実際に購入できるという珍しい試みで話題に。
また、文房具メーカーのショウワノートや、食玩メーカーのフルタ製菓とコラボした文具・菓子類も続々登場。メモ帳、シール、スナック菓子、チョコレート入りミニフィギュアといったグッズが、子供から大人までの層を狙って展開されていった。
とりわけ1984年の夏には、キャラクターグッズを集めた「キャッツ・トレジャーBOX」が限定販売され、事前予約が殺到。アニメの世界観にぴったりの“宝箱”というテーマが心をくすぐり、ファンの所有欲を刺激した。
■ 映像ソフト化と映画館上映型イベント
1985年に入ると、テレビ放送と並行して『CAT’S EYE』の映像ソフト化が本格化。VHSとβ方式で初のセルビデオが発売され、人気エピソードを収録したダイジェスト版もレンタル店で展開された。
さらに東京・池袋の文芸坐では、1985年5月に“レイトショー・アニメナイト”として『CAT’S EYE』特集上映が行われ、選りすぐりの話数が大スクリーンで上映された。ファンが集い、一体感のある“夜会”となったこのイベントは、後年のアニメ映画イベントの先駆けと評されることもある。
●関連商品のまとめ
■ 映像メディア商品:VHSからDVD-BOXまで進化するアーカイブ
アニメ『CAT’S EYE』は、1980年代当時としては比較的早い段階から映像ソフト化が進められたタイトルです。最初期にはVHSとベータマックスのフォーマットでリリースされ、レンタル店での流通が中心でした。特に第1期(1983年放送)と第2期(1984〜85年放送)に分けて構成されていたため、それぞれ個別巻構成での発売がなされ、1巻1話から2話収録の形態が主流となっていました。
その後、時代の流れと共にLD(レーザーディスク)化もされ、コレクターズアイテムとして重宝されたのち、2004年には**「CAT’S♥EYE COMPLETE DVD-BOX」が発売。このDVD-BOXは第1期と第2期の全話を完全収録し、初回生産分には復刻版ミニブックレットや設定資料集、当時の放送台本の複製品**が付属するなど、ファン垂涎の内容となっていました。
さらに、2000年代後半になると映像の高画質化に対応する形で、Blu-ray Disc版もリリースされました。HDリマスター版として高画質化され、特典映像に未公開インタビューやノンテロップOP/EDが収録されるなど、内容の濃いアーカイブ商品として再評価されています。
■ 音楽関連商品:80年代シティポップの象徴的存在
『CAT’S EYE』の代名詞とも言えるのが主題歌「CAT’S EYE」(歌:杏里)です。この曲はオリコン1位を記録した80年代シティポップの金字塔であり、当時のシングルレコードやカセットテープとして大ヒットしました。
音楽商品の展開としては以下のようなものが存在します:
シングルレコード(EP盤):「CAT’S EYE」、「Dancing with the Sunshine」、「デリンジャー」など。
カセットテープ:当時の車載オーディオ環境に適した形で、主題歌やBGMを収録。
LPレコード(アルバム盤):「キャッツ・アイ ミュージックファイル」などのタイトルで、劇中BGMと主題歌を収録。
CD復刻盤:90年代以降、シティポップ再評価に伴いCD化。杏里のベスト盤にも収録。
また、アニメサントラとしてのBGM集もレコードで展開され、作曲家・大谷和夫や新川博によるスタイリッシュなサウンドが収録されたこれらの盤は、現在でも中古市場で高値を維持しています。
■ ホビー・フィギュア・トレーディングアイテム:女性キャラ主体の美的展開
『CAT’S EYE』は三姉妹(瞳・泪・愛)を中心に展開する作品であったため、女性キャラクターの商品化が中心でした。
アクションフィギュア・ドール類
瞳・泪・愛の3体セットドール:可動式フィギュアではなく、衣装再現を重視したぬいぐるみスタイルが80年代には主流。
PVCフィギュア(後年商品):アニメの再評価と共に2000年代にかけて美少女フィギュア市場でも展開。
トレーディングアイテム
アニメカードガム:キャラのポーズを描いたトレーディングカードが付属。
シールブック:当時の少女向けアイテムとして人気。カットシール付き。
また、カプセルトイ(ガチャ)としても数点ラインナップされており、コスチュームのバリエーションで差をつけた仕様が存在しました。
■ ゲーム・ボードゲーム:意外なアナログ展開も
当時のTVアニメにおいては、ファミコンなどへの本格的ゲーム化は限られた作品にとどまりましたが、『CAT’S EYE』は以下のようなユニークな展開がなされました。
ボードゲーム・すごろく
「キャッツアイ・大追跡ゲーム」:宝石を盗むミッション形式のすごろく風ボードゲーム。3姉妹のフィギュア駒が付属。
紙すごろく(雑誌付録):『なかよし』や『りぼん』の別冊などに付録として登場。
電子ゲーム・LSIゲーム
「CAT’S EYE ポケット探偵ゲーム」:液晶画面でキャッツアイを追跡する簡易電子ゲームが一部流通。玩具メーカーとのコラボ品。
コンシューマーゲーム(後年の展開)
2000年代にはパチンコ・パチスロ機「CRキャッツアイ」シリーズでリバイバル。連動してパチスロソフト(PlayStation用)も登場。
■ 文房具・日用品:アニメと少女マーケットの融合
アニメ文具は80年代に特に隆盛を極めたジャンルです。『CAT’S EYE』も例外ではなく、多くの商品が販売されました。
文房具類
ノート・下敷き・鉛筆・消しゴム:3姉妹がカラーで描かれたビジュアルがメイン。特に瞳のイラストが人気。
筆箱・色鉛筆セット:主に小学生女子向けに展開。ピンクや紫系カラーのデザインが特徴。
日用品
ランチボックス・水筒:アニメキャラクターを全面にあしらったグッズ。特に遠足グッズとして人気。
タオル・ハンカチ・布製袋:刺繍ロゴ入りや転写プリント仕様が中心。
これらは主にサンリオやショウワノート系の企業とのコラボで製造され、学用品売場の定番商品でした。
■ 食品・お菓子:食卓に忍び寄る“キャッツの影”
キャラクター食品として『CAT’S EYE』が展開されたケースは多数あります。
お菓子類
ウエハースチョコ:カード付きで、裏面にはキャラクター紹介がプリント。
キャッツアイクッキー缶:描き下ろしパッケージと焼き型で、当時としては珍しい“女性向けアニメ菓子”。
インスタント食品系
キャラクターカレー・ラーメン:キャラクターシールが付属した「レトルト食品コラボ」が存在。販売期間は短命でしたが話題性は十分。
その他
駄菓子屋グッズとの連動:コマ、指人形、プラカード、紙風船に至るまで『CAT’S EYE』の名を冠した小商品が販売されました。
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