『VOEZ』(Nintendo Switch)を振り返りましょう

【メーカー】:フライハイワークス
【開発】:エスカドラ
【発売日】:2017年3月3日
【販売価格】:4,400円
【ゲームジャンル】:音楽ゲーム

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●概要

■ ゲームの概要と特徴
台湾のゲーム開発会社Rayarkが手がけたリズムゲームで、2017年3月3日にフライハイワークスよりNintendo Switch向けに発売されました。本作は、スマートフォン向けに配信されていた同名タイトルの移植版でありながら、Nintendo Switchの特性を活かした新たな体験を提供しています。
『VOEZ』は、画面上部から落ちてくるノーツ(音符)を、楽曲のリズムに合わせてタッチすることでスコアを競うリズムゲームです。一般的な音楽ゲームと異なり、ノーツが流れるレーン(軌道)が楽曲の進行に応じて左右に移動したり、増減したり、消滅・出現、変色するといった視覚的な演出が特徴です。これにより、プレイヤーは視覚的にも音楽のリズムを感じながらプレイすることができます。
ゲーム内には、EASY、HARD、SPECIALの3つの難易度が用意されており、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーが楽しめる設計となっています。また、楽曲数は100曲以上と豊富で、さまざまなジャンルの音楽が収録されています。

■ ストーリーとキャラクター
『VOEZ』の舞台は、台湾の宜蘭(ぎらん)をモチーフにした架空の町「蘭空町」です。物語は、蘭空高校の男女6人がバンドを結成し、音楽を通じて成長していく様子を描いています。プレイヤーは、ゲーム内で楽曲を演奏することでストーリーが進行し、キャラクターたちの関係性や成長を追体験することができます。

■ 操作方法とプレイモード
当初、Nintendo Switch版『VOEZ』はタッチスクリーン専用のゲームとしてリリースされましたが、後のアップデート(Ver1.3.1)により、コントローラー操作モードが追加され、TVモードやテーブルモードでもプレイ可能となりました。これにより、Joy-ConやProコントローラーを使用しての操作が可能となり、より多様なプレイスタイルに対応しています。

■ パッケージ版と特典
2018年1月25日には、パッケージ版が発売されました。このパッケージ版には、登場キャラクターたちが描かれたICカード用ステッカー3枚が同梱されており、ファンにとっては嬉しい特典となっています。

■ 開発背景と評価
『VOEZ』は、Rayarkが開発したリズムゲームであり、同社の他の作品である『Cytus』や『DEEMO』と同様に、高品質な音楽と美麗なグラフィックが特徴です。スマートフォン版は、2016年にiOSおよびAndroid向けにリリースされ、全世界で1000万ダウンロードを突破するなど、高い人気を誇りました。
Nintendo Switch版も、発売当初から高い評価を受けており、特に視覚的な演出や豊富な楽曲、ストーリー性のあるゲーム構成が好評を博しています。また、アップデートにより新たな楽曲が追加されるなど、継続的なサポートも行われています。

■ まとめ
『VOEZ』は、音楽ゲームとしての基本的な楽しさに加え、視覚的な演出やストーリー性、豊富な楽曲など、多くの魅力を備えた作品です。Nintendo Switchの特性を活かした操作性や、アップデートによる継続的なコンテンツの追加など、長く楽しめる要素が満載です。リズムゲームファンはもちろん、音楽やストーリーを楽しみたい方にもおすすめのタイトルです。

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●ゲームの魅力とは?

■ 五感を刺激する「レーン可変型」リズムゲームの革新性
VOEZの最大の特徴は、一般的な音楽ゲームでおなじみの「ノーツが降ってくるレーン」が固定されておらず、曲調やリズムにあわせて左右に動き、突然出現したり消えたり、あるいはカラフルに変化したりする点だ。これにより、ただ目でリズムを追うだけではなく、視覚そのものが音楽の一部となるような体験が味わえる。
この「動くレーン」というコンセプトは単なる演出ではなく、プレイヤーに適度な緊張感と集中を求めるゲームプレイ上の仕掛けとなっている。視線を固定してパターンを覚える従来型の音ゲーとは違い、プレイヤーの空間認識能力や即時反応力が問われる、非常にダイナミックな設計がなされている。

