
【中古】 GENJI−神威奏乱−/PS3
【メーカー】:ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発】:ゲームリパブリック
【発売日】:2006年11月11日
【販売価格】:6,264円
【メディア】:Blu-ray Disc
【ゲームジャンル】:アクションゲーム
●概要
■ 英雄たちの宿命を辿る:PS3で進化した剣戟活劇
2006年11月11日、次世代機プレイステーション3のローンチタイトルの一つとして、ソニー・コンピュータエンタテインメントから華々しく登場した『GENJI 神威奏乱』は、歴史と幻想が交錯する壮大な剣劇アクションとして注目を浴びた。前作『GENJI -』の続編にあたる本作では、源義経や武蔵坊弁慶といった日本史上の実在の英雄たちを操り、圧倒的なビジュアルとスピード感あふれるバトルで敵を切り裂いていく快感が味わえる。
■ 物語:平家と源氏の抗争に渦巻く神秘の力「神威」
本作の舞台は、平安末期から鎌倉初期にかけての日本を模した架空の時代。源義経とその忠臣である弁慶、そして新たに加わった静御前の三人を中心に、彼らが神秘的な力「神威(かむい)」を駆使し、平家の残党や妖異の者たちと死闘を繰り広げる。
物語は、壇ノ浦の戦いでの勝利から数年後、義経が神秘の玉「神威珠」を手にし、その力を巡って再び戦乱に巻き込まれるところから始まる。歴史的事実をベースにしつつも、幻想的な解釈が随所に盛り込まれており、「史実に基づいたファンタジー」という独自の世界観を築き上げている。
■ キャラクターごとの操作感:三者三様のバトルスタイル
『GENJI 神威奏乱』の魅力の一つは、プレイヤーが任意に操作キャラを切り替えることで、それぞれ異なる戦闘スタイルを駆使できる点にある。
●源義経(声優:浪川大輔)
本作の主人公であり、スピードとテクニックを兼ね備えた剣士。素早い連撃と空中コンボを得意とし、群がる敵を華麗に薙ぎ払う操作感は爽快の一言。初心者から熟練プレイヤーまで幅広く扱いやすいキャラクターとなっている。
●武蔵坊弁慶(声優:大塚明夫)
豪快な攻撃が信条のパワーファイター。巨大な金棒を振り回して周囲を制圧し、重厚な一撃で敵をなぎ倒す。動きはやや鈍重だが、一撃の破壊力と敵の隊列を崩す能力に長けており、ボス戦では特にその強さを発揮する。
●静御前(声優:戸田恵梨香)
本作から新たに操作可能となったキャラクター。踊るような身のこなしで戦うスタイルは、遠距離攻撃と回避性能に特化しており、義経や弁慶とはまったく異なるプレイフィールを提供する。初心者向けではないが、操作に慣れると高いポテンシャルを発揮する。
■ 舞台:歴史に名を刻む戦場を再現
本作では、日本の戦国史における象徴的な戦場を忠実かつダイナミックに描写している。
●一の谷の合戦
断崖絶壁を駆け下る義経の伝説が再現されるステージ。騎馬戦や崖からの奇襲といった演出が加えられ、歴史の名場面がダイナミックに再構築されている。
●壇ノ浦の船上決戦
平家の終焉を迎える大海戦。多数の船が浮かぶ戦場を舞台に、船から船へと飛び移りながら戦う迫力のあるバトルが展開される。PS3の性能を活かした水の表現や波の揺れも注目ポイントだ。
■ アクションの進化:神威システムと連撃コンボ
『GENJI 神威奏乱』におけるアクション要素の中心となるのが「神威システム」だ。これは敵の攻撃をかわす、あるいはタイミングよく攻撃を繋げることで発動する特殊スキルであり、時間の流れがスローモーションになる中で、連続攻撃を叩き込む演出はまさに圧巻。
また、通常攻撃から繋がる連撃コンボや、キャラ固有のフィニッシュ技も充実しており、単調になりがちな剣戟アクションに戦略性とテンポの良さを与えている。操作の難易度は中程度ながら、熟練すればするほど多彩な連携が可能となり、プレイヤーのスキルが直接反映される作りとなっている。
■ グラフィックと演出:PS3世代ならではの描写力
当時としては最先端の技術を活用し、本作はビジュアル面でも高い完成度を誇っている。キャラクターモデルは細部まで丁寧に作り込まれ、布のたなびきや金属の光沢、さらには敵の倒れ方に至るまでリアルに再現。
特に神威発動時の演出では、時間が止まる瞬間と斬撃の軌道を強調したビジュアルエフェクトが加わり、まるで映画のワンシーンのような臨場感を生んでいる。また、カメラワークやシネマティックなカットシーンの挿入も巧みで、プレイヤーを一層物語世界へ引き込む。
■ 音楽と音声:重厚な和風サウンドと豪華声優陣
BGMは和楽器とオーケストラが融合した重厚なサウンドが特徴。戦闘中は緊迫感あるリズムが鳴り響き、平穏な場面では雅やかな旋律が耳を癒すなど、場面ごとの空気感を的確に演出している。
