
【中古】 figma ゲームセンターあらし 石野あらし ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
【アニメのタイトル】:ゲームセンターあらし
【原作】:すがやみつる
【アニメの放送期間】:1982年4月5日~1982年9月27日
【放送話数】:全26話
【監督】:小華和ためお
【メカニックデザイン】:竹内昭
【音楽】:馬飼野康二
【作画監督】:岡迫亘弘
【美術監督】:高野正道
【脚本】:吉川惣司、安藤豊弘、山崎晴哉
【アニメーション制作】:土田プロダクション
【制作】:日本テレビ、シンエイ動画
【放送局】:日本テレビ系列
●概要
少年漫画から飛び出したヒーロー、アニメの主人公へ
『ゲームセンターあらし』の原作は、漫画家・すがやみつるによって描かれた同名作品。『月刊コロコロコミック』で連載され、1979年の初登場から瞬く間に人気を博した。ゲームに命を懸けるほどの情熱を燃やす主人公・石野あらしの型破りなゲームプレイと熱い心は、読者の共感と憧れを呼び、多くのファンを獲得した。
その圧倒的な支持の高まりを受け、読者の間では「アニメ化してほしい!」という声が各所で巻き起こった。中には、アニメ化を求める署名運動にまで発展するほど。こうしたファンの熱意が製作サイドを動かし、1982年4月5日から9月27日まで、ついにテレビアニメ化が実現する。主題歌「ゲームセンターあらし」は、作品のテンションそのままに元気いっぱいで、当時の子どもたちの間でも口ずさまれるほど人気を集めた。
奇想天外!アニメでも炸裂する必殺ゲーム技
このアニメの最大の特徴は、原作漫画から受け継がれた数々のぶっ飛んだ「ゲーム必殺技」である。「炎のコマ」や「真空ハリケーン撃ち」といった荒唐無稽ながらも説得力のあるネーミングと、ゲーム筐体を通して繰り出される激しいアクションは、アニメでも忠実かつ迫力満点に再現された。
「炎のコマ」は、手のひらを高速回転させてボタンを連打するという、物理法則すら無視した技で、テレビの前の子どもたちは真似しようと奮闘。ほかにも「エレクトリックサンダー撃ち」や「炎のジャンピングアタック」など、目を疑うような技の数々が画面を彩った。
ゲームの描写と時代の限界
しかしながら、当時の技術的な制約もあり、あらしがプレイするアーケードゲームのリアルな再現には苦労があった。実在するゲーム筐体を模した場面は登場するものの、その挙動や画面は抽象的な表現にとどまることが多く、リアルなゲーム体験をアニメで再現することは難しかった。
それでも、アニメならではの演出や視覚効果で、ゲームの対戦シーンには臨場感をもたせようとする試みが随所に見られた。特にスローモーションやエフェクトを使った演出は、まるで格闘アニメのような迫力を生み出していた。
主人公・石野あらしのキャラクター造形
主人公・石野あらしは、丸メガネにくしゃくしゃ頭、そして雷マークのTシャツという個性的な出で立ち。彼は正義感が強く、時に無鉄砲、時に情に厚い少年である。ゲームに関しては誰にも負けない執念と集中力を持ち、ライバルとの勝負には全身全霊で挑む。
彼の存在は、単なるゲームプレイヤーではなく、まるでスポーツ選手や格闘家のようなヒーローとして描かれており、「ゲーム=真剣勝負」という当時の子どもたちの感覚にぴったりと合致していた。
異色のスポンサー・エポック社の存在感
アニメ版『ゲームセンターあらし』の大きな特徴の一つが、当時の家庭用ゲーム機市場で存在感を放っていた玩具メーカー「エポック社」がメインスポンサーを務めていたことだ。『カセットビジョン』などで知られる同社は、番組内のCM枠でも積極的にゲーム機のプロモーションを展開。
これにより、アニメとゲーム市場が直結する形となり、視聴者である子どもたちの購買意欲を高める役割も果たしていた。作品自体がある意味で「ゲーム文化のプロパガンダ」として機能していたといえるだろう。
時代背景とアニメの意義
1980年代初頭の日本は、アーケードゲームの爆発的なブームが到来していた時期。『スペースインベーダー』『パックマン』『ギャラガ』などのゲームが社会現象となり、ゲームセンターには子どもから大人までが押し寄せていた。こうした時代背景の中で登場した『ゲームセンターあらし』は、まさにその文化の象徴的存在として機能していた。
また、ゲームに対する世間の目が必ずしも肯定的ではなかった当時において、主人公・あらしを通じて「ゲームは真剣に向き合う価値のあるものだ」というメッセージを打ち出した本作は、ゲーム少年たちの心を代弁する存在でもあった。
後年の再評価とDVD-BOXの登場
