
【中古】 KILLZONE SHADOW FALL(キルゾーン シャドーフォール)/PS4/PCJS53002/D 17才以上対象 / ソニー・コンピュータエンタテインメ..
【メーカー】:ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発】:ゲリラゲームズ
【発売日】:2014年2月22日
【販売価格】:7,590円
【メディア】:BD-ROM
【ゲームジャンル】:ファーストパーソン・シューティングゲーム
●概要
■ 次世代機の幕開けを飾ったSF戦争アクションの新境地
2014年2月22日、日本国内にてソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された『KILLZONE SHADOW FALL(キルゾーン シャドーフォール)』は、PlayStation 4のローンチタイトルとして大きな注目を集めました。これまでのシリーズ作品とは一線を画し、新ハードの性能を活かしたビジュアルとプレイ体験の刷新により、「キルゾーン」という名前に新たな意味を持たせた意欲作でもあります。
本作は『KILLZONE 3』のその後の物語を描いており、前作の激しい戦争の後に訪れた30年後の世界が舞台。平和と復興の裏に潜む新たな緊張関係と陰謀が、プレイヤーを再び壮大な銀河戦争の渦中へと導きます。
■ 舞台設定:共存と分断が交錯する惑星ヴェクタ
本作の舞台は、旧ヘルガーンの難民が押し寄せてきた惑星「ヴェクタ」。ヴェクタ人と元ヘルガーン人が物理的に壁で分断されながらも共存を強いられるという、非常に緊張感のある政治的・社会的状況が描かれています。表向きには和平が結ばれているものの、裏では密かな工作や反抗が繰り返され、爆発寸前の火種があちらこちらに点在している状態です。
プレイヤーは、こうした不安定な社会構造の中で任務を遂行する特殊工作員の一人として、影に潜む敵対勢力と対峙しながら真実を追い求めていきます。
■ 主人公ルーカス・ケランの視点から描く葛藤と成長
本作のプレイヤーキャラクターであるルーカス・ケランは、幼少期に家族をヘルガーンによる襲撃で失った過去を持つ青年です。彼は「シャドウマーシャル」と呼ばれるエリート諜報部員として育成され、表向きにはヴェクタの秩序を守る守護者として任務に当たる一方、内部では自らの過去と向き合いながら、何が正義なのかを模索する存在でもあります。
物語が進行するごとに、単純な善悪では割り切れない複雑な現実が浮き彫りになり、プレイヤー自身もその倫理的ジレンマに直面することになります。
■ ビジュアル革新:PS4初期のグラフィックショーケース
『KILLZONE SHADOW FALL』の大きな特徴のひとつは、当時としては目を見張るほどのグラフィック表現です。惑星ヴェクタの都市部はガラスと金属が交錯する未来都市として緻密に再現され、崖や森林、宇宙空間など、あらゆる場面でフォトリアルな質感が追求されています。
特にライティングの演出には定評があり、ステルスミッション時の影と光のコントラストや、遠方から差し込む陽光、爆発時の粒子効果などがリアリティと臨場感を増幅しています。まさに「次世代機らしさ」を体感できる作品として、発売当時は多くの技術的評価を得ました。
■ 多彩な戦術を可能にする「OWL」システム
本作の戦闘は、従来のFPSとは一線を画す戦術的なアプローチが可能です。その中心となるのが、プレイヤーに随伴する無人ドローン「OWL(オウル)」の存在です。
このOWLは、戦闘支援から敵の撹乱、シールドの展開、索敵、電磁パルス攻撃まで、状況に応じた多目的な支援を提供します。プレイヤーはタッチパッドを使ってリアルタイムに命令を出せるため、操作性と戦略性の両面において非常に優れた設計になっています。
このOWLの活用が戦局を左右するため、ただのシューティングゲームではなく、戦略的な立ち回りが求められる点も本作の大きな魅力です。
■ ストーリーモード:個人的復讐と政治的陰謀が交錯する
ストーリーキャンペーンは、単なる戦争アクションではなく、内面性の強いドラマが展開されます。ルーカスが敵対組織「ブラックハンド」の指導者エコーと邂逅し、彼女との関係を通じて和平への希望と疑念を抱くようになっていく過程は、単純な撃ち合い以上の緊張感と感情の揺らぎをもたらします。
