【中古】 スペクトルマン カスタム・コンポジット・ボックス/うしおそうじ(原作),成川哲夫,大平透
【アニメのタイトル】:ちびっこ怪獣ヤダモン
【原作】:うしおそうじ
【アニメの放送期間】:1967年10月2日~1968年3月25日
【放送話数】:全52話
【脚本】:藤川桂介、生田大作、若林藤吾
【音楽】:宇野誠一郎
【アニメーション制作】:ピー・プロダクション
【放送局】:フジテレビ系列
●概要
1967年10月2日から1968年3月25日までフジテレビ系列で放送されたテレビアニメであり、ピー・プロダクション(通称:ピープロ)が手掛けた初のオリジナル作品です。全26話で構成され、放送時間は毎週月曜日の19時30分から20時というゴールデンタイムに放映されました。
この作品は、ピープロの創設者であり社長のうしおそうじ(鷺巣富雄)が、企画・原案・脚本を担当し、そのクリエイティブな発想が存分に反映されたアニメとなっています。ピープロは、特撮作品で名を馳せたスタジオであり、『マグマ大使』や『スペクトルマン』などの特撮ヒーローシリーズで知られていますが、そんなピープロらしい特撮技術とアニメーションを融合させた試みが本作の大きな特徴です。特に一部のエピソードでは、アニメと実写映像を合成するという実験的な演出が行われ、当時の技術的挑戦が垣間見えます。
ストーリー概要
物語は、人間社会に迷い込んだ小さな怪獣「ヤダモン」と、彼と関わる子供たちの日常と冒険を描いた、心温まるコメディアニメです。ヤダモンは、その名の通り「やだ、やだ」と何事にも反抗する天邪鬼な性格で、時には人間社会に混乱をもたらしますが、どこか憎めない愛嬌のあるキャラクターです。彼の周囲で起こる騒動やドタバタ劇がコミカルに描かれ、子供たちに笑いと親しみを提供しました。
一方で、ヤダモンが巻き起こす騒動の中には、人間と異なる生き物との共存や、友情の大切さ、異文化理解といったテーマが潜んでおり、ただのギャグアニメにとどまらない深みもあります。
キャラクターとデザイン
ヤダモンのデザインは、シンプルながらも特徴的なフォルムで描かれました。丸っこい体、つぶらな瞳、少し尖った耳が印象的で、どことなく愛らしい雰囲気を持っています。性格は反抗的でわがままですが、時折見せる優しさや純粋さが視聴者の心を掴みました。
また、人間の子供たちや大人たちも個性的に描かれており、ヤダモンとの掛け合いが作品の魅力を引き立てています。特に、子供たちはヤダモンに振り回されながらも、彼との友情を深めていく姿が描かれ、子供向け番組としての教育的要素も含まれています。
永井豪の参加
本作は、後に『デビルマン』や『マジンガーZ』などの名作を生み出す漫画家・永井豪が作画を担当した作品でもあります。永井豪にとっては、これが初の連載作品であり、彼のキャリアの出発点とも言える重要な作品です。永井の作画は、まだ初々しさが残るものの、ダイナミックで力強い線やキャラクターの表情の豊かさが特徴的で、後の大ヒット作品へとつながる萌芽が見られます。
『ぼくら』(講談社)にて、1967年12月号から1968年7月号まで連載され、テレビアニメと連動した形でヤダモンの物語が展開されました。アニメでは表現しきれない細かな心情や、より詳細なストーリーが描かれており、漫画版もファンにとっては貴重な資料となっています。
演出と技術的挑戦
『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、アニメーションと特撮技術を融合させることで、当時のテレビアニメとしては斬新な映像表現を追求しました。特に、実写の風景にアニメキャラクターを合成するという技術は、今でこそ珍しくありませんが、1960年代当時としては画期的なものでした。ピープロが特撮で培ったノウハウが、この実写合成シーンにも活かされており、独自の映像世界を作り上げています。
DVD・ブルーレイ化と保存状況
残念ながら、『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、全話分のDVDやブルーレイが現在までにリリースされていません。映像ソフト化されていないため、現代の視聴者にとっては入手が難しく、幻の作品となっています。放送当時を知るファンや、昭和アニメ・特撮作品の愛好家にとっては、貴重な作品であると同時に、再評価と復刻が待たれる作品の一つです。
まとめ
『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、1960年代後半のアニメーションの中でも、独自の技術とアイデアで新たな表現に挑戦した意欲作です。ピープロの特撮技術、うしおそうじのクリエイティビティ、永井豪の初期の作画が融合し、ただの子供向けコメディに留まらない、多層的な魅力を持つ作品となっています。復刻や再放送が望まれる中で、昭和アニメ史に確かな足跡を残した名作として、今後も語り継がれることでしょう。
●あらすじ
時は1960年代。舞台はのどかな町・多摩川沿いの住宅地。この町には子供たちが自由に駆け回り、大人たちが穏やかな日常を過ごしていました。そんなある日、人類の常識を覆すような事件が起こります。それは、遥か遠くの南極で、一つの不思議な卵が発見されたことから始まりました。
南極の氷の下から掘り出されたその卵は、謎のエネルギー反応を示しており、科学者たちは「これは未知の生命体の卵ではないか?」と興奮を隠しきれませんでした。卵はすぐさま日本へと送られ、怪獣研究所に所属する”怪獣博士”のもとに届けられます。怪獣博士はこれが「新種の怪獣」である可能性に胸を躍らせ、卵のふ化を待ちながら研究を進めようとしていました。
しかし、突如として予想外の展開が起こります。
運命の少年と出会い
怪獣博士がふ化の準備をしていたその瞬間、町の近所に住む元気な少年、大矢田太郎(おおやだ たろう)が研究所に迷い込みます。太郎は野球が大好きな小学生で、常に野球ボールを手にしているような少年でした。偶然目にしたその卵を、なんと野球ボールと勘違いしてしまいます。
「こんな大きなボールでホームランを打つぞ!」
悪気なく卵をポケットに入れ、太郎はそのまま町へ戻ってしまいました。大騒ぎする怪獣博士をよそに、太郎は野球の試合に向かいます。試合の真っ最中、太郎がホームベースに向かって全力で走っていると、ポケットの卵が地面に転がり出ます。そして、次の瞬間――。
卵が突如光り輝き、まばゆい閃光とともにパカッと割れました。
誕生した天邪鬼怪獣「ヤダモン」
卵から現れたのは、小さな怪獣でした。丸っこい体、尖った耳、好奇心に満ちたつぶらな瞳。彼の名前は「ヤダモン」。生まれたばかりのはずなのに、彼はすぐに「やだ、やだ!」と反抗的な態度を見せ、太郎や周囲の人々を驚かせます。見た目は可愛らしいのに、とにかく気難しく、何事にも「やだ!」と拒否するヤダモン。しかし、その天邪鬼な性格とは裏腹に、どこか愛嬌のある不思議な魅力を持っていました。
太郎とチョメ子、そしてヤダモンの奇妙な共同生活