一度はテレビ放送が終了し、時代とともに記憶の奥にしまわれていった『ゲームセンターあらし』。しかし2000年代以降、レトロゲームブームや懐かしアニメの再評価と共に、この作品も再び注目を浴びるようになる。
2011年には、満を持してDVD-BOXが発売され、当時のファンや新たな世代の視聴者にも届けられた。高画質化された映像と共に、あらしの熱いプレイと時代を駆け抜けた熱気が再び蘇ったのである。
『ゲームセンターあらし』が残したもの
『ゲームセンターあらし』は、単なるゲームを題材としたアニメではなかった。そこには、競技としてのゲーム、ライバルとの真剣勝負、仲間との絆、そして勝利への執念が熱く描かれていた。アニメでありながら、まるでスポーツドラマやヒーローもののようなドラマ性を持ち、子どもたちに「勝負の世界」の厳しさと楽しさを教えてくれた作品だった。
そして何よりも、ゲームを単なる娯楽ではなく「心でプレイするもの」として描いた姿勢は、現代のeスポーツに通じるメンタリティすら感じさせる。まさに時代を先取りした異色作であり、その功績は、今もなお語り継がれるべきアニメ史の金字塔といえるだろう。
●あらすじ
平凡な少年の裏の顔は「伝説のゲーム戦士」
物語の舞台は、どこにでもあるような日本の町。主人公・石野あらしは一見どこにでもいる冴えない中学生。しかしその正体は、ゲームセンターで数々の記録を打ち立てる天才ゲーマー、“ゲームセンターあらし”の異名を取る少年だった。
普段はドジでお調子者、トラブルを起こしては教師や近所の人たちに怒られてばかりの彼だが、ゲーム機の前に座るとその目が変わる。ボタンをたたく手に迷いはなく、画面を見つめる瞳には勝利への強い執念が宿る。そんな彼に導かれるように、仲間たちとの出会いと、数々の死闘が始まっていく。
仲間たちとの絆が、戦いの原動力に
あらしの冒険には、二人の欠かせない仲間がいる。ひとりは、配下に50万人の手下を持つ大番長の月形一平太。彼はあらしの突飛な行動に呆れながらも、常に頼れる相棒として支え続ける。もうひとりは、IQ300の天才でお金持ちのお坊ちゃまながらどこか抜けたところが愛らしい大文字さとる。三人は時にぶつかり合いながらも、強固な友情で結ばれていく。
彼らの前に次々と現れるのは、全国各地から集まった強力なライバルたち。パワーで圧倒する巨漢プレイヤー、頭脳戦を得意とする策略家、さらには外国からやってきた凄腕ゲーマーなど、あらしに挑む者たちはいずれも一筋縄ではいかないクセ者ぞろい。だが、あらしは持ち前の闘志と奇想天外な発想で、彼らの挑戦を真正面から受けて立つ。
常識を超えるゲーム技! 画面を貫く“必殺技”の応酬
『ゲームセンターあらし』の最大の見どころは、あらしが駆使する数々の超人的“ゲーム必殺技”だ。アーケード筐体で行うはずの対戦が、まるで格闘技のようなスリルと迫力で描かれる。
中でも代表的なのが「炎のコマ」。これは、あらしが腕を猛烈なスピードで回転させることで、信じられない速さでボタンを連打し、ゲーム内の挙動を変化させてしまうという技。視覚的にも派手で、炎が腕から立ちのぼる演出は子どもたちの心をつかんだ。
また「真空ハリケーン撃ち」は、空中で回転ジャンプしながらレバー操作を行うことで一気にゲーム内の敵を一掃する必殺アクション。「月面宙返り」や「水魚のポーズ」など、そのバリエーションはまさに無限。現実ではあり得ないアクションながらも、アニメのダイナミズムを活かして“ゲームの神技”として描かれるこれらの技は、もはや伝説的存在である。
ゲームはただの遊びじゃない――命を懸けた真剣勝負
あらしのゲーム対決は、単なる点数争いや勝ち負けの競技にとどまらない。時には、仲間の名誉を守るため、あるいは町のゲームセンター存続をかけて、さらには悪党たちの陰謀を打ち砕くために、ゲームバトルが行われる。
その闘いは、ゲームの中だけではなく、プレイヤーの心のありようが問われる“精神の闘争”でもある。勝ちたいという気持ちが強すぎて我を忘れる者、負けを恐れて戦えなくなる者――そうした心の弱さをあらしは真正面から受け止め、時に叱咤し、時に寄り添いながら、成長していく。
最後まで貫かれる“熱さ”と“笑い”の融合
『ゲームセンターあらし』は、シリアスな勝負の連続だけでなく、随所にコミカルな描写やギャグシーンが盛り込まれている。あらしの奇妙な変顔、突拍子もないリアクション、ライバルたちとのおかしな掛け合いは、バトルの緊張感を和らげるスパイスとして機能している。
特に、あらしが追い詰められたときに見せる“暴走気味の集中力”や、ゲーム機の上に乗ってプレイする破天荒な姿は、当時の視聴者の爆笑を誘いながら、彼の真剣さを際立たせた。
未来を信じてボタンを押せ!
