【中古】 レッドスティール/Wii/RVLPREDJ/C 15才以上対象 / ユービーアイ ソフト【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】
【メーカー】：ユービーアイソフト
【開発】：ユービーアイソフト
【発売日】：2006年12月2日
【販売価格】：6,476円
【メディア】：Wii用光ディスク
【ゲームジャンル】：ファーストパーソン・シューティングゲーム
●概要
■ 新世代ゲーム機と共に現れた異色のアクションFPS
2006年12月、Wiiのローンチタイトルのひとつとして世界中で登場した『Red Steel（レッドスティール）』は、当時のゲーム業界においてある種の「衝撃」をもたらした。なぜならそれは、これまでのゲーム操作の常識を大きく覆す「体感型ファーストパーソン・シューティング（FPS）」という新たなアプローチに挑戦した、非常に意欲的なタイトルだったからだ。
開発を手がけたのはフランスの大手パブリッシャー、ユービーアイソフト。彼らはWiiが提唱するモーションコントロールという革新的なコンセプトに強く共鳴し、その可能性を最大限引き出すべく本作に全力を注いだ。だが、その革新は同時に課題と限界の露呈にもつながっていく。
■ Wiiリモコン＋ヌンチャクで描かれる“武器を握る感覚”
本作最大の特徴は、プレイヤーの手元の動きをそのままゲームに反映する「直感的な操作システム」にあった。右手にWiiリモコンを、左手にヌンチャクを持つスタイルにより、銃撃と近接戦を完全に分業化。Wiiリモコンを銃のトリガーに見立てた照準と発射操作、そして刀に見立てた素早いスイングが可能になったことで、「自分の手で撃つ、斬る」という感覚に近いプレイフィールが実現された。
一方でヌンチャクは、移動操作やドアの開閉、手榴弾の投擲などの補助的なアクションを担う。このコンビネーションによって、本作は従来のコントローラー型FPSとは一線を画す操作体系を持つこととなる。
■ 舞台は裏社会――刀に導かれる異国の復讐劇
物語の主人公は、アメリカに住む一般的な青年スコット。彼は婚約者ミユの父親が関係する日本の犯罪組織――「佐藤組」の抗争に巻き込まれたことで、予期せぬ闘いに身を投じることになる。誘拐されたミユを救い出すべく、スコットは「刀霧（かたなぎり）」と呼ばれる伝説の刀を手に取り、日本の裏社会を駆け抜けることとなる。
舞台はロサンゼルスのチャイナタウン、日本の歓楽街、道場、工場地帯など多岐にわたり、どこかサイバーパンク的な空気と伝統文化が混在する不思議な世界観が構築されている。
■ 射撃と剣術――アクションの二重構造
ゲームプレイは大きく2つの要素に分かれている。ひとつは銃撃戦。障害物を利用したカバー戦術や素早い照準操作が求められ、Wiiリモコンの特性を活かした精密なスナイプや連射が可能。もうひとつは刀を使った近接戦闘。剣のスイング方向によって敵のガードを崩す必要があり、タイミングと方向性を読んだ駆け引きが肝となる。
とりわけ刀の戦闘では、振る速度や角度に応じた斬撃が展開され、単なるボタン連打では味わえない「手応え」が生まれる。その一方で、操作の精度や反応性にはムラがあり、意図通りに動かないストレスも報告されていた。
■ 分割画面による対戦プレイ――ローカルマルチの野望
当時としては先進的だったのが、最大4人まで参加可能なローカル対戦モードだ。画面を分割し、それぞれがWiiリモコン＋ヌンチャクを使って対戦を行う形式で、FPSにおける“家族や友人と遊ぶ”という新たな体験を提示した。
とはいえ、対戦時のバランスや画面の見やすさには問題も多く、長時間のプレイには不向きであるという評価も少なくなかった。加えて、一人用のキャンペーンモードと対戦モードの内容の乖離も指摘された。
■ 技術面の試行錯誤――理想と現実のギャップ
本作はWii発売当初の“技術的限界”を如実に映し出す作品でもある。斬新な操作体系ゆえのバグや処理落ちが多発し、とくに剣撃シーンでのレスポンスの不安定さや、照準ズレなどがプレイヤーの没入感を大きく損なった。
また、グラフィック面でも評価は割れた。当時のWiiのスペックでは描写力に限界があり、背景やキャラクターモデルの粗さが目立った。リアルさを追求したい意欲と、実機性能の折り合いが取れていないという印象も強かった。
■ 評価の分かれ目――革新か、粗削りか
『レッドスティール』は当初こそ注目を集めたが、発売後の評価はやや冷ややかなものとなった。新しい体験への挑戦を評価する声もあったが、ゲームとしての完成度の低さや、不安定な操作性、演出面の雑さが足を引っ張った。