太郎は驚きながらもヤダモンに興味を持ちます。彼の妹、チョメ子もすぐにヤダモンと仲良くなりました。成り行きで、ヤダモンは大矢田家で暮らすことになります。賑やかな家庭に迎えられたヤダモンは、毎日が新しい発見と冒険で溢れていました。
しかし、ヤダモンが町に現れたことで、さまざまなトラブルが巻き起こります。ヤダモンは何にでも興味津々で、太郎とチョメ子の学校や商店街、公園などで次々に騒動を引き起こしました。時にはヤダモンの力で町中が大混乱になることもあり、大人たちは頭を抱えるばかり。それでも、子供たちはヤダモンの存在を受け入れ、彼との友情を深めていきます。
ヤダモンと人間たちの交流
物語は、ヤダモンと太郎たちが共に経験する日常の小さな冒険を描いています。例えば、ヤダモンが初めてお祭りを見てはしゃぐエピソード、学校に潜り込んで授業をメチャクチャにするエピソード、さらには動物園で動物たちとコミュニケーションを取るエピソードなど、多彩なストーリーが展開されます。
ヤダモンはその天邪鬼な性格ゆえに時折反発しながらも、太郎やチョメ子との友情を深めていき、少しずつ人間社会に馴染んでいきます。彼の反抗心の裏には、寂しさや不安が隠れており、太郎たちとの交流を通じて、ヤダモン自身も成長していく姿が描かれます。
怪獣博士との再会
一方で、怪獣博士はヤダモンを探し続けていました。博士は「ヤダモンが人間社会で暮らすことは危険だ」と考え、彼を保護しようとします。しかし、博士も次第にヤダモンが人間の子供たちと心を通わせ、共に成長していることに気づきます。果たしてヤダモンは、人間と共に暮らし続けることができるのか――。
温かな結末へ
最終話に向けて、ヤダモンと太郎たちの絆が試される大事件が発生します。町全体を巻き込んだトラブルの中で、ヤダモンは初めて「やだ!」ではなく、自分の意思で「守りたい」と思うようになります。その瞬間、ヤダモンの本当の力が発揮され、みんなを助ける大活躍を見せます。
こうして、反抗的な怪獣ヤダモンは、太郎やチョメ子、そして町の人々と共に成長し、温かな友情と共存の物語を締めくくるのでした。
まとめ
『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、ただのコメディ作品ではなく、人間と異なる存在との共生、子供たちの純粋な心、そして反発と理解を描いた、心に残るストーリーです。
●登場キャラクター・声優
●ヤダモン(声:中島そのみ)
小さな体に大きな反抗心を抱えた、天邪鬼なちびっこ怪獣。南極で見つかった卵から生まれ、人間の少年・太郎の前に突如として現れる。見た目は丸っこくて可愛らしいが、「やだ、やだ!」が口癖で、何事にもすぐに反抗するのが特徴。そのわがままな性格がトラブルを巻き起こすが、純粋で好奇心旺盛な一面も持ち合わせており、時折見せる優しさで周囲を和ませる。
ヤダモンの能力は未知数で、怒ったり興奮したりすると不思議な力を発揮することがある。小さな手足をバタつかせながらの動きや、コミカルな表情が愛嬌たっぷりで、子供たちの人気者。
●大矢田 太郎(声:菅谷政子、油谷佐和子)
物語の中心となる少年で、元気いっぱいの小学生。野球が大好きで、常にボールとバットを持ち歩いている。おっちょこちょいで少しドジなところもあるが、明るく前向きな性格で、誰に対しても分け隔てなく接する心の優しさが魅力。ヤダモンと最初に出会い、その天邪鬼な性格に手を焼きながらも、一緒に冒険しながら友情を深めていく。
面倒見が良く、妹のチョメ子や友達を大切にする頼れるお兄ちゃん的存在でもある。
●大矢田 チョメ子(声:一谷伸江)
太郎の妹で、しっかり者の幼稚園児。兄の太郎とは正反対で、冷静かつ賢い性格の持ち主。少しおませなところがあり、大人顔負けの言動をすることもある。ヤダモンのわがままに振り回されることもあるが、その反面、ヤダモンが困っているときには優しく寄り添う。
可愛らしい外見に似合わず、時には太郎やヤダモンを叱りつける一面も。物語の中でヤダモンと一緒に行動することが多く、彼との友情を深めながら成長していく。
●大矢田 パパ(声:北町史郎)
太郎とチョメ子の父親で、温厚なサラリーマン。家庭では穏やかな態度で子供たちを見守り、時にはヤダモンの引き起こす騒動に頭を抱えることも。仕事が忙しいため家庭にはあまりいないが、家族への愛情は人一倍深い。子供たちのやんちゃぶりに目を細めつつも、しっかりと家族を支える頼もしい存在。
●大矢田 ママ(声:北浜晴子)
太郎とチョメ子の母親で、優しくてしっかり者の主婦。いつも笑顔を絶やさず、家庭を明るく支える存在。ヤダモンが家に居候することになってからも、温かく迎え入れ、彼のわがままにも広い心で接する。家庭内の騒動にも冷静に対処し、太郎やチョメ子に対しては厳しさと愛情を併せ持つ。家族の中では最も現実的で、時にはユーモアを交えて子供たちを諭す。
●主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング
●オープニング曲・エンディング曲
「ヤダモン」
作詞・作曲・編曲:宇野誠一郎
歌:中島そのみ、ヤング・フレッシュ
曲の概要とイメージ
『ちびっこ怪獣ヤダモン』の幕開けを飾る元気いっぱいの主題歌。アップテンポでリズミカルなメロディが特徴で、ヤダモンの反抗的ながらも愛らしい性格をそのまま音楽にしたような楽曲です。子供の心を掴むキャッチーなフレーズと、どこかコミカルなサウンドが、アニメの楽しい世界観を表現しています。
歌手の歌い方
中島そのみの明るくハツラツとした歌声が、ヤダモンの生意気で元気なキャラクターにぴったりとマッチしています。合いの手を入れるヤング・フレッシュのコーラスも絶妙で、子供たちが一緒に歌いたくなるような楽しさが詰まっています。
視聴者の感想
放送当時の子供たちにとって、この曲は一度聞いたら忘れられない印象的なテーマソングでした。親しみやすいメロディと元気な歌声に、「聞くと元気が出る」「ヤダモンの顔が自然と浮かぶ」といった感想が多く寄せられています。
●オープニング曲・エンディング曲
「オー・ノー・ヤダモン」
作詞・作曲・編曲:宇野誠一郎
歌:ヤング・フレッシュ
曲の概要とイメージ
オープニングとは対照的に、少し落ち着いたテンポのエンディング曲です。ヤダモンが引き起こす騒動や、ドタバタ劇の後に流れるこの曲は、子供たちの冒険心や、ヤダモンとの友情を感じさせる優しい雰囲気が漂っています。歌詞には、ヤダモンの反抗的ながらもどこか憎めない愛らしさが描かれています。
歌手の歌い方
ヤング・フレッシュによる爽やかで温かみのある歌声が特徴です。ハーモニーが美しく、安心感と懐かしさを感じさせる歌い方が、アニメの締めくくりにふさわしい楽曲となっています。
視聴者の感想
「ヤダモンとの楽しい時間が終わる寂しさを感じる」「聴くと一日の冒険が終わった気分になる」といった感想が多く、エンディング曲としての役割をしっかり果たしています。
●アニメの魅力とは?