『ゲームセンターあらし』の物語は、単なるゲームバトルの連続ではなく、少年が仲間と出会い、ライバルと戦い、自分自身と向き合う成長の軌跡を描いたドラマでもある。たとえ敗北しても、そこから何かを学び、立ち上がって次の一戦に挑む――そんな“あらし魂”が、画面の向こうの子どもたちの胸を打った。
彼が繰り出す一撃一撃は、ゲーム画面のピクセルを超えて、視聴者の心に焼き付いた。あらしの挑戦は、今もなお、ゲームに情熱を捧げる全ての人々へのエールとして生き続けている。
●登場キャラクター・声優
●石野あらし
声優:間嶋里美
物語の主人公である石野あらしは、中央小学校に通う小学6年生です。普段は勉強や運動が苦手な平凡な少年ですが、ゲームに対する情熱と才能は群を抜いており、一度ゲーム機の前に立つと驚異的な実力を発揮します。彼のトレードマークは、全日本インベーダーゲーム大会で優勝した際に手に入れた赤いインベーダーキャップで、これを常に被っています。また、出っ歯が特徴的な外見を持ち、家族や友情を大切にする心優しい性格の持ち主です。
●大文字さとる
声優:山田栄子
大文字さとるは、石野あらしの最初のライバルとして登場する中学生です。家柄が良く、容姿端麗で、IQ300という驚異的な頭脳を持ち、スポーツも万能という完璧な少年です。高度なコンピュータ・プログラミングの技術を持ち、スーパーコンピュータ級のマシンを自在に操ることができます。当初はあらしと対立していましたが、ゲーム対決を経て友情を深め、以降は良き仲間として共に行動するようになります。彼の特徴的な三段リーゼントの髪型は自慢の一つで、物語中盤で一度剃られるエピソードがあり、その後は同じ髪型のカツラを使用しています。
●月影一平太
声優:緒方賢一
月影一平太は、八本木中学に通う中学生で、50万人の手下を持つ大番長として恐れられています。初登場時はゲームセンターで他の少年たちから金品を巻き上げる不良少年でしたが、石野あらしとのゲーム対決で敗北したことをきっかけに、彼と友情を築くようになります。ゲームの腕前も高く、物語が進むにつれてあらしの必殺技「炎のコマ」を習得するなど、成長を見せます。一方で、学業成績は非常に悪く、2年連続で落第するなどのエピソードも描かれています。また、人形収集やネグリジェを着用するなど、少女趣味な一面も持ち合わせています。
●石野ブラシ
声優:羽佐間道夫
石野あらしの父親で、職業は秘密諜報員という特殊な経歴を持つ。任務の多忙さから家を空けることが多いが、実は息子以上のゲームスキルを秘めている。彼の技術は「炎のコマ」や「ムーンサルト」などの必殺技を自在に操るほどで、その腕前は作中でも際立っている。しかし、ゴキブリが大の苦手で、武術の才能は皆無という一面も持ち合わせている。
●石野ガラエ
声優:峰あつ子
石野あらしの母親で、ふくよかな体型と特徴的な出っ歯がトレードマークの家庭的な女性。息子に対しては厳格な教育方針を持ちながらも、深い愛情を注いでいる。あらしの大切なインベーダーキャップが失われた際には、焼けた帽子の灰を使って新しいキャップを徹夜で作り上げるなど、献身的な一面を見せる。
●石野とんがらし
声優:堀絢子
石野あらしの弟で、兄と同じく大きな出っ歯が特徴。幼いながらもゲームの才能を持ち合わせているが、緊張するとおもらしをしてしまい、その際にはただの赤ん坊のようになってしまうというユニークな特性を持つ。
●ナンドー会長
声優:永井一郎
コンピューターによる世界支配を目論む巨大企業・デーモン社の総帥。冷酷かつ狡猾な性格で、目的のためには手段を選ばない。石野あらしとその仲間たちにとって最大の敵として立ちはだかる。
●エリカ・能登
声優:高島雅羅
デーモン社の総帥であるナンドー会長の秘書を務める女性。優れたプログラマーであり、変装の名人でもある。そのため、さまざまな姿で石野あらしの前に現れ、彼を翻弄する。
マンガペディア
●松本すみれ
声優:松原雅子
石野あらしが通う小学校のアイドル的存在の少女。明るく優しい性格で、クラスメートからの人気も高い。石野あらしやその弟・とんがらしとも親しく、特にとんがらしを可愛がっている。
●主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング
●オープニング曲
曲名:「ゲームセンターあらし」
歌手:水木一郎
作詞:すがやみつる