また、プレイヤーの行動次第で道徳的選択を迫られるシーンもあり、人間の感情や政治的思惑が複雑に絡み合う大人向けのドラマとして完成度の高い物語体験を提供します。
■ 最大24人のオンラインバトルが実現する多人数戦の興奮
『KILLZONE SHADOW FALL』では、最大24人のプレイヤーが参加できるオンラインマルチプレイヤーモードを搭載しています。チーム戦や占領戦など複数のルールが用意され、マップごとに異なる地形や戦略が求められるバランスの取れた設計になっています。
また、自由にゲームルールをカスタマイズできる「Warzone」モードにより、プレイヤー同士が独自の対戦環境を構築できるのも特徴的。これにより、コミュニティ主導のイベントや挑戦的なマッチが数多く誕生し、長期的なオンライン人口の維持にも成功しています。
■ 評価とその後の影響
本作は、グラフィックやシステムの進化には高い評価が集まり、特にPS4の技術的ショーケースとしては絶賛されました。一方、ストーリー展開については評価が分かれる点もあり、一部のプレイヤーからはドラマパートの比重がやや重すぎるという声もありました。
しかしながら、「キルゾーン」シリーズとしては成熟した作品として記憶されており、PlayStation 4のスタートダッシュを支えたタイトルのひとつとして、現在もファンの間では語り継がれる存在となっています。
■ 総括:静かなる戦争の美学を描いた傑作
『KILLZONE SHADOW FALL』は、単なる続編ではなく、「静かな緊張感」と「陰謀渦巻く物語」、そして「戦術的FPS」の新しいスタイルを提示した作品です。華やかなドンパチだけではなく、プレイヤーに思考や判断を委ねる要素が多分に盛り込まれた点において、単調なFPSのイメージを刷新することに成功しています。
その意味で本作は、ただの戦場ではなく、「正義とは何か」「共存とはどうあるべきか」といった哲学的問いをも提示する、SFアクションの一つの到達点とも言えるでしょう。PlayStation 4を代表する初期作品の一角として、今なお語るに値する一本です。
●ゲームの魅力とは?
■ 圧倒的なビジュアルとPS4の性能を活かしたグラフィック
『KILLZONE SHADOW FALL』は、PS4の性能を最大限に活かした美麗なグラフィックで注目を集めました。新たに開発されたゲームエンジン「Decima」により、光と影の表現、広大なマップ、細部まで描き込まれた環境が実現されています。特に、未来都市Vektaの風景や、Helghastの拠点であるNew Helghanの荒廃した景観は、プレイヤーに強い印象を与えます。
■ 新たな主人公と物語の深化
本作では、シリーズ初の新主人公「ルーカス・ケラン」が登場します。彼は、Vektan Security Agency(VSA)のエリート部隊「シャドウマーシャル」の一員として、VektaとHelghastの間で続く冷戦状態の中、さまざまな任務に挑みます。物語は、前作から30年後の世界を舞台に、政治的陰謀や人種間の対立など、より深いテーマを扱っています。
■ OWLドローンによる戦術的なゲームプレイ
『KILLZONE SHADOW FALL』では、新たな要素として「OWL」と呼ばれる多機能ドローンが登場します。プレイヤーは、OWLを使って敵を攻撃したり、シールドを展開したり、ジップラインを設置したりと、さまざまな戦術を駆使できます。これにより、従来のFPSとは一線を画す、戦略的なゲームプレイが可能となっています。
■ オープンエンドなレベルデザインとステルス要素
本作のキャンペーンモードは、従来の直線的な進行から一新され、オープンエンドなレベルデザインが採用されています。プレイヤーは、複数のルートやアプローチ方法を選択でき、ステルスを重視したプレイスタイルも可能です。これにより、プレイヤーごとに異なる体験が提供され、リプレイ性も高まっています。
■ 多彩なマルチプレイヤーモードとカスタマイズ性