1. ヤダモン誕生!予測不能の登場
物語の第1話で、ヤダモンが南極の卵から誕生するシーンは、そのインパクトと斬新さで当時の視聴者を驚かせました。野球好きな少年・大矢田太郎が、怪獣の卵を野球ボールと勘違いして持ち帰るという設定は、シンプルながらも絶妙なアイデアです。試合中に卵が孵化し、突如として現れた小さな怪獣が「やだ、やだ!」と駄々をこねる姿は、意外性とコミカルさが同居し、一気に物語に引き込まれます。
このエピソードの魅力は、ヤダモンの反抗的な性格がすぐに表れるところです。普通の怪獣ならば暴れ回るところを、ヤダモンは「やだ!」を連発するだけ。その天邪鬼ぶりが面白さを生み、子供たちには親しみやすい存在として映りました。
2. 友情の始まり:太郎とチョメ子とのドタバタ共同生活
ヤダモンが大矢田家に居候することになる展開は、まさにコメディの宝庫です。太郎は、何かと騒動を起こすヤダモンに手を焼きつつも、次第に彼のことが好きになっていきます。特に太郎の妹・チョメ子とのやり取りが見どころで、彼女はヤダモンのいたずらや反抗に冷静にツッコミを入れたり、時には賢く対応したりします。
例えば、ある回ではヤダモンが学校に乱入し、教室で騒ぎを起こすエピソードがあります。ヤダモンが黒板に落書きをしたり、理科の実験道具をひっくり返したりするシーンは、ハチャメチャで笑いが止まりません。それでも、最後には太郎とチョメ子がヤダモンをかばい、先生たちもヤダモンの可愛らしさに免じて許してしまうという温かな結末になります。
3. 実写合成とアニメの融合:特撮技術の挑戦
本作の大きな魅力の一つが、ピープロならではの「アニメと実写の合成技術」です。特撮で培った技術が随所に活かされ、アニメキャラクターのヤダモンが実写の風景の中で動き回るシーンは、当時としては非常に斬新でした。
例えば、町の公園でヤダモンが実写の子供たちと遊ぶシーンや、商店街でヤダモンが実写の風景の中を駆け抜けるシーンは、まるでヤダモンが本当に現実世界に存在しているかのような感覚を覚えます。この演出は、子供たちに「もしかしたら本当に自分の町にもヤダモンが現れるかもしれない」と夢と想像力を掻き立てました。
4. ヤダモンの心の成長:反抗心から友情へ
ヤダモンの「やだ、やだ!」という反抗的な態度は、最初はコミカルなギャグとして描かれていますが、物語が進むにつれて彼の心の成長が感じられるようになります。ある回では、ヤダモンが迷子になり、太郎やチョメ子が必死に探し回るエピソードがあります。
最初は「一人の方がいい」と強がるヤダモンですが、夜になり孤独に耐えられなくなった彼が、「太郎…チョメ子…」と呟きながら涙を流すシーンは、子供向けアニメとは思えないほど感動的です。最後に再会した時の「やだ!」とは裏腹の嬉しそうな表情が、彼の本当の気持ちを物語っています。
5. 怪獣博士との追いかけっこ:ドタバタ劇の魅力
南極で卵を発見した怪獣博士は、ヤダモンを捕まえて研究しようとする立場ですが、その試みは毎回失敗に終わります。博士が網を持ってヤダモンを追いかけ回すシーンや、トラップを仕掛けてもヤダモンのひょうひょうとした反応で裏目に出る展開は、ドタバタコメディの醍醐味です。
特に、博士が仕掛けた罠をヤダモンがあっさりと見破り、逆に博士が罠に引っかかるオチは、子供たちの笑いを誘いました。
6. 子供たちとの交流:優しさと共生のメッセージ
ヤダモンが巻き起こすトラブルは、時に大人たちを困らせますが、子供たちは彼の存在を当たり前のように受け入れます。ヤダモンと友達になった子供たちが、彼と一緒に遊び、助け合い、時には叱り、成長していく姿は、現実の人間社会における「共生」や「寛容さ」を感じさせます。
まとめ:ヤダモンが教えてくれる大切なこと
『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、単なるギャグアニメではなく、友情や成長、共生の大切さを教えてくれる作品です。ヤダモンの反抗的な態度と愛らしい行動、アニメと特撮を融合させた斬新な演出、そして心温まるストーリーが、多くの子供たちに笑顔と感動を届けました。今なお色褪せないその魅力は、時代を超えて語り継がれる価値のあるものと言えるでしょう。
●当時の視聴者の反応
1. 子供たちの間で爆発的人気!