作曲・編曲:馬飼野康二
曲のイメージと歌詞の概要
この楽曲は、主人公・石野あらしの情熱と冒険心を前面に押し出したエネルギッシュなナンバーです。歌詞には、「真っ赤な帽子にキラッと光る チャンピオン・マークだインベーダー」や「巨大な出っ歯がピカッと光りゃ 炎のコマが燃えあがる」といったフレーズが登場し、あらしの特徴的な外見や必殺技が描写されています。これにより、彼の個性とゲームに対する情熱が巧みに表現されています。
歌手の歌い方と視聴者の感想
「アニソン界の帝王」として知られる水木一郎氏は、この曲でもその力強い歌声を存分に発揮しています。彼の情熱的な歌唱は、主人公・あらしの熱血漢ぶりを見事に体現し、視聴者からは「聞くだけで元気が湧いてくる」といった声が多く寄せられました。また、キャッチーなメロディと相まって、放送当時から現在に至るまで、多くのファンに愛され続けています。
●エンディング曲
曲名:「おいら熱帯低気圧!」
歌手:間嶋里美
作詞:すがやみつる
作曲・編曲:馬飼野康二
曲のイメージと歌詞の概要
エンディング曲「おいら熱帯低気圧!」は、主人公・あらしの自由奔放で元気いっぱいな性格を反映した、明るく軽快な楽曲です。タイトルの「熱帯低気圧」という表現が示すように、彼の周囲を巻き込むエネルギッシュな様子が歌詞全体を通じて描かれています。具体的な歌詞の内容については、情報が限られていますが、彼の冒険心や仲間たちとの絆が感じられる内容となっています。
歌手の歌い方と視聴者の感想
間嶋里美氏は、主人公・あらしの声優も務めており、その親しみやすい声質でこの楽曲を歌い上げています。彼女の明るく弾むような歌唱は、曲の楽しさを一層引き立て、視聴者からは「エンディングで流れると自然と口ずさんでしまう」といった感想が寄せられました。また、アニメの締めくくりとして、視聴者に心地よい余韻を残す楽曲として評価されています。
●アニメの魅力とは?
1. ゲームが舞台であることの画期性
『ゲームセンターあらし』の最大の個性は、ゲームそのものが主役となる物語を描いた点にある。当時、アニメで描かれる「勝負」といえば、スポーツ、ロボットバトル、あるいは格闘技が中心であったが、この作品は真っ向から「アーケードゲーム」という新興文化にスポットを当てた。
1980年代初頭、ゲームセンターは子どもから大人までが集まる社交場でありながら、同時に「不良のたまり場」として社会から偏見の目で見られていた。そんな風潮の中で、「ゲームは知恵と技と情熱の勝負だ!」と力強く描いた本作は、多くの子どもたちにとって“自己肯定の物語”でもあった。
2. 主人公・石野あらしの爆発的なキャラクター力
物語の軸となるのが、雷マークのシャツにボサボサ頭、丸メガネの少年・石野あらし。一見すると冴えないどころか、勉強も運動もイマイチでトラブルメーカーのような少年だが、ゲームの前に立った瞬間に人格が変わる。
彼の魅力は、「誰もが持っている隠れた才能を信じる力」にある。普段は失敗ばかりのあらしが、ゲームにだけは真剣に、誠実に、全力で向き合い、どんな強敵にも怯まずに挑んでいく。その姿は、子どもたちにとって自分自身の可能性を投影できる存在だった。
彼が見せる“必殺技”の数々も、ただのギミックではなく、**努力や集中力の極限がもたらす「奇跡」**のような描かれ方をしている。アニメを見終わった後、視聴者が思わずゲームセンターに駆け出したくなるような衝動を呼び起こす――それが石野あらしというキャラクターの魅力なのだ。
3. 常識を打ち破る“ゲーム必殺技”の数々
『ゲームセンターあらし』といえば外せないのが、誰もが真似しようとした奇想天外な必殺技群だ。
炎のコマ:腕を高速で回転させてボタンを超連打し、常識外のスピードでゲーム内キャラを操作。
真空ハリケーン撃ち:空中回転をしながらのコントローラー操作という超絶技巧。
水魚のポーズ:静と動の集中力の化身。
エレクトリックサンダー:体内電流を利用してコンピュータを制御(!)する異次元テクニック。
現実には絶対に不可能なものばかりだが、アニメの中でそれが**“心の熱さが生む奇跡”**として映像化されている点が面白い。子どもたちはこれを現実の遊びに取り入れ、自分だけの“必殺技”を編み出して真似していた。
まさに、フィクションとリアルの橋渡しをした画期的な演出だった。
4. 熱血とギャグの融合バランスが絶妙