また、登場キャラクターの声を担当する声優陣も豪華で、源義経役には情熱と冷静を兼ね備えた演技が光り、弁慶役は力強さと優しさを感じさせる声質でキャラに深みを与えている。静御前は凛とした女性像を繊細に演じ分ける実力派の配役がなされており、音声面でも高い完成度を誇っている。
■ 評価と影響:ローンチタイトルとしての評価と課題
本作はPS3のローンチを飾るタイトルとして華々しく登場したが、メディアやユーザーからの評価は賛否が分かれた。グラフィックと演出面は高く評価されたものの、一部には「ボリューム不足」や「単調になりがちなアクションパート」に対する指摘も見受けられた。
しかし、和風アクションゲームとしての方向性や、キャラ切り替え制による戦略性などは後のゲームデザインにも影響を与えており、特に日本を舞台にしたファンタジー系アクションの潮流に一石を投じたタイトルといえる。
■ 総評:剣と幻想が紡ぐ叙事詩的アクション
『GENJI 神威奏乱』は、史実と幻想が溶け合う独自の世界観と、三者三様の操作キャラクターによる爽快なバトル、そしてPS3の性能を存分に活かした映像美が融合した作品だ。そのすべてがプレイヤーに「和の叙事詩」を体感させる作りとなっており、剣戟アクションの一つの到達点とも言える。
物語性を重視しつつも、プレイヤーの腕前が結果に直結するゲームシステムは、当時としては挑戦的であり、現在においても記憶に残る一本として語り継がれている。
●ゲームの魅力とは?
■ 壮大な歴史ファンタジーの世界観
本作は、源義経や弁慶、静御前などの歴史上の人物を登場させつつ、魔瘴鋼(ましょうこう)という架空の物質を巡るオリジナルのストーリーが展開されます。プレイヤーは、義経たちと共に、魔瘴鋼の力を利用する平家の残党と戦いながら、源平合戦のクライマックスである壇ノ浦の戦いへと進んでいきます。
このように、史実とファンタジーが融合した世界観は、プレイヤーに新たな歴史体験を提供します。
■ 多彩なキャラクターとアクション
プレイヤーは、義経、弁慶、静御前、武尊(たける)の4人のキャラクターを操作できます。各キャラクターは異なる武器やアクションを持ち、状況に応じて切り替えることで、多彩な戦闘が可能です。
義経:二刀流で素早い攻撃が特徴。二段ジャンプや壁走りなどの機動力も魅力です。
弁慶:大きな武器を使ったパワフルな攻撃が可能。耐久力も高く、ボス戦で活躍します。
静御前:鎖鎌のような武器を使い、敵を引き寄せたり、遠距離攻撃が得意です。
武尊:神の使いとして登場し、特殊な能力を持っています。
これらのキャラクターを使い分けることで、戦略的なプレイが求められます。
■ 美麗なグラフィックと演出
PlayStation 3の性能を活かした美麗なグラフィックも本作の魅力の一つです。特に水の描写や光の表現が美しく、戦場の雰囲気をリアルに再現しています。また、随所に挿入されるムービーシーンも高品質で、物語への没入感を高めています。
ねとらぼ
このようなグラフィックの美しさは、当時のプレイヤーからも高く評価されました。
■ 戦略性のあるゲームシステム
本作では、キャラクターの切り替えや武器の変更がワンボタンで可能であり、戦闘中にスムーズに操作できます。また、各キャラクターの特性を活かしたアクションやコンボを駆使することで、戦略的な戦闘が楽しめます。
さらに、特定のタイミングで発動する「神威」システムにより、強力な攻撃を繰り出すことができ、爽快感のあるバトルを体験できます。
●感想や評判
■ 圧倒的なグラフィックスと美麗な演出
本作は、PlayStation 3の性能を活かした美麗なグラフィックスが特徴です。特に水の描写やキャラクターのモデリング、ムービーシーンのクオリティは高く評価されました。プレイヤーからは、「映像はキレイ」「水の描写が美しい」といった感想が寄せられています。
■ 固定視点による操作性の難しさ
一方で、固定視点によるカメラワークが操作性に影響を与え、プレイヤーからは不満の声も上がりました。「視点が切り替えられないからすごくやりづらい」「ボス戦のときとか、常に敵を目で捕捉しておきたいんだけど、視点が切り替えられないからすごくやりづらい」といった意見が見られます。
■ ストーリーと世界観の評価
本作のストーリーは、前作から3年後の世界を描いており、源氏と平家の戦いを中心に展開します。実在の歴史的な合戦場を舞台に、ファンタジー要素を加えた物語が展開されます。プレイヤーからは、「斬新さでは前作のほうが感激したかな」といった声もあり、ストーリーや世界観については賛否が分かれました。
■ メディアやゲーム雑誌での評価
メディアやゲーム雑誌でも、本作のグラフィックスや演出については高評価が多く見られました。しかし、操作性やカメラワーク、ストーリーの展開については、改善の余地があるとの指摘もありました。総じて、技術的な面では評価されつつも、ゲームプレイ全体としては賛否が分かれる結果となりました。
■ 総評