特にメディアレビューでは、「アイデアは良いが実装が追いついていない」「Wiiの可能性と限界を同時に見せつけた作品」といった評価が目立ち、総じて“惜しい作品”という印象に落ち着いた。
■ 中古市場での急速な値崩れとその背景
発売直後から一定の注目を集めたものの、出荷数に対して需要が伸び悩んだことから、比較的早い段階で中古市場に大量流入。販売店ではワゴンセールの常連となり、価格は急速に下落した。発売から数ヶ月で数百円単位にまで落ち込んだ例もあり、当時のユーザーからは「失敗作」として語られることも少なくなかった。
その背景には、ゲーム全体の完成度の低さに加え、Wiiの操作性をうまく活かしきれていなかった点、そして市場全体のWiiソフト初期ラインナップへの過剰な期待があったと考えられる。
■ 結語――時代の先を行きすぎた異端の開拓者
『レッドスティール』は、Wiiという革新的なゲーム機の登場とともに、ゲーム操作の新たな可能性に挑戦した意欲作であった。しかし、その意欲に対して技術的な土台は未熟であり、結果的に「アイデア先行で完成度が追いつかなかった」典型的な作品となった。
だが、当時のプレイヤーにとってこのゲーム体験は、Wiiの方向性を示す試金石でもあり、良くも悪くも「体感型ゲームとは何か」を問いかけた存在だった。
今なお中古市場で安価に手に入ることから、興味本位で手を出すプレイヤーも多く、その粗削りさゆえに逆に記憶に残りやすい一作であることは間違いない。
●ゲームの魅力とは？
■ 独自の操作性が生み出す新たなゲーム体験
『レッドスティール』は、Wiiリモコンとヌンチャクを組み合わせた操作方法を採用しています。プレイヤーはリモコンで銃を構え、ヌンチャクでキャラクターを移動させることで、直感的な操作が可能となっています。また、リモコンを振ることで刀を振る動作を再現し、近接戦闘においても臨場感を高めています。このような操作性は、従来のコントローラーでは味わえない新たなゲーム体験を提供しました。
■ 銃撃戦と刀剣バトルの融合
本作の最大の特徴は、銃撃戦と刀剣バトルをシームレスに切り替えられる点です。プレイヤーは状況に応じて銃器と刀を使い分け、戦略的に敵を倒していきます。特に刀剣バトルでは、敵を倒すだけでなく、降伏させることで「侍ポイント」を獲得できるシステムが導入されており、プレイヤーの選択がゲームの進行に影響を与えます。このような要素が、単なるアクションゲーム以上の深みを持たせています。
■ ストーリーと世界観
物語は、主人公スコット・モンローが婚約者ミユを救うため、東京の裏社会に足を踏み入れるという展開です。現代の東京を舞台にしながらも、独特の世界観が描かれており、プレイヤーは異国情緒あふれる環境での冒険を楽しむことができます。また、ゲーム中に登場するキャラクターたちのセリフや演出も、ユーモアと緊張感が交錯する独自の雰囲気を醸し出しています。
■ マルチプレイヤーモードの魅力
『レッドスティール』には、最大4人までのローカルマルチプレイヤーモードが搭載されています。画面を分割しての対戦が可能で、友人や家族と一緒に楽しむことができます。特に「キラーモード」では、各プレイヤーに異なるミッションが与えられ、戦略的な駆け引きが求められるため、対戦の楽しさが一層増しています。
●感想や評判
■ 革新的な操作性とその課題
『レッドスティール』の最大の特徴は、Wiiリモコンとヌンチャクを用いた直感的な操作です。プレイヤーはリモコンを銃や刀に見立て、トリガーを引くことで発砲し、振ることで斬撃を繰り出すことができます。この操作体系は、従来のコントローラーでは味わえない没入感を提供し、特にFPSジャンルに新たな可能性を示しました。
しかし、実際のプレイにおいては、操作の難易度や反応の遅延が指摘されました。特に、照準の精度やカメラの動きに関しては、プレイヤーから「操作が難しすぎる」「直感的とは言い難い」といった声が上がりました。一部のレビューでは、「操作性の悪さ」がゲーム体験を損なっていると指摘されています 。
■ ストーリーと世界観の評価
物語は、アメリカ人の主人公スコットが、日本のヤクザに関わる事件に巻き込まれ、誘拐された婚約者を救出するために戦うというものです。日本とアメリカの文化が融合した独特の世界観が展開されますが、その描写には賛否があります。一部のプレイヤーからは、「外国から見た間違った日本」という世界観が秀逸で、ゲーム中に聞けるカタコトの日本語・英語が楽しいと評価されています 。