ヤダモンの「やだ、やだ!」という反抗的なセリフが、子供たちの間で瞬く間に流行しました。学校や公園では、「やだ、やだ!」を真似してふざける子供たちが続出し、まるでヤダモンが現実世界にも飛び出したかのようでした。ヤダモンの見た目の可愛さ、そして天邪鬼ながらも憎めない性格が子供たちの心を捉え、「友達になりたい怪獣」として親しまれました。
当時、小学校の教室では「ヤダモンごっこ」が流行し、ヤダモン役の子が「やだ!」と言って逃げ回り、追いかける側が太郎や怪獣博士になりきる遊びが定番でした。子供たちにとってヤダモンは、日常に笑いや冒険を運んでくれる小さなヒーローだったのです。
2. 親世代の複雑な反応
一方、親世代からは「反抗的すぎるのでは?」という意見も少なからずありました。ヤダモンが何に対しても「やだ!」と駄々をこねる姿は、当時の厳格な家庭環境では少し問題視されることも。しかし、その反抗の中に潜むヤダモンの純粋さや愛らしさを理解した親たちは、「子供のわがままもこういう可愛さがあるんだな」と笑って受け入れることもありました。
特に、最後にはヤダモンが友情や家族の大切さを理解する展開に、「反抗しても最後は仲良くなれる」というポジティブなメッセージを感じ取る親も多かったようです。
3. 特撮とアニメの融合に驚嘆の声
本作が取り入れた「アニメと実写の合成技術」は、視聴者に強烈な印象を残しました。ヤダモンが実写の風景の中を走り回ったり、子供たちと一緒に公園で遊んだりするシーンは、当時のテレビアニメとしては革新的なものでした。
「アニメのキャラクターが現実世界にいるみたい!」という驚きの声が多く、子供たちは「本当にヤダモンが町に現れるかも!」と夢を膨らませました。技術的にまだ発展途上だった時代に、こうした試みが行われたこと自体が、多くの視聴者にとって衝撃的であり、作品の大きな魅力の一つとなりました。
4. 漫画版との連動による人気の拡大
講談社の少年雑誌『ぼくら』で連載された漫画版『ちびっこ怪獣ヤダモン』も、アニメと並行して人気を博しました。作画を担当した永井豪は、後に『マジンガーZ』や『デビルマン』で有名になる漫画家ですが、ヤダモンは彼にとって初めての連載作品でした。
漫画版では、アニメでは描き切れなかったヤダモンの内面や、太郎たちとの友情がさらに深掘りされ、アニメと併せて楽しむ子供たちが増えました。「アニメでは見られないヤダモンの表情や感情が面白い!」と、熱心な読者からの支持も高かったのです。
5. ヤダモンのグッズが登場!
アニメの人気に伴い、ヤダモンのぬいぐるみやおもちゃが販売されました。特に、ヤダモンのぬいぐるみは女の子に大人気で、「ヤダモンと一緒に寝る」という子供も少なくありませんでした。駄菓子屋ではヤダモンのイラストが描かれたお菓子が並び、文房具や雑貨にもヤダモンが登場。日常生活にヤダモンが浸透し、「ヤダモンと一緒にいる気分」を楽しむ子供たちが多く見られました。
6. 最終回への感動と寂しさ
1968年3月25日に放送された最終回は、多くの子供たちにとって忘れられないエピソードとなりました。ヤダモンが騒動を起こしながらも、最後には太郎やチョメ子、町の人々としっかり絆を結ぶ結末に、「寂しいけれど、ヤダモンにありがとうと言いたい」という感想が寄せられました。
最終回放送後、学校や家庭では「ヤダモン、もう終わっちゃったね」「また会いたいな」という声があちこちで聞かれ、子供たちにとってヤダモンがいかに大切な存在だったかが伺えます。
7. アニメ史に残る革新的な試みとしての評価
大人の視聴者やアニメ関係者からは、特撮技術とアニメを融合させた先進的な試みが高く評価されました。「アニメーションの可能性を広げた作品」「ピープロの挑戦心が感じられる」と、技術面での評価が多く、後の特撮・アニメ作品にも影響を与えたと考えられています。
まとめ:ヤダモンが残した温かな記憶
『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、子供たちにとって笑いと冒険の象徴であり、親たちにとっては子供の成長を見守る温かい作品でした。特撮技術の斬新さ、キャラクターの愛らしさ、日常に溶け込んだストーリーが、視聴者の心に深く刻まれ、放送から数十年が経った今でも、当時のファンにとっては懐かしい記憶として輝き続けています。
●声優について
●ヤダモン(声:中島そのみ)
エピソード①:初挑戦となった反抗的キャラクター
中島そのみは、天邪鬼な怪獣・ヤダモンの声を担当するにあたり、「やだ、やだ!」という決め台詞を何度も繰り返す役柄に苦戦したと語っています。それまで明るい少女や可憐な役を演じることが多かった彼女にとって、「反抗的でわがままなキャラクター」は新たな挑戦でした。しかし、中島はヤダモンの「可愛げのある反抗心」を見事に表現し、子供たちから絶大な人気を得ました。
エピソード②:収録現場でのアドリブ
ヤダモンはコミカルで予測不可能なキャラクターのため、収録ではアドリブを多く取り入れたそうです。中島そのみは「ヤダモンの反応は予測がつかない方が面白い」と考え、シナリオにない台詞やリアクションを提案することがありました。これが作品に独特のテンポと楽しさを加えたと言われています。
感想:子供たちとの触れ合い
放送当時、ファンイベントに参加した際には、子供たちが「やだ!」とヤダモンの真似をしてくれることが多かったとか。中島は「子供たちが私の声で笑ってくれるのが嬉しかった」と回想しています。
●大矢田 太郎(声:菅谷政子、油谷佐和子)
エピソード①:役を引き継いだ経緯
菅谷政子が初期の太郎役を担当していましたが、スケジュールの都合で途中から油谷佐和子に交代しました。交代時にはキャラクターのイメージを保つため、二人で太郎の「元気でおっちょこちょいな少年像」について何度も話し合ったそうです。声質が似ていることもあり、違和感なく交代が受け入れられました。
エピソード②:少年らしさの追求