『GENJI -神威奏乱-』は、PlayStation 3のローンチタイトルとして、そのグラフィックスや演出で注目を集めました。多彩なキャラクターやアクションも魅力の一つですが、固定視点による操作性の難しさや、ストーリーの展開に対する評価は分かれました。技術的な面では評価されつつも、ゲームプレイ全体としては賛否が分かれる作品となりました。
●イベントやメディア展開など
■ 東京ゲームショウ2006での初披露
2006年9月に開催された東京ゲームショウ2006では、『GENJI -神威奏乱-』がプレイアブル出展され、多くの来場者が実際にゲームを体験しました。高精細なグラフィックと滑らかなアクションが注目を集め、次世代機の性能を示すタイトルとして話題となりました。
■ 有名俳優の起用による話題性
本作では、主要キャラクターの声優に実力派俳優を起用しました。特に、静御前役には当時若手女優として注目されていた戸田恵梨香さんが抜擢され、ゲームファンのみならず、彼女のファン層からも関心を集めました。このキャスティングは、ゲームの世界観に深みを与えるとともに、メディアでも取り上げられ、プロモーション効果を高めました。
■ 店頭体験会とデモンストレーション
発売前には、全国の主要ゲームショップで店頭体験会が実施されました。来店者は実際にゲームをプレイできるだけでなく、特製のノベルティグッズが配布されるなど、ファンとの交流の場としても機能しました。これらのイベントは、口コミによる宣伝効果も狙った戦略的なプロモーション活動でした。
■ メディア展開と反響
雑誌・テレビでの特集
ゲーム専門誌やテレビ番組では、『GENJI -神威奏乱-』の特集が組まれ、開発者インタビューやプレイ映像が紹介されました。特に、ゲームのビジュアル面やアクション性については高い評価を受け、次世代機の可能性を示すタイトルとして位置づけられました。
■ オンラインでのプロモーション
公式ウェブサイトでは、キャラクター紹介やストーリー概要、開発者のコメントなどが掲載され、ファンの期待を高めました。また、プロモーションビデオやプレイ動画がオンラインで配信され、国内外のゲーマーから注目を集めました。
●中古市場での現状
■ オークションサイト(Yahoo!オークション)
Yahoo!オークションでは、『GENJI 神威奏乱』の中古品が多数出品されています。価格は状態や付属品の有無によって異なりますが、以下のような傾向があります:
ディスクのみ・ケースなし:200円~500円程度
ケース・説明書付き:300円~1,000円程度
美品・完品:1,000円以上
例えば、ある出品では「PS3 GENJI 神威奏乱 ケース・説明書付」が980円で販売されていました。また、別の出品では「PS3 GENJI 神威奏乱」が280円で落札されています。
■ フリマアプリ(ラクマ)
ラクマでも『GENJI 神威奏乱』の中古品が出品されています。価格帯は以下の通りです:
帯無し・目立った傷や汚れなし:480円程度
出品者によっては、商品の状態や付属品の有無を詳しく記載しており、購入前に確認することができます。
■ オンラインショップ(楽天市場)
楽天市場では、複数のショップが『GENJI 神威奏乱』の中古品を取り扱っています。価格帯は以下の通りです:
中古品-良い:318円~1,520円程度
中古品-非常に良い:4,250円~5,980円程度
新古品・未使用品:9,928円~14,225円程度
例えば、あるショップでは「GENJI -神威奏乱- – PS3(中古品-良い)」が318円で販売されており、別のショップでは「GENJI -神威奏乱- – PS3(中古品-非常に良い)」が5,980円で販売されています。
●本や雑誌での評価
★『週刊ファミ通』2006年11月24日号
内容の要約: 本作は、源義経を主人公に据え、源平合戦を舞台にしたアクションゲームで、PS3の性能を活かした美麗なグラフィックが特徴とされています。
販売会社: エンターブレイン
販売された年: 2006年
販売価格: 390円(税込)
★『電撃PlayStation』Vol.400(2006年11月24日号)
内容の要約: 新キャラクター「武尊」の登場や、各キャラクターの特性を活かしたアクションが紹介されており、特に義経の二刀流や静御前の鎖鎌を使った戦闘が注目されています。
販売会社: アスキー・メディアワークス
販売された年: 2006年
販売価格: 580円(税込)
★『PlayStation Magazine』2006年12月号
内容の要約: ゲームの難易度やカメラワークに関する批評があり、特に視点の切り替えができない点がプレイの難しさを増していると指摘されています。また、水の描写や背景の美しさについても言及されています。
販売会社: ソフトバンククリエイティブ
販売された年: 2006年
販売価格: 580円(税込)