『KILLZONE SHADOW FALL』のマルチプレイヤーモードは、3つのクラス(アサルト、スカウト、サポート)から選択でき、それぞれ異なる能力や装備を持っています。また、「Warzone」と呼ばれるカスタムマッチを作成・共有できる機能もあり、プレイヤーコミュニティによって多彩なゲームモードが生み出されています。さらに、DLC「Intercept」では、最大4人の協力プレイが可能なモードも追加され、チームワークを重視したプレイが楽しめます。
●感想や評判
■ 圧倒的なビジュアル表現:次世代機の力を見せつける
『KILLZONE SHADOW FALL』の最大の特徴は、その美麗なグラフィックです。PS4の性能を活かし、光と影の表現やディテールの細かさが際立っています。特に、都市部の風景や自然環境の描写は、プレイヤーから高い評価を受けました。ファミ通のレビューでも、「グラフィックは“超”がつくほど美麗で見た目にも楽しめる」と評されています。
しかし、その美しさが逆にプレイの妨げになることもありました。敵が背景に溶け込んで見づらくなる場面や、メッセージ類が小さくて読みづらいといった指摘もあります。これらは、グラフィックの美しさとゲームプレイのバランスを取る上での課題となりました。
■ OWLドローンの導入:戦術の幅を広げる新要素
本作では、新たな要素として「OWL」と呼ばれるドローンが導入されました。このドローンは、攻撃、ハッキング、蘇生など多彩な機能を持ち、プレイヤーの戦術に大きな影響を与えます。OWLの存在により、従来のFPSにはない戦略的なプレイが可能となり、プレイヤーからは「心強い味方で、愛着が湧く」と好評を得ています。
一方で、OWLの操作や活用方法に慣れるまでに時間がかかるという声もありました。特に、UIの表示が小さく、意味がわかりづらい部分があるとの指摘もあります。これらは、初心者にとってはハードルとなる可能性があります。
■ シングルプレイキャンペーン:物語性とゲームプレイの評価
シングルプレイキャンペーンは、シリーズの過去作と比べて、よりオープンエンドな構成となっています。プレイヤーは、ステルスや正面突破など、自分のプレイスタイルに合わせた進行が可能です。この自由度の高さは、一部のプレイヤーから高く評価されました。
しかし、ストーリー展開やキャラクターの魅力については賛否が分かれました。一部のレビューでは、「物語が薄く、キャラクターに感情移入しづらい」との意見も見られます。また、敵のAIに関しても、「時折敵のAIとの戦闘が簡単過ぎる」との指摘があり、ゲームプレイの緊張感に欠ける場面があるようです。
■ マルチプレイモード:カスタマイズ性と競技性の両立
マルチプレイモードでは、プレイヤーがルールや条件を自由にカスタマイズできる「ウォーゾーン」など、多彩なモードが用意されています。これにより、プレイヤー同士の競技性が高まり、長時間楽しめるコンテンツとなっています。
ただし、UIの複雑さや、初見では理解しづらい部分があるとの指摘もあります。また、マルチプレイの解像度に関して、当初は1080pとされていましたが、実際には960×1080ピクセルの解像度で動作しており、これが問題となり、ソニーが訴訟を受ける事態にも発展しました。
●イベントやメディア展開など
■ 技術的な革新とプロモーション戦略
本作のプロモーションの一環として、Guerrilla Gamesは、ゲーム内で使用された先進的なグラフィック技術を紹介する「Tech Trailer」を公開しました。このトレーラーでは、ポストプロセッシング、ボリューメトリックライティング、リアルタイム反射など、PS4の性能を最大限に活用した技術が紹介され、視覚的なインパクトを与えました。
また、2014年に開催されたCEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)では、Guerrilla Gamesの開発者が登壇し、『KILLZONE SHADOW FALL』の開発における技術的な挑戦や工夫について講演を行いました。このセッションでは、ゲームエンジンの最適化や、リアルタイムエフェクトの実装方法など、開発者向けの詳細な情報が共有され、業界内でも高い評価を受けました。
■ 拡張コンテンツと継続的なサポート