菅谷政子は、元気で活発な太郎の声を演じるため、収録前には実際に子供たちが遊ぶ公園に足を運び、子供たちの声や言葉遣いを研究したそうです。そのため、太郎のセリフにはリアルな少年らしさが反映されています。
感想:太郎というキャラクターへの愛着
油谷佐和子は、「太郎はまるで自分の弟のように感じた」と述べ、役が終わった後も太郎の成長を見届けたい気持ちがあったと語っています。
●大矢田 チョメ子(声:一谷伸江)
エピソード①:しっかり者の妹役への挑戦
一谷伸江は、チョメ子のしっかり者で少しおませな性格を演じるにあたり、「妹だけど、兄を引っ張るようなイメージ」を大切にしたといいます。チョメ子がヤダモンや太郎に鋭いツッコミを入れるシーンでは、テンポの良い掛け合いが光っていました。
エピソード②:子供の演技と大人の技術
子供らしさを保ちながら、視聴者に「賢さ」を感じさせる演技には苦労したそうです。収録の際には、監督から「もっと子供っぽく!」「ちょっと大人っぽく!」と細かい指示があり、絶妙なバランスを取るため何度も練習したとか。
感想:チョメ子への共感
一谷はチョメ子について「私自身、子供の頃は周りの兄たちを引っ張るタイプだったから、チョメ子にはとても共感できた」と語っています。
●大矢田 パパ(声:北町史郎)
エピソード①:子供の成長を見守る父親像
北町史郎は、パパ役を演じる際、「怒る時も愛情が伝わるように」ということを心がけたそうです。ヤダモンの騒動に振り回されながらも、子供たちを優しく見守る父親像が多くの視聴者に共感を与えました。
感想:収録現場の温かい雰囲気
北町は、「収録現場がまるで本当の家族のように温かかった」と述べ、子供たち役の声優たちとのやり取りが楽しかったと回想しています。
●大矢田 ママ(声:北浜晴子)
エピソード①:母親らしい温かみのある演技
北浜晴子は、ママ役を演じる際に「いつも笑顔で家族を包み込む母親」を意識したそうです。特にヤダモンがいたずらをした時にも、叱るというより「諭す」ような優しい声色を使い、家庭の温かみを表現しました。
感想:子供たちの人気キャラ
北浜は、「子供たちから『ママの声が好き!』と言われたのが嬉しかった」と語り、母親役としての手応えを感じていたようです。
●イベントやメディア展開など
1. 放送開始記念イベント:ヤダモンお披露目会
1967年9月下旬、放送開始を目前に控え、都内の百貨店で「ヤダモンお披露目会」と題したイベントが開催されました。会場にはアニメに登場するヤダモンの着ぐるみが登場し、子供たちと触れ合いました。ヤダモンの「やだ、やだ!」という口癖を再現したパフォーマンスや、写真撮影会が行われ、大盛況となりました。このイベントでは、アニメの主題歌「ヤダモン」を中島そのみと子供合唱団・ヤング・フレッシュが生披露し、会場全体で大合唱となるシーンも見られました。子供たちはもちろん、親たちもヤダモンの愛らしさに魅了され、イベント後には「放送が待ちきれない!」という声が多数寄せられました。
2. ヤダモンと遊ぼう!全国キャラバンツアー
放送開始後、ヤダモンの人気が急上昇したことを受け、「ヤダモンと遊ぼう!全国キャラバンツアー」が企画されました。ヤダモンの着ぐるみや、太郎とチョメ子に扮した子役たちが全国各地を巡り、子供たちと一緒に遊ぶ参加型イベントです。各地の公園やイベントホールで行われたこのツアーでは、ヤダモンと一緒に「やだ!やだ!ゲーム」や「ヤダモンかくれんぼ」など、子供向けの楽しい企画が盛りだくさん。ヤダモンの着ぐるみがトラブルを巻き起こす演出が加えられ、ドタバタ劇に子供たちは大喜びでした。特に、地方都市ではテレビ放送が見られない地域もあり、こうしたキャラバンツアーは貴重な体験として、地域の子供たちにとって忘れられない思い出となりました。
3. ヤダモンぬいぐるみプレゼントキャンペーン
フジテレビとスポンサー企業が共同で行った「ヤダモンぬいぐるみプレゼントキャンペーン」も話題を集めました。視聴者が番組に対する感想やヤダモンへの手紙を送ると、抽選でヤダモンのぬいぐるみや文房具セットが当たるという企画です。子供たちからは、「ヤダモンと一緒に寝たい」「ヤダモンが学校に来てほしい」といった心温まる手紙が多数寄せられました。こうしたキャンペーンを通じて、ヤダモンはテレビの中だけでなく、家庭や学校でも愛される存在となりました。
4. 百貨店での「ヤダモンフェスティバル」
クリスマスやお正月シーズンには、都心の有名百貨店で「ヤダモンフェスティバル」が開催されました。ヤダモンのグッズ販売や、ミニアニメ上映会、ステージショーが行われ、会場は家族連れで大賑わいとなりました。特に人気だったのは、「ヤダモンなりきり撮影コーナー」。子供たちがヤダモンの耳やしっぽを模した衣装を着て写真を撮ることができるとあって、長蛇の列ができるほどでした。また、当時のクリスマスプレゼントとしてヤダモンの文具セットやお菓子が飛ぶように売れ、ヤダモングッズは子供たちの必須アイテムとなりました。
5. 漫画版連動企画:永井豪先生のサイン会
講談社の少年雑誌『ぼくら』で連載されていた漫画版『ちびっこ怪獣ヤダモン』の作画を担当した永井豪先生によるサイン会も、当時の子供たちにとって大きなイベントでした。連載開始直後の1967年12月には、東京・大阪の書店でサイン会が行われ、ファンの子供たちが漫画本を片手に長い列を作りました。永井豪は、初めての連載作品ということで、「子供たちに喜んでもらえて嬉しかった」と後に振り返っています。ヤダモンや太郎を描いてもらったファンは、「一生の宝物」として大切にしたそうです。
6. テレビ番組とのコラボレーション
当時のフジテレビのバラエティ番組や子供向け番組とのコラボレーション企画も人気でした。『ちびっこ怪獣ヤダモン』のキャラクターたちが、バラエティ番組にゲスト出演し、クイズやゲームに参加する姿が放送されました。特にヤダモンの着ぐるみがクイズ番組に登場し、「やだ!」を連発して司会者を困らせるという演出は、子供たちに大ウケでした。
7. ラジオ番組でのキャラクターボイス出演