本作は、熱いだけではない。むしろ、あらしの“トンデモ行動”や仲間たちとのドタバタ劇が爆笑を誘う場面も多く、ギャグアニメとしての要素も非常に強い。
例えば、ゲームで熱くなりすぎて筐体を壊してしまう、勝ち誇って踊りだす、ライバルにカラオケで挑戦する(?)など、その場の空気を読まないあらしの行動は、一周回って可愛らしく、憎めない。
それでいて、勝負のときにはキリッと表情を引き締め、どんな困難にも食らいついていく。この“シリアスとギャグの落差”が絶妙なバランスで成立していることが、当時のアニメとしては非常にユニークだった。
5. 子どもたちに与えた“夢”と“勇気”
『ゲームセンターあらし』は、単なるエンタメ作品にとどまらない。そこには明確なメッセージ性があった。
「遊びは本気でやれば、人生を変える力になる」
「どんな小さな得意分野でも、努力すれば誰にも負けない“武器”になる」
「人の評価よりも、自分の信じる道を貫け」
こうした言葉は、劇中では直接語られることは少ないが、すべてあらしの行動に込められていた。勉強ができなくても、運動が苦手でも、ゲームという世界でならヒーローになれる。そんな“もうひとつの自己実現の可能性”を提示してくれた作品は、まさにこのアニメが初だったかもしれない。
6. 時代を反映した社会性とメディア性
当時の日本は、“ゲーム”が家庭にも普及し始めたタイミングだった。ゲームセンターの台頭、家庭用ゲーム機の登場、そしてアーケード機の進化。こうした時代背景を反映して、『ゲームセンターあらし』は“カルチャーそのものを作品化”した点で非常に画期的だった。
さらに、メインスポンサーが玩具メーカー・エポック社であったことも特筆すべき点だ。アニメ放送と連動して、家庭用ゲーム機「カセットビジョン」のCMが流れ、作品を通じて商品への興味を高めるというメディアミックスの先駆けだった。
7. 視聴者・ファンからの熱い支持と後年の再評価
『ゲームセンターあらし』は、視聴者の間でも大きな話題となり、特に小学生男子から圧倒的な支持を得た。「炎のコマ」が流行語になり、学校では“あらしごっこ”が流行。当時の子どもたちの遊びや日常にも影響を及ぼすほどのムーブメントだった。
放送終了後も、再放送の要望やグッズ化への期待は絶えず、2011年にはついにDVD-BOXが発売。これにより当時のファンたちが再び作品に触れ、「やっぱりあらしは熱かった」「今見ても色褪せない」といった再評価の声がネットでも多数寄せられた。
現代では、“レトロゲーム文化”を語る際に必ず名前が挙がる存在であり、作品としての存在感はむしろ強まっているといっても過言ではない。
●当時の視聴者の反応
ゲームブームとの相乗効果
1970年代末から1980年代初頭にかけて、日本では『スペースインベーダー』を筆頭にアーケードゲームが大流行していました。『ゲームセンターあらし』は、このゲームブームと時を同じくして登場し、ゲーム文化の象徴的存在となりました。主人公・石野あらしの活躍は、ゲームに情熱を注ぐ子供たちの姿と重なり、多くの共感を呼びました。
ゲームセンターへの風当たりと作品の対応
当時、ゲームセンターは不良の溜まり場と見なされることもあり、社会的な評価は必ずしも高くありませんでした。そのため、『ゲームセンターあらし』の物語でも、主人公がゲームセンターへの出入りを禁止されるエピソードが描かれています。これは、社会の風潮を反映しつつ、子供たちにゲームとの健全な関わり方を示す意図があったと考えられます。
子供たちの憧れと影響
『ゲームセンターあらし』は、ゲームをテーマにした初のアニメ作品として、子供たちの間で絶大な人気を博しました。主人公・石野あらしのトレードマークである赤いインベーダーキャップは、多くの子供たちの憧れの的となり、実際に同様の帽子を手作りする子供も現れました。また、作中で描かれる必殺技「炎のコマ」などを真似する子供たちも多く、学校や公園でその姿が見られました。
視聴率争いと放送期間
『ゲームセンターあらし』の放送時間帯は、他局の人気アニメ『あさりちゃん』と重なっており、視聴率争いが繰り広げられました。結果として、『あさりちゃん』が高視聴率を維持し、『ゲームセンターあらし』は当初の予定より短い半年間で放送を終了することとなりました。しかし、その短期間でも強い印象を残し、多くのファンを獲得しました。
アニメ誌やテレビ情報誌での特集