一方で、キャラクターの描写やストーリーの深みに欠けるとの指摘もあり、特に日本文化の描写に関しては、ステレオタイプ的であるとの批判も見受けられました。
■ 技術的な課題と完成度
ゲームの技術的な側面に関しては、未完成感が否めないとの指摘があります。Wiredのレビューでは、「セーブポイントでのフリーズや、ロード時間の長さ、カットシーンの品質の低さ」などが挙げられています 。これらの問題は、ゲームの開発が急がれた結果、十分な調整やテストが行われなかったことに起因していると考えられます。
また、剣戟の操作に関しても、最初は新鮮で楽しいものの、次第に単調さを感じるとの意見があり、戦闘のバリエーションや深みに欠けるとの評価もあります。
●イベントやメディア展開など
■ プロモーション活動とイベント展開
ユービーアイソフトは、『レッドスティール』のプロモーション活動として、俳優の松田龍平氏を起用し、テレビCMや雑誌広告などを展開しました。また、2006年11月に開催された「Nintendo World 2006」では、本作の試遊台が設置され、多くの来場者がWiiリモコンを使った新しい操作体験を楽しみました。さらに、フランスではプレス向けのイベントが開催され、ゲームプレイ映像が公開されました。
■ メディア展開とユーザーの反応
『レッドスティール』は、発売前から多くのメディアで取り上げられ、特にWiiリモコンを使った操作性に注目が集まりました。E3 2006での初披露時には、操作性に対する批判もありましたが、その後の開発で大きく改善され、発売時には多くのユーザーから好評を得ました。特に、銃撃戦と刀による近接戦闘をシームレスに切り替えるゲームプレイは、新しい体験として評価されました。
■ 続編とその進化
2010年には続編となる『レッドスティール2』が発売され、Wiiモーションプラスに対応することで、より精度の高い操作が可能となりました。本作では、前作の現代日本を舞台にした設定から一新し、西部劇とサムライを融合させた独特の世界観が展開されました。この変化は、前作の反省を踏まえたものであり、プレイヤーからは好意的に受け入れられました。
●中古市場での現状
■ オークションサイトでの取引状況
Yahoo!オークションでは、『レッドスティール』の中古品が多数出品されており、価格帯は以下の通りです：
最安価格：100円～300円程度
平均価格：500円～1,000円程度
高値帯：2,000円～3,000円程度（状態が非常に良好なものや未使用品）
過去180日間の落札相場では、最安300円、最高8,965円、平均1,870円となっており、状態や付属品の有無によって価格に幅があります。
■ フリマアプリでの販売状況
メルカリやラクマなどのフリマアプリでも『レッドスティール』は取引されており、価格帯は以下の通りです：
メルカリ：600円～1,080円程度
ラクマ：セット販売で2,700円程度（他のWiiソフトとのセット）
メルカリでは、状態が良好なものや未使用品が高値で取引される傾向があります。
■ オンラインショップでの販売状況
楽天市場やブックオフオンライン、駿河屋などのオンラインショップでも『レッドスティール』の中古品が販売されています：
楽天市場：350円～5,980円程度（状態や付属品により価格差あり）
ブックオフオンライン：110円（税込）
ブックオフオンラインでは、非常に安価で販売されていることが確認できます。
●本や雑誌での評価
★『ファミ通WAVE DVD 2006年12月号』
販売会社：エンターブレイン
発売年：2006年
販売価格：980円（税込）
内容：Wiiのローンチタイトル特集の中で『レッドスティール』を紹介。Wiiリモコンを使った刀と銃の操作方法や、ゲームの世界観について解説されています。
★『Nintendo DREAM 2007年1月号』
販売会社：徳間書店
発売年：2006年
販売価格：650円（税込）
内容：Wii特集の中で、『レッドスティール』の開発者インタビューを掲載。ゲームの開発背景や、操作性へのこだわりについて語られています。
★『電撃Nintendo 2007年1月号』
販売会社：アスキー・メディアワークス
発売年：2006年
販売価格：580円（税込）
内容：Wiiの新作ソフト紹介コーナーで『レッドスティール』をピックアップ。ゲームのストーリーや、操作方法の詳細が掲載されています。
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