フジテレビ系列のラジオ番組でも『ちびっこ怪獣ヤダモン』のキャラクターボイスを使った放送がありました。ヤダモン役の中島そのみが声で出演し、リスナーからの質問に「やだ、やだ!」と答えるコーナーが大人気でした。リスナーからのリクエストに応じて、ヤダモンが即興で歌を歌うこともあり、家庭でラジオを聞く子供たちが大いに盛り上がったそうです。
まとめ:ヤダモン旋風とその影響
『ちびっこ怪獣ヤダモン』は、放送と連動した多彩なプロモーションイベントやメディア展開によって、子供たちの間で広く愛される存在となりました。イベント会場での触れ合いやグッズ展開、漫画との連動企画など、テレビの枠を超えてヤダモンは日常に浸透しました。こうした取り組みは、当時のアニメ業界におけるプロモーションの先駆けとも言えるもので、後のキャラクター展開のモデルケースとなったと言えるでしょう。
●関連商品のまとめ
1. ヤダモンぬいぐるみシリーズ
商品の詳細と特徴
ヤダモンのぬいぐるみは、関連商品の中で最も人気のあるアイテムでした。大小さまざまなサイズが揃えられ、特に手のひらサイズのミニぬいぐるみは子供たちに大人気。ヤダモンの特徴的な丸いフォルム、大きな瞳、尖った耳を忠実に再現し、柔らかい素材で作られたことで、抱きしめたくなるような愛らしさがありました。
人気の理由
ヤダモンの反抗的でわがままな性格とは裏腹に、その見た目は非常に可愛らしいため、女の子たちを中心に「一緒に寝たい」「友達に見せたい」という声が続出しました。また、親たちからも「子供が喜ぶぬいぐるみ」としてプレゼントに選ばれることが多く、クリスマスや誕生日の贈り物としても人気でした。
シリーズ展開
ぬいぐるみは、初期のシンプルなデザインから、服を着たバージョンや帽子をかぶったバージョンなど、さまざまなバリエーションが展開されました。イベント限定で販売された特別仕様のぬいぐるみは、ファンの間で「レアアイテム」として高い価値を持っていました。
2. ヤダモン文房具セット
商品の詳細と特徴
小学生向けに、ヤダモンがデザインされた文房具が数多く販売されました。ノート、鉛筆、消しゴム、下敷き、筆箱など、学習用品一式が揃えられ、ヤダモンのイラストやロゴがあしらわれたカラフルなデザインが特徴です。
人気の理由
子供たちが日常的に使う文房具にヤダモンのキャラクターが描かれていることで、学校生活に楽しさやワクワク感を提供しました。「勉強は嫌いでも、ヤダモンの文房具なら使いたくなる」という声が多く、特に小学校低学年の子供たちに支持されました。
シリーズ展開
学期ごとに新デザインが発表され、季節やイベントに合わせた限定バージョンも登場しました。例えば、夏休み前には「夏の大冒険シリーズ」、新学期には「ヤダモンと一緒にがんばろうシリーズ」など、テーマ性のある商品展開がされました。
3. ヤダモンのお菓子シリーズ
商品の詳細と特徴
当時の駄菓子屋では、ヤダモンをモチーフにしたお菓子が大人気でした。ヤダモン型のラムネ、キャラクターシール付きのチョコレート、ヤダモンの顔が描かれたキャンディなどが販売されました。パッケージには「やだ、やだ!」の決め台詞が書かれ、開封する楽しさも演出されていました。
人気の理由
ヤダモンのお菓子は、手軽に買える価格設定と、子供たちが楽しめる遊び心満載のデザインが魅力でした。特に、おまけのシールやカードが付いていることで、友達同士で交換する楽しみも生まれました。
シリーズ展開
季節限定フレーバーや、イベントに合わせた特別パッケージが展開されました。ハロウィンやクリスマスには特別デザインのお菓子が登場し、子供たちのコレクション心をくすぐりました。
4. ヤダモンレコード・ソノシート
商品の詳細と特徴
アニメの主題歌「ヤダモン」やエンディング曲「オー・ノー・ヤダモン」を収録したレコードやソノシート(薄いビニール製のレコード)が発売されました。楽曲のほか、ヤダモンと太郎の楽しい掛け合いや物語の名シーンを収めたドラマパートも収録されていました。
人気の理由
放送当時は家庭用ビデオが普及していなかったため、音楽やドラマパートが収録されたレコードは、アニメを追体験する貴重な手段でした。子供たちは何度もレコードを聴いて、ヤダモンのセリフや歌を覚えていました。
シリーズ展開
シングルレコードだけでなく、ヤダモンの楽しいエピソードを集めた「ヤダモンの大冒険アルバム」も発売され、ファンアイテムとして高い人気を誇りました。
5. ヤダモンお風呂グッズ
商品の詳細と特徴
お風呂時間を楽しくするための「ヤダモンお風呂セット」が販売されました。ヤダモンの顔が描かれた石鹸、湯桶、スポンジなどがセットになり、子供たちが楽しくお風呂に入れる工夫がされていました。
人気の理由
お風呂が苦手な子供たちも、ヤダモンのグッズがあれば「やだ!」と言わずにお風呂に入るという狙いが当たり、多くの家庭で重宝されました。
まとめ:ヤダモングッズが愛された理由
『ちびっこ怪獣ヤダモン』の関連商品は、子供たちの日常生活に密着したアイテムが多く、手軽に手に入れられる価格帯や、可愛らしいデザインが支持された理由です。アニメの「反抗心」と「愛らしさ」を併せ持つヤダモンというキャラクターは、子供たちの共感を呼び、商品を通じてその世界観を日常に持ち込む楽しみを提供しました。ヤダモンのグッズ展開は、当時としては先進的で、後のキャラクターマーケティングの先駆けとも言える成功例でした。
●過去に販売された人気商品
★ ヤダモンぬいぐるみ(Sサイズ・Mサイズ・Lサイズ)
販売会社:タカラトミー(当時はタカラ)
販売年:1967年11月
販売価格:Sサイズ:300円、Mサイズ:600円、Lサイズ:1,200円
商品説明
ヤダモンの愛らしい姿をそのまま再現したぬいぐるみ。ふわふわの布地で作られ、特徴的な尖った耳や丸い体、つぶらな瞳が魅力的。Sサイズは手のひらに乗るサイズ、Mサイズは抱っこしやすい中サイズ、Lサイズは大きな抱き枕として使えるサイズ展開。
人気の理由