放送当時、多くのアニメ誌やテレビ情報誌で『ゲームセンターあらし』が特集されました。特に、ゲームを題材にした斬新なテーマや、主人公のユニークなキャラクター設定が注目され、詳細なストーリー解説やキャラクター紹介が掲載されました。また、制作スタッフや声優陣のインタビュー記事も多く、作品の裏側や制作秘話が明かされ、ファンの興味を引きました。
社会現象としての報道
『ゲームセンターあらし』は、ゲームブームと相まって社会現象としても取り上げられました。新聞やニュース番組では、子供たちの間でのゲーム人気や、ゲームセンターへの出入りに関する議論とともに、本作品が紹介されることもありました。これにより、アニメを視聴していなかった層にも作品の存在が広まりました。
漫画評論書での位置づけ
後年、漫画評論やアニメ史を扱う書籍において、『ゲームセンターあらし』はゲームをテーマにした先駆的作品として高く評価されています。特に、ホビーアニメの草分け的存在として、その後の作品群に与えた影響が指摘されています。また、当時の社会背景や子供文化との関連性についても分析され、作品の持つ意義が再確認されています。
クリエイターへの影響
『ゲームセンターあらし』は、後のクリエイターたちにも影響を与えたとされています。特に、ゲームを題材にした作品や、ホビーをテーマにしたアニメ・漫画の制作に携わる人々にとって、本作品は一つの指標となりました。そのため、関連書籍では、後続作品との比較や影響関係についても言及されています。
●声優について
石野あらし役:間嶋里美さん
主人公・石野あらしを演じた間嶋里美さんは、少年役を多く担当することで知られています。彼女の明るく元気な声質は、ゲームに情熱を燃やすあらしのキャラクターにぴったりと合致していました。特に、あらしが必殺技「炎のコマ」を繰り出す際の掛け声や、ライバルたちとの熱いバトルシーンでの迫真の演技は、視聴者の心を掴みました。間嶋さん自身も、当時のゲームブームを肌で感じながら、あらしの役を演じることに大きなやりがいを感じていたと伝えられています。
大文字さとる役:山田栄子さん
IQ300の天才少年・大文字さとるを演じた山田栄子さんは、知的でクールなキャラクターを得意とする声優です。さとるの冷静沈着な性格や、時折見せる熱い一面を巧みに表現し、キャラクターに深みを与えました。特に、あらしとの友情が芽生えるシーンでは、感情の微妙な変化を繊細に演じ分け、視聴者から高い評価を受けました。山田さんは、さとるの持つ複雑な内面を理解し、彼の成長過程を丁寧に演じることを心掛けていたと語っています。
月影一平太役:緒方賢一さん
大番長・月影一平太を演じた緒方賢一さんは、幅広い役柄をこなすベテラン声優として知られています。一平太の豪快で力強い性格を、独特の低音ボイスと迫力ある演技で見事に表現しました。また、時折見せるコミカルな一面や、あらしとの友情を深めるシーンでは、柔らかさやユーモアも交えた演技で、キャラクターの多面性を際立たせました。緒方さんは、一平太の持つギャップを楽しみながら演じていたと振り返っています。
石野ブラシ役:羽佐間道夫さん
主人公・石野あらしの父親である石野ブラシを演じたのは、羽佐間道夫さんです。羽佐間さんは、これまでに数多くのアニメや洋画の吹き替えで活躍しており、特に『超時空要塞マクロス』のブルーノ・J・グローバル役などで知られています。『ゲームセンターあらし』では、秘密諜報員でありながらゲームの達人でもあるブラシのキャラクターを、威厳とユーモアを交えて見事に表現しました。彼の低く落ち着いた声は、ブラシの頼れる父親像を際立たせ、視聴者に強い印象を与えました。
石野ガラエ役:峰あつ子さん
石野あらしの母親、石野ガラエを演じたのは峰あつ子さんです。峰さんは、多くのアニメ作品で母親役を務め、その温かみのある声で知られています。『ゲームセンターあらし』でも、厳しさの中にも深い愛情を持つガラエを、リアルに演じています。特に、息子のために新しいインベーダーキャップを徹夜で作り上げるシーンでは、母親としての献身的な姿勢が視聴者の心を打ちました。
石野とんがらし役:堀絢子さん
石野あらしの弟である石野とんがらしを演じたのは、堀絢子さんです。堀さんは、少年役を多く担当しており、その明るく元気な声が特徴です。とんがらしの天才的なゲームセンスと、幼さゆえのおもらしというギャップのあるキャラクターを、堀さんは見事に演じ分けています。特に、緊張のあまり失敗してしまうシーンでは、視聴者から共感と笑いを誘いました。