本作の発売後、Guerrilla Gamesは継続的なサポートとして、複数のダウンロードコンテンツ(DLC)を提供しました。その中でも、2014年6月24日にリリースされた「Intercept」は、最大4人のプレイヤーが協力してミッションを遂行するオンライン協力モードで、新たなゲームプレイ体験を提供しました。この拡張パックは、シーズンパス所有者には無料で提供され、スタンドアロン版も後日リリースされました。
■ 日本市場への展開と特典
日本市場向けには、特別な早期購入特典が用意され、国内のユーザーに向けたプロモーションが行われました。また、発売に合わせて、日本語吹き替え版のトレーラーや、国内向けの公式サイトが公開され、日本のユーザーにも親しみやすい展開が図られました。
■ オンラインマルチプレイ大会の開催
2014年4月25日から29日にかけて、PS4初となる公式オンラインマルチプレイ大会が開催されました。予選には1,048名が参加し、決勝ラウンドには32名が進出。決勝戦はPS4の“SHARE”機能を活用してUstreamで配信され、24,122人がリアルタイムで観戦しました。最終的な視聴数は70万回を超え、PS4のオンライン機能とコミュニティの活性化に大きく貢献しました。
●中古市場での現状
■ ヤフオク!(Yahoo!オークション)の価格動向
ヤフオク!では、『KILLZONE SHADOW FALL』の中古品が多数出品されており、価格帯は以下の通りです。
通常版:即決価格で300円~600円程度が主流です。
PlayStation Hits版:1,200円~2,000円前後で取引されることが多いです。
出品数が多く、状態や付属品の有無によって価格に幅があります。特にディスクのみの出品や、ケース・説明書付きの完品など、商品の状態によって価格が変動します。
■ 中古ゲームショップでの販売価格
ゲオオンラインストアでは、『KILLZONE SHADOW FALL』の中古品が198円で販売されています。状態は「A」とされており、比較的良好なコンディションの商品が多いです。ただし、店頭価格とオンライン価格が異なる場合があるため、購入前に確認が必要です。
★駿河屋での価格帯
駿河屋では、ディスクのみの商品が取り扱われており、価格は在庫状況によって変動します。現在は品切れ中のようですが、過去には数百円程度で販売されていたことがあります。
フリマアプリでの取引状況
メルカリでは、『KILLZONE SHADOW FALL』の中古品が500円~800円程度で出品されています。商品の状態や付属品の有無によって価格が変動しますが、比較的安価で入手可能です。
★楽天市場での価格帯
楽天市場では、複数のショップが『KILLZONE SHADOW FALL』の中古品を取り扱っており、価格帯は以下の通りです。
通常版:297円~1,000円程度。
PlayStation Hits版:1,800円~2,400円程度。
送料やポイント還元などを考慮すると、実質的な価格はさらに変動する可能性があります。
●本や雑誌での評価
★『週刊ファミ通 2014年3月6日号』
内容:『KILLZONE SHADOW FALL』の特集記事では、PS4のローンチタイトルとしての位置づけや、シリーズ初のオープンエリア設計、タクティカルなゲームプレイ、OWLドローンの活用方法などが詳しく紹介されました。
販売会社:株式会社KADOKAWA
販売年:2014年
販売価格:390円(税込)
★『電撃PlayStation Vol.560』
内容:本誌では、『KILLZONE SHADOW FALL』のレビュー記事が掲載され、グラフィックの美しさやマルチプレイの楽しさ、シングルプレイのストーリー性についての評価が述べられました。
販売会社:株式会社KADOKAWA
販売年:2014年
販売価格:690円(税込)
★『ファミ通PS4+PS3 2014年春号』
内容:PS4のローンチ特集として、『KILLZONE SHADOW FALL』の開発者インタビューや、ゲームシステムの詳細、マルチプレイモードの解説などが掲載されました。
販売会社:株式会社KADOKAWA
販売年:2014年
販売価格:980円(税込)