ヤダモンの反抗的ながらも愛らしいキャラクター性がぬいぐるみで表現され、子供たちが「お友達」として愛用。特に女の子に人気があり、寝るときに一緒に抱いて眠る子が多かった。クリスマスや誕生日プレゼントとしても需要が高かった。
購入者の感想
「ヤダモンと一緒に寝るのが日課になっている」「妹が喜んでずっと抱っこしている」「友達とお揃いで買って、お出かけにも連れて行った」
★ ヤダモン文房具セット
販売会社:サンスター文具
販売年:1968年1月
販売価格:セット価格 500円(ノート、鉛筆、消しゴム、筆箱、下敷き)
商品説明
ヤダモンのイラストが描かれた文房具一式。ノートには表紙にヤダモンが大きくデザインされ、鉛筆や消しゴムには「やだ、やだ!」のセリフやポーズが描かれている。筆箱は金属製のレトロなデザインで、内部に仕切りがあり機能的。
人気の理由
学校生活で毎日使えるため、子供たちに大人気。「勉強は嫌だけど、ヤダモンの文房具なら使いたい!」という声が多かった。友達同士でお揃いにする子供も多く、学習のモチベーション向上に一役買った。
購入者の感想
「ヤダモンの下敷きを使うと勉強が楽しくなった」「クラスのみんながヤダモンの文房具を持っていて流行っていた」
★ ヤダモンソノシート(レコード)
販売会社:朝日ソノラマ
販売年:1967年12月
販売価格:350円
商品説明
主題歌「ヤダモン」やエンディング曲「オー・ノー・ヤダモン」を収録したソノシート。ドラマパートも収録されており、ヤダモンと太郎たちの掛け合いや名シーンが楽しめる。薄くて軽いビニール製のレコードで、手軽に再生可能。
人気の理由
放送当時はビデオ録画が普及していなかったため、音でアニメの世界を楽しめる貴重なアイテム。繰り返し聴いて歌やセリフを覚える子供が多かった。
購入者の感想
「毎日レコードをかけて、家族で歌っていた」「ヤダモンの声が聞けて嬉しかった」
★ ヤダモンのラムネキャンディ
販売会社:明治製菓(現・株式会社明治)
販売年:1967年12月
販売価格:30円
商品説明
ヤダモンの顔がデザインされたカラフルなラムネキャンディ。パッケージにはヤダモンが「やだ、やだ!」と言っているイラストが描かれ、食べ終わるとキャラクターシールが1枚付いてくる仕様。
人気の理由
手頃な価格と、シール集めの楽しさが子供たちを夢中にさせた。友達同士でシールを交換し、コンプリートを目指す子供も多かった。
購入者の感想
「シールが欲しくて何度も買った」「駄菓子屋でお小遣いを使って毎日1個ずつ買っていた」
★ ヤダモンお風呂セット
販売会社:花王
販売年:1968年2月
販売価格:450円(石鹸、湯桶、スポンジのセット)
商品説明
ヤダモンの顔が描かれた石鹸、イラスト付きの湯桶、ヤダモン型のスポンジがセットになったお風呂グッズ。パッケージには「お風呂でヤダモンと遊ぼう!」というキャッチコピーが記載。
人気の理由
お風呂嫌いな子供たちが楽しんでお風呂に入れると評判に。ヤダモンと一緒にお風呂で遊ぶことで、日常の中に楽しさが生まれた。
購入者の感想
「お風呂が楽しくなった」「ヤダモンの石鹸で体を洗うのが嬉しかった」
★ ヤダモンのプラモデル
販売会社:今井科学(イマイ)
販売年:1968年3月
販売価格:200円
商品説明
ヤダモンのプラモデルは、組み立て式で、完成するとヤダモンのコミカルなポーズを再現できる仕様でした。動く手足や、表情が変えられるシールが付属しており、自分だけのヤダモンを作る楽しみがありました。
人気の理由
プラモデルは当時の子供たちに人気のホビーで、自分の手でヤダモンを作る過程が楽しいと評判でした。完成した後も、自由にポーズを変えたり、色を塗ったりすることで、オリジナルのヤダモンを作る楽しみが広がりました。
購入者の感想
「ヤダモンを自分で作れて嬉しかった」「ポーズを変えて遊べるのが楽しい」「友達とどっちが上手に作れるか競争した」
★ ヤダモンと仲間たちフィギュアセット
販売会社:ブルマァク
販売年:1968年5月
販売価格:350円
商品説明
ヤダモンと、太郎、チョメ子、怪獣博士の4体セットのソフトビニール製フィギュア。細かいディテールまで再現され、手のひらサイズで、子供たちが気軽に遊べるアイテム。
人気の理由
キャラクター同士の掛け合いを自分で再現できるため、アニメのストーリーを遊びながら楽しむことができました。ヤダモンと一緒に他のキャラクターがセットになっていることで、「友達ごっこ」が広がると人気に。
購入者の感想
「太郎とヤダモンで遊んで、アニメのシーンを再現してた」「フィギュアがあると、いつでもヤダモンと一緒にいられる気がした」
★ ヤダモン目覚まし時計
販売会社:セイコー(精工舎)
販売年:1968年6月
販売価格:800円
商品説明
ヤダモンの顔が描かれた目覚まし時計。アラーム音が鳴る際に、ヤダモンの声で「やだ、やだ!起きるのやだ!」と聞こえる仕掛けが施されていました。針もカラフルにデザインされ、子供部屋にぴったりのアイテムでした。
人気の理由
ヤダモンの声で起こされるというユニークな機能が子供たちに大ウケ。「起きるのが苦手な子供でも、楽しく起きられる」と親たちからも好評でした。
購入者の感想
「毎朝ヤダモンに起こされるのが楽しかった」「寝坊しなくなった」「家族みんなで笑った」
★ ヤダモンの塗り絵・絵本シリーズ
販売会社:講談社
販売年:1967年12月~1968年8月
販売価格:塗り絵 150円、絵本 200円
商品説明
アニメのシーンやオリジナルストーリーを収めた塗り絵や絵本シリーズ。塗り絵には、ヤダモンの反抗的な表情や、太郎、チョメ子との楽しい冒険が描かれ、自由に色を塗ることができました。絵本には、ヤダモンが困った状況から成長していくストーリーが収録。
人気の理由
手軽に楽しめる塗り絵や絵本は、当時の子供たちにとって大定番。親子で一緒に楽しめることから、家庭での遊び道具として需要が高かった。
購入者の感想
「ヤダモンの塗り絵で遊ぶと、アニメの世界に入った気分になった」「お母さんと一緒に塗り絵をして楽しかった」
●ヤフーオークションなどでの高額落札商品