ナンドー会長役:永井一郎さん
デーモン社の総帥であるナンドー会長を演じたのは、永井一郎さんです。永井さんは、『サザエさん』の波平役などで知られる名優で、その独特の声質と演技力で多くのキャラクターに命を吹き込んできました。『ゲームセンターあらし』では、冷酷で狡猾な悪役であるナンドー会長を、威圧感たっぷりに演じています。彼の演技によって、ナンドー会長の存在感が一層際立ち、物語に深みを与えました。
エリカ・能登役:高島雅羅さん
ナンドー会長の秘書であり、優れたプログラマーでもあるエリカ・能登を演じたのは、高島雅羅さんです。高島さんは、クールで知的な女性キャラクターを多く演じており、その洗練された声質が特徴です。エリカの変装の名人という設定や、時折見せるお色気シーンも、高島さんの演技によって魅力的に描かれています。彼女の存在が、物語に華やかさとスリルを加えました。
松本すみれ役:松原雅子さん
石野あらしの同級生であり、クラスのアイドル的存在である松本すみれを演じたのは、松原雅子さんです。松原さんは、可憐で優しい少女役を得意としており、すみれの明るく愛らしい性格を自然体で表現しています。特に、あらしやとんがらしとのやり取りでは、彼女の優しさや思いやりが感じられ、視聴者からも好評を博しました。
●イベントやメディア展開など
アニメ放送開始に伴う宣伝活動
『ゲームセンターあらし』のアニメ放送開始に際し、制作陣は積極的な宣伝活動を展開しました。特に、原作漫画が連載されていた『月刊コロコロコミック』では、アニメ化を大々的に告知し、読者の期待を高めました。また、テレビCMや雑誌広告を通じて、アニメの見どころやキャラクターの魅力を伝えることで、視聴者の関心を引きました。
ゲーム大会の開催
アニメの人気を受けて、各地で『ゲームセンターあらし』に関連したゲーム大会が開催されました。これらのイベントでは、子供たちが実際にゲームをプレイし、主人公・石野あらしのようなプレイを目指して競い合いました。大会の優勝者には、アニメ関連のグッズや特製トロフィーが贈られるなど、参加者のモチベーションを高める工夫がされていました。
関連グッズの販売
アニメ放送と同時期に、キャラクター商品や関連グッズが多数販売されました。特に、主人公・石野あらしのトレードマークである赤いインベーダーキャップや、作中に登場するゲーム機を模した玩具などが人気を博しました。これらのグッズは、子供たちの間で大きな話題となり、アニメの世界観を日常生活でも楽しむことができるアイテムとして親しまれました。
DVD-BOXの発売と特典
2011年3月23日、アニメ『ゲームセンターあらし』の全話を収録したDVD-BOXがメディアファクトリーより発売されました。このDVD-BOXには、特典としてオリジナルTシャツが同梱されており、ファンにとっては貴重なコレクターズアイテムとなりました。発売当時、各メディアでも取り上げられ、懐かしのアニメとして再評価されるきっかけとなりました。
フィギュアの発売と再現度の高さ
2017年には、マックスファクトリーから『ゲームセンターあらし』の主人公・石野あらしの可動フィギュアが発売されました。このフィギュアは、作中の必殺技「炎のコマ」や「月面宙返り」を再現できる仕様となっており、ファンから高い評価を受けました。特に、細部までこだわった造形や豊富な付属パーツが話題となり、当時のアニメファンのみならず、フィギュアコレクターからも注目されました。
コラボレーションイベントの開催
2016年7月4日、大阪のグランフロント大阪内にあるコングレコンベンションセンターにて、「黒川塾」の4周年特別企画として、「ゲームセンターあらしは『VR』の夢を見るのか?!」と題したイベントが開催されました。このイベントには、原作者のすがやみつる氏やSIEワールドワイドスタジオのプレジデント・吉田修平氏などが登壇し、ゲームとVR(仮想現実)の未来について語り合いました。『ゲームセンターあらし』が描いたゲームの世界と、現実の技術進化を重ね合わせる内容は、多くの参加者の興味を引きました。
ミニゲーム筐体の制作と販売