■ 美しくも繊細なビジュアルデザイン
『VOEZ』のビジュアル面での魅力は、シンプルながらも洗練されたインターフェイスにある。タップ・スライド・ホールドなどのノーツが鮮やかに浮かび上がり、画面を彩る。さらに、プレイ中に背景として淡くアニメーションが流れる演出もあり、没入感を一層高めてくれる。
また、Switch版では携帯モードに特化しており、指で触れて奏でるという直感的な操作感覚と、ゲームデザインが一体となって、プレイヤーの「演奏者」としての没入を支えている。
パッケージ版には特典としてICカード用のステッカーも付属しており、キャラクター性を強調するファンアイテムとして好評を博した。

■ 多彩な楽曲ラインナップ――ジャンルの枠を超えた音の祭典
VOEZには、インディーミュージックからクラブサウンド、エレクトロニカ、バラード、ロック、ポップスまで、多岐にわたるジャンルの楽曲が収録されている。音楽は全てオリジナルで、台湾や日本を中心とした気鋭の作曲家たちが楽曲提供を行っている。
特にSwitch版では、スマホ版に存在した「スタミナ制限」や「楽曲アンロック制限」が撤廃されており、最初から100曲以上の楽曲にアクセス可能という太っ腹な仕様。これにより、初心者でもお気に入りの楽曲を自由に選び、好きな難易度でプレイできるようになっている。
曲の中には、プレイするたびに新たな発見があるような、音と映像のシンクロが巧妙に仕込まれたものも多く、何度もリピートして楽しむプレイヤーが後を絶たない。

■ ストーリーと世界観:青春の記憶を奏でる軌跡
VOEZのストーリー要素は決して前面に押し出されるわけではないが、ゲームを進めていくことで、主人公たち――バンド「VOEZ」に所属する少年少女たちの青春模様が、静かに紡がれていく。
各楽曲のスコアや条件を満たすことで「日記」として彼らのエピソードが解放され、少しずつ物語の断片がつながっていく構造は、音ゲーにしては珍しいストーリーテリングを実現している。プレイヤーはゲームを進めながら、まるで彼らと共に季節を過ごしているような気持ちになるのだ。
また、ビジュアルノベル的な演出や繊細なキャラクターデザインにより、ストーリーの感情的深みが演奏体験と融合する点も見逃せない。

■ 難易度設計:誰でも遊べて、極めれば深い
VOEZの譜面は、EASY・HARD・SPECIALといった難易度に分かれており、音楽ゲーム初心者でも安心して遊べる一方で、上級者向けの譜面は非常にテクニカルで挑戦しがいがある。
特にSPECIAL譜面では、動くレーンに加えて、変則リズムや高速スライドなどが頻出し、慣れた音ゲープレイヤーでも油断できない設計だ。にもかかわらず、失敗時のリトライが非常に手軽なため、「もう一回!」と思わせる中毒性が非常に高い。
また、スコアによってランクが変動するため、ただクリアするだけでなく、「フルコンボ」や「ALL PERFECT」を狙うプレイヤーにとっても長く遊べる構造がある。

■ ユーザー評価と反応:プレイヤーの声が示す確かな評価
Nintendo Switch版『VOEZ』は、その革新的なデザインと美しいビジュアル、そして多彩な音楽性から、国内外のユーザーから非常に高い評価を得ている。
SNS上では「Switchで一番タッチ操作が活きるゲーム」「グラフィックと音の融合が素晴らしい」「音ゲー初心者でも楽しめる」といった声が多数投稿されており、eショップのレビューでも高評価を記録。スマホ版からプレイしていたユーザーも「買い切りで制限なく遊べるVOEZは本当に神」とSwitch版を称賛している。
また、音楽ゲームに興味がなかった層にも「見ていて気持ちいい」「家族で遊べる」「音楽に集中できる」と好評で、リズムゲーム入門として勧める声も多い。

■ まとめ:指先から生まれる音の物語、VOEZの真価とは
VOEZは、単なる「音をなぞるゲーム」に留まらず、演奏と映像演出、ストーリー、デザインが一体となった総合芸術作品と呼ぶべきタイトルだ。操作感の心地よさ、美しい映像表現、そして耳に残る楽曲群は、他の音ゲーとは明確に一線を画している。
スマホゲームの移植という枠を軽々と超え、Nintendo Switchのタッチ操作を最大限に活かしたVOEZは、「リズムゲームの新しい可能性を切り拓いた」と言っても過言ではない。静かな午後にヘッドホンをつけて、VOEZの世界に没入すれば、きっとあなたも音と色の旅人になれるだろう。