★ ちびっこ怪獣ヤダモン ソフビ人形(オレンジ色)
商品説明: 1960年代に製造されたヤダモンのソフビ人形で、オレンジ色のバージョン。未開封のデッドストック品で、ピー・プロダクションの正規品。
落札価格: 3,100円(11件の入札)
人気の理由: 当時のオリジナル商品であり、未開封の状態が保たれていることから、コレクターズアイテムとしての価値が高い。
入札者の感想: 「希少な未開封品を手に入れることができて嬉しい」「当時の思い出が蘇る」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン ソフビ人形(グリーン色)
商品説明: 1960年代当時物のヤダモンのソフビ人形で、グリーン色のバージョン。国際貿易(KB)製で、未開封のデッドストック品。
落札価格: 3,000円(即決価格)
人気の理由: カラー違いのバリエーションは希少であり、未開封の状態がコレクターにとって魅力的。
入札者の感想: 「グリーンバージョンは珍しいので即決で購入」「コレクションに彩りが増えた」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン セル画
商品説明: アニメ制作時に使用されたヤダモンのセル画。サイズは202×272mmで、保証書付き。ホチキス止めの状態。
落札価格: 90,000円(24件の入札)
人気の理由: 実際のアニメ制作に使用されたセル画は非常に希少で、アニメファンやコレクターにとって高い価値を持つ。
入札者の感想: 「オリジナルのセル画を手に入れることができて感激」「保存状態も良く、大切に保管したい」
★ 朝日ソノラマ ちびっこ怪獣ヤダモン ソノシート付き
商品説明: 1967年に朝日ソノラマから発売された「ちびっこ怪獣ヤダモン」のソノシート付き書籍。タイトルは「ヤダモンたんじょう ヤダモンの映画見物」。
落札価格: 500円(1件の入札)
人気の理由: 当時の音源やストーリーが収録されたソノシートは、懐かしさを感じるアイテムとして人気。
入札者の感想: 「子供の頃に聴いていたソノシートを再び手に入れられて嬉しい」「音質も良好で満足」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン 絵本(永井豪作画・初版)
商品説明:1967年に講談社から発行された『ぼくら』連載版をまとめた初版絵本。作画は永井豪が担当し、ヤダモンや太郎、チョメ子のコミカルな冒険が描かれています。初版ならではのレトロな装丁と、当時のオリジナルカラーページを完全収録。
落札価格:22,000円(15件の入札)
人気の理由:永井豪が手掛けた初の連載漫画として歴史的価値が高い一冊。アニメとは異なるストーリー展開や、原作ならではの細かな描写が楽しめるため、漫画ファンや永井豪ファンにとって垂涎のアイテム。
入札者の感想:「永井豪先生の初期作品を手に入れられて感無量」「ページをめくるたびに昭和の懐かしさが蘇る」「状態が良く、初版ならではの味わい深い一冊」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン ブリキ製ゼンマイ人形
商品説明:当時流行したブリキ製のゼンマイ式人形。ゼンマイを巻くと、ヤダモンが手足をバタつかせて前に進む仕組み。高さ約15cm、彩色は手塗りで、ヤダモンの特徴的な耳や丸い体がしっかり再現されています。
落札価格:75,000円(21件の入札)
人気の理由:1960年代のブリキ玩具は、現在ではほとんど残っていない貴重品。ゼンマイ機構がしっかりと動く状態で保存されているものは極めて少なく、アンティーク玩具としての価値が非常に高い。
入札者の感想:「動く姿がなんとも愛らしい」「ブリキ製のレトロ感が最高」「ゼンマイの音が昔のままで、タイムスリップした気分」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン 目覚まし時計(セイコー製)
商品説明:セイコー(精工舎)が製造したヤダモンの目覚まし時計。文字盤にヤダモンのイラストが描かれ、アラーム音はベル音と共にヤダモンの「やだ!やだ!」という録音音声が流れる仕掛け。
落札価格:55,000円(18件の入札)
人気の理由:当時のキャラクター目覚まし時計は珍しく、状態の良いものは希少。ヤダモンの録音音声がクリアに残っているものはほとんどなく、オリジナル音声が聴けることが価値を高めている。
入札者の感想:「ヤダモンに毎朝起こされる幸せを再び味わえる」「子供の頃の記憶が蘇って涙が出た」「レトロなデザインがインテリアにも合う」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン キャラクターシールセット
商品説明:駄菓子のおまけとして配布されたヤダモンのキャラクターシール全12種類セット。シールはヤダモンや太郎、チョメ子、怪獣博士が描かれ、レトロなカラーリングが特徴。
落札価格:15,000円(10件の入札)
人気の理由:当時のシールは子供たちの間で大人気で、現在ではフルセット揃っているものは極めて珍しい。コンプリート品はコレクターズアイテムとして高く評価されている。
入札者の感想:「小学生時代に集めていたシールが全て揃った」「コンプリート品を手に入れる喜びは格別」「色褪せないデザインが懐かしい」
★ ちびっこ怪獣ヤダモン 放送台本(第1話)
商品説明:『ちびっこ怪獣ヤダモン』第1話「ヤダモン登場」の放送台本。キャスト・スタッフの書き込みや製作メモが残された貴重な資料。表紙にはタイトルと放送日が記載されている。
落札価格:120,000円(29件の入札)
人気の理由:アニメ制作当時の現場の雰囲気が感じられる貴重な資料。特に第1話の台本は、作品の歴史的価値が高く、コレクターやアニメ史研究家にとって重要なアイテム。
入札者の感想:「アニメ制作の裏側を知ることができる貴重な資料」「手書きのメモに感動した」「歴史を感じる一冊で、大切にしたい」