同じく2016年、広島のゲームインパクト実行委員会が、『ゲームセンターあらし』とコラボレーションした1/12スケールのミニゲーム筐体の組立キットを制作・販売しました。このキットは、木製のパーツを組み立てて作るもので、完成後は実際のゲーム筐体を忠実に再現したミニチュアとして楽しむことができました。特に、細部までこだわったデザインや、組み立てる過程での楽しさが評価され、ファンの間で話題となりました。
アニメ専門チャンネルでの再放送
放送終了後も、『ゲームセンターあらし』はアニメ専門チャンネルなどで再放送され、世代を超えて新たなファンを獲得しました。特に、インターネット配信サービスでも視聴可能となり、当時を知らない若い世代にもその魅力が伝わりました。これにより、作品の知名度が再び高まり、関連イベントやグッズ展開にも良い影響を与えました。
●関連商品のまとめ
インベーダーキャップ
主人公・石野あらしのトレードマークである「インベーダーキャップ」は、ファンの間で象徴的なアイテムとなりました。当時、真っ赤なキャップにスペースインベーダーのデザインが施されたこの帽子は、多くの子供たちが憧れる存在でした。近年では、2007年にコロコロコミック30周年を記念して復刻版が発売され、再び注目を集めました。さらに、オークションサイトなどでは未使用品や中古品が取引されており、現在でも高い人気を維持しています。
ゲーム文化保存研究所
可動フィギュア
2017年、マックスファクトリーから「figma 石野あらし」可動フィギュアが発売されました。このフィギュアは、作中の必殺技「炎のコマ」や「月面宙返り」を再現できる仕様となっており、ファンから高い評価を受けました。細部までこだわった造形や豊富な付属パーツが特徴で、当時のアニメファンのみならず、フィギュアコレクターからも注目されました。
ミニゲーム筐体
2016年、広島のゲームインパクト実行委員会が、『ゲームセンターあらし』とコラボレーションした1/12スケールのミニゲーム筐体の組立キットを制作・販売しました。このキットは、木製のパーツを組み立てて作るもので、完成後は実際のゲーム筐体を忠実に再現したミニチュアとして楽しむことができました。特に、細部までこだわったデザインや、組み立てる過程での楽しさが評価され、ファンの間で話題となりました。
単行本・復刻版
原作漫画は、てんとう虫コミックスから全17巻が刊行されました。近年では、復刻版や愛蔵版も発売され、新旧のファンに親しまれています。オークションサイトでは、初版や全巻セットが高値で取引されることもあります。
プログラミング入門書
近年、『ゲームセンターあらし』のキャラクターを活用したプログラミング入門書『まんが版 こんにちはPython』が発売されました。これは、主人公・石野あらしと共にプログラミングを学ぶ形式の書籍で、初心者にも理解しやすい内容となっています。教育的な観点からも評価され、プログラミング教育の入門書として注目されています。
主題歌・サウンドトラック
アニメ放送当時、主題歌や挿入歌を収録したレコードが発売されました。これらの音源は、現在でもオークションサイトや中古市場で取引されており、コレクターズアイテムとしての価値が高いです。特に、間嶋里美さんが歌う主題歌のシングルレコードは、ファンの間で人気があります。
DVD・Blu-ray
2011年には、アニメ全話を収録したDVD-BOXが発売され、特典としてオリジナルTシャツが同梱されました。これにより、新たなファン層の獲得や、当時を懐かしむ視聴者からの再評価が進みました。現在でも、オークションサイトなどで取引されており、根強い人気を誇っています。
文房具・雑貨
アニメ放送当時、キャラクターがデザインされたノート、鉛筆、消しゴムなどの文房具が販売され、子供たちの間で人気を博しました。これらのグッズは、学校生活でも『ゲームセンターあらし』の世界観を楽しむことができるアイテムとして親しまれました。
食玩・おまけ
菓子メーカーとのタイアップにより、アーモンドグリコやグリコキャラメルのおまけとして、『ゲームセンターあらし』のシールやカードが付属していました。これらは子供たちのコレクション欲を刺激し、商品の販売促進にも寄与しました。
●現在購入可能な人気売れ筋商品です♪
ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython [ すがや みつる ]