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●感想や評判

■ プレイヤーの反応:美しいビジュアルと豊富な楽曲に高評価
多くのプレイヤーは、『VOEZ』の美しいビジュアルと豊富な楽曲に魅了されています。特に、ノーツが音楽に合わせて踊るように動く演出や、背景のアニメーションが楽曲の雰囲気を引き立てている点が好評です。また、収録されている楽曲は200曲以上に及び、ジャンルも多岐にわたるため、飽きずにプレイし続けることができるとの声が多く見受けられます。
一方で、初期のバージョンではTVモードでのプレイができず、携帯モード専用であったことに不満を感じるプレイヤーもいました。しかし、後のアップデートでコントローラー操作とTVモードに対応し、より多様なプレイスタイルが可能となりました。

■ メディアの評価:高い完成度と独自性を評価
複数のゲームメディアが『VOEZ』を高く評価しています。例えば、Nintendo Lifeは「美しいリズムゲームで、豊富な楽曲と魅力的なアートワークがプレイヤーを引き込む」と述べ、8/10のスコアを付けています。
また、Digitally Downloadedは「ミニマリズムの美しさと機能性を兼ね備えたリズムゲームで、Nintendo Switch版は最高のバージョンである」と評価し、100点満点を付けています。

■ ゲーム雑誌での評価:Switchのローンチタイトルとしての存在感
『VOEZ』は、Nintendo Switchのローンチタイトルの一つとして登場し、その完成度の高さから注目を集めました。特に、Switchの携帯モードを活かしたタッチ操作に特化したゲームデザインは、他のローンチタイトルとは一線を画しており、Switchの新たな可能性を示す作品として評価されています。
また、後のアップデートでTVモードやコントローラー操作に対応したことで、より多くのプレイヤーに受け入れられるようになり、その評価はさらに高まりました。

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●イベントやメディア展開など

■ 発売記念イベントと体験会
『VOEZ』のNintendo Switch版発売に際し、フライハイワークスは各地で体験会を開催しました。これらのイベントでは、来場者が実際にゲームをプレイできるブースが設けられ、ゲームの魅力を直接体感できる機会となりました。また、参加者には限定のノベルティグッズが配布されるなど、ファンとの交流を深める場となりました。

■ 音楽フェスティバルへの参加
Rayarkは、自社の音楽ゲームを集めた音楽フェスティバル「Rayark Wonderland」を開催し、『VOEZ』もその一環として紹介されました。このイベントでは、ゲーム内の楽曲を生演奏するライブステージや、開発者によるトークセッションが行われ、ファンにとって特別な体験となりました。

■ ティザームービーとプロモーションビデオの公開
発売前には、公式YouTubeチャンネルやSNSを通じてティザームービーやプロモーションビデオが公開されました。これらの映像では、美麗なグラフィックや多彩な楽曲、ゲームプレイの様子が紹介され、期待感を高める効果がありました。

■ 雑誌やウェブメディアでの特集記事
ゲーム情報誌やウェブメディアでは、『VOEZ』の特集記事が掲載されました。開発者インタビューやゲームの魅力を掘り下げた内容が紹介され、読者の関心を引きました。また、レビュー記事では高評価を受け、ゲームの知名度向上に寄与しました。

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●中古市場での現状

■ メルカリでの取引状況
フリマアプリ「メルカリ」では、『VOEZ』の中古品が多数出品されています。価格帯は以下の通りです:
1,600円~2,500円:カートリッジのみやケース付きの中古品。
2,500円~3,500円:特典付きや美品の中古品。
3,500円以上:未使用品や新品同様の状態のもの。
中には、特典のICカード用ステッカーが付属している商品もあり、コレクターからの需要が高い傾向にあります。

■ ヤフオク!でのオークション動向
オークションサイト「ヤフオク!」では、以下のような価格で取引されています:
1,999円:ソフトのみの中古品。
2,570円~3,400円:ケース付きの中古品。
4,980円:状態の良い中古品や特典付き。
入札数は少ないものの、即決価格での取引が多く見られます。特に、状態の良い商品や特典付きのものは、即決価格での落札が目立ちます。

■ 中古販売店での価格設定
中古ゲーム販売店でも『VOEZ』は取り扱われており、価格は以下の通りです:
駿河屋:2,580円(税込)
ブックオフ:2,970円(税込)
ゲオオンラインストア:1,550円(税込)
店舗によって価格に差があり、状態や付属品の有無によっても価格が変動します。特典付きや状態の良い商品は高値で販売される傾向にあります。

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●本や雑誌での評価

★週刊ファミ通 2017年3月9日号(2017年2月23日発売)
掲載内容:『VOEZ』の最新情報として、ゲームシステムやストーリー、収録楽曲について詳しく紹介。
販売会社:KADOKAWA(週刊ファミ通)
販売年:2017年
販売価格:定価500円(税